iPhone8のバッテリーには寿命があります。使用するにつれて、バッテリー内部が化学反応を起こし、経年劣化してしまうためです。この記事ではiPhone8のバッテリーが長持ちする設定と、長持ちする使用方法のヒントをご紹介します。
iPhone8は、2017年9月22日に発売されました。発売から2年が経ち、値段が手頃になったこともあり、iPhone8に機種変更された方も多いでしょう。ちなみに、2018年のスマホ年間販売台数シェアは、iPhone8が25%で第1位でした。
コストパフォーマンスも高く、人気のあるiPhone8ですが、動作するのは勿論バッテリーがあればこそです。バッテリーは充電するごとに性能が劣化してしまいます。Appleは公式見解で、iPhoneの使用期限は約3年としています。
しかし、使用状況によっては4年以上使用することが出来ます。今回は、iPhoneを長く使用するための鍵となる、バッテリーを長持ちさせるヒントをご紹介します。
iPhone8に限らずスマートフォンのバッテリーは、リチウムイオン電池が採用されています。この電池は、内部のプラス極とマイナス極の間を、リチウムイオンが移動して、電力を生み出す仕組みになっています。
自然放電が少なく、多くの電力を貯めることができるというメリットがあるのが、リチウムイオン電池です。しかし、このリチウムイオン電池も充電池である以上、使用している内に劣化してしまう宿命を持っています。
どのように使用すれば消費電力を節約し、劣化を防ぐことが出来るのでしょうか。
iPhoneの充電が終わった後も、そのまま充電し続けると、どうなるのでしょうか。充電が完了し、電池残量100%になった後、iPhoneは放電し続けながら充電を続けています。電池残量100%の状態をキープするために、放電と充電を繰り返し続けるのです。
この放電と充電を繰り返す状態が、劣化の主な原因です。これを「サイクル劣化」といいます。充電と放電を何度も何度も繰り返すごとに、バッテリー内部の素材が変化し、劣化してしまいます。約500回充電すると、性能が半分に劣化してしまうと言われています。
そのため、充電が完了したらコードを外しておくと、劣化のスピードを落とすことが出来ます。
充電中に操作し続けると、iPhoneは放電と充電を繰り返します。上述した「サイクル劣化」が発生します。そしてバッテリーが放電しているため、操作中はiPhone8本体が熱を持ちます。この本体の発熱が、劣化のスピードをさらに加速させます。
バッテリー劣化の主な原因は、放電と充電を繰り返すことで起こるサイクル劣化です。そして、この劣化のスピードをさらに加速させてしまうのが「高温環境」なのです。バッテリーを高温の状態にしておくと化学反応が促進され、劣化スピードに拍車をかけます。
劣化させないためのヒントとして、充電中は操作を控えることをおすすめします。
リチウムイオンバッテリーをフル充電状態にしておくと、バッテリー内部が高電圧のまま維持されます。この状態も化学反応が活発になるので、劣化が早くなります。また、逆に完全放電の状態にしておくと、バッテリーは放電を避けようと保護機能が発動します。
最悪の場合、充電できなくなることがありますので、フル充電やバッテリーが空のままで保管することは避けてください。
iPhoneのバッテリーの劣化を防ぎ、長持ちさせるためのヒント「省電力モード」についてご紹介します。
iPhoneには低電力モード(省電力モード)という機能があります。これは2015年9月16日にリリースされた、iOS9から搭載された機能です。この省電力モードで使用することで、iPhone8の性能を半分以下に抑え、大幅に消費電力を抑えることが出来ます。
低電力モード(省電力モード)は、消費電力を節約することが出来ます。iPhoneの性能を抑え込むことで、省電力を実現しています。そのため、個別の機能も制限されます。省電力モードで制限される機能は以下の通りです。
「CPUの処理速度(40%以下に)」「Hey Siriの無効」「メールの取得回数」「アプリのバックグラウンド更新」「アプリの自動ダウンロード/自動アップデート」「ディスプレイの視差効果(グラフィック効果)」といった機能が制限されます。
省電力モードで電話が出来なくなったり、メールが出来なくなることはありません。制限される機能を踏まえた上で、状況に合わせて省電力モードにすることで、効果的にバッテリーを節約することが出来ます。
iPhoneのホーム画面から「設定」をタップします。
設定の画面の、「バッテリー」をタップします。
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