2020年06月13日更新
Appleが「正しいバグ報告の提出方法」をiOS14ベータ配信前に公開!
AppleはiOS14ベータ配信前に「正しいバグ報告の提出方法」という文書を公開しました。Appleが公開した「正しいバグ報告の提出方法」には、ユーザーがバグを見つけたらどのように報告書を作成して提出すべきかきちんと解説されています。
目次
Apple、iOS14ベータ配信前に「正しいバグ報告の提出方法」を公開
米現地時間6月9日、Appleは「正しいバグ報告の提出方法」という文書を公開しました。これには、ユーザーがバグを見つけたらどのように報告書を作成して提出すべきかが細かく解説されています。
2020年度の開発者会議「WWDC20」は米現地時間6月22日から開催されますが、Apple情報専門のニュースサイト「9to5Mac」は、iOS14ベータ配信前の絶妙なタイミングの発表であると評価しています。
「WWDC20」では、iOS14/iPadOS14/macOS 10.16など新しいOSが発表されると見られ、その直後に最初のベータ版が配信されると予測されています。
iOSやmacOSなどのOSは正式版公開の前に何度もベータ版が配布されますが、これらには大抵バグが含まれています。2019年にiOS 13ベータ版がリリースされた際も、リリース直後にバグの苦情が相次いでいて、マイナーアップデートが繰り返されました。
バグを体験した人はWebの「フィードバックアシスタント」やベータ版の内蔵アプリからAppleに報告できます。しかしこのバグについて報告する方法や正しく報告の作成方法や提出方法まではわかっている人は少ないかもしれません。
「正しいバグ報告の提出方法」とは?
Appleが公開した文書によると、iOS/macOSのベータ版をインストールすると、フィードバックアシスタントはアプリとして一緒にインストールされます。AppleのOSでバグを発見したらフィードバックアシスタントから行う、としています。
「正しいバグ報告」の記載例
これまで寄せられているバグの報告書には分かりづらいものが見られるとし「正しいバグ報告」とはAppleの開発者がその問題を再現できるように、詳細を報告する必要があります。
Appleによると、具体例として「カレンダーイベントが見つからない」と漠然とした説明ではなく、「macOS 10.15.4のカレンダーイベントがクイックイベントの作成後に見つからない」のように記載すべきだとしています。
つまり、バグが発生するまでの行った手順や、期待していた結果と現実に起こった結果を記載することが重要だとしています。
さらにAppleでは文章の説明の他に、そのバグを再現しているスクリーンショットや動画もアップロードすると、さらに問題解決に役立つと説明しています。
また開発者の場合は、問題の原因と見られるコードを組み込んだプロジェクトのサンプルやサンプルコードを送付すると、そのバグを特定することにも役立つと説明しています。
やみくもにバグ報告を送るだけでなく、明確でどのようなバグかを見つけやすいバグ修正に役立つような報告書を作成することをアドバイスしています。
Apple「WWDC20」は6月23日にオンライン開催
Appleは2020年度の開発者会議「WWDC20」を日本時間で6月23日午前2時から開催されることになっています。新型コロナウイルス感染拡大によって、初めてのオンライン開催となります。
「WWDC20」では、iOS14/iPadOS14/macOS 10.16など新しいOSが発表されると見られていて、新しいOS以外にもiMacの新型モデルや紛失防止タグ 「AirTag」 など新しいサービスの発表や新製品が発表されると予測されています。