Mac「プレビュー」の使い方!便利な画像編集機能まとめ
Macのプレビューアプリは、Macの標準アプリの中でも特に優秀な機能です。プレビューアプリだけで、画像の表示から編集・加工まで済ませることができます。今回の記事では、Mac・プレビューアプリの便利な使い方を紹介していきます。
目次
Macのプレビューとは?
Macをお使いの方は、Macのプレビューアプリを使ったことはあるでしょうか?Macのプレビューアプリは、画像を開く時などのデフォルトアプリとされているため、一度は使ったことがあるかと思います。
Macのプレビューアプリとは、その名の通り画像を表示する・プレビューするためのものです。しかし、Macにおけるプレビューアプリは、ほかにもさまざまな機能が備わっています。プレビューアプリだけで、様々な画像の編集・加工ができます。
今回の記事ではMacのプレビューアプリについてを紹介していきます。Macのプレビューアプリでできることを習得して、便利に使いこなしていきましょう。
画像編集アプリ
冒頭でも説明したとおり、Macにおけるプレビューアプリは、プレビューするためのものでなく「画像編集アプリ」として使われることが多いです。画像の編集だけでなく、PDFをまとめたりすることもできる便利なアプリです。
画像の切り取り・回転・反転・大きさ(サイズ)の変更など、基本的な編集はMacのプレビューアプリひとつでおこなうことができます。
Macをお使いの方は、ぜひプレビューアプリの便利な編集・加工機能を使ってみてください。
Macのプレビューの使い方
Macのプレビューアプリは、編集したい画像を起動したあとツールバーを表示させる必要があります。最初の状態では、ツールバーが隠れている場合が多いです。
プレビューを起動させたら上記の画像と同じアイコンをクリックして、編集ができるようにまずはツールバーを表示させましょう。
画像の切り取り
プレビューアプリで画像切り取りをしたい場合は、一番左端にあるアイコンをクリックします。
この時、切り取り形状を上記のように4つの中から選ぶことができます。自分が切り取りたい形にあったものを選択してください。
切り取りツールを選択すると、ドラッグで切り取り範囲の選択ができるようになります。自分が切り取りたい箇所をドラッグで選択しましょう。
切り取り範囲の選択が終わると、上記に「切り取り」ボタンが出てきます。切り取りたい場合は、このボタンをクリックします。
すると、選択した範囲がこのように切り取られます。切り取りを戻したい場合は、「command+z」などで戻りましょう。そのまま閉じてしまうと、上書きされてしまうので注意してください。
画像の色調整
プレビューアプリでは色調補正も可能です。画像の色調補正とは、色味を変更する機能のことを言います。色彩補正のアイコンは、三角マークのようなアイコンです。こちらをクリックしてください。
色調補正のパレット(ウィンドウ)が表示されますので、あとは自分の思うように色味などの調整をしてください。色味だけでなく、コントラストや光の量なども編集ができます。
画像の大きさ調整
画像の大きさの変更は上記のアイコンになります。こちらをクリックすると、サイズの変更ウィンドウが表示されます。
画像の大きさや解像度などがこちらのウィンドウで変更が可能です。任意の大きさ(サイズ)に変更したら、OKをクリックして確定させましょう。
シェイプのスタイル変更
シェイプスタイルの変更も可能です。シェイプとは、所謂ツールで作った図形のことを指します。図形のスタイル(色・線の太さ)などを、後からでも編集することが可能です。シェイプ(図形)は、四角と丸が重なったようなアイコンから作成することができます。
まずは図形を作成し、後からシェイプスタイルを変更していきましょう。
線の太さや色などのスタイルは、上記の三つのアイコンから変更することができます。線の太さ、枠線の色、中の色それぞれのスタイルを任意の形・色に変更します。
シェイプスタイルを後々変更したい場合は、その図形を選択した状態で操作をおこなってください。
画像透明化の方法
Macのプレビューアプリでは、画像の透明化も可能です。Macプレビューで背景を切り取るという言い方が正しいかもしれません。
画像の透明化は、画像切り取りの横にあるアイコンを選択します。
試しに、フリーサイトから拝借した写真で画像の透明化をおこなっていきます。
ツールアイコンを選択した状態でドラッグをすると、上記の画像のように選択範囲ができます。Macパソコンが自動的に画像の背景・人物などを認識して選択がおこなわれます。
上記の写真の場合、切り取った後に残したいのは「人物」です。残しておきたい・切り取りたい箇所をドラッグして選択をしましょう。
画像の切り取りと同じように、範囲選択をすると「切り取りボタン」がでてきます。先ほどと同じように、切り取りボタンを押してください。
すると、背景の白が消え人物だけが残りました。
画像にスケッチを描き込む
画像の直接書き込みたい!という場合には、ペンツールのアイコンをクリックします。すると、画像に直接手書きで文字などが書き込みできるようになります。
画像の反転
画像の反転を行いたい場合は、上の「ツール」欄から反転を選択します。水平方向に反転・垂直方向に反転と二通りあるので、自分が反転させたい方を選択してください。
水平方向に反転は、簡単にいえば左右反転です。向きが変わります。
垂直方向反転は、上下反転のことです。このように、上下が逆になります。
画像の回転
