2024年06月08日更新
m4aとは?mp3との違いやメリットと拡張子の変換方法を解説!
音声ファイルの拡張子で最近増えているのがm4aです。m4aはmp3とはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、m4aの特徴やmp3との違い、m4aからmp3へ拡張子を変換したいときの変換方法について詳しく解説します。
目次
拡張子m4a.とは?
音声ファイルにもさまざまな拡張子があります。その中でも、最近増えているのがm4aという拡張子のファイルです。
m4aとはどのような特徴の音声ファイルなのでしょうか。この記事では、m4aの特徴やメリットなどについて、良く使われるmp3との違いと比べて解説します。
Appleが開発した音声ファイルフォーマット
m4aとは、Appleが開発した音声ファイルの形式です。動画のファイル形式であるmp4に映像を入れない状態でファイル化したものがm4aとなります。
主に、iTunesストアで配信される音声ファイルに使われることが多く、Apple社が開発した可逆圧縮方式のオーディオコーデックであるApple Lpsslessがサポートされている点が大きな特徴です。
拡張子mp3.との違いとは?
音声ファイルの形式といえば、拡張子mp3.が最も多く使われています。mp3とm4aの違いとはどのような点にあるのでしょうか。
mp3は1993年に開発された、現在使われている音声ファイルの形式としては歴史のあるもので、最も汎用性が高いものです。m4aは現在の形式が定められたのが2011年と、mp3の登場から20年近くたったころで、mp3と比べると歴史が浅いという違いがあります。
m4aをmp3と比較したときのメリット・デメリット
m4aとmp3を比較すると、その違いからm4aのメリットとデメリットがあります。mp3との違いから来るm4aのメリット、デメリットをそれぞれ解説します。
メリット
m4aのメリットは次のとおりです。
同じビットレートの場合劣化が少なくmp3よりも音質がいい
m4aはAACコーデックを利用しています。AACコーデックはmp3よりも劣化が少なく高音質なので、同じビットレートではmp3よりも音質が良くなります。そのため、音質を重視する人の間では、音質が劣化することが多いmp3よりもm4aのほうが愛用されています。
mp3と同じ音質でファイルサイズが小さい
m4aは同じビットレートならmp3よりもファイルサイズを小さくできるという違いがあります。そのために、同じ音質と劣化の程度であれば、m4aのほうがストレージの使用容量が少なくてすみ、mp3よりも多くの楽曲や音声ファイルを保存可能です。
著作権侵害を防止できる
m4aではApple社から提供されている、不正なコピーを防止して著作権侵害を予防するためのDRM保護技術を利用できます。そのために、音楽ファイルなどの著作権侵害を防止することが可能です。
デメリット
音質の劣化がmp3よりも少ないといったメリットが大きいm4aですが、mp3よりもデメリットになる点もあります。m4aのデメリットもみておきましょう
mp3と比べると汎用性が低い
m4aはApple社が開発したファイル形式であり、Apple社から発売されているMac、iPhone、iPad、iPodでは問題なく再生できます。
しかし、Apple社製品以外のメディアプレーヤーでは、まだm4aのファイル形式に対応してないものも多く、一部のプレーヤーで再生できないというデメリットがあります。
ファイルサイズがmp3よりも大きくなってしまう
同じビットレートであれば、m4aのほうがファイルサイズは小さいのですが、mp3はファイルサイズを10分の1まで圧縮することも可能です。
その場合には、人に聞こえない高音域や低音域をカットするので、音質の劣化は避けられませんが、音質の劣化を気にしないのであれば、m4aのファイルサイズのほうがmp3よりも大きくなる傾向にあります。
動画ファイルとしては使えない
m4aは音声のみに使えるファイル形式です。動画ファイルとしては利用することができません。
しかし、m4aは動画ファイルの形式であるmp4の音声だけをAppleが拡張して開発したファイル形式なので、mp4の拡張子をm4aに変更すれば、mp4動画の音声部分だけを抽出することは可能です
拡張子をm4aからmp3に変換する方法
m4aにはmp3と比較してメリットもありますが、汎用性が低いという点は大きなデメリットです。そこで、m4aが再生できない場合にはmp3への拡張子の変換が必要になるでしょう。mp3へ無料で変換できる3つの方法とそれぞれの手順について解説します。
iTunes
iPhoneやiPadをパソコンと接続するときに必要なアプリ、iTunesを使うとm4aをmp3へ拡張子を変換できます。
変換手順
iTunesでの変換手順は次のとおりです。パソコンでiTunesを起動したら、最初に環境設定を行います。
画面上部のメニューから「編集」を選択して「環境設定」をクリックします。
「一般」のタブを開き、「読み込み設定」をクリックします。
「読み込み方法」で「MP3エンコーダ」を選択して、「OK」をクリックします。
mp3に変換する拡張子m4a.のファイルをiTunesに読み込ませたら、iTunesのメニューから「ファイル」を開き「変換」、「MP3バージョンを作成」とクリックします。すると、選択したm4aファイルをmp3に変換できます
FreeConvert
FreeConvertはブラウザ上で拡張子m4a.のファイルをmp3に変換できるオンラインツールです。
アップロードと変換が高速であり使いやすいツールで、アップロードして変換されたファイルは8時間後に削除されるので安心です。無料ユーザーは1ファイル5分まで、1日20ファイルまで、利用可能です。
変換手順
FreeConvertでの変換手順は次のとおりです。まずはFreeConvertのサイトにアクセスします。
サイトにアクセスしたら。「ファイルを選択」をクリックして、m4aからmp3へ変換したいファイルを選択します。
ファイル名を確認したら「変換」をクリックします。
変換後に「ダウンロード」をクリックすると、パソコンにm4aからmp3に変換されたファイルがダウンロードされます
Convertio
ConvertioもWeb上でm4aからmp3へ拡張子を変換できるオンラインツールです。音声ファイル以外にも、画像や文書ファイルの変換もできて、300以上の拡張子に対応している万能型オンラインツールとなります。
変換手順
Convertioでm4aからmp3に変換する手順は次のとおりです。まずはConvertioのサイトにあるオーディオコンターバーのページにアクセスします。
「ファイルを選択する」をクリックして、m4aからmp3に拡張子を変換したいファイルを選択します。
選択したファイルを確認して、変換後のファイルの拡張子を「mp3」に設定して、「変換」をクリックします。
変換が完了したら「ダウンロード」をクリックすると、m4aからmp3に変換されたファイルがダウンロードされます。
m4a最新情報まとめ
m4aはmp3よりも音声の劣化が少ないという違いがありますが、汎用性が低く、場合によっては再生できないというデメリットもあります。
しかし、iTunesやオンラインツールを使えば、簡単な手順でm4aからmp3へ拡張子を変換することもできるので、必要に応じてツールを使ってみましょう。