2020年11月24日更新
【Windows】waifu2x-caffeの使い方!超解像ソフトで画像を綺麗に拡大!
Windowsで小さい画像を見たとき拡大すると画質が荒くなります超解像ソフト「waifu2x-caffe」を利用すれば、そういった画像もきれいに拡大して見ることが可能です。この記事では「waifu2x-caffe」の使い方について解説していきます。
【Windows】waifu2x-caffeの使い方
サイズの小さな写真や画像など、拡大するとなんとなくぼやけたような感じで荒めに表示されてしまいます。しかし、そういったサイズの小さい写真や画像でも綺麗な解像度で見たいと思う人も多いはずです。
waifu2x-caffeでできること
「waifu2x-caffe」とは、超解像ソフト「waifu2x」の画像変換機能をCaffeを利用して書き直されたWindows用のソフトウェアです。「waifu2x-caffe」はWindows用ですので、Macの場合は利用できません。
超解像ソフト「waifu2」はサイズの小さな画像もきれいに見ることができる超解像ソフトです。人工知能が画像拡大時の情報を予測して、解像度が下がる分ぼやけてしまうような部分も色情報などから補完して表示してくます。
その「waifu2x」の画像変換機能のみとも言える「waifu2x-caffe」もまた、同じように写真/画像の見た目の補完をしてくれます。
ペイントなどで普通にサイズを拡大しただけのものと、超解像ソフト「waifu2x-caffe」で同倍率(3倍)にした場合、比較すると上記のようになります。左がペイント、右が「waifu2x-caffe」を利用したものです。
ダウンロード/インストール方法
「waifu2x-caffe」は、パソコンのCPUもしくはGPUを利用して画像の変換をおこなっています。「waifu2x-caffeで」GPUを利用して変換する場合、NVIDIA製品を用いる必要がありますので、その点注意が必要です。
なお、それ以外にも「waifu2x-caffe」の動作環境としては下記のものを満たしている必要があります。
「waifu2x-caffe」の変換時にCPUを利用する場合はこの要件、GPUを利用する場合はGPUの要件も満たしておきましょう。満たしていない場合エラーが生じる可能性が高いです。
動作環境 | 必要な要件 |
---|---|
OS | Windows Vista以降 |
ビット数 | 64ビット版のみ |
メモリ(RAM) | 空きメモリ1GB以上 |
GPUでの変換をおこなう場合の追加要件 | |
GPU | NVIDIA製GPU(Compute Capability 2.0以上) |
cuDNN変換を 利用する場合 |
NVIDIA製GPU(Compute Capability 3.0以上) |
また、「waifu2x-caffe」を利用するためにはVisual C++ 2013 再頒布可能パッケージ(64ビット版)が必要です。入っていない場合「waifu2x-caffe」利用時にエラーが発生しますので、下記リンク先からインストールしましょう。
さて、この「waifu2x-caffe」のダウンロード方法ですが、下記リンク先から実行ファイルをダウンロードしてください。
waifu2x-caffe.zipをダウンロードしましょう。「waifu2x-caffe」はダウンロードサイズが大きめ(650MB)ですので、ダウンロードに時間がかかりますので、その点注意が必要です。スペックや通信速度などにもよりますが、私の場合20分程かかりました。
「waifu2x-caffe」のダウンロードが完了したら、圧縮されているファイルを展開(解凍)してください。
解凍したら、「waifu2x-caffe.exe」をダブルクリックして実行することで「waifu2x-caffe」を利用できます。「waifu2x-caffe」はインストール不要のアプリケーションなので、インストールのための作業はこれで完了となります。
なお、「waifu2x-caffe」を実行した際、Windows Smart Screenによってアプリの起動が停止されることがあります。実行する場合は「詳細情報」をクリックします。「実行」をクリックすれば実行可能です。
waifu2x-caffeの使い方
ここからは「waifu2x-caffe」の使い方の説明をしていきます。「waifu2x-caffe.exe」ファイルを開くことで利用開始できます。
おすすめの設定方法
