2022年08月02日更新
VTuber(バーチャルYouTuber)とは?意味・魅力や人気のブイチューバーを紹介
企業や自治体がプロモーションにVTuberを活用する事例が増えていますが、VTuberとはどのようなものなのでしょうか。この記事では、VTuberとはどのような意味があり、その魅力や人気の秘密はどこにあるのか、VTuberについて詳しく解説します。
VTuber(バーチャルYouTuber)とは?
2019年頃から、YouTubeにVTuberというジャンルが登場しました。企業とタイアップするVTuberも出るほど、とても高い人気を誇るVTuberも登場しています。人気VTuberの動画の再生回数はトップYouTuberにも負けない程です。
しかし、YouTubeでチャンネルを開設しているYouTuberとVTuberの違いとはどういった点にあるのか、そもそもVTuberとは何を意味しているのか、よくわからないという方も多いことでしょう。
この記事では、VTuberとはどのような意味でどうして人気があるのか、VTuberの魅力とはどのような点にあるのか、この記事では詳しく解説します。
VTuberとは
まずはVTuberとはどのようなものなのか見てきましょう。そもそも、VTuberの意味とは何なのか詳しく解説します。
Virtual(バーチャル) YouTuber の意味
VTuberの言葉の意味についてまずは見ておきましょう。VTuberの意味とは、「バーチャルYouTuber」という意味です。
通常のYouTuberは本物の人が実際に動いているところを見せる動画を作ります。バーチャルYouTuberであるVTuberの動画では、本物の人は画面上にVTuberとして登場しません。VTuberはアニメ化されたバーチャルな存在として画面上で活動します。
本人の代わりにキャラを操作して配信させる
VTuberはアニメ化されたキャラを操作して動画を制作します。しかし、アニメとは違いVTuberではイラストを描きません。VTuberはモーションキャプチャーで実際に人が動いて動画を撮影しています。
実際に人が動いている臨場感は通常のYouTuberと同じですが、VTuberでは視聴者が見ている画面上に表示されているのはアニメのようなキャラです。
2Dと3Dの2種類ある
VTuberには3Dと2Dの2種類があります。3DはVTuberが始まった頃からあるもので、VTuberの中の人の体全体に3Dセンサーを取り付けて、体全体の動きをコンピュータグラフィック化しています。
2Dでは、iPhoneに搭載されているフェイストラッキング機能を使って顔だけの2Dのコンピュータグラフィックを作成しています。
3DのVTuberの撮影には全身のモーションキャプチャを取れる大掛かりな設備が必要ですが、2DならiPhoneだけで撮影できます。
ここ最近、VTuberを始める人が増えている理由の一つに、スマホだけでかんたんにVTuberの撮影ができるようになったことも挙げられるでしょう。
キャラクターの作りこみや設定が重要
顔だけ出演するVTuberなら、iPhoneのフェイストラッキング機能を使えば誰でもかんたんに撮影できます。しかし、誰でも参入しやすくなったために競争率も上がっています。
VTuberで成功するためには、キャラクターの作り込みやさまざまな設定が必要となります。どんなキャラクターでどのようなことを表現すれば、より多くの視聴者を獲得できるのか、というのはバーチャルなVTuberでも通常のYouTuberと変わらないと考えていいでしょう。
VTuberのメリット/デメリット
VTuberとしてYouTubeなどの動画配信アプリで配信者になって活動を始めたいという方や、企業で活用したいと考えている方も多いようです。VTuberにはバーチャルだからこそをメリットとデメリットがあります。どのようなメリットとデメリットがあるのか見て行きましょう。
メリット
配信者としてYouTuberではなくVTuberになるメリットは、顔出しもアニメ制作も必要ないという点です。顔出し動画を撮影するのは怖いという方でも、VTuberなら顔が知られる心配が少ないので安心です。
また、キャラクターさえ最初に作ってしまえばアニメと同じような動画を自分の動きだけで撮影できてしまいます。今はスマホでもVTuberの撮影が可能なので、参入しやすいという点もおすすめポイントです。
