2019年12月31日更新
「Windows10/8.1」でBIOSに入れない/CDが起動しないときの対処法!
Windows10が起動しない!BIOSにも入れない、CDが起動しない!といったトラブルが発生した場合に、BIOSの起動を邪魔するWindows10の高速スタートアップの設定状況の確認や、具体的なトラブルの対処方法を紹介します。
目次
- 1「Windows10/8.1」のBIOSとは
- ・OSの起動やPCと接続機器間の入出力を制御するプログラム
- 2「Windou10/8.1」でBIOSに入れない/CDが起動しないときに確認すること
- ・PC自体が正常に起動することを確認する
- ・BIOSの起動キーを確認する
- ・キーボード/モニターの接続方法を見直す
- 3「Windows10/8.1」でBIOSに入れない/CDが起動しないときの対処法~高速スタートアップ~
- ・高速スタートアップのメリットデメリット
- ・高速スタートアップを無効化してBIOSに入る/CDを起動する方法
- 4「Windows10/8.1」でBIOSに入れない/CDが起動しないときの対処法~UEFI~
- ・UEFIはBIOSの後継
- ・UEFIブートを起動するための手順
- ・再起動後にUEFI画面を表示するまでの手順
- ・合わせて読みたいWindowsの記事
「Windows10/8.1」のBIOSとは
Windows7のサポートが終了するまでもうまもなくですね。最近Windows10に変更したという人も少なくないかもしれません。
Windows8.1(Windows8)以降はモダンOSに変わったのでWindows7以前に慣れた人にはとっつきにくいところもあります。
急にOSが起動しない状態になった場合の対処法は使い始めるにあたって事前に知っておいたほうが安心です。
OSが起動しない場合BIOSから操作して復旧する方法が一般的ですが、上手く起動しない場合の対処法を知っておく必要があります。
本記事ではWindows10のBIOSに入れない場合、CD起動しない場合の対処法を紹介します。
OSの起動やPCと接続機器間の入出力を制御するプログラム
BIOS(バイオス)はBasic Input Output Systemの略で、デスクトップパソコンやノートパソコン等の形状を問わず、必ず搭載されているものです。
パソコンにつながっているキーボード、マウス、CPU、ハードディスクなどの接続機器(ハードウェア)の管理・制御を行うシステムで、BIOSはパソコンの電源が入ると始めに動くプログラムです。
Windows10のようなOSが起動する前に動くものなので、OSが起動しないようなトラブルが発生した場合は、このBIOSの設定の調整で改善ができるか操作を行います。
「Windou10/8.1」でBIOSに入れない/CDが起動しないときに確認すること
Windows10やWindows8.1ののPCが起動しない!というトラブルが発生したら、BIOSの操作が浮かぶと思いますが、まずはじめにパソコンが起動しない時どのような確認が必要か紹介します。
PC自体が正常に起動することを確認する
まず、Windows10のパソコン自体が起動するのか起動しないのかを確かめる必要があります。
電源自体が入らないのか、電源は入るがBIOSやOSが起動しないのかによっても変わってきますよね。
起動しない場合に確認したい重要な項目をそれぞれ紹介します。
起動しない場合はセーフモードで起動する
電源が入るけれど、やっぱりうまく動作しない、起動しないという場合はWindows10のセーフモードでの起動を試みます。
セーフモードは必要最小限のシステム環境でパソコンを起動する、Windows10の診断用の起動モードのことです。
動作が不安定で正常にWindows10パソコンが起動しない場合は、セーフモードで起動することでトラブルの要因が特定できるか確認します。
BIOSの起動キーを確認する
上手くWindows10パソコンが起動しない場合にセーフモードを起動するには、BIOSの操作が必要になります。
Windows10やWindows8.1のパソコンでBIOSからセーフモードを起動する方法を紹介します。
PCの機種やメーカーによってBIOSセットアップ画面の起動キーは変わる
BIOSの起動キーはWindows10が起動する前の操作になるので、決まったものがあるわけではなくPCの機種やメーカーによってもBIOS起動キーが異なります。
