2020年07月07日更新
【iOS 14】「iCloudキーチェーン」にパスワード漏洩の警告機能が追加!
iOS 14では「iCloudキーチェーン」にパスワード漏洩の警告機能が追加されることが明らかになりました。iOS 14の「iCloudキーチェーン」において漏洩したパスワードや、安全性の低いパスワードをユーザーに警告する機能が追加されるとのことです。
目次
iOS 14「iCloudキーチェーン」パスワード漏洩の警告機能追加
日本時間2020年6月23日から開催された世界開発者会議(WWDC 2020)において発表され、今年の秋にリリースされるiOS14/iPadOS 14では、「iCloudキーチェーン」に新機能が追加されることが明らかになっています。
米メディア「9to5Mac」によると、iOS14/iPadOS 14の「iCloudキーチェーン」において漏洩したパスワードや安全性の低いパスワードについてユーザーに警告する機能が追加されるとのことです。
「iCloudキーチェーン」とは?
iOS/iPadOSの「iCloudキーチェーン」機能とは、Safariで使うユーザー名やパスワード、その他クレジットカードなどの機密情報をiCloudに保存して、次回から自動入力してくれる便利な機能です。
入力が面倒なメールアドレスやパスワード、クレジットカード情報などを2回目から自動的に入力させることができます。
iOS14/iPadOS 14では「iCloudキーチェーン」に新機能追加
iOS14/iPadOS 14では「iCloudキーチェーン」には「Security Recommendations(セキュリティの推奨事項)」というメニューが追加され、ユーザーのアカウントを危険にさらす可能性のあるパスワードが警告されるるようになります。
これには簡単に推測できるようなパスワードや、ネット上に流出している可能性のあるパスワードも含まれます。問題のあるパスワードとは、例えば「12341234」などの数字の連続や「Password」「iloveyou」などの推測しやすい文字例などです。
この警告機能とはすでにiOS 13でも一部導入されていますが、iOS 14ではさらに強化されています。
また「iCloudキーチェーン」にはもう一つの新機能が追加されていて、それはユーザーが使用したパスワードが以前に漏洩被害などにあっていないかをチェックする機能です。
Appleによると、iOS14/iPadOS 14からは「iCloudキーチェーン」が保存されたパスワードを安全に監視することになり、パスワードがこれまで漏洩被害にあっていないかを自動的に検知するようになるとしています。
「iCloudキーチェーン」の新機能により、ユーザーは問題のあるパスワードを確認しすぐに変更できる上、これまでに漏洩被害のあったパスワードやそれに似たものを使っている可能性のあるアカウントをすぐにチェックすることができます。
iOS 14で「iCloudキーチェーン」が発するセキュリティ警告の一例
iOS14/iPadOS 14の「iCloudキーチェーン」では、ユーザーがセキュリティの低いパスワードを使おうとした場合に、セキュリティ警告を通知するようになります。
アカウントごとに保管されているパスワードそれぞれについて問題点を警告してくれるため、わたしたちはさらにパスワード強化が可能となります。では、パスワードに問題がある場合に「iCloudキーチェーン」が表示する警告の一例を紹介します。
このパスワードは多くの人が利用しており、簡単に推測される可能性があります。 |
このパスワードは簡単に推測できます。 |
このパスワードは「123」などのように、数字や文字が連続しています。 一般的なパターンを使ったパスワードは簡単に推測されてしまいます。 |