2021年08月02日更新
FastCopyの設定と使い方!コピー・移動させる方法を紹介!
ファイルのコピーと削除を高速で行えるソフトがFastCopyですが使い方が難しいと感じている方も多いようです。。この記事ではFastCopyの導入手順をダウンロードからインストールまで解説したあとで、具体的な使い方について詳しく解説します。
FastCopyの設定と使い方
その日に作成したデータをコピーしてバックアップすることはとても重要なことです。しかし、データ量が大きくなるとコピーやバックアップに思わぬ時間を取られてしまうことがあります。
近年ではテキストデータだけではなく、画像や動画のデータを扱うことも多くなり、1日の作業終わりには変更したデータ量がかなりの量になってしまうことも少なくありません。
Windows標準のコピー機能でのコピーやバックアップには時間がかかりすぎるという方におすすめなのが、Windows向けに配布されているフリーソフトのFastCopyです。この記事では、FastCopyとはどのようなソフトでどのような使い方をするのか、詳しく解説します。
FastCopyとは
FastCopyとは、Windows PC向けに配布されている、高速コピー支援ソフトです。FastCopyでコピー元とコピー先のフォルダを指定して、コピーや移動を実行すると、Windows標準機能よりも高速な処理でコピーや移動を実行してくれます。
大量のデータをコピーしたいときやバックアップしたいときには、FastCopyを利用すればWindows10の標準機能でコピーやバックアップする場合よりもかなり時間を節約できます。
できること
FastCopyでできることは次のとおりです。
- 指定したフォルダからフォルダへのファイルのコピーと移動
- ベリファイの有効化でのエラーチェック
- 差分の指定によるコピーしないファイルの自動選別
FastCopyは単なるファイルのコピーや移動だけではなく、データを転送する際に起こりがちなエラーを自動でチェックするベリファイ機能と、サイズや作成日時などの差分を指定すれば同じファイル名のファイルをコピーしない機能などが搭載されています。
ベリファイ機能によりコピーの実行によるデータの破損の確認ができます。差分の指定により、その日に作成したファイルだけをコピー先へコピーすることも可能です。
FastCopyの導入方法
FastCopyをPCへダウンロードしてインストールする導入手順を詳しく解説します。
ダウンロード/インストール手順
まずはFastCopyのインストーラーをダウンロードしましょう。FastCopyは提供元サイトと窓の杜、Vectorからダウンロードできます。今回は提供元サイトからダウンロードしてみましょう。
「Installer」をクリックすると、インストール用のファイルがPCへダウンロードされます。
ダウンロードしたFastCopyのインストーラーをダブルクリックします。
「セットアップモード」が開きます。「インストール」にチェックを入れて「開始」をクリックします。
「開始します」の「OK」をクリックします。
セットアップ完了画面が表示されたら、FastCopyのダウンロードとインストールは完了です。すぐに起動する場合には「起動する」をクリックしましょう。
初期設定方法
インストールが完了したFastCopyを起動します。
FastCopyの初期設定は特に必要ありません。ファイルの移動やコピーを行うときに、その都度必要な設定を行っていけば大丈夫です。
FastCopyの使い方
FastCopyの具体的な使い方について詳しく見ていきましょう。
モードの選択
FastCopyの使い方でまず理解しておいたほうがいいのはモードの使い方です。FastCopyを最初に起動したときに、「差分(サイズ・日付)」のプルダウンをクリックしてみましょう。
するとFastCopyで選択できるモードが表示されます。
FastCopyでファイルのコピーや移動を開始する前に必要に応じてモードを設定しておきます。FastCopyで選択できるモードは次のとおりです。
- 差分(上書きなし)
- 差分(サイズ・日付)
- 差分(最新日付)
- コピー(全上書き)
- 同期(サイズ・日付)
- 移動(全上書き)
- 全削除
モードを選択するときには、慎重に行いましょう。FastCopyにはPCやクラウドストレージには標準搭載されているゴミ箱機能がありません。同期や移動など削除の操作をしなくても自動で削除されてしまうファイルが出てしまうモードや、全削除を行ってしまうと、削除したファイルは完全に消去されてしまいます。
FastCopyで削除したファイルは復元不可能です。その点だけ気をつければ、FastCopyのモードはとても便利なので、ぜひ使いこなしましょう。
画面の見方
FastCopyでの処理が終わったあとに表示される画面の見方がよくわからないという方も多いようです。FastCopyでのファイルのコピーや移動の処理が終了すると、下記の画像の赤い枠で囲った部分に情報が表示されます。これらの情報の見方を解説します。
FastCopyに表示される情報の意味は次のとおりです。
- TotalRead:FastCopyがコピー元から読み取ったデータの総量
- TotalWrite:FastCopyがコピー先に書き込んだデータの総量
- TotalFiles:FastCopyがコピー先に書き込んだファイルの数
- TotalTime:処理にかかった総時間
- TotalTranslate:コピー元からコピー先へデータが転送される1秒間あたりの平均スピード
- FileRate:1秒間あたりの処理が正常に完了したファイルの数
今回はコピー元とコピー先に差分が生じずに、コピー元のすべてのファイルが正常にコピー先へコピーされたので次の情報は表示されていません。差分が生じてコピーされないファイルがあったり、コピー元から削除されたファイルがある場合には次の情報も表示されます。
- TotalSkip:差分なしと判断されてコピーがスキップされたファイルのデータ総量
- SkipFiles:コピーがスキップされたファイルの数
FastCopyではコピーされるデータにエラーやデータの破損がないかチェックするためのベリファイを有効化できます。ベリファイを有効化した場合には次の情報も処理終了後に表示されます。
- TotalVerifyRead: ベリファイを実行すために再読込したデータの総量
- VerifyFiles:コピー元とコピー先のデータのベリファイ(完全一致)を確認できたファイルの数。データの転送時にエラーが生じた場合には、ベリファイでの完全一致を確認できないファイルが生じる。
基本的な使い方
FastCopyの基本的な使い方を解説します。
「Source」をクリックしてコピー元のフォルダを指定します。次に「DestDir」をクリックしてコピー先のフォルダを指定します。
次に差分を設定します。デフォルトの状態では最もよく使われる「差分(サイズ・日付)」に設定されています。差分の変更や、コピーではなく移動を選択したい場合には「差分(サイズ・日付)」のプルダウンをクリックして指定します。
万が一、データの転送時にエラーが起きたときでも処理を続けたいのなら「エラー時継続」にチェックを入れます。デフォルトの状態では「エラー時継続」にチェックが入っています。こちらからチェックを外すと、エラーが起きた場合にその都度処理が止まり確認メッセージが表示されます。
コピー元とコピー先のデータの確認が必要な場合には「ベリファイ」にチェックを入れます。「ベリファイ」を有効化するとすべてのデータが再読み込みされるので、処理時間がベリファイを無効化にした場合の2倍かかります。
「予測」にチェックを入れると処理が完了する時間の予測時間が表示されます。必要ならチェックを入れておきましょう。
ベリファイなどの設定ができたら「実行」をクリックします。するとFastCopyでのコピーや移動が実行されて、コピー元からコピー先へのファイルのコピーや移動が実行されます。