【iPhone】カメラの「HDR」の撮影方法!困ったときの対処法も解説!
iPhoneのカメラでHDR撮影を行う方法をご存じでしょうか?iPhoneのカメラで利用できるHDR撮影機能とはどのような機能なのか、HDR撮影機能を活用すると、どのような撮影を行うことが出来るのか、活用事例も含めて紹介します。
目次
【iPhone】カメラの「HDR」とは
iPhoneのカメラに搭載されている、HDR撮影機能とはどのような撮影機能かご存じですか?まずは、HDR撮影機能とは、どのような機能でどのように活用できるのか紹介します。
iPhoneのカメラでは、iPhone4sの時代からHDR機能が設定できるようになっており、現在のiPhoneではより進化したスマートHDRを利用することができます。これを利用すれば、HDRの設定すらも自動で行なえます。
HDRの機能解説
HDRとはどのような撮影機能なのか、紹介します。HDR撮影を活用すると、iPhoneのカメラでよりきれいな写真を撮影することができます。まずは、HDR撮影機能を活用するとどのようなことが出来るのか確認しましょう。
できること
HDRとは、「High Dynamic Rang」の頭文字をとった略語です。ダイナミックレンジを広くするという意味ですが、かんたんに説明すると、HDRとは、写真の明るい部分と暗い部分を合成・調整して、白飛び・黒飛びのないきれいな写真を撮影する機能です。
撮影の仕組み
HDRとはどのような機能か分かったところで、HDRの撮影の仕組みも見ていきましょう。HDR撮影を行うと金は、一度の写真撮影で露出の異なる3枚の写真を撮影します。露出は、暗め・標準・明るめの3枚の写真です。
iPhoneは撮影した3枚の写真からそれぞれの、黒飛や白飛びのない部分を判別して自動的に合成します。これにより、広いダイナミックレンジを得ることができます。
ダイナミックレンジとは、写真が持つことのできる光の幅のことです。ダイナミックレンジが狭ければ、その写真の中の明るさの範囲が狭くなってしまい、白飛びや黒飛びが多くなってしまいます。
使用例
HDRはどのようなときに活用できるのか、使用例を見てみましょう。HDR機能は、明るさの変化が大きい場面で有効です。例えば、暗い室内から明るい窓の外を同時に撮影した時を考えてみましょう。
部屋の様子を写したいときには露出を上げる必要がありますが、その方法だと窓の外の景色は白飛びしてしまいます。逆に、窓の外を写すようにすると部屋の中が黒飛びしてしまいます。
このようなときに、HDR機能を活用すると露出の異なる3枚の写真からそれぞれ、白飛びや黒飛びが少ない部分を合成して、1枚の写真を作り上げることが出来るので、白飛びや黒飛びの少ないきれいな写真を撮影できます。
【iPhone】カメラの「HDR」の活用シーン
iPhoneのHDR機能の実際の活用シーンを見ていきましょう。これからは実際に、HDR機能を活用できるシーンを紹介しますので、みなさんがiPhoneのカメラを利用するシーンを想像しながら、活用シーンを参考にしてください。
これから、HDRを活用できるシーンと使わないほうがいいシーンを紹介しますが、実は最近のiPhoneにはスマートHDRと呼ばれる機能が搭載されて、HDRを使わないほうがいいシーンと使わないほうがいいシーンを自動で判別しています。
そのため、HDRを使う・使わないは普段あまり意識したり、設定する必要はありませんが、HDRを手動設定で使う際には、使うべきシーン・使わないシーンをそれぞれ理解しておきましょう。
使うのがおすすめのシーン
HDR機能を使うのがおすすめのシーンを紹介します。HDR機能を活用することを特におすすめするシーンの紹介ですので、ぜひ参考にしてください。
逆光
HDRの活用方法として、逆光シーンがあります。逆光シーンでは、手前の被写体を明るくすると後ろの風景が白飛びしてしまい、後ろをよくすると手前の被写体が暗くなってしまいます。このようなときに、白飛び・黒飛びを抑えることができます。
