2022年08月24日更新
iCloudメールが送れない(送信できない)ときの対処法【iPhone】
iPhoneユーザーなら誰でも5GBまで無料で利用できる便利なメールサービスがiCloudですが、相手にメールが送れないことがあります。iCloudメールが送れない原因は何なのか、またiCloudメールが送れない場合にどんな対処法があるかを詳しく解説します。
目次
【iPhone】iCloudメールが送れない(送信できない)ときの対処法
iPhoneの「メール」アプリで相手にメールを送信すると、メールの差出人はApple IDで登録した自分のメールアドレスではなく、ドメインが「@icloud.com」のメールアドレスになります。
「@icloud.com」のドメインで送信されるメールアドレスは、Apple IDを新規で作成した際に取得できるiCloudメールアドレスで、Appleが無料で提供しているメールサービスです。
HotmailやGmailなどと一緒に併用して利用しているユーザーは多いですが、iCloudメールが送信できない場合があります。どんな原因が関係しているのか、またiCloudメールを送信できない場合にどんな対処法があるかをこの記事で詳しく紹介します。
iPhoneでiCloudメールが送れない時にまず確認すること
iCloudメールが送信できない場合、デバイスやAppleのiCloudサーバーに問題があるとすぐに決めつけてしまうのではなく、まず原因を突き止めることが重要です。原因を突き止めることができれば、それに対応した対処法をピンポイントで特定し問題を修正できます。
iCloudメールが送れない場合にまず確認していただきたいことが3つあるので紹介します。
iCloud メールの設定が有効になっているか確認
iCloudメールが送信できない場合にまず確認していただきたいのは、iCloudメールの設定が「ON」になっているかどうかです。
iCloudメールはAppleのクラウドであるiCloudのメールサービスなので、iCloudの設定でiCloudメールが「OFF」になっていると利用できなくなります。iCloudメールの設定を確認する方法を紹介します。iPhoneのホーム画面にある「設定」アプリを開きましょう。
「設定」画面に表示されているメニューの一番上に「ユーザー名」があるので選択しタップしてください。「Apple ID」画面が立ち上がるので、表示されているメニューの中にある「iCloud」を選択しタップしましょう。
「iCloud」画面が立ち上がり、iCloudと関連のある項目が一覧になって表示されるので、「iCloudメール」を選択しタップしてください。
「iCloudメール」画面に表示されているメニューの一番上に「iCloudメール」があるので、「ON」に設定されているかどうかを確認しましょう。
iCloud ストレージの上限を上回っていないことを確認
2番目に確認していただきたいのは、iCloudストレージの空き容量です。iCloudメールは、Apple IDを持っているユーザーであれば誰でも利用できるメールサービスですが、無料で利用できるのは5GBまででと決められています。
iCloudメールを含め、デバイスのデータはすべてインターネットクラウドであるiCloudにアップロードされるため、iCloudストレージに十分な空き容量がないことが考えられます。
iCloudストレージの空き容量を確認し、十分でないようならアップグレードを行ってください。iCloudストレージの空き容量は、「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」と進んでいただくと確認できます。
OSが最新バージョンか確認
3番目に確認していただきたいのは、使用しているiPhoneのiOSが最新の状態にアップデートされているかどうかです。iOSが最新の状態に更新されていないと、アプリやデバイスの機能が利用できなくなる場合があります。
アップデートやバージョンアップがあるようなら必ず更新しましょう。アップデートの確認方法を紹介します。「設定」アプリを開き、表示されているメニューの中にある「一般」を選択しタップしましょう。
「一般」画面が立ち上がったら、表示されているメニューの中にある「ソフトウェア・アップデート」を選択しタップしてください。
iOSのアップデートやバージョンアップがあるようならこの画面に表示されるので、「ダウンロードしてインストール」をタップして更新しましょう。
iPhoneでiCloudメールが送れない原因
ここまで紹介した3つの確認事項をチェックして、必要な設定変更や操作を行ったにもかかわらず、iCloudメールが未だに送信できないようなら、原因は別のところにあります。これから考えられる原因を4つ紹介します。
通信環境が悪い
考えられる最初の原因は、インターネットの通信環境が悪いことです。スマホのモバイルデータ通信には通信量の上限がありますが、上限を超えてしまうとキャリアから通信制限がかかり、インターネットが利用できなくなります。
またたくさんの人が同じインターネット回線を利用すると通信速度が遅くなり、iCloudメールが送信できなくなる場合があります。自宅などセキュリティが高く、限られた人しか接続できないWi-Fiネットワークに接続してメールを送ってみてください。
