iPhoneユーザーなら誰でも5GBまで無料で利用できる便利なメールサービスがiCloudですが、相手にメールが送れないことがあります。iCloudメールが送れない原因は何なのか、またiCloudメールが送れない場合にどんな対処法があるかを詳しく解説します。
iPhoneの「メール」アプリで相手にメールを送信すると、メールの差出人はApple IDで登録した自分のメールアドレスではなく、ドメインが「@icloud.com」のメールアドレスになります。
「@icloud.com」のドメインで送信されるメールアドレスは、Apple IDを新規で作成した際に取得できるiCloudメールアドレスで、Appleが無料で提供しているメールサービスです。
HotmailやGmailなどと一緒に併用して利用しているユーザーは多いですが、iCloudメールが送信できない場合があります。どんな原因が関係しているのか、またiCloudメールを送信できない場合にどんな対処法があるかをこの記事で詳しく紹介します。
iCloudメールが送信できない場合、デバイスやAppleのiCloudサーバーに問題があるとすぐに決めつけてしまうのではなく、まず原因を突き止めることが重要です。原因を突き止めることができれば、それに対応した対処法をピンポイントで特定し問題を修正できます。
iCloudメールが送れない場合にまず確認していただきたいことが3つあるので紹介します。
iCloudメールが送信できない場合にまず確認していただきたいのは、iCloudメールの設定が「ON」になっているかどうかです。
iCloudメールはAppleのクラウドであるiCloudのメールサービスなので、iCloudの設定でiCloudメールが「OFF」になっていると利用できなくなります。iCloudメールの設定を確認する方法を紹介します。iPhoneのホーム画面にある「設定」アプリを開きましょう。
「設定」画面に表示されているメニューの一番上に「ユーザー名」があるので選択しタップしてください。「Apple ID」画面が立ち上がるので、表示されているメニューの中にある「iCloud」を選択しタップしましょう。
「iCloud」画面が立ち上がり、iCloudと関連のある項目が一覧になって表示されるので、「iCloudメール」を選択しタップしてください。
「iCloudメール」画面に表示されているメニューの一番上に「iCloudメール」があるので、「ON」に設定されているかどうかを確認しましょう。
2番目に確認していただきたいのは、iCloudストレージの空き容量です。iCloudメールは、Apple IDを持っているユーザーであれば誰でも利用できるメールサービスですが、無料で利用できるのは5GBまででと決められています。
iCloudメールを含め、デバイスのデータはすべてインターネットクラウドであるiCloudにアップロードされるため、iCloudストレージに十分な空き容量がないことが考えられます。
iCloudストレージの空き容量を確認し、十分でないようならアップグレードを行ってください。iCloudストレージの空き容量は、「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」と進んでいただくと確認できます。
3番目に確認していただきたいのは、使用しているiPhoneのiOSが最新の状態にアップデートされているかどうかです。iOSが最新の状態に更新されていないと、アプリやデバイスの機能が利用できなくなる場合があります。
アップデートやバージョンアップがあるようなら必ず更新しましょう。アップデートの確認方法を紹介します。「設定」アプリを開き、表示されているメニューの中にある「一般」を選択しタップしましょう。
「一般」画面が立ち上がったら、表示されているメニューの中にある「ソフトウェア・アップデート」を選択しタップしてください。
iOSのアップデートやバージョンアップがあるようならこの画面に表示されるので、「ダウンロードしてインストール」をタップして更新しましょう。
ここまで紹介した3つの確認事項をチェックして、必要な設定変更や操作を行ったにもかかわらず、iCloudメールが未だに送信できないようなら、原因は別のところにあります。これから考えられる原因を4つ紹介します。
考えられる最初の原因は、インターネットの通信環境が悪いことです。スマホのモバイルデータ通信には通信量の上限がありますが、上限を超えてしまうとキャリアから通信制限がかかり、インターネットが利用できなくなります。
またたくさんの人が同じインターネット回線を利用すると通信速度が遅くなり、iCloudメールが送信できなくなる場合があります。自宅などセキュリティが高く、限られた人しか接続できないWi-Fiネットワークに接続してメールを送ってみてください。
考えられる2つ目の原因は、送信したメールの容量が大きいために送信できなかったということです。画像やビデオなどをデータの圧縮を行わずに送信すると、容量が大きく重いために送信できなくなります。
考えられる3つ目の原因は、iCloudに問題が生じていることです。iCloudはインターネットクラウドで、24時間態勢でデータの更新と同期を行っているため、時には問題が生じ一時的なエラーによって関連するサービスの利用ができなくなる場合があります。
Appleのシステムの状況は「https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/」のURLリンクにアクセスすれば確認できるので、iCloudに問題がないかどうか確認しましょう。
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