【個人事業主/法人】「Amazonビジネス」のメリット!登録/使い方も解説!
Amazonビジネスは、Amazonが法人・個人事業主向けに提供している登録無料のビジネス購買通販サービスです。有料のBusinessプライムでは、お急ぎ便や日時指定便が利用できます。Businessプライムを利用すると、グラフや表による購買管理も可能です。
目次
- 1Amazonビジネスとは
- ・Amazonビジネスの特徴
- 2Amazonビジネスのサービス内容
- ・法人価格
- ・数量割引
- ・支払い方法が豊富
- ・購買分析/レポート機能
- ・Businessプライム利用可能
- 3Amazonビジネスの利用価格
- ・Amazonビジネス
- ・Businessプライム
- 4Amazonビジネスのメリット/デメリット
- ・メリット
- ・デメリット
- 5Amazonビジネスの使い方
- ・請求書払い
- ・見積書
- ・購入方法
- 6【Amazonビジネス】ビジネスアカウントの登録方法
- ・基本情報登録
- ・はじめてAmazonを利用する場合
- ・Amazonを利用している場合
- 7【Amazonビジネス】ビジネスアカウントの登録方法~法人~
- ・法人情報の登録
- ・登録内容の確認
- ・利用開始
- 8【Amazonビジネス】ビジネスアカウントの登録方法~個人事業主~
- ・事業情報の登録
- ・登録内容の確認
- ・提出書類
- ・利用開始
- ・合わせて読みたい!Amazonに関する記事一覧
Amazonビジネスとは
Amazonビジネスは、Amazonが法人・個人事業主向けに提供しているビジネス購買通販サービスです。
Amazonビジネスでは、一般消費者向けのAmazonで販売されている商品に加え、あらゆる業種のニーズに対応したビジネス向け商品が販売されています。
法人や個人事業主がAmazonビジネスを利用して企業購買を行うと、法人価格・数量割引の適用や、経費管理の簡略化などのメリットを受けられます。
Amazonビジネスの具体的なサービス内容やメリット・デメリット、登録方法、使い方を紹介します。
Amazonビジネスの特徴
Amazonビジネスには、次のような特徴があります。
品揃えが豊富
Amazonビジネスでは、従来のAmazonの商品に加え、IT用品、清掃用品、オフィス用品、飲食店の消耗品などの豊富なビジネス向け商品を購入することができます。Amazonビジネスで購入できる商品は数億種類にも及ぶそうです。
あらゆる業種のニーズに対応した商品がそろっているので、どのような商品でもすぐに見つけることができます。
複数ユーザーで利用可能
Amazonビジネスは複数ユーザーで利用することが可能です。チームや組織単位でAmazonビジネスのアカウントを管理でき、購買履歴の管理・分析も可能です。
Amazonビジネスのサービス内容
Amazonビジネスのサービス内容は次のとおりです。
法人価格
Amazonビジネスには、多数の商品に対してビジネス向けの特別価格である法人価格が適用されるサービスがあります。
すべての商品に法人価格が適用されるわけではありませんが、一般消費者向けページから購入するよりも、価格を抑えて商品を購入することができます。
数量割引
数量割引の対象商品は、数量に応じた割引価格での購入が可能です。ある程度の規模以上の企業なら、大量に必要になるコピー用紙などのオフィス用品などに数量割引が適用されるなら、まとめ買いするのも良いのではないでしょうか。
数量割引は、ショッピングカートの上の「数量割引を利用する」リンクをクリックして数量割引依頼フォームに入力すると、通常48時間後にAmazonからメールで回答があります。
支払い方法が豊富
Amazonビジネスでは、支払い方法も豊富です。
コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー・代金引換などの一般消費者向けのAmazonでの決済方法に加え、会社で使用している法人向けクレジットカードによる支払いや、請求書による後払いにも対応しています。
法人の経理処理では請求書払いが必要なケースも多く、非常にありがたいサービスだと思います。
また、支払い方法で法人用クレジットカードを選択すると、物品の購入代金が会社の口座から引き落としされるので、経理処理の負担が軽減されます。利用明細の記録を残しておけることもメリットです。
購買分析/レポート機能
Amazonビジネスアカウントでは、グループや購買依頼者別の購買履歴をCSVでダウンロードして購買分析できるサービスが提供されています。
Businessプライム利用可能
Businessプライムに登録すると、Amazonビジネスアカウントのすべてのユーザーが、無料お急ぎ便、無料お届け日時指定便をいつでも使い放題になるサービスが受けられます。
