「リダイレクトの警告」とは?原因/対処法も解説!
Googleで検索してサイトを表示した際、「リダイレクトの警告」という表示がされることがあります。この「リダイレクトの警告」とはどういうことなのか、その原因と、「リダイレクトの警告」が表示される際の対処法についてを解説していきます。
「リダイレクトの警告」とは?
Googleで検索したサイトを開く、ということは、この記事を閲覧しているみなさんが利用していることかと思います。そんな中で、時折開いたサイトで「リダイレクトの警告」という表示がされることがあります。
Googleからの警告の一種
この「リダイレクトの警告」とは、Googleから表示される警告の一種です。リダイレクトというのは、WebサイトやWebページなどを新しいURLへ変更した場合、変更後のURLへ自動的に転送をする仕組みを指します。
よく「5秒後に新しいページへ飛びます」と表示される画面を見た経験をしたこともあると思いますが、これがリダイレクトです。Web業界でも普通に利用されているものですので、リダイレクト自体が危ないものというわけではありません。
適切でないリダイレクトが行われているページを開こうとした際に表示
「リダイレクトの警告」とは、そのリダイレクトが適切でない利用方法で行われている(リダイレクト設定が間違っている)Webページを開こうとした際に表示される警告です。突然表示され、「警告」の文字にびっくりした人もきっと多いでしょう。
適切でないリダイレクトとは?
適切でないリダイレクトとは一体何なのか、そもそもそこから分からない人も多いでしょう。適切でないリダイレクトとは、前述したとおりリダイレクトの設定が間違っているものです。
リダイレクトで別のURLに転送する仕組みを悪用し、アクセスしている人が意図していないWebページへ誘導することがあります。
リダイレクト自体はURLの間に「q=」を入れるだけで設定はできますので、正式な手続きが踏まれていないリダイレクトの場合はこの「リダイレクトの警告」の表示がされます。
リダイレクトの仕組み
前述したとおり、リダイレクトというのは現在のページから別のページへサイトを誘導するための方法です。リダイレクトを実装する場合、.htaccessを利用する方法とHTMLを利用する方法とがあります。
正しいリダイレクトの設定方法
正しいリダイレクトの設定方法ですが、ここはWebサイトを運営している人向けの話です。Webを閲覧しているだけというユーザーはスルーしてしまっても何ら問題はありません。
.htaccessを利用する場合、リダイレクト元サーバーのルートディレクトリ直下へ、作成した.htaccessファイルを置いて設定を行います。
HTMLを利用する場合はHEAD内にmeta refreshタグを記述します。詳細はそれぞれ割愛していますが、HTMLを使うのは.htaccessを使えない場合が多いため、その辺りを把握して設定を行ってください。
「リダイレクトの警告」の原因と対処法
さて、Webページを閲覧している側からすれば、「リダイレクトの警告」が表示される原因とその対処法についてを説明していきます。
原因
「リダイレクトの警告」は、前述したとおりGoogleから表示される警告の1つです。悪意のあるリダイレクトをしている危険なサイトの警告をするためのものではありますが、特に問題のないサイトでもこの「リダイレクトの警告」が表示されることがあります。
問題がないにもかかわらず「リダイレクトの警告」が表示される場合、その原因としてはブラウザのcookieや、そのサイトのcookie/キャッシュなどが考えられます。
対処法
そのため、cookieなどを残さないよう、もしくは削除するなどして原因を排除することで「リダイレクトの警告」が表示されなくなる可能性があります。
ブラウザをシークレットモードに変更
まずはブラウザをシークレットモードに変更し、「リダイレクトの警告」が表示されたサイトを開いてみてください。シークレットモードは、閲覧履歴が残らないほか、cookieもサイト側へ送信することがありません。
そのため、cookieが残らないシークレットモードにすることにより問題のないサイトで「リダイレクトの警告」が表示されることが無くなる可能性があります。
ブラウザの再起動