超解像ソフト「waifu2x-caffe」を利用して画像の変換をおこなう場合の設定についてを紹介していきます。
入出力設定では、変換する写真/画像ファイルの選択と、変換後の写真/画像ファイルの保存場所を選択します。入力パスは複数のファイルやフォルダが混合されていても問題ありません。
「参照」からファイルを選択しましょう。ドラッグアンドドロップだとエラーが起きることあるため、一度試してみて無理であれば「参照」という形を取りましょう。
出力パスは入力パスを参照して自動的に作成されます。指定したい場合は「参照」から指定をおこないます。
出力拡張子はドロップダウンメニューから指定します。デフォルトではpngになっていますが任意のものへ変更することが可能です。
背景透過画像の場合はpngを設定しますが、基本はjpgで問題ありません。拡張子によっては出力画質設定が必要ですが、値ははデフォルトのままでも問題ありません。
出力深度ビット数では、変換後の写真/画像の1チャンネルあたりのビット数を指定します。値は2種類ありますが、よりきれいな画像として出力したい場合は「16」がおすすめです(jpgでは指定できません)。
変換モードは「ノイズ除去と拡大」のほか、合計で4種類あります。自動は「JPEG画像」の場合に利用しすると良いですが、基本的には「ノイズ除去と拡大」の設定のままで問題ありません。
ノイズ除去レベルは、画像のノイズによって変更をおこないます。レベルが高いほどノイズ除去力は高いものの、その分処理が多くなるため注意が必要です。写真はレベル0のほうが自然な仕上がりになります。
拡大サイズは、比率などで選択できます。基本的には拡大率で縦横比はそのままの拡大という形をとれば問題ありませんが、サイズ指定したい場合は他の3つの項目を利用する必要があります。
モデルでは、拡大する写真/画像のモデルを「2次元イラスト」か「写真・アニメ」から選択しましょう。おすすめはイラストは「2次元イラスト(UpRGBモデル)」、写真は「写真・アニメ(UpPhotoモデル)」です。
なお、TTAモードはより高画質にする場合です。画像を大きく引き伸ばす場合などはTTAモードをONにしましょう。ただし、そのぶん変換が8倍遅くなります。
分割サイズは、分割して処理をおこなう際のピクセル単位の設定です。高いほど処理は多くなりますが、512だと「128+TTAモード」と同等程度の高画質になり、処理速度もTTAモードの場合より少し早いです。
まとめて処理をおこなう場合のサイズをバッチサイズで指定します。バッチサイズを上げると処理速度は上がりますが、基本は1のままの利用で問題ありません。
画像を拡大する手順
さて、「waifu2x-caffe」で画像を拡大する手順ですが、まずは入力パスで変換したい画像を選択します。
前述したとおり、「waifu2x-caffe」は、「参照」からの選択とドラッグアンドドロップでの登録が可能で、ドラッグアンドドロップの場合はエラーが起きることもありますので、「参照」から登録するとエラー回避しやすいです。
前述した「waifu2x-caffe」のおすすめの使い方(設定)の内容を参考に、「waifu2x-caffe」での変換設定をおこないましょう。
「waifu2x-caffe」で変換の実行をする前に、初回の場合は「動作設定」を変更しましょう。
設定して実行すると、その設定内容は次回利用時にも引き継がれますので、最初に設定してしまっておけば問題ありません。必ず設定して置かなければならないは「使用プロセッサー」です。
「waifu2x-caffe」をGPUでの変換(CUDA)は利用できる人は少ないと思いますので、該当していない人はCPUへ変更しておきましょう。
「waifu2x-caffe」の動作設定などが完了したら、「実行」をクリックしてください。
「waifu2x-caffe」での写真/画像ファイルの変換が完了したら上記のようになります。後は保存した場所を参照して、画像の確認をおこなってください。
最後に
ブログなどできれいな画像を使いたい場合、なんだかぼやけてしまう、というときに便利なのが「waifu2x-caffe」です。
「waifu2x-caffe」でもともと小さい画像も解像度を上げることができるため、ブロガーのWindowsユーザーにとって「waifu2x-caffe」は大変嬉しいソフトでしょう。
「waifu2x-caffe」は使い方もさほど難しくなく、エラーが起きることも実際使ってみても殆どありませんでしたので、気軽に使用してみてください。