2021年01月06日更新
単語登録をする方法!登録できない時の対処法も解説【パソコン/スマホ】
変換できない難しい人名や地名、よく使用する単語をパソコンやスマホに登録しておくと、文字入力がとても効率よくできます。今回はパソコンとスマホに単語登録をする方法をWindows10、Mac、Android、iPhoneに分けて詳しく解説していきます。
パソコン/スマホで単語登録をする方法
パソコンやスマホに単語登録をしておくと、メールなどでよく使用する文章や、変換ができない難しい人名や地名などを簡単に入力することが可能になります。今回はパソコンやスマホで文字入力をサポートするツールへ単語登録をする方法を解説します。
Windows10
Windows10において文字入力をサポートするツールは、Microsoft IMEの「単語登録」の機能があります。では、Windows10でMicrosoft IMEの単語登録の機能を使いこなす方法を解説します。
Windows10でIME言語バーを表示する方法
Microsoft IMEで単語登録を行うために、Windows10でIME言語バーを表示する方法を解説します。まず画面左下の「スタート」をクリックし「設定」をクリックします。
設定画面が表示されるので「デバイス」をクリックします。
画面左の「入力」をクリックし、スクロールバーを下にスクロールし「キーボードの詳細設定」をクリックします。
「キーボードの詳細設定」の画面が表示されるので、「使用可能な場合にデスクトップ言語バーを使用する」にチェックを入れ「言語バーのオプション」をクリックすると、「テキストサービスと入力言語」の画面が表示されます。
「テキストサービスと入力言語」の画面が表示されたら、言語バーをデスクトップ上に表示させる場合は「デスクトップ上でフロート表示する」を、タスクバーに表示させる場合は「タスクバーに固定する」を選択し「OK」をクリックします。
今回は例として「タスクバーに固定する」を選択しました。
上記は「タスクバーに固定する」を選択し、IMEのアイコンをWindows10の画面上のタスクバーに表示させた画面です。
ダイアログボックスで設定する場合
ダイアログボックスで単語の登録をするとは、登録する単語とよみを1つずつ登録する、Windows10での最も基本の単語登録の方法です。タスクバーの言語バーの「ツール」をクリックし「単語の登録」を選択すると単語の登録画面が表示されます。
「単語」に変換したい単語を入力し、「よみ」に読ませたい単語(略語などでもOK)を入力します。「品詞」の部分は任意で構いません。全て入力後に「登録」をクリックし完了です。
入力済の文字列を登録する場合
入力済の文字列を登録するとは、入力した文章に含まれる単語を登録する方法です。入力した文字列から単語登録したい文字を選択し「Ctrl」+「F7」のショートカットキーを押すと「単語の登録」の画面が表示されます。
パソコンの種類によってWindows10で「Ctrl」+「F7」のショートカットキーでの「単語の登録」の画面表示ができない場合もありますが、できない際はショートカットではなく、右クリックで選択画面から「単語の登録」をクリックしてください。
「単語」の部分には選択した単語が入力されているので、「よみ」に読ませたい単語(略語などでもOK)を入力します。「品詞」の部分は任意で構いません。全て入力後に「登録」をクリックし完了です。
リストで単語をまとめて登録する場合
リストで単語をまとめて登録するとは、登録したい単語の数が多い場合に「テキストファイルからの登録」の機能を利用リストを読み込ませて、一気に登録することが可能な方法です。
「Microsoft IMEユーザー辞書ツール」を表示し、「ツール」をクリック後「一覧の出力」を選択します。
単語リストの保存先を指定をし「保存」をクリックします。
「一覧の出力」のメッセージが表示されたら、「終了」をクリック後、保存した単語リストが登録する単語を「よみ」「単語」「品詞」の順にタブで区切って入力されているか確認します。
「Microsoft IMEユーザー辞書ツール」を表示し、「ツール」をクリック後「テキストファイルからの登録」をクリックします。
単語リストを指定し「開く」をクリックし、「テキストファイルからの登録」が表示されたら「終了」をクリックします。「Microsoft IMEユーザー辞書ツール」が表示されるので、単語登録が完了していることを確認しましょう。