部屋の中から外の風景を撮影するとき
HDRの活用方法として、部屋の中から外の風景を撮影するときがあります。部屋の中と外は、光量の差が大きいシーンの一つです。窓の外の白飛びや、部屋の中の黒飛びを抑えることが出来るのでおすすめです。
雲や水辺など光が反射している場所
HDRの活用方法として、雲や水辺など光が反射している場所があります。雲や水辺などで光が反射している場所の写真を撮影すると、被写体の輪郭がわかりにくくなることがあります。このようなときにもHDRは有効で輪郭をはっきり写せます。
日陰/日差しが差す場所
HDRの活用方法として、日陰/日差しが差す場所があります。建造物など屋外のものでも、日陰や日差しが多い被写体を撮影するときにHDRや活用できます。HDRを活用することで、影になってしまっている部分も黒飛びなしで捉えることができます。
使わない方がいいシーン
HDR機能を使わないほうがいいシーンを紹介します。HDR機能はとにかくオンにしておけばいいというものではありません。使わないほうがきれいに取れるシーンや、使わないように設定しないとブレてしまうシーンなどもあります。
色鮮やかな被写体を撮る場合
HDRを使わないほうがいいシーンとして、色鮮やかな被写体を撮影する場合があります。HDRを使うと、影などもしっかりと表現できて、仕上がりもきれいになりますが、その反面、色鮮やさが抑えられてしまうことがあります。
色鮮やかなシーンでは、HDRを使わないようにするか、HDRを使った写真と使わない写真両方を撮影するようにしておきましょう。
動きのあるものを撮る場合
HDRを使わないほうがいいシーンとして、動きがあるものの撮影があげられます。HDRは複数枚の写真を合成するので、動きがあるものだと、それぞれの写真がずれてしまって、ブレの原因になってしまいます。
【iPhone】カメラの「HDR」の撮影方法〜事前設定〜
iPhoneでHDRを撮影する方法として、まずは事前設定を行いましょう。事前設定とは、iPhoneの設定からHDR機能を使えるように設定します。
モードの種類
iPhoneのHDR設定には種類があります。iPhone初期状態では、HDRは自動に設定されています。自動に設定しておけば、HDR機能を自動でオン・オフしてくれるので、利用に困ったときやかんたんに写真撮影をしたいときにはおすすめです。
自動
「設定」→「カメラ」の中にある、スマートHDRとはHDR機能を利用するかiPhoneが自動で判別してくれる機能です。
手動オン/オフ
スマートHDRをオフに設定すると、手動でHDRをオン・オフできます。
設定手順
手動で、HDRをオン・オフする時の設定方法を紹介します。HDRを使う場面に困ったときには、自動で設定してくれるスマートHDRをおすすめします。
カメラアプリを立ち上げる
手動でHDRをオン・オフするには通常通り、カメラアプリを立ち上げます。
「HDR」の表示をタップ
画面右上に、HDRというアイコンが表示されます。HDRに斜線が入っているとその時は、HDRがオフになっていますので、HDRアイコンをタップします。
自動/オン/オフを選択
HDRアイコンをタップすると、HDR機能をオンにしたり、オフにしたり設定できます。HDR機能のオン・オフに困ったときには、自動に設定しておけばiPhoneが自動でHDRのオン・オフを切り替えてくれるので快適です。
【iPhone】カメラの「HDR」の撮影方法〜撮り方〜
iPhoneでHDR機能を設定したら、実際にiPhoneでHDR撮影する方法を紹介します。
HDRモードで撮る方法
すでに、HDRやスマートHDRを設定して、HDRモードで撮影する時の撮影方法です。
設定後シャッターを押すだけ
HDR機能をオンにしてあるときは、もうHDR機能を利用する設定は終わっているので、普段どおりシャッターボタンを押して写真を撮るだけです。
HDRモードで撮った写真の保存先