企業がVTuberを活用することにも大きなメリットがあります。オリジナルキャラを作成するのなら自社のイメージにピッタリと合うキャラを作成することが可能です。また、販売している商品やサービスのターゲットに近いファンが多い有名VTuberとのコラボで一気に売上げアップを狙うことも可能でしょう。
企業にとっては、VTuberを活用することでプロモーションの幅を大きく広げることが可能になります。
デメリット
VTuberのデメリットは、今は参入する個人や企業が増加しているので、その中で認知度を上げていくのは難しくなりつつあるという点です。また、YouTubeや動画配信アプリでは動画を頻繁に上げないと登録者を増やすことができません。視聴者を飽きさせないように中身のあるコンテンツを作り続ける工夫も必要です。
また、人気のあるトップVTuberとコラボする場合には報酬も高額になるので、金銭面でのコストも上がる点もデメリットになるでしょう。
VTuberの魅力
VTuberは一見すると漫画やアニメとそれほど変わりません。しかし、漫画やアニメにはない魅力もあります。VTuberの魅力とはどこにあるのでしょうか。
漫画やアニメとの違い
漫画やアニメとVTuberの大きな違いは、作画して動画を制作しているか、人が動いて動画を制作しているかの違いです。
漫画やアニメは絵を描いて動画にしています。そのために、生身の人間にはできないような動きもキャラにさせることができます。現実離れした動きや世界を創作できるのが漫画やアニメの魅力でしょう。
一方のVTuberの魅力は、実際に人の動きから動画を制作していることによる人間らしさや臨場感です。ダンスのVTuberの動画では、アニメでは表現できない、人間ならではの細やかな動きまで表現しています。
バーチャルでありながら、人が実際に演じていることでの臨場感や、人の動きならではの細やかさを表現できることがVTuberの大きな魅力です。
VTuberの活用方法や企業/自治体の活用例
VTuberは現在多くの企業や自治体が、独自キャラを設定したり人気VTuberとタイアップしたりして、プロモーションに活用しています。企業が活用している事例をいくつかご紹介します。
自社のオリジナルキャラを作成
企業が自社のオリジナルキャラの作成、設定を行っている事例をご紹介します。
根羽清ココロはロート製薬の公式VTuberです。「Cocoro Ch by ロート製薬」というユーチューブチャンネルで活動しています。こちらの人狼の動画は、根羽清ココロが他の企業の公式VTuberを集めて人狼ゲームを開催したときのものです。企業が設定したVTuberの素顔がわかる動画なのでぜひ御覧ください。
また、企業だけでなく自治体が独自のVTuberを設定した例もご紹介します。
こちらは茨城県が設定したVTuber茨ひよりです。茨城県の魅力などを伝える活動をしています。
自社マスコットを活用
企業の中には、もともとある自社の人気キャラクターをVTuberに設定した事例もあります。
サンリオは、サンリオの中でも人気キャラクターとしての歴史の長いハロー・キティのYouTubeチャンネルを開設しています。モーションキャプチャでアニメ化したキャラというわけではありませんが、キャラが主人公という意味ではVTuberの一種類とも言えるでしょう。
人気のVTuberとタイアップ
企業がVTuberを活用する方法は、オリジナルキャラを作成するだけではありません。すでに人気の高いVTuberとタイアップしてコラボした動画を配信する方法もあります。
この動画は大人気VTuberのキズナアイがローソンとコラボした動画です。人気VTuberならそのファンが動画を必ず視聴します。企業のターゲットに近いファン層を持っている人気VTuberとのタイアップは検討する価値があるでしょう。
人気のVTuber
VTuberとはどのようなものなのかここまで見てきましたが、実際には配信されている動画を見てみるのが一番です。今まで配信されているVTuberの動画の中でも、特に人気が高くチェックした方がいいVTuberをご紹介します。
キズナアイ
キズナアイはVTuberの先駆けと言ってもいい存在です。現在のVTuberの歴史はキズナアイから始まったといってもいいでしょう。VTuberの魅力を世間に広めた第一人者です。
兎田ぺこら
兎田ぺこらはゲーム実況などを配信している人気のVTuberです。視聴者と配信しながら楽しくコミュニケーションしている様子に視聴者もテンションが上っていくのがわかります。
月ノ美兎
従来の美少女系VTuberとはちょっと外れた独自路線を歩んでいるのが月ノ美兎です。サブカル界の人たちの心をつかんで、人気急上昇中です。