上記の失敗個数は元から登録されていたので、今回は単語登録がされなかったことから、失敗と表記されています。
単語登録を削除
文字入力の効率化のために、Windows10のMicrosoft IMEの単語登録をしたものの、使用しにくくうまく変換できないものや、結果的に使わない単語は出てくるでしょう。その際の単語登録を削除する方法を解説します。
タスクバーの言語バーの「ツール」をクリックし「ユーザー辞書ツール」を選択します。
「ユーザー辞書ツール」が表示されたら、登録済みの単語の一覧が表示されるので、削除する単語を選択し「編集」から「削除」をクリックします。確認のメッセージが表示されたら「はい」をクリックしましょう。これで単語登録の削除は完了です。
単語登録のショートカット
Windows10でショートカットキーによる単語登録をするには、事前に確認しておくことがあります。1点目は、Microsoft Wordなどの文字入力可能なアプリケーションが起動されていること、2点目は、IME言語バーの入力モードがオンであることを確認しましょう。
文字入力画面で単語登録したい文字列を選択し、ショートカットキー「Ctrl」+「F7」を押します。ショートカットキー「Ctrl」+「F7」でうまく動作しない場合は、「Ctrl」+「変換」のショートカットを試してみてください。
Windows10ではこの2種類のショートカットで、ショートカットでの単語登録ができるので、うまく動作しない場合は自身のパソコンのショートカットキーの設定を見直してみましょう。
「単語の登録」の画面で「単語」の部分に選択した文字が表示されていることを確認しましょう。「よみ」の部分に読ませたい単語を入力し、任意で「品詞」を選択し「登録」をクリックしたら、Windows10でのショートカットキーによる単語登録は完了です。
Mac
Macにおいて文字入力をサポートするには「ユーザー辞書に追加/削除」によく使う単語を登録します。では、「ユーザー辞書に追加/削除」の使い方を解説します。
ユーザー辞書に追加/削除
メニューバーの「入力変換アイコン」をクリックし、「ユーザー辞書を編集」をクリックします。
「キーボード」画面が単語入力画面です。左下にある「+」をクリックし、「入力」の部分に読ませたい単語、「変換」の部分に変換したい単語を入力します。
登録した単語を削除する際は、左下にある「−」をクリックすると「入力」と「変換」の部分に登録した単語が削除されます。
Android
Androidスマホでも、使っているIME(キーボードの種類)によって操作方法は異なります。では、Androidユーザーが利用できるツールを紹介し、それぞれの単語の登録方法を解説します。
Google日本語入力
Androidユーザーの中でも愛用者の多い「Google日本語入力(Google IME)」のユーザー辞書への単語登録方法を解説します。
AndroidスマホでGoogle日本語入力のユーザー辞書機能へ単語登録を行うには、設定アプリを開き、Android設定アプリの「言語と入力」の項目をタップします。
「言語と入力」の画面で「Google日本語入力」をタップし、Google日本語入力の設定画面を開けたら「辞書ツール」をタップ。開き方が異なる場合は以下を参考にしてください。
- 「言語と入力」→「Google日本語入力」右隣にある設定ボタン
- 「言語と入力」→「画面上のキーボード」→「Google日本語入力」
- 「一般管理」→「言語とキーボード」→「仮想キーボード」→「Google日本語入力」
辞書ツールのページの右上にあるプラスマークのボタンをタップ。「新しい単語の追加」の画面が表示されたら各項目を記入し、右下の「OK」をタップ。「辞書ツール」のページに記入した内容が表示されれば単語登録完了です。
ATOK
「ATOK」のユーザー辞書への単語登録方法を解説します。Androidスマホ本体の設定アプリから「ATOKの設定」の画面を開き、「ATOKの設定」画面で「ツール」の項目をタップ。開き方が異なる場合は以下を参考にしてください。
- 「言語と入力」→「ATOK」
- 「言語と入力」→「Google日本語入力」右隣にある設定ボタン
- 「言語と入力」→「画面上のキーボード」→「Google日本語入力」
- 「一般管理」→「言語とキーボード」→「仮想キーボード」→「Google日本語入力」
「辞書ユーティリティ」の項目をタップし「ATOK辞書ユーティリティ」が開いたら、画面の右上にある「メニューボタン」をタップ。
