Slackはビジネスチャットツールとして世界中で使われています。Slackは料金のかからないプランでも十分使えますが、Slackならではの便利さを求めるなら有料プランへの移行がおすすめです。今回は料金の移行方法や有料プランに移行するタイミングなどを解説します。
「Slack(スラック)」とは2013年に公開され、その直後から24時間で約8000ユーザーの登録数を獲得したアメリカ発のコミュニケーションツールです。急速に世界中で普及し、利用者を増やし続けています。
Slackはビジネス向けのコミュニケーションツールの一つです。Slackではワークスペースという大きなグループの中に、チャンネルという小さなグループを作ることができます。
大きなプロジェクトの際はプロジェクトのワークスペースを作成し、チームごとにチャンネルで連携をとるということもできます。
Slackは数あるビジネスチャットツールの中でも無料で利用開始できる上に高機能ということで、現在では世界中で広く使われています。
Slackは色々と便利なビジネスチャットツールですが有料版と無料版があります。料金が無料であればやはり一部の機能に制限が付いていて、有料プランの上位版であればSlackの機能をフルで使えるようになります。
Slackの料金プランとそれぞれの機能の違いを理解した上で、自分にとってメリットのある料金プランを選ぶことをおすすめします。今回は有料プラン、無料プランの料金や機能の違いと有料プランに移行するメリットや移行時の注意点などを詳しく解説します。
Slackには大規模な複数のワークスペースを持つ「Slack Enterprise Grid」とワークスペースが1つだけで、中小企業や企業内の一部署など中小規模のチーム向けの「Slack For Teams」の2つがあります。
「Slack Enterprise Grid」は複数のワークスペースを運用したい場合など比較的大規模な利用を考えている企業向けとなっていて、料金は要相談でSlackに問い合わせる必要があります。ここでは「Slack For Teams」の料金プランと機能の違いを解説します。
「Slack For Teams」の料金プランは無料版と有料版2種類の合計3種類あります。それぞれのプランについて機能の違いは以下のようになっています。まずは基本の無料版から試してみるのがおすすめです。
無料版 | 有料版 スタンダード |
有料版 プラス |
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料金(月額) | 0円 | 850円 | 1,600円 |
検索可能 メッセージ数 |
直近のメッセージ 10,000 件 | 無制限 | 無制限 |
アプリとサービス | サードパーティ製アプリとカスタムアプリ 10 件 | 無制限 | 無制限 |
外部アクセス | 共有チャンネル(ベータ版) シングルチャンネルゲスト マルチチャンネルゲスト |
共有チャンネル(ベータ版) シングルチャンネルゲスト マルチチャンネルゲスト |
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ユーザー認証 | Google経由のOAuth 2要素認証 |
Google経由のOAuth 2要素認証 シングルサインオン(SSO)が使える |
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音声通話と ビデオ通話 |
一対一のみ | 参加者最大15名 | 参加者最大15名 |
ファイルストレージ | ワークスペースあたり 5GB | メンバーごとに 10GB | メンバーごとに 20GB |
Slackを利用する場面によっては無料版の制限内でも十分だと考えられ、場合によってはSlackである必要がない可能性もあるでしょう。
まずフリープランを利用して制限に不満がでるようになれば、月額料金を支払ってスタンダードプランにアップグレードするのがおすすめです。
さらにより手厚いサポートと信頼性を求めるのであれば、プラスプランがおすすめです。データの継続性やSlackに問題が生じたときの注意点を考えると、ある程度の大企業においてはプラスプランが友好的な場合もあります。
Slackの無料版はその名の通り料金が無料で基本的な機能が利用できますが、2つの大きな制限があります。
1つは検索可能なコミュニケーションが直近の1万件に限られているということ、もう1つが追加できるアプリとサービスが10個に限られているということです。有料プランを使うメリットはどのようなものがあるか見ていきましょう。
有料プランのメリットとして、共有チャンネルやゲストアカウントを通じて他社とのシームレスな協業を実現することができる点が挙げられます。
もしSlackを使っている他の会社とやり取りがある場合、有料プランでは社外のチームとコミュニケーションを取るための共有チャンネルを作成することができます。
また社外のメンバーをワークスペースに招待しながらもアクセスを特定のチャンネルのみに制限することができるので、アクセスする必要がある場合のみ招待し迅速に協業ができる点が大きなメリットでしょう。
Slackの有料プランではワークスペースに一箇所にチームのメンバー、ツールや業務を集めることができます。
App ディレクトリには Slackと連携できるあらゆるアプリが掲載されていますが、ワークスペースにアプリやインテグレーションを無制限で追加することができます。メンバーは毎日使っているツールを連携させて、Slackでの業務に集中することができます。
App ディレクトリではファイル管理、コミュニケーション、プロジェクトマネジメントなどに使えるツールやサービスが見つかりタスクの効率化が得られる点はメリットとして大きいです。
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