Windows10が起動しない場合のBIOS起動キーの操作を紹介します。
PCの機種やメーカーによって特別なボタンやショートカットキーが備わっていることがある
PCの機種やメーカーによって、BIOS画面を表示させるための専用のボタンやショートカットキーが異なります。
一般的にはパソコンの電源を入れてすぐ、F2キー等のファンクションキーを数回押すといったものが多いですが、押すタイミングやどのキーを押すか、もしくは複数キー同時操作の場合もあります。
Windows10が起動しない状態になってから慌てなくていいように、パソコンを買ったらBIOS起動のキーは事前に調べておきましょう。
キーボード/モニターの接続方法を見直す
意外と盲点になるのが「モニター(ディスプレイ)」や「キーボード」が接続されているかどうか、です。
モニターはもちろんですが、キーボードは重要で接続されている(認識されている)状態でないと、パソコンは起動しないことがあります。
単純に基本的なデバイスがWindows10のパソコン上で認識・動作しているかどうかによってもBIOSが起動しないことがあるので、物理的な接続も必ず確認しましょう。
Bluetooth接続だと入力や接続が認識されていない場合がある
ノートパソコンではなく、デスクトップパソコンのようなキーボード外付けのパソコンに、普段はBluetoothタイプのキーボードを使用している場合は認識されずにBIOSの操作ができないことがあります。
BluetoothはOSが起動してからでないとドライバが起動しないため、Windows10等のOSが起動しない状態では操作ができません。
Windows10が起動しないようなトラブルに備えて、有線キーボードを緊急用に用意しておくことも重要です。
全く電源が入らない!そんなときは
BIOSどころかそもそもまったくパソコンの電源から入らず起動しない!という場合は、当たり前ですがコンセントが刺さっているか、根本から起動しない原因を確認しましょう。
パソコンは意外と単純な理由で起動しないことも多いです。
ケーブルがゆるくなっていたり、抜けていたりすることもあるので、物理的な接続の確認や、接続するコンセントを変えてみるのも有効です。
「Windows10/8.1」でBIOSに入れない/CDが起動しないときの対処法~高速スタートアップ~
Windows10/Windows8.1でBIOSの操作画面に入れない、CDで起動しない場合の対処法を紹介します。
初めに確認したい「高速スタートアップ」の設定見直しをしてみます。
高速スタートアップのメリットデメリット
高速スタートアップ機能のメリット、デメリットを知って、自分にあった設定を行う必要があります。
そもそもの「高速スタートアップ」のメリットとデメリットから見ていきましょう。
メリット
メリットはズバリ「パソコンの起動が早い」だけです。
機能を有効化するかどうかはお好みですが、デメリットのほうが圧倒的に多いので両方を知った上で設定しましょう。
デメリット
デメリットは沢山あるので、箇条書きにします。
- パソコンシャットダウン時に若干時間が掛かる
- BIOSの設定画面を開くことが出来なくなる。
- うまくWindows Update等の更新プログラムが適用されないことがある。
- USBデバイスが、認識されなかったり不具合が起きる場合がある。特に古い規格で起こりやすい。
- 時々インターネットが突然繋がらなくなることがある。
- ストレージ機器を複数のPCでデータ共有している場合は、データが消えたり、認識しないパソコンが出る場合がある。
Windows10の起動が早くなるのはメリットですが、BIOSが起動できない様なデメリットが圧倒的に多く、トラブルに対して致命的な設定なので無効化が基本的にはおすすめです。
高速スタートアップを無効化してBIOSに入る/CDを起動する方法
Windows10・Windows8.1の高速スタートアップ機能を無効化してBIOSに入る、CDを起動する方法を紹介します。
Windows10が起動しない状態になってBIOS操作をすることになってからでは遅いので、事前に設定の変更を行っておく必要があります。
高速スタートアップの無効化手順
BIOSの画面を出すために必要な高速スタートアップ機能の無効化手順を紹介します。
Windows10の画面を使って紹介しますが、コントロールパネルを開いて以降の操作は概ねWindows8.1でも同じなので、参考にしてください。