また、ESSENTIALSを除いたSMALL以上のプランでは、購買分析ダッシュボードや購買コントロールの利用により、効率的に商品の購入を管理することができます。
購買分析ダッシュボード
購買分析ダッシュボードは、グラフなどのビジュアル要素を使って支出データを分析できるサービスです。グラフや表で購買レポートを見やすく表示して、誰が、どの商品を、いくらで購入したかを簡単に管理することができます。
CSVファイルによる購買分析はAmazonビジネスに登録すると無料で利用可能です。Businessプライムの購買分析ダッシュボードでは、視覚的な方法でデータが表示されるのでよりわかりやすいです。
購買カテゴリーなどからデータをフィルタリングして分析できるデータ・フィルター機能、支出目標やコスト削減目標を設定して状況を確認する指標(KPI) 管理機能、全体の注文状況から購買ルーティンの傾向を把握できる購買傾向分析機能などが利用できます。
購買コントロール
Businessプライムの購買コントロール機能では、管理者は購買ルールを設定して、自社の購入基準に適合しない商品カテゴリーの購入を制限したり、特定の商品の購買を推奨したりできます。
承認ルールの設定により、制限対象とされた商品カテゴリーを注文した場合に承認を要求することも可能です。
Amazonビジネスの利用価格
Amazonビジネスの利用価格は次のとおりです。
Amazonビジネス
Amazonビジネスへの登録、サービスの利用は無料です。無料登録するだけで、法人価格で商品を安く購入できるなどの特典が受けられます。
Businessプライム
Businessプライムのサービスを利用するには、プランによって次の費用がかかります。
ESSENTIALS | 最大3ユーザーまで | ¥ 4,537/年 税抜 |
SMALL | 最大10ユーザーまで | ¥ 12,500/年 税抜 |
MEDIUM | 最大100ユーザーまで | ¥ 35,000/年 税抜 |
UNLIMITED | ユーザー数無制限 | ¥ 250,000/年 税抜 |
購買分析ダッシュボードと購買コントロール機能を使うには、SMALL以上のプランへの登録が必要です。
Amazonビジネスのメリット/デメリット
次は、Amazonビジネスのメリットとデメリットを紹介したいと思います。Amazonビジネスを利用するには、次のようなメリット/デメリットがあります。
メリット
無料で利用できるAmazonビジネスには、数多くのメリットがあります。
経費節減ができる
Amazonビジネスでは多数の商品に法人価格・数量割引が適用されるので、コストの削減が可能です。
今まではボールペンを社員がその都度バラバラの値段で購入していたような場合でも、Amazonビジネスを使って最安値のボールペンを検索してまとめ買いするなどのルーティーンを採用すると、経費節減に役立ちます。
経費精算の処理が簡略化される
Amazonビジネスは一般消費者向けのAmazonの支払い方法だけでなく、企業購買に適した請求書払いや法人用クレジットカードでの支払いにも対応しています。
個別の商品購入に対して精算や領収書の管理が不要になるので、経費精算の処理が軽減されます。
複数ユーザーで権限に応じた利用が可能
Amazonビジネスは管理者から招待メールを送ることで、複数ユーザーでアカウントを利用することができます。
招待メールを送信する際に、追加するユーザーの役割を「管理者」と「購買依頼者」から設定できるので、企業内の役割に応じた権限が設定可能です。
たとえば「1回の購入金額が10,000円未満なら上司の承認は不要だけれど、10,000円以上なら上司による承認が必要」といった承認ルールを会社単位や部署単位で設定する使い方もできます。
個人事業主の事業用/個人用支出の仕分けに便利
個人事業主でも、経費管理の面からAmazonビジネスを利用するメリットは大きいです。事業用のAmazonビジネスアカウントと個人用のAmazonアカウントを分けて管理しておけば、事業用の支出と個人用の支出が簡単に仕分けできます。
デメリット
無料で利用できるAmazonビジネスには、デメリットと言うほどの大きなデメリットはありません。挙げるとするならば、Amazonビジネスのデメリットには次のようなものがあります。
アカウントの切り替えが必要
Amazonビジネスのデメリットとしては、普段一般消費者向けのAmazonを利用している方は、Amazonビジネスで商品を購入する際に、Amazonビジネスアカウントでログインし直さなければなりません。
Amazonビジネスアカウントでの再ログインは、個人アカウントメニューの「アカウントの切り替え」機能から行えます。アカウントを併用する場合に切り替えが必要になることは、デメリットとも言えそうです。
