CLIP STUDIO PAINTのクリスタEX版では、写真から輪郭線/線画を簡単に抽出することができる便利な機能が搭載されています。CLIP STUDIO PAINTのクリスタEX版の機能ならではの輪郭線/線画を抽出した後の詳細な設定についてもご紹介します。
CLIP STUDIO PAINTとは、イラストやマンガの制作に特化したペイントソフトで、初めての方からプロの方まで幅広い分野で愛用されています。
CLIP STDIO PAINTには、搭載されている機能の違いにより「クリスタPRO」と「クリスタEX」の2種類のバージョンがあります。
マンガ/イラスト制作のデジタルツールのCLIP STUDIO PAINTでは、線画を簡単に抽出することができます。写真やイラスト絵からも、輪郭線/線画を抽出することができます。
特に、マンガの背景に写真の風景を使用したい場合、写真っぽさを消したいという悩みのある方にこのクリスタEXに搭載されている線画の抽出機能はおすすめです。
写真から輪郭線/線画を抽出する機能は、CLIP STUDIO PAINTのクリスタEXにしか搭載されていません。通常「PRO」版を使用している方は、差額分のみで「クリスタEX」にアップグレードすることができます。
まず最初の準備は、マンガの背景にしたい写真を撮ることです。後で加工することを考えると、写真は曇りの日に撮る方が良いと言われています。写真を撮ったら、パソコンのファイルに保存します。
その後、CLIP STUDIO PAINTを起動させ、上部にある「ファイル」タブをクリックします。表示された一覧の中から「読み込み」を選択し、次の一覧の中の「画像」をクリックします。これで写真がクリスタEXに追加され、キャンバスに写真が配置されます。
クリスタEX画面の右側にあるレイヤープロパティの部分にある青い「ライン抽出」アイコンが線画抽出ボタンです。
もし「レイヤープロパティ」が表示されていなかったら、画面の上部の「ウィンドウ」タブをクリックして、表示された一覧の中の「レイヤープロパティ」をクリックします。すると、画面右側に「レイヤープロパティ」が表示されます。
そこにある青い「ライン抽出」ボタンをクリックするだけで、自動で輪郭線/線画を抽出してくれます。
CLIP STUDIO PAINTでは、抽出した線の量や太さを調整することができます。レイヤープロパティにある「ライン幅調整」の数字を変更することにより、線の太さが簡単に変更されます。
マンガの原稿を提出する際は、表現色をモノクロに設定しておきます。新規レイヤーを作成すると、レイヤープロパティに表現色が表示されますが、CLIP STUDIO PAINTのデフォルトは「カラー」になっていますので、「モノクロ」を選択します。
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