スタートメニューから「Windowsシステムツール」のフォルダを開いて、コントロールパネルを起動します。
カテゴリ表示の状態で「ハードウェアとサウンド」のメニューを開きます。
「ハードウェアとサウンド」を開いたら、「電源オプション」を開きます。
左側のメニューから「電源ボタンの動作を開く」をクリックします。
シャットダウン設定は初めは設定変更ができないようになっているので、画面上部の「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
上記の操作で設定の変更ができるようになったので「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す。
「高速スタートアップ」の設定のチェックが外れていることを再度確認して、「変更の保存」をクリックして画面を閉じます。
高速スタートアップの設定は変更される場合がある
高速スタートアップの設定はWindows10やWindows8.1のアップデートのタイミングで勝手に設定が変わってしまう場合があります。
特にWindows10は年に数回大型アップデートが提供されるので、そのアップデート後は設定が初期値に戻ってしまいます。
アップデート後は設定を見直して起動しないトラブルに備えましょう。
「Windows10/8.1」でBIOSに入れない/CDが起動しないときの対処法~UEFI~
Windows10環境でBIOSに入れない・CDが起動しないときの対処法の具体的な操作です。
ここでは最近BIOS後継機能として搭載されているBIOSの類似機能「UEFI」と「UEFIブート」の方法を紹介します。
UEFIはBIOSの後継
「UEFI(ゆーいーえふあい)」はBIOSの後継にあたるハードウェア制御のプログラムで、Windows8以降、Windows10でも採用されています。
BIOSは古くからある規格のため昨今のハードウェア技術についていけなくなってきていたため、時代に合わせた仕様になっています。BIOSの代わりに起動しないときは「UEFI」の操作を行います。
現在も「UEFI」のことは一般的にBIOSと呼ばれているので言い方はどちらでも伝わりますが、「UEFIブート」の名称も知っておきましょう。
UEFIブートを起動するための手順
Windows10、Windows8.1それぞれでUEFIブートを起動(BIOS起動)するための手順を紹介します。
「Windows10」での手順
Windows10の場合は下記の手順で起動できます。失敗することもあるので何度か試しましょうう。
- 完全にシャットダウンする
- 電源ボタンを押して、すかさずUEFIセットアップ(BIOS)画面を開くための起動キーを押す。
あまりゆっくりしていると、OSの起動を試みる動きになるので急いで起動キーを入力します(連打したほうがいい場合もある)。BIOS起動キーは予め自分のパソコンの仕様を調べておきます。
起動後はUEFI(BIOS)の設定値が正しく設定されているか等を確認をします。
「Windows8.1」での手順
Windows10の場合と方法は変わりませんが、パソコンを完全にシャットダウンした状態でないと成功しない、自分のパソコンの起動キーは確認しておく必要があるので注意しましょう。
UEFI(BIOS)が起動したら、Windows10の場合と同様に設定を確認します。
再起動後にUEFI画面を表示するまでの手順
パソコンが起動できるようになってUEFI(BIOS)から設定を変更したい場合のUEFIセットアップ画面の表示方法を紹介します。
手順
Windows10のUEFIセットアップ画面の表示方法は下記の方法で操作をします。
- スタートメニューで設定(歯車)から「Windowsの設定」画面を開く。
- [更新とセキュリティ]画面を開き、左ペインで「回復」を選択する
- 右ペインの「PCの起動をカスタマイズする」で[今すぐ再起動]ボタンをクリックして、パソコンが再起動します。
- [オプションの選択]画面が開くので、ここで[トラブルシューティング]をひらく
- [詳細オプション]、[UEFIファームウェアの設定]の順にクリックする
再起動後、自動的にUEFIセットアップ画面が表示されます。
いかがでしたか。パソコンが起動しない状態になったときは慌てると思いますが、普段から設定の変更やUEFI(BIOS)に関して情報確認をしっかり行っておき、確実に対処できるようにしましょう。