画像を回転させたい場合は、ツールバーアイコンの横にある箇所をクリックします。左方向に画像が回転します。
上記のようにツールアイコンで回転させてもよいですし、反転と同じように「ツール」欄から回転を選択して操作することも可能です。お好きな回転方法を選んでください。
PDFにパスワードを付ける
MacのプレビューアプリではPDFファイルにパスワードをつけることも可能です。ファイルの書き出しを選んだ際に、暗号化というチェックをつけられる箇所があります。そこにチェックをいれましょう。
チェックをつけると、パスワードの入力ができるようになります。パスワードを入力することで、保存ボタンが押せるようになります。
写真のExif情報を表示
写真のExif情報を見たい時は、ツールの中から「インスペクタを表示」を選択します。
すると上記のようなウィンドウが表示されます。この中に、「Exif」というタブが存在していれば、そこでExif情報を確認できます。
Exif情報のない写真や画像にはこのタブが存在しません。
画像やPDFに手書き署名を追加
Macのプレビューアプリでは、手書き署名もプレビュー上でおこなうことができます。ツールアイコンをクリックしたあと、署名方法を2つの中から選びます。
カメラでの署名
カメラでの署名は、Macのカメラに向かって署名した紙を写すことで、Macがそれを読み取ってくれます。柄のない白い紙に書くと、ハッキリと文字を読み取ってくれます。
トラックパッドでの署名
トラックパッド署名では、パッド・ペンタブレットツールなどで直接署名を書き込むことができます。書類作成のときなどに、Macプレビューのこの機能は役立ちますよ。
吹き出しを画像に追加
Macプレビューで吹きだしをつけたい場合は、先ほど紹介した図形ツールから作成することができます。
アプリのアイコン画像を抜き取る方法
Macのアプリアイコンを、画像として抜き取るにもMacのプレビューアプリが使えます。まずはMacのアプリケーションフォルダの中から、抜き取りたいアプリを右クリックで選択します。
Macアプリを右クリックすると、パッケージの内容を表示という項目があるのでそれをクリックします。
すると、フォルダがひとつ表示されます。ここをさらにクリックで開きます。
Resourcesフォルダというのを探して、そのフォルダをクリックで開きます。
その中に、アプリアイコンとされている画像が入っているはずです。それをさらに右クリックで選択します。
Macのプレビューアプリでその画像を開いていきます。
プレビューアプリで開いたあと、ファイルから「クリップボード新規作成」を選択し、それをさらに書き出しで保存することで、アプリアイコンを画像として保存することが可能です。
画像をモノクロPDFに変換
画像をモノクロで保存するには、PDF形式での保存になります。書き出す際、フィルタの中に「Gray Tone」というものがあるはずです。それを選択して、保存をします。
そうすることでモノクロで画像PDFが保存されます。
PDFのファイルサイズを圧縮
PDFサイズの大きさを変更したい場合も、Macのプレビューアプリが使えます。書き出しのフィルタ操作をおこないます。「Reduce File Size」という箇所を選択して保存をしてください。
Macのプレビューのショートカット
Macプレビューを操作する際、ショートカットを扱うことでよりプレビューでの編集や加工を素早くおこなうことができます。
Macのプレビューアプリで使える主なショートカットは、ファイルやツールなどの欄から確認が可能です。
よく扱うプレビューの操作のショートカットを確認して、より早く、Macのプレビューアプリで編集をしていきましょう。コピペ等は、通常のテキストコピペと同じくcommand+C・Vなどでできます。
Macのプレビューが起動しない場合の対処法
Macのプレビューがうまく起動しないという場合は、上の移動欄を開き、「option」キーを押した状態で「ライブラリ」を開きます。その際、下記のフォルダがあればバックアップをとった上でデスクトップなどに移動させます。
・Containers/com.apple.Preview
・Containers/com.apple.quicklook.ui.helper
・Group Containers/com.apple.Preview
・Preferences/com.apple.Preview.LSSharedFileList.plist
・Preferences/com.apple.Preview.SandboxedPersistentURLs.
LSSharedFileList.plist
使っているMacのバージョン次第では、このフォルダが存在しない場合もあります。その時はスルーで大丈夫です。移動した後は、再度Macのプレビューアプリを起動させます。無事に起動すれば成功です。
起動した際、先ほど移動させたファイルはまた自動生成がされます。Macのプレビューが起動しない、使えないという時はお試しください。
Macのプレビューアプリの使い方は以上になります。いかがでしたか?プレビューアプリは、画像のプレビューだけでなくさまざまなことに使えるのです。
Macのプレビューアプリを使うことで、さまざまな作業をおこなうことができます。大きさの変更や色調補正など、必要最低限の編集機能が備わっているのでプレビューアプリで作業が事足りるという方も多いでしょう。
Macをお使いの方はぜひ、便利なプレビューアプリを活用してみてください。