2023年08月17日更新
Windows Sonic for Headphonesの効果は?立体音響の設定方法を解説
Windowsに標準搭載されている機能のうちの1つにWindows Sonic for Headphonesがあります。Windows Sonic for Headphonesはどういった効果があるのか、設定方法と合わせ解説していきます。
目次
Windows Sonic for Headphonesとは
Windowsには便利な機能が標準搭載されているものですが、そのうちの1つであるWindows Sonic for Headphonesは音響効果に関する設定ができるものです。
立体音響を簡単に体験できる便利な機能
リアルな感覚で音楽を聞くことができる立体音響(バーチャルサラウンド)を、PCだけで体験できる機能がこのWindows Sonic for Headphonesです。
Windowsに標準で搭載されている
Windows Sonic for HeadphonesはWindowsに標準搭載されているものですが、デフォルトの状態だとオフになっているため、Windows Sonic for Headphonesの存在そのものを知らなかったという人も多いものです。
ヘッドホンで仮想的な立体音響(バーチャルサラウンド)を実現できる
映画や音楽、ゲームなどでも、立体音響(バーチャルサラウンド)があるかどうかでかなり印象が異なりますが、本来であれば立体音響(バーチャルサラウンド)には専用の機器などが必要です。
しかし、このWindows Sonic for Headphonesはヘッドホンを使用したときに、仮想的な立体音響(バーチャルサラウンド)の実現がWindowsPCのみで可能ですので、パソコンで音楽などをより楽しむことができるようになります。
立体音響とは
そもそも立体音響(バーチャルサラウンド)とはどういったものなのかという点がいまいちわからないという人向けに、簡単にそちらの説明もします。
音声をより立体的に感じられるようにする技術
立体音響(バーチャルサラウンド)というのは、音声をより立体的に感じることができるように構築された技術です。
その場に立って音を聞いているかのような感覚で聞くことができ、音の方向や距離なども立体音響(バーチャルサラウンド)を利用することで分かるようになります。
Windows Sonic for Headphonesの効果は?
もう少し詳しくWindows Sonic for Headphonesに関連した説明をしていきます。
Windows Sonic for Headphonesを有効にするとどうなる?
Windows Sonic for Headphonesを利用するとどういった効果が出るのかですが、前述したようにWindows Sonic for Headphonesは立体音響(バーチャルサラウンド)を仮想的な形で実現することができるものです。
有効化することでヘッドホンを利用しているときに臨場感のある音声が流れ、それを楽しむことができます。
Windows Sonic for Headphonesは標準機能としてついているだけでなく、利用に関してもサブスクリプションなどの有料利用が不要ですので、その点も不安に思うことなく、Windowsユーザーであれば気軽に設定して利用可能です。
Windows Sonic for Headphonesの仕組み
そんなWindows Sonic for Headphonesはどういった仕組みで立体音響をおこなっているのかというと、取得した立体音響の中にあるオーディオの位置データをもとにその情報をヘッドホンに流すというものです。
サウンドとしての出力をする前にミキシング、ステレオオーディオとして送信して再生しているため、擬似的な立体音響として利用することができるのです。
なお、Windows Sonic for Headphonesは5.1chや7.1chの立体音源をサポートしているゲームや映画、音楽や動画などのコンテンツの再生時にしか利用できないため、音源そのものが立体音響に対応していない場合は通常通りの再生しかされません。
ちなみに、聞く側としては、一般的な2ch対応のヘッドホンやイヤホンなどで立体音響を楽しむことができますので、
Windows Sonic for Headphonesの設定方法
前述したようにWindows Sonic for HeadphonesはWindowsPCにはデフォルトでインストールされていて、無料で利用することができるため、設定さえ出来ていれば立体音響(バーチャルサラウンド)をヘッドホンで楽しむことができます。
Windows Sonic for Headphonesの設定方法は、タスクバーから設定する方法と、サウンドコントロールパネルから設定する方法がありますので、やりやすい方法で設定し、利用してみてください。
タスクバーで設定
タスクバーからの設定方法の説明からしていきます。ヘッドホンやイヤホンをPCに接続した状態にし、タスクバーの右側にあるタスクトレイ内にスピーカーマークを右クリックしてください。
表示されたメニューに「立体音響」があります。デフォルトは「(オフ)」での表示になっているためここにカーソルを合わせます。
カーソルを合わせると更にメニューが表示されますので「Windows Sonic for Headphones」を選択しましょう。これでWindows Sonic for Headphonesが有効化されます。
設定後にこちらの方法でWindows Sonic for Headphonesをオフにしたい場合は「オフ」を選択すれば立体音響の効果を解除できます。
サウンドコントロールパネルで設定
サウンドコントロールパネルからWindows Sonic for Headphonesの設定をすることもできます。この場合の設定方法ですが、Windowsの設定をスタートメニューから開いてください。
「システム」を開きます。
左側のメニューで「サウンド」を選択し、下の方の「関連設定」の項目にある「サウンドコントロールパネル」をクリックしましょう。
サウンドコントロールパネルが開きますので、「再生」タブを開き、Windows Sonic for Headphonesを利用したい使用中のデバイス(ヘッドフォンなど)で右クリックしてください。
「プロパティ」を開きます。
「立体音響」に切り替えてください。
「オフ」になっているため、「Windows Sonic for Headphones」に切り替えましょう。
「適用」ボタンをクリックして、その後「OK」で画面を閉じます。これで、サウンドコントロールパネルからのWindows Sonic for Headphonesの利用設定ができます。
Windows Sonic for Headphonesが設定できない時の対処法
前述したタスクバーからの設定もしくはサウンドコントロールパネルからの設定をおこなっても、エラーなどによりWindows Sonic for Headphonesを利用できないことがあります。原因として考えられるのは次のものです。
- モノラルオーディオが有効になっている
- サウンドの拡張機能の設定
- サンプリング周波数の問題
- アプリケーション上の再生設定の問題
- サウンドドライバーの問題
Windows Sonic for Headphonesは、モノラルオーディオが有効になっている状態だと有効化することができないため、Windowsの設定→「簡単操作」→「オーディオ」→「モノラルオーディオをオンにする」をオフで無効化しましょう。
サウンドの拡張機能が原因で有効化できない場合は、サウンドコントロールパネルでサウンドデバイスのプロパティを開き、「音の明瞭化」(「拡張機能」、「Enhancements」)→すべてのチェックを外して「適用」します。
サンプリング周波数に関しても設定に問題がある場合は、サウンドコントロールパネルのデバイスのプロパティで「詳細」→「共有モードで使用されるサンプルレートとビットの深さを選択します」を「2チャンネル、16ビット、48000Hz」にします。
また「排他モード」の2つのチェックボックスのどちらにもチェックを入れて「適用」→「OK」で完了してください。
アプリケーション上の再生設定の問題があって利用できない場合は、それぞれのアプリケーションの設定を確認して対応してください。それらをしてもどうしても改善しない場合はサウンドドライバーの再インストールをしましょう。
Windowsマーク右クリックのメニューで「デバイスマネージャー」を開き、「サウンド・ビデオ・およびゲームコントローラー」内の対象のデバイスで右クリックして「デバイスのアンインストール」をします。再起動することで再インストールできます。
最後に
Windows Sonic for Headphonesは立体音響の効果を体感できる便利な機能です。無料で音響効果の利用ができますので、利用できない場合の対処法と合わせ参考にして設定し、利用してみて下さい。