「新規登録」をタップ。「単語登録」のウィンドウが開いたら各項目を記入し、右下の「登録」をタップ。「ATOK辞書ユーティリティ」のページに記入した内容が表示されれば、単語登録完了です。
iWnn IME
「iWnn IME」のユーザー辞書への単語登録方法を解説します。Androidスマホ本体の設定アプリから「言語と入力」を開き、「iWnn IME 設定」の画面で「辞書」の項目をタップ。開き方が異なる場合は以下を参考にしてください。
- 「言語と入力」→「iWnn IME」
- 「言語と入力」→「iWnn IME」右隣にある設定ボタン
- 「言語と入力」→「画面上のキーボード」→「iWnn IME」
- 「一般管理」→「言語とキーボード」→「仮想キーボード」→「iWnn IME」
辞書登録する単語の「読み」を選択。Androidに登録したい単語が英語であっても、読みが日本語(ひらがな)であれば「日本語」を選びタップ。「ユーザー辞書」の画面を開けたら、画面右上にある「メニューボタン」をタップ。
メニュー一覧から「登録」をタップ。「単語登録」のウィンドウが開いたら、各項目を記入し、右下の「OK」をタップ。「ユーザー辞書」の画面に記入した内容が表示されれば、Androidへの単語登録完了です。
iPhone
iPhoneで文字入力を効率化させるために使用できる機能は、Macと同じく「ユーザー辞書に追加/削除」です。パソコンとスマホでは単語登録の方法が少し変わるので、iPhoneでの「ユーザー辞書に追加/削除」の使い方を解説していきます。
ユーザー辞書に追加/削除
「設定」を開き「一般」をタップし、「キーボード」をタップします。
「ユーザ辞書」をタップすると「ユーザ辞書」が表示されるので、右上の「+」をタップします。
変換したい単語をを上の「単語」の入力欄に入力し、読ませたい読み方を下の「よみ」の入力欄に入力します。入力後「保存」をタップするとiPhoneでの単語登録は完了です。
単語登録できない場合の対処法
使用しているパソコンやスマホの種類により、単語登録の方法が違えば、単語登録ができない場合の対処法も変わってきます。では、Windows10、Android、Mac、iPhoneのそれぞれに考えられる、単語登録ができない原因と対処法を解説していきます。
Windows10
Windows10で単語登録ができない場合に考えられるのが、IME辞書ツールが壊れて単語登録ができないことが考えられるでしょう。IME辞書ツールの修復方法は、まず言語バーの「ツール」をクリックし、「プロパティ」をクリックします。
「Microsoft IME」の画面が表示されるので、「詳細設定」をクリックします。
「Microsoft IMEの詳細設定」の画面が表示されるので、「辞書/学習」をクリックし「修復」を選択してクリックします。
「Microsoft IME 辞書の修復」の画面が表示されるので、「はい」をクリックするとIME辞書ツールの修復が実行され、単語登録が可能になるでしょう。
Mac
Macで単語登録ができない場合に考えられるのは、「プライベートモード」になっていることが考えられます。メニューバーの「入力変換アイコン」をクリックし、「プライベートモード」にチェックが入っている場合は外すと解決できます。
Android
Androidで単語登録ができない場合に考えられるのは、端末やバージョンによるものが多いと考えられています。使用可能なツールの中から、自分が使っている端末やバージョンにあったツールを選択し、使用するのが最も早い解決法です。
iPhone
iPhoneで単語登録ができない場合に考えられるのは、iPhoneのアップデートによる「ユーザ辞書」の仕様の変更が考えられるようです。
iPhoneの「ユーザ辞書」の「よみ」に英数字が含まれているとうまく変換ができない場合があるので、気になる場合は「ユーザ辞書」の「よみ」に英数字の入力を避けましょう。
パソコン/スマホで単語登録をして文字入力を効率よくしよう
パソコンやスマホでスムーズに変換できない単語、特によく利用する人名や団体名、熟語などは単語登録しておくことで文字入力が捗ります。また、変換しにくい自分の情報を単語として、パソコンやスマホに登録しておくと便利でしょう。
メールアドレス、住所、電話番号や郵便番号は変換されにくいので、自分のパソコンやスマホに単語を登録しておくと、手間を省けます。
パソコンやスマホで頻繁に特定の顔文字や数字・記号などを使う人は、よく使うものを登録しておくのもおすすめです。ぜひ、自身のパソコンやスマホの単語登録機能を活用しましょう。