HDRモードで撮影した、写真は通常の写真と同じようにカメラロールに保存されています。
HDRモードで撮る時の注意点
HDRモードで撮る時の注意点について紹介します。
手ブレに注意
HDRモードは複数の写真を合成するため、手ブレしやすいという特徴があります。また、手ブレを抑えることができても、被写体が動いてしまうと、被写体ブレで困ったことになるので、風景撮影におすすめです。
また、駅前などの風景を撮影するときには、たくさんの人が動いていて止めることはできないので、人物部分がブレてしまうことが多くある点にも注意が必要です。
通常の写真も撮影しておこう
HDRを利用すると、白飛びや黒飛びを抑えることができたきれいな写真を撮影できますが、時々不自然な仕上がりの写真や、ブレてしまっている写真ができてしまって困ったことになることがあります。
そのため、HDRで撮影した後に余裕があれば、通常の写真も撮影しておくことをおすすめします。後から見直してみて、HDRの写真で満足したら通常の写真は削除しましょう。
【iPhone】カメラの「HDR」撮影で困った時の対処法
iPhoneのカメラのHDR撮影で困った時の対処法を紹介します。HDR撮影を行っていると、困ったときが出てくることもありますので、それに対する対処法を解説します。
基本的に最新のiPhoneでは、HDR機能を自動(スマートHDR)に設定しておけば全ての設定を自動で行ってくれます。写真を撮影するときも撮影した後も、特にHDRについて気にする必要がありません。
もし、HDR機能で困っていて、これらのトラブルシューティングを行っても改善しない場合には、HDRを自動で利用してみましょう。
HDR写真が撮れない場合
iPhoneのHDR機能の困ったこととして、HDR写真が撮れない場合があります。
原因
HDR写真が撮れなくて困ったときには、HDR機能がオンになっていない可能性があります。HDR機能を自動に設定しているときには、iPhoneがHDRは不要と判断している可能性があります。
また、iPhoneでHDR機能を設定しても、その設定でHDRを利用できるカメラアプリは純正カメラアプリだけです。他社のサードパーティ製アプリのカメラアプリは利用できません。
対処法
HDR撮影ができなくて困ったときの対処法として、HDRの設定を自動ではなくて手動にして、必要なときには手動でHDRをオンにしておくという対処法があります。
また、サードパーティ製アプリの場合にはiPhoneの設定からは設定できないので、各アプリの設定にHDRがないか確認しましょう。アプリによってはHDRがないアプリも多いです。
HDRが表示されない場合
iPhoneのHDR機能の困ったこととして、HDRが表示されないという場合があります。
原因
HDRが表示されない原因として、HDRの設定自体がオフになっている可能性があります。その場合は、HDRが表示されずに通常の写真撮影になります。その他、スマートHDRがオンの場合にも特に表示はされません。
対処法
この場合の対処法として、HDRの設定をオンにするか、カメラロールの写真を確認して、もう1枚HDRで撮影された同じ写真がないか確認しましょう。また、スマートHDRがオンの場合には何も表示されません。
スマートHDRがオンであり、自動的にHDRで写真が撮影されると、保存された写真にもなにも表示されませんが、HDRの写真が完成しています。
同じ写真が2枚保存されてしまう場合
iPhoneのHDR機能の困ったこととして、同じ写真が2枚保存されてしまうことがあります。
原因
同じ写真が2枚保存される原因として、HDR機能を手動でオンにしているということあがります。手動でオンにしていると、HDR写真と同時に通常の写真も保存されるので、カメラロールには同じような写真が2枚保存されます。
対処法
写真が2枚保存されてしまう時の対処法として、設定からHDR写真のみ残すように設定するという対処法があります。「設定」→「カメラ」から、通常の写真も残すをオフにしておきましょう。