メールの容量オーバー
考えられる2つ目の原因は、送信したメールの容量が大きいために送信できなかったということです。画像やビデオなどをデータの圧縮を行わずに送信すると、容量が大きく重いために送信できなくなります。
iCloudに問題がある
考えられる3つ目の原因は、iCloudに問題が生じていることです。iCloudはインターネットクラウドで、24時間態勢でデータの更新と同期を行っているため、時には問題が生じ一時的なエラーによって関連するサービスの利用ができなくなる場合があります。
Appleのシステムの状況は「https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/」のURLリンクにアクセスすれば確認できるので、iCloudに問題がないかどうか確認しましょう。
送信先に問題がある
4つ目の原因は、iCloudメールの送信先に何らかの問題が生じていることです。主に3つの問題が考えられます。iCloudメールを送信後にエラーメールが返信される場合は、送信先に問題があることを示しています。
- iCloudメールの送信先のメールアドレスが間違っている
- 送信先の通信会社(キャリア)に問題がある
- 送信先の相手のメール受信設定に問題がある
Apple側のエラー/不具合
5つ目の原因は、Apple側にエラーや不具合が生じていることです。先ほど紹介したiCloudのサーバーに一時的なエラーや不具合が生じているために、iCloudメールの送信ができない場合があります。
Apple側のエラーや不具合が原因であれば、自分だけでなく周囲の人も同じようにiCloudメールが送信できていないはずです。友だちにSNSアプリを使って聞いてみたり、あるいはTwitterなどで情報を得たりして、確認できるかもしれません。
対処法
iCloudメールが送れない場合に確認するべきことや、送信できない原因をここまで説明しましたが、ここからは対応する対処法を紹介していきます。対処法は6つあります。
iCloudメールを有効に変更
iCloudメールはiCloudのメールサービスなので、「設定」アプリの「iCloud」の設定で「iCloudメール」が「OFF」になっていればメールは送信できません。設定を変更してからもう一度iCloudメールを送信してみてください。
通信環境を変更
モバイルデータ通信はどこでもインターネットに接続できるというメリットがありますが、コンクリートの建物に囲まれた場所やトンネルの中など、電波が届きにくい場所では通信が妨げられるため、iCloudメールが送信できない場合があります。
通信量の上限に達していないことをまず確認し、たくさんの人が同じ通信回線に接続していない環境で、もう一度iCloudメールを送信してみてください。あるいは自宅のWi-Fiネットワークを使って送信してください。
送信先のアドレスを入れなおす
iCloudメールを送る宛先のメールアドレスが間違っていれば、メールは相手に届かずエラーメールが返信されてしまうので、送信先のメールアドレスは正確に入力しましょう。
メール作成画面には「+」がありタップすれば連絡先の一覧が表示されるので、該当する相手をタップすればメールアドレスが入力されます。
ただ登録しているメールアドレスが間違っている場合もあるので、相手に正確なメールアドレスを聞いて確認することをおすすめします。
iPhone端末の再起動
iCloudメールが送信できない原因は、iPhoneに一時的な不具合やエラーが生じているからかもしれません。不具合やエラーが一時的なものならiPhoneを再起動すれば改善されるので、再起動後にもう一度送信してみてください。
SIMカードを抜き差しする
挿入されているSIMカードをiPhoneが認識できないと、圏外と判断してしまうためインターネットや電話が使用できなくなります。
その場合、一度SIMカードをiPhoneから取り出し、もう一度挿入し直せばインターネットが使えるようになり、iCloudメールが送信できるようになります。
未送信メールがあれば再送
iCloudメールを送信したときに、通信環境が悪く送信されていないケースもあります。iPhoneの「メール」アプリの「iCloud」メニューの中には「下書き」がありますが、未送信のメールはここに保存されるので確認してください。
未送信メールをタップして宛先を入力した後に、「送信」アイコンをタップすれば再送信されます。
添付のストレージ容量が大きい場合は小さくするなど工夫を
iCloudメールを送信する際に、画像やビデオを送信すると容量が大きいため送信できない場合があります。対応策としては送信する画像やビデオの容量をサイズダウンするか、あるいはDropboxなどクラウド経由で送信することです。
画像であればメールの送信時に、メッセージのサイズを小さくするオプションメニューがポップアップされるので、「小」または「中」を選択することもできます。
iCloudメールが送れないときは設定とストレージ容量を確認しよう!
iCloudメールが送れない原因にはiPhoneの設定、Appleの障害やエラー、通信環境、ストレージ、送信先などがあります。iCloudメールを送信できない場合はまずiPhoneの設定を確認しましょう。
それでもiCloudメールが送れないときはこの記事を参考に問題を修正してください。