Businessプライムはビジネスでの利用に特化
Businessプライムは、一般消費者向けのAmazonプライムとは違い、ビジネスでの利用に特化しています。
Businessプライムで利用可能なサービスは、お急ぎ便や日時指定便が無料で利用できることと、上位プランで購買分析ダッシュボードや購買コントロール機能が利用できることです。
一般消費者向けのAmazonプライムでは、追加料金なしで映画やTV番組が見放題になるPrime Videoや、本・マンガ・雑誌が読み放題のPrime Reading、100万曲以上が聴き放題のPrime Musicなどのサービスが利用できます。
このようなサービスがBusinessプライムでは利用できないのは、Amazonビジネスのデメリットかもしれません。
Amazonビジネスの使い方
Amazonビジネスは日本の商慣習に応じた使い方が可能です。
請求書払い
支払い方法で請求書払いを選択すると、設定された購入限度額の範囲で、1ヶ月分の注文代金を後からまとめて支払うことができます。
1ヶ月間に購入した商品に対して、翌月1日にPDFの請求書が添付された支払い依頼メールがAmazonから送られてきます。支払期限などの必要事項は支払い依頼メールに記載されています。
見積書
会社で物品を購入する際に、見積書受領→物品購入→請求書・納品書受領→支払いの流れで精算が必要な企業も多いかもしれません。
Amazonビジネスで商品を注文すると、見積書が印刷可能です。ショッピングカート画面から見積書印刷のダウンロードをクリックすると、PDF形式の見積書を印刷できます。
購入方法
Amazonビジネスでは一般消費者向けのAmazonと同じユーザーインターフェイスを採用しているので、普段からAmazonで買い物をする人には使い方がわかりやすいです。
Amazonビジネスで商品の購入をするときの使い方は、一般消費者向けのAmazonと同じです。ほしい商品をショッピングカートに入れて購入すればOKです。
【Amazonビジネス】ビジネスアカウントの登録方法
それでは、Amazonビジネスに登録してみましょう。Amazonビジネスアカウントの登録方法は、「基本情報登録」→「法人・事業情報登録」→「(Amazon側で)登録情報の確認」→「利用開始」の流れで進みます。
基本情報登録
まずは基本情報を登録する方法を紹介します。
Amazonビジネスページを開く
Amazonビジネスアカウントの基本情報の登録は、Amazonビジネスの公式ページから行います。インターネットに接続してAmazonビジネスの公式ページを開いてください。
オレンジ色の「無料登録はこちら」ボタンをクリック
Amazonビジネスの公式ページの画面上部の右側と中央に表示される、「無料登録はこちら」ボタンをクリックします。
ビジネス用アカウントに使用するメールアドレスを入力
Amazonビジネスアカウントを作成するにはメールアドレスが必要になります。Amazonビジネスアカウントで使用したいメールアドレスをあらかじめ準備しておいてください。
はじめてAmazonを利用する場合
はじめてAmazonを利用する場合は、Amazonビジネスの公式ページで「無料登録はこちら」ボタンをクリックすると、名前とパスワードを入力する画面が表示されます。
アカウント作成
名前とパスワードを入力して、Amazonビジネスアカウントを作成します。
Amazonを利用している場合
すでに個人でAmazonを利用している場合は、個人のAmazonアカウントをビジネスアカウントに移行する方法と、個人用とビジネス用とで別々のアカウントを作成する方法のどちらかを選ぶことができます。
ログイン画面が表示
個人でAmazonを利用している場合、Amazonビジネスの公式ページで「無料登録はこちら」ボタンをクリックすると、ログイン画面が表示されます。ログインして次の画面に進んでください。
個人アカウントをビジネスアカウントへ移行する
Amazonビジネスアカウントを作成するにあたって、個人アカウントをビジネスアカウントに移行する場合は、左側の作成方法を選択して「次へ進む」をクリックします。
ただし、個人アカウントをビジネスアカウントに登録すると、今後は個人アカウントからの注文はできなくなります。
また、会社で複数ユーザーでアカウントを利用する場合、個人アカウントの注文履歴や配送先住所、支払い方法、個人情報が他のユーザーに表示されてしまいます。
購買分析レポートにも、個人アカウントの注文とビジネスアカウントの注文が両方表示されることにになります。
個人アカウントをビジネスアカウントへ移行しない
Amazonビジネスアカウントは、個人アカウントと別に作成することが可能です。個人アカウントをビジネスアカウントに移行しない場合は、右側の作成方法を選択します。