ブラウザ自体に何らかの原因がある場合は、一度ブラウザの再起動を対処法としておこなってみてください。ブラウザを閉じることにより、溜まってしまっているキャッシュなどが少し減少する可能性があります。
ブラウザ自体に不具合が起きている場合も、ブラウザを再起動する方法を取ることで改善することもあるため、問題のないサイトで「リダイレクトの警告」が出る場合もそれで解消することができる可能性があります。
cookieを個別に削除
Google Chromeブラウザを利用している場合、サイトで個別にcookieの削除を行ってみましょう。
大抵のブラウザではcookieを全て削除することも可能なのですが、それをすると関係のないサイトでログインしている情報(cookie)が消えてしまい、勝手にログアウトされてしまう原因にもなります。
そのため、cookieを対象のサイトで個別に削除することをおすすめします。
Google Chromeで個別にcookieを削除する場合の方法のうち、まずはパソコンで行う方法を紹介します。個別にcookieを削除したい場合、まずはアドレスバーにある鍵マークを選択してください。
「Cookie」の部分を選択してください。
「使用中のCookie」が開きます。これがサイトで使用している個別のcookieです。「削除」を選択してください。
選択している「使用中のCookie」が削除されます。全てのCookieを削除したい場合、それぞれ個別に削除していく必要があります。
全て削除したら「完了」をクリックし、再度「リダイレクトの警告」が出たURLへのアクセスができるか確認しましょう。
スマホでcookieを個別に削除したい場合も鍵マークのタップを行います。
「サイトの設定」をタップしてください。
ゴミ箱ボタンをタップします。
確認画面が表示されますので「削除」をタップします。
「←」をタップして戻り、「リダイレクトの警告」が出たURLへアクセスできるか確認してください。
対処法を試しても警告が出続ける場合は?
上記の対処法を試しても「リダイレクトの警告」が出続けることもままあります。
サイト側の問題
もし対処法を試してみても警告が出続ける場合、基本的に原因はサイト側にあると考えればいいでしょう。サイト側でリダイレクトの設定が間違っているために出続けることはあるからです。
基本的に、サイト側がGoogleのガイドラインに違反したリダイレクトになっている場合はSearch Consoleのメッセージとして警告が届きますので、不正なリダイレクトになっている場合もサイト運営者側は確認済みということが多いです。
問題のないサイトであればその修正がそのうちに行われるはずです。
信頼できるか確認が必要
もちろん、利用者側からすれば、「リダイレクトの警告」が出続けるそこが問題のないサイトだということが確認できるサイト、確認できないサイトがそれぞれあるでしょう。
「リダイレクトの警告」が出続けるURLが信頼できるものかどうかの確認が必要なのは、そのリンクがマルウェアを潜んでいるものであったり、ハッキングするためのものであったりすることもあるためです。
そういった注意が必要なURLである可能性があるため、信頼性が確認できない場合はそのリダイレクトされたURLへ遷移することは避けたほうが無難です。
また、信頼性が確認できるサイトの場合も、「リダイレクトの警告」が出続ける場合、一時的にマルウェアやハッキングの被害に遭っている可能性も否めません。
基本的に「リダイレクトの警告」が表示されるようなサイトへアクセスする場合、信頼できるできないに関わらず自己責任にて行動するようにしてください。自身がない場合は前述したとおりアクセスしないようにすることをおすすめします。
最後に
「リダイレクトの警告」は、Googleが閲覧者側が不正なリダイレクトにより不利益を被らないようにするための安全策と言っても過言ではありません。
ワンクッション置くことで、そのサイトが安全かどうかを保証しないことを示していることですので、「リダイレクトの警告」が出ているサイトへ特に何も考えず遷移先のURLアクセスするのは危険性が高いです。
もちろん、問題がないサイトであるにも関わらず「リダイレクトの警告」が表示されることもありますが、そこが安全かどうかというのは確実性はありません。
自身やパソコンなどの端末を守るためにも、「リダイレクトの警告」が表示される場合は危険があるかもしれないことを承知の上で、その次の行動を慎重に判断するようにしましょう。