2022年12月09日更新
ダークウェブへのスマホでの入り方!iPhone/Android別にアクセス方法を解説
通常のウェブサイトとは異なる、危険性の高いダークウェブへの入り方は簡単です。スマホも同様ですが、同時に危険性はパソコンより高まってしまいます。ダークウェブへのスマホでの入り方をiPhone/Androidそれぞれ説明します。
ダークウェブへのスマホでの入り方
普通にインターネットを活用する際にはあまり耳にしないダークウェブですが、特殊な入り方をするだけでスマホからの入り方は難しいものではありません。
ダークウェブとは
そもそもダークウェブとはどういったものかという点を簡単に説明してから、ダークウェブへのスマホでの入り方を解説します。
通常検索できない/アクセスしにくいネットワーク上につくられたサイト
ダークウェブというのは、通常GoogleやYahoo!Japanなどの普通の検索エンジンからは検索できない/アクセスしにくいネットワーク上に作られているサイトを示します。
Google Chromeなどの一般的なブラウザからもアクセスすることができず、ダークウェブという名称からしてもiPhoneやAndroidなどでのアクセスは危険性が高いのでは、と思う人も多いです。
ディープウェブ/深層ウェブとの違い
なお、ダークウェブと似たような名称のものにディープウェブ(深層ウェブ)と呼ばれるものもあります。
インターネットのウェブサイトはこうした氷山に例えられることが多く、実際の構造もこの氷山をイメージしてもらうと分かりやすいです。
氷山には海面から出ている部分(すぐにアクセスできる部分)、海面から下の中腹部分(目には視認しづらいもののまだアクセスはしやすい部分)、中腹より下の最下層部分(アクセスそのものがし辛い部分)があります。
海面から出ている部分に当たるのがサーフェイスウェブと呼ばれるもので、検索エンジンなどを利用することで検索したり閲覧したりすることができます。すべてが安全というわけではなく、危険性のあるサイトも存在しますが比較的少ないです。
中腹部分がディープウェブとも深層ウェブとも呼ばれる部分で、ログインなどをしないとアクセスできないという制限されたサイトです。
深層ウェブは検索エンジンから直接アクセスすることはできないですが、ログイン画面が置かれているサイト自体には検索エンジンなどからアクセスでき、深層ウェブへはワンクッション置く琴でアクセスできるものが多いです。
深層ウェブよりもずっと最下層にある部分がダークウェブです。氷山の中でも深海に近い部分をイメージしてもらうとイメージもしやすいのではないでしょうか。
ダークウェブと言うだけあって、匿名性の保持、追跡できないようにする技術などが利用されていて、深層ウェブと異なり検索エンジンで検索してのワンクッション、という方法でのアクセスはできません。
ダークウェブで買えるもの
そんなダークウェブでは買えるものがいろいろあります。ダークウェブで買えるものは、基本的に表のサーフェイスウェブなどではやり取りが難しいものがほとんどです。
深層ウェブよりずっと深いダークウェブは、日の目を見ない分やり取りされるものの中にはえげつないものも少なくなく、買えるものも情報から明らかに怪しいものまで様々。
ポピュラーな買えるものに個人情報がありますが、個人情報そのものだけでなく、個人情報を抜き取るためのサイバー攻撃用のツールがダークウェブで買えるものに含まれていて、それが高値で取引されることも少なくありません。
違法性のある薬物や武器、果ては暗殺者などとんでもないものもあり、安易な利用は最悪の場合身元を特定されて殺される、というようなことにもなりえます。
ダークウェブの危険性
ダークウェブへのiPhoneやAndroidでの入り方を後述していますが、どうしても利用したいという場合、ダークウェブの危険性はしっかり頭に入れておいてください。
そもそもダークウェブ自体の利用を推奨はしないため、危険性を確認して利用自体を諦めることが一番ですので、その点は理解しておきましょう。
匿名性が高いので危険性が高い
ダークウェブは相当深い場所にある分、匿名性は高いです。しかし、匿名性が高いということが何かがあった場合もその相手の特定がかなりし辛いということでもあります。
ダークウェブの中にも合法的なサイトももちろん存在しているため、ダークウェブすべてが危険というわけではないのですが、匿名性の高さから違法行為に利用する人が跡を絶ちません。
