Androidスマホのモバイルネットワーク設定に「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」というものがあります。この「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」とはどういったものなのか、オフにした場合どういった事が起きるのかを解説します。
Androidスマホの設定を見ていると、「ネットワークとインターネット」(※OSによって名称が異なります)内にある「モバイルネットワーク」に「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」という項目があります。
このAndroidスマホの設定にある「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」とはどういう意味かはなんとなくわかっている人もいるかと思いますが、初心者向けに簡単に説明しておきます。
「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」とは、docomoやauなどといった携帯キャリア回線を利用した、モバイルデータ通信(インターネット通信)を利用するかどうかを設定できる機能です。大手キャリア以外の格安SIMを利用している場合もこれは同様です。
このモバイルネットワークはあくまで携帯キャリアのモバイルデータ通信に関連する設定で、自宅などに設置して接続しているWi-Fiとは全く別のものです。詳細は後述します。
基本的に、この「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」はオンの状態で利用している人が多いですが、ここをオフにするとどうなるのかというのは、料金の節約などの観点から気になる人も多いでしょう。
まず前提として、モバイルデータ通信ができなくなるため、キャリアの回線を利用する4Gや5Gなどを利用したデータ通信はできなくなります。
ネット環境として自宅にWi-Fiが置かれていたり、カフェやコンビニなどの無料Wi-Fiを利用するのであればネット接続することはできますが、そのWi-Fiの範囲外に移動した場合はインターネットを利用できません。
なお、Androidスマホなどで「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」(モバイルデータ通信)をオフにした場合、各キャリアで契約した電話番号での通話は可能です。
あくまでモバイルデータ通信ができないだけですので通信障害などで通話できない場合とは異なります。AndroidスマホだけでなくiPhoneの場合も、モバイルデータ通信をオフにしている場合でも通話は可能です。
ただし、LINEなどのインターネットを利用した通話をおこなう場合は、Wi-Fiなどを利用してネットワーク接続していない限り通話できないため、あくまでキャリアの電話番号を利用した通話はできるということを理解しておきましょう。
「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」をオフにした場合のメリットとしては、Androidスマホでのモバイルデータ通信をシャットアウトすることにより、データ通信の料金を節約できるという点にあります。
Wi-Fiをオンにしていてもモバイルデータ通信をする場合はありますし、Wi-Fiがない環境でアプリの自動アップデートなどがあるとモバイルデータ通信がオンの場合そのネットワークを利用しておこなわれ、それなりの量の通信を利用します。
インターネット通信はWi-Fiだけで十分という場合は「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」がオフの状態でも問題ありませんので、ポケットWi-Fiを常時利用している人などは特に料金節約のためにモバイルデータ通信をオフにしている人も多いです。
「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」は、キャリアのデータ通信をおこなうことを示すものです。オフにした場合はキャリアでのデータ通信はできないものの、Wi-Fiを利用することでネットワーク通信の利用はできます。
キャリアの電話番号を利用した通話も、「モバイルネットワーク経由でデータにアクセス」をオフにしても可能ですので、料金節約のためにオフにしたいと考えていた場合は安心して利用して設定してみてください。