Linuxにはパーミッション(権限)があり、パソコンでファイルやディレクトリを操作するときに必要になります。ここではLinuxのパーミッションの基本的な説明から、パソコンでの設定方法を解説していきます。Linuxを操作する上で知っておいた方が便利ですよ。
LinuxとはWindowsやMacなどと同じパソコンOSで、このLinuxでファイルやディレクトリを操作するときにはパーミッション(権限)が必要になります。
Wnidowsの場合は「管理者権限で実行」という操作で簡単に権限が実行できますが、Linuxの場合はパーミッションを設定しないと実行できません。
パーミッションは基本的にセキュリティのためにあり、必要以上にパーミッションであなた以外の他のユーザーがさまざまな動作ができないように設定するのが一般的です。
Linuxのパーミッションとはパソコンでファイルやディレクトリを操作するために設定をしておく必要があるもののことです。
Windowsでは実行する権限を意識することはほとんどありませんが、Linuxではパーミッションを設定しないと操作できないことが多いです。
職場のパソコンOSがLinuxの場合や新しく買い替えたパソコンのOSがLinuxの場合は、パーミッションの基本的なことと設定方法を知っておきましょう。
Linuxのパーミッションには3つの権限があり、readと呼ばれる読み取り権限、writeと呼ばれる書き込み権限、executeと呼ばれる実行権限です。
read、write、executeの3つの権限はLinuxでファイルを操作する場合と、ディレクトリを操作する場合では意味が違います。
読み込み、書き込み、実行とそのままの言葉の意味だと誤解したままパーミッションを指定すると、他のユーザーが思わぬ動作をファイルやディレクトリにしてしまい、パソコンのセキュリティ上の問題が起こる可能性があります。
Linuxのパーミッションは所有者と所有グループ、それぞれ別に設定されます。別の設定とは例えば「index.html」というファイルがあった場合は、以下の表のようになることがあります。
所有者 | 権限は「読み込み」「書き込み」「実行」 |
所有グループ | 権限は「読み込み」「実行」 |
その他ユーザー | 権限は「読み込み」 |
Linuxでパーミッションを変更すると、セキュリティを強化することができます。大切なパソコンのファイルを保護したい場合は、Linuxのパーミッションを変更しておきましょう。
セキュリティ性を高くしたい場合は、パーミッションで出来る動作をできるだけ少なくしてください。信頼している人しかファイルにアクセスできないという場合はすべてのパーミッションができるように設定しておきましょう。
ただすべての動作ができる状態はセキュリティ性がとても低いので、パソコンにセキュリティソフトをインストールしておいてください。
最初からLinuxを搭載しているパソコンを購入することもできますし、WindowsパソコンにLinuxをインストールして使用することもできます。
もしWindowsパソコンにLinuxをインストールして使用する場合は、今までWindowsパソコンで使っていたセキュリティソフトが削除されてしまうので、Linuxに新しくセキュリティソフトをインストールする必要があります。
セキュリティソフトをインストールするまでの間、大切なファイルが心配という場合も、パーミッションを変更してセキュリティ性を高めることができます。セキュリティ面に考慮してパーミッションを指定しないと、トラブルの原因になります。
Linuxのパーミッションの基本はファイルでのパーミッションの意味と、ディレクトリでのパーミッションの意味が違うということです。
ここではファイルのパーミッションの意味と、ディレクトリのパーミッションの意味の基本的な違いとは何かを説明していきます。
Linuxのパソコンでファイルをパーミッションするときの基本的な意味とは、以下の表のようになります。
読み込み(read) | catコマンドなどを利用してファイルを読み込む |
書き込み(write) | viエディタなどを使ってファイルを修正/セーブする |
実行(execute) | バイナリファイルなら、メモリに読み込み/実行 スクリプトファイルなら、プログラムに読み込み/実行 |
Linuxでファイルのパーミッションを実行するとき、ファイルの種類がスクリプトファイルの場合は注意が必要です。
バイナリファイルの場合は特に注意がいりませんが、スクリプトファイルの場合はテキストファイルじゃないとパーミッションの実行ができません。
バイナリファイル | 画像、動画、音楽、プログラムなどの文字以外のデータ |
スクリプトファイル | 簡易的なプログラムのこと |
ファイルでのパーミッションの意味とは上記のようなものですが、これがディレクトリになると意味が違ってきます。基本ですがLinuxのディレクトリとは、WindowsやMacでいうところのフォルダのことです。
読み込み(read) | ディレクトリ内のファイルを見る lsコマンドをディレクトリ内で実行する |
書き込み(write) | ディレクトリ内に新規ファイルを作成する |
実行(execute) | 現在位置のディレクトリを指定する |
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