ダークウェブでのやり取りで買えるものが違法性の高いものが多いのもこのためで、その分危険性も高いというのが事実です。
VPN設定は必須
インターネットへのアクセスの際、IPアドレスが自身の住所を示すものになります。通常のウェブサイトへのアクセスでは特に気にせず利用している人も多いでしょう。
しかし、ダークウェブではそのIPアドレスがむき出しのままだと、そこから逆に個人情報を取られたり、個人を特定されて危険な目に遭うことにもなりえます。
VPN設定をすると送受信データの暗号化がされてIPアドレスを伏せた状態でインターネット利用できるため、情報の抜き取り・改ざん等を事前に防ぐことができます。VPN設定無しでのダークウェブの利用はかなり危険です。
セキュリティソフトなどでVPN設定ができるものが多いですので、VPN設定可能な環境を整えた上でダークウェブの利用をする必要があります。
PCよりスマホの方が危険性が高い
PCの場合、セキュリティソフトの対応の幅も大きく、身バレ対策も取りやすいのですが、スマホの場合はPCに比べその点が劣っています。
iPhoneやAndroidなどのスマホでもダークウェブへアクセスすることはできるのですが、セキュリティソフトなどでカバーできる部分がパソコンより少ないこともあり、どうしても危険性は高くありません。
よほどのインターネット知識がない人には利用そのものが危険なものなので、iPhoneやAndroidなどのスマホでのダークウェブの利用はおすすめできません。
ダークウェブへのスマホでの入り方
しかしながらiPhoneやAndroidなどでのスマホでダークウェブにアクセスしようという人は少なくないでしょう。ここからはスマホでのダークウェブへの入り方や設定を説明しますが、あくまで説明しているだけで利用を推奨しているわけではありません。
むしろ合法ではないダークウェブのサイトの利用はできれば避けるのが無難です。記載した入り方でスマホからアクセスして何らかの被害にあった場合は責任は持てないため、自己責任での利用をしてください。
iPhone
iPhoneでのダークウェブへの入り方ですが、基本的にはTorを利用する方法になります。このTorをiPhoneで利用する方法はいくつかありますが、1つが「Onion Browser」の利用です。
App Storeから「Onion Browser」をインストールし、セキュリティの設定を「ブロンズ」にすることでダークウェブにアクセスすることができます。
Android
Androidスマホの場合もTorを利用しますが、Torの利用には外部のTor用apkファイルをダウンロード/インストールする必要があります。提供元不明のアプリを許可した上でTor用のapkファイルを実行し、インストールすれば利用できます。
Torをスマホにインストールできたのであれば、そこからのダークウェブの利用方法はiPhone・Androidスマホどちらもやり方は同じです。
ダークウェブを検索結果として表示する検索エンジンを利用して検索するだけです。これはスマホではなくPCから利用する場合も同様です。
Torでのデフォルトの検索エンジンは「DuckDuckGo」ですが、ここで表示されるのは合法的なものがほとんどで、違法性のあるものはめったに表示されません。安全性を重視したいのであれば「DuckDuckGo」の利用をおすすめします。
ダークウェブのみを検索結果に表示させたい場合は「Candle」や「ahima」がそういった検索エンジンに該当するものですので、検索エンジンを利用して探してみてください。
なお、「DuckDuckGo」より違法性の高いものが表示されることも増えるためその点注意が必要です。
最後に
PCと同じようにTorを利用することでスマホでもダークウェブへのアクセスができます。ただし、PCと比べスマホは脆弱性があり、ダークウェブ特有の危険にさらされやすくもなります。
Torの利用自体はスマホでも導入は簡単なものの、実際にダークウェブを利用するためには危険性を理解した上でおこなうことが重要です。
ここで説明した方法でスマホからもダークウェブに入ることはできますが、前述した通り自己責任での利用をしてください。また、もしダークウェブをスマホで利用するのであればVPNの設定は必ずしておきましょう。