2020年07月27日更新
パスワードマネージャーに情報流出の監視機能を追加【トレンドマイクロ】
トレンドマイクロは「パスワードマネージャー」のスマホ向けアプリにおいて、パスワードや個人情報の流出を監視する機能を追加しました。「パスワードマネージャー」ではパスワードや運転免許証番号、パスポート番号、クレジットカード番号などの個人情報の流出を監視できます。
目次
トレンドマイクロ「パスワードマネージャー」情報流出監視機能追加
トレンドマイクロは、パスワード管理ソフト「パスワードマネージャー」のスマホ向けアプリにおいて、パスワードや個人情報の流出を監視する新機能を追加しました。
この新機能「ダークウェブモニタリング機能」の動作環境は、Android 6.0以上、iOS 12.0以上およびiPadOS 13.1以上で利用可能となります。
PC版「パスワードマネージャー」に「ダークウェブモニタリング機能」を搭載するかどうかについては、現時点ではユーザーの要望を踏まえて検討するとしています。
トレンドマイクロ「パスワードマネージャー」とは?
トレンドマイクロのパスワード管理ソフト「パスワードマネージャー」とは、WebサイトやアプリのIDやパスワードを記録し、必要な時に自動的に入力することができるサービスです。その他にもパスワード生成機能やパスワードチェッカーが利用可能です。
IDやパスワードの管理に関しては、WebサイトやアプリのID・パスワードを暗号化してクラウド上に保管します。利用台数は制限なくWindows/Mac/Android/iOS端末で確認することができます。
「パスワードマネージャー」はトレンドマイクロ・オンラインショップで購入する場合、ダウンロード1年版の販売価格は2750円(税込)、月額版が月額275円(税込)です。
新機能「ダークウェブモニタリング機能」
今回追加された新機能「ダークウェブモニタリング機能」とはメールアドレスやクレジットカード番号、パスポート番号、銀行口座番号、運転免許証などの個人情報がダークウェブに流出していないかを監視する機能です。
もし個人情報流出を確認した場合はアラートで通知しパスワードの変更を求めたり、被害の拡大を未然に防ぐための対策を通知します。さらに紐付いて流出した内容についても警告し通知してくれます。
この新機能では「パスワードマネージャー」で管理するすべてのパスワードを監視します。
その他にも最大5件のメールアドレス、さらに10件のクレジットカード番号、5件の銀行口座番号、そして運転免許証番号1件、パスポート番号1件を監視項目に設定することができます。
「パスワードマネージャー」ダークウェブ上への情報流出を防ぐ
前述した「ダークウェブ」とは、一般的な検索やブラウザでは確認することができない、ネット世界の一領域のことを指します。これらのサイトは閲覧に専用ソフトや専用のサービスが必要なため、匿名性保持したり追跡を回避したりすることができます。
つまり「ダークウェブ」ではサイバー犯罪者にとって好都合なため、違法な取引を行う場所になりうるのです。流出したクレジットカード情報やメールアドレス、IDやパスワードなどの認証情報などが売買されるサイトもあります。
トレンドマイクロではこれらを100億以上の記録と照合して監視し、これらの場所にパスワードやメールアドレスなどの個人情報が掲載されているのを確認すると、それらの文字列をハッシュ化します。
またユーザーが「パスワードマネージャー」に登録した個人情報も同様にハッシュ化されているので、これら2つが合致すると、パスワードや個人情報が流出した可能性が高いとして、ユーザーに通知されるという仕組みをとっています。
これによってダークウェブ上への個人情報流出を防ぐシステムを構築しています。