個人アカウントのメールアドレスとは別のメールアドレスが必要なので、新しいメールアドレスを入力して「次へ進む」をクリックしてください。
そうすると、名前とパスワードを入力する画面が表示されるので、Amazonビジネスアカウントで使用したい名前とパスワードを設定します。
【Amazonビジネス】ビジネスアカウントの登録方法~法人~
Amazonビジネスに法人のアカウントを作成する場合、基本情報の登録の次に法人情報を入力します。
法人情報の登録
まずは担当者氏名の入力をします。Amazonから在籍確認の電話などがあるかもしれないので、対応できる担当者の氏名を記載してください。
会社や機関名を入力します。機関名とあるのは、Amazonビジネスは会社だけでなく、学校や病院なども利用できるからです。
法人の本店の所在地を入力します。法人番号登録に使用されている住所を入力してください。
事業形態を選択する欄では「法人」を選択します。
登録内容の確認
基本情報と法人情報を登録すると、Amazon側で登録内容の確認が行われます。確認はおおむね3営業日以内に完了します。Amazonから電話で担当者の在籍確認や書類の提出依頼が行われる場合もあるそうです。
書類の提出は不要
法人の場合は書類の提出は必要ありません。
利用開始
Amazon側で登録情報の確認が完了すると、Amazonビジネスの利用が可能になります。
「Amazonビジネスへようこそ」というメールが届く
登録情報の確認とアカウント登録が完了したことを知らせてくれる、「Amazon ビジネスへようこそ」というメールが通知されます。
このメールが届くと、Amazonビジネスにログインして、他のユーザーをAmazonビジネスアカウントに招待したり、注文の承認ルールや購入額の上限が設定できるようになります。
【Amazonビジネス】ビジネスアカウントの登録方法~個人事業主~
個人事業主がAmazonビジネスアカウントを作成する場合は、基本情報の次に事業情報を入力します。
事業情報の登録
担当者氏名を入力します。自分の名前を入力しておけばかまいません。
商号または名前を入力します。商号とありますが、Amazonビジネスのヘルプによると屋号でも良いそうです。屋号というのは、税務署に開業届出書を提出したときに記載する個人事業の名前です。設定していない場合は自分の名前を記載しましょう。
電話番号を入力します。
住所を入力します。個人事業主の場合は提出書類が必要なので、提出書類の内容と入力内容にずれがないようにしましょう。
事業形態では「個人事業主」を選択します。
個人事業主のAmazonビジネスへの登録には、書類の提出が必要です。必要な書類はこの後紹介します。
登録内容の確認
法人の場合と同じく、Amazon側で登録内容の確認が行われます。提出書類の内容についても確認されるので、提出書類について詳しく見ていきましょう。
提出書類
個人事業主がAmazonビジネスの利用に必要な提出書類は、以下のいずれか1点です。開業届出書以外は過去 2 年以内の書類を準備します。
また書類には税務署の印鑑が押されていることが必要です。e-Tax(国税電子申告・ 納税システム)で書類を提出したため押印が無い場合は、e-Taxの「受信通知」を併せて提出します。
開業届出書
「開業届出書」とは、個人事業の開業を税務署に申告する書類です。事業を開始した日から1ヵ月以内に税務署に提出するものとされています。開業届出書を税務署に提出すると、節税効果の高い青色申告で確定申告ができるようになります。
確定申告書B
確定申告で提出する申請書には「A」と「B」の2種類があります。会社員の方は「申告書A」、個人事業主やフリーランスなどで収入を得ている方は「申告書B」を使うことが多いです。
所得税青色申告決算書
「青色申告決算書」は、確定申告で青色申告を行う際に必要になる書類です。個人事業主の確定申告には白色申告と青色申告の2種類があります。
青色申告は事前の承認申請が必要で帳簿管理が複雑ですが、節税効果が高いので利用している個人事業主の方は多いです。
所得税青色申告承認申請書
青色申告をするには、事前に「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出しておく必要があります。「所得税の青色申告承認申請書」は原則として開業日から2カ月以内に提出します。
利用開始
Amazon側で登録情報の確認が完了すると、Amazonビジネスの利用が可能になります。
「Amazonビジネスへようこそ」というメールが届く
登録情報の確認完了は、「Amazon ビジネスへようこそ」というメールで通知されます。
今回は、Amazonビジネスのサービスと登録・利用方法、Amazonビジネスの使い方、メリットとデメリットなどを紹介しました。様々な使い方ができるAmazonビジネスを、ぜひこの機会に利用してみてください。