2022年04月23日更新
Cinebench(シネベンチ)のダウンロード方法と使い方を解説
Cinebench(シネベンチ)は、CPUのベンチマークソフトとして多くの人に使われているものです。自身のパソコンのパフォーマンスを確認したいときにはCinebench(シネベンチ)がとても便利なので、ダウンロード方法と使い方についてこの記事で解説します。
Cinebench(シネベンチ)のダウンロード方法と使い方
パソコンのパフォーマンスを確認したいとき、便利なソフトとしてCinebench(シネベンチ)というものがあります。
Cinebench(シネベンチ)とは
Cinebench(シネベンチ)とは一体どういうソフトなのかについての説明からしていきます。
CPUのスコアを測定できる無料ベンチマークソフト
Cinebench(シネベンチ)とは、そのパソコンのCPUのスコアを測定することができる無料のベンチマークソフトです。
ベンチマークとはIT業界において、パソコンのハードウェアやソフトウェアのパフォーマンス(処理性能)の評価をすることを言い、Cinebench(シネベンチ)はそれを実行してくれる無料のソフトなのです。
R15とR20とR23の違い
なお、Cinebench(シネベンチ)にはR15、R20、R23があります。R15とR20とR23ではどのような点が違うのか、これから利用しようとしている人にとっては謎に感じる部分があるかと思います。
Cinebench(シネベンチ)のR15、R20、R23というのはそれぞれCinebench(シネベンチ)のバージョンです。Cinebench(シネベンチ)ではR15が長く使われていましたが、そのバージョンアップ版としてR20、さらにバージョンアップ版としてR23という形になります。
Cinebench(シネベンチ)R15とCinebench(シネベンチ)R20の間でも違いがあり、Cinebench(シネベンチ)R20は測定の際にCinebench(シネベンチ)R15に比べてレンダリングの際に8倍の処理性能及び4倍のメモリ容量が必要となりました。
CPUのシングルコア性能やコア数などが上昇してきていることもあり、そういったCPUに対応することを目的としてより複雑かつ高負荷な内容となったのです。
そんなCinebench(シネベンチ)R20よりさらにバージョンアップしているのがCinebench(シネベンチ)R23です。Cinebench(シネベンチ)R20よりも更に複雑かつ高負荷な内容となっています。
Cinebench(シネベンチ)R23ではこれまではAdvanced Optionで表示させる必要があったシングルCPUテストのベンチマークテストについても直接可能になっています。
それぞれの負荷が異なることもあり、Cinebench(シネベンチ)のR15、R20、R23それぞれの互換性はなく、スコアの比較もできません。Cinebench(シネベンチ)のバージョンで表示されるスコアは各バージョン内での確認が前提となっているためです。
Cinebench(シネベンチ)R15までは対応していたCPUのR15での結果と、R23から対応しているCPUのR23での結果からそれぞれの性能を比較したいという場合に利用することはできません。
対応CPU
なお、Cinebench(シネベンチ)のR23の対応CPUは次のとおりとなっています。
Cinebench(シネベンチ)に対応しているCPU | ||
---|---|---|
メーカー | 型番 | |
Intel | Intel Pentium 4 | Intel Pentium 4 D |
Intel XEON | Intel Core 2 | |
Intel Core i7 | Intel Core i5 | |
ntel Core i3 | Intel Celeron | |
Intel Celeron D | ||
AMD | AMD Sempron | AMD Athlon 64 |
AMD Opteron | AMD Phenom | |
AMD FX | AMD Ontario | |
AMD Zacate | AMD Kabini | |
AMD Temash | AMD Beema | |
AMD Mullins | AMD Llano | |
AMD Trinity | AMD Richland | |
AMD Kaveri |
Cinebench(シネベンチ)の導入方法
では、Cinebench(シネベンチ)はどのように導入するのか、ダウンロード/インストール方法の仕方の説明に移ります。
ダウンロード手順
Cinebench(シネベンチ)の導入は、2つの種類があります。1つはCinebench(シネベンチ)の配布会社であるMAXONのサイトから直接ダウンロードする方法、もう1つは各OSのアプリストアからCinebench(シネベンチ)を導入する方法です。
MAXONから直接Cinebench(シネベンチ)をダウンロードする場合は下記リンク先へアクセスしてください。
「CINEBENCH R23 OFFLINE INSTALLER」をクリックして、OSにあったCinebench(シネベンチ)をクリックしてダウンロードをおこないましょう。
ダウンロードしたCinebench(シネベンチ)のZipファイルを展開してください。これでダウンロードが完了します。
各OSのアプリストアからCinebench(シネベンチ)を導入する場合、下記リンク先からおこなってください。ここではWindows版Cinebench(シネベンチ)の場合のやり方で解説します。
上記のようなポップアップが表示されますので「Microsoft Storeを開く」をクリックしてください。
Microsoft StoreアプリのCinebench(シネベンチ)の画面が起動します。「入手」をクリックしてCinebench(シネベンチ)をダウンロードしてください。
上記の状態となればCinebench(シネベンチ)のダウンロード/インストールが完了します。
インストール不要で利用可能
なお、Cinebench(シネベンチ)を公式からダウンロードした場合、インストールなどの処理は不要です。
Cinebench(シネベンチ)はインストール不要で利用できるスタンドアロンソフトなので、「Cinebench.exe」を開けば利用することができます。インストールせずに利用したいという人には嬉しい点かと思います。
なお、ストアから入れた場合はスタートメニューなどから起動をしてください。
Cinebench(シネベンチ)の使い方
では、Cinebench(シネベンチ)はどのような使い方をするのか、CPUやGPUの情報の測定/スコアの出し方や性能の確認なども合わせて説明していきます。
CPU/GPUの測定手順とスコアの見方
Cinebench(シネベンチ)の使い方ですが、初回起動時上記のようなソフトウェア使用許諾契約の画面が表示されます。「Accept」をクリックして同意してください。
Cinebench(シネベンチ)のメイン画面が表示されれば使うことが可能になります。左中央あたりの「Your System」の部分では、パソコンのスペック情報が表示されています。
CPU/GPUの性能測定方法/使い方は簡単で、CPU (Multi Core)もしくはCPU (Single Core)の横の「Start」ボタンからおこなうだけです。CPU (Multi Core) ではCPUのMulti Core(マルチコア)のベンチマークテストを実行できます。
CPU (Single Core)ではCPUのSingle Core(シングルコア)のベンチマークテストを実行することができます。
なお、Cinebench(シネベンチ)で正確なデータを取得するためには開いている他のソフトはすべて閉じることをおすすめします。特にブラウザなどはタブの数が多いとその分影響することにもなるため、Cinebench(シネベンチ)以外は閉じておきましょう。
「Start」をクリックすることで、Cinebench(シネベンチ)でのCPU/GPUの測定ができます。
画面の描画が始まるため、終わるまで待機しましょう。
なお、CPU/GPUの性能測定の時間は左上の部分で確認できます。
画像の描画が完了するとテストが完了します。
測定したCPU/GPUのスコア/性能については右上にスコアポイント(pts)で表示されますので確認しましょう。
他のCPU/GPUとの比較もできますので、合わせてチェックしておきましょう。
最後に
インストール不要で利用できるCinebench(シネベンチ)は、簡単な使い方で自身のパソコンのCPU/GPUの性能の確認ができます。
特に自作PCを利用している人はCPU/GPUのスペックを上げる目安ともできますので、ぜひ使って自身のPCの性能のチェックをしてみてください。