Windowsで小さい画像を見たとき拡大すると画質が荒くなります超解像ソフト「waifu2x-caffe」を利用すれば、そういった画像もきれいに拡大して見ることが可能です。この記事では「waifu2x-caffe」の使い方について解説していきます。
サイズの小さな写真や画像など、拡大するとなんとなくぼやけたような感じで荒めに表示されてしまいます。しかし、そういったサイズの小さい写真や画像でも綺麗な解像度で見たいと思う人も多いはずです。
「waifu2x-caffe」とは、超解像ソフト「waifu2x」の画像変換機能をCaffeを利用して書き直されたWindows用のソフトウェアです。「waifu2x-caffe」はWindows用ですので、Macの場合は利用できません。
超解像ソフト「waifu2」はサイズの小さな画像もきれいに見ることができる超解像ソフトです。人工知能が画像拡大時の情報を予測して、解像度が下がる分ぼやけてしまうような部分も色情報などから補完して表示してくます。
その「waifu2x」の画像変換機能のみとも言える「waifu2x-caffe」もまた、同じように写真/画像の見た目の補完をしてくれます。
ペイントなどで普通にサイズを拡大しただけのものと、超解像ソフト「waifu2x-caffe」で同倍率(3倍)にした場合、比較すると上記のようになります。左がペイント、右が「waifu2x-caffe」を利用したものです。
「waifu2x-caffe」は、パソコンのCPUもしくはGPUを利用して画像の変換をおこなっています。「waifu2x-caffeで」GPUを利用して変換する場合、NVIDIA製品を用いる必要がありますので、その点注意が必要です。
なお、それ以外にも「waifu2x-caffe」の動作環境としては下記のものを満たしている必要があります。
「waifu2x-caffe」の変換時にCPUを利用する場合はこの要件、GPUを利用する場合はGPUの要件も満たしておきましょう。満たしていない場合エラーが生じる可能性が高いです。
動作環境 | 必要な要件 |
---|---|
OS | Windows Vista以降 |
ビット数 | 64ビット版のみ |
メモリ(RAM) | 空きメモリ1GB以上 |
GPUでの変換をおこなう場合の追加要件 | |
GPU | NVIDIA製GPU(Compute Capability 2.0以上) |
cuDNN変換を 利用する場合 |
NVIDIA製GPU(Compute Capability 3.0以上) |
また、「waifu2x-caffe」を利用するためにはVisual C++ 2013 再頒布可能パッケージ(64ビット版)が必要です。入っていない場合「waifu2x-caffe」利用時にエラーが発生しますので、下記リンク先からインストールしましょう。
さて、この「waifu2x-caffe」のダウンロード方法ですが、下記リンク先から実行ファイルをダウンロードしてください。
waifu2x-caffe.zipをダウンロードしましょう。「waifu2x-caffe」はダウンロードサイズが大きめ(650MB)ですので、ダウンロードに時間がかかりますので、その点注意が必要です。スペックや通信速度などにもよりますが、私の場合20分程かかりました。
「waifu2x-caffe」のダウンロードが完了したら、圧縮されているファイルを展開(解凍)してください。
解凍したら、「waifu2x-caffe.exe」をダブルクリックして実行することで「waifu2x-caffe」を利用できます。「waifu2x-caffe」はインストール不要のアプリケーションなので、インストールのための作業はこれで完了となります。
なお、「waifu2x-caffe」を実行した際、Windows Smart Screenによってアプリの起動が停止されることがあります。実行する場合は「詳細情報」をクリックします。「実行」をクリックすれば実行可能です。
ここからは「waifu2x-caffe」の使い方の説明をしていきます。「waifu2x-caffe.exe」ファイルを開くことで利用開始できます。
超解像ソフト「waifu2x-caffe」を利用して画像の変換をおこなう場合の設定についてを紹介していきます。
入出力設定では、変換する写真/画像ファイルの選択と、変換後の写真/画像ファイルの保存場所を選択します。入力パスは複数のファイルやフォルダが混合されていても問題ありません。
1 / 3
続きを読む