2021年03月23日更新
Androidで使えるGarageBandのような作曲アプリは?
ガレージバンドはApple社が開発した作曲・録音アプリです。手軽ながら本格的な楽曲製作までできる人気アプリですが、Androidスマホでは使えません。そこで、この記事ではAndroidスマホでもガレージバンドのように使えるアプリをご紹介します。
目次
- 1【Android】GarageBand/ガレージバンドとは?
- ・GarageBandの難点
- ・iOSの音楽制作アプリで多彩な機能が特徴
- ・GarageBandのまとめ
- 2【Android】GarageBand/ガレージバンドのような作曲アプリ~Walk Band~
- ・スマホ上でバンドで使用する楽器を演奏できる
- ・ギター/ベース/キーボード/ドラムの重ね録りが可能
- ・【Android】Walk Bandのよいところ
- 3【Android】GarageBand/ガレージバンドのような作曲アプリ~Music Maker JAM~
- ・いろんなジャンルのループミュージックが制作可能
- ・楽器ごとに編集可能
- ・録音して書き出し可能
- ・【Android】Music Maker JAMのよいところ
- 4【Android】GarageBand/ガレージバンドのような作曲アプリ~Paint Music~
- ・100種類以上の楽器数
- ・テンポや和音を簡単に設定可能
- ・操作が非常に簡単
- ・【Android】Paint Musicのよいところ
- ・合わせて読みたい!音楽に関する記事一覧
【Android】GarageBand/ガレージバンドとは?
DTM(デスクトップミュージック)という言葉をご存知でしょうか?コンピューターを使って作曲、録音することを意味する言葉です。このように説明すると難しく感じる方もいるでしょう。
けれど、そんなことはありません。SNSや動画配信サイトの普及に伴って、DTMの技術的、経済的なハードルは昔では考えられないくらい下がり、手軽に始められるようになりました。
DTMには、前提としてDAW(作曲、録音ソフト)が必要になります。その中でも最も有名なものが、GarageBand(ガレージバンド)というソフト(アプリ)です。
GarageBandの難点
冒頭から難点を指摘するなんて無粋ですが、GarageBandは初心者の方でも使いやすく、しかも無料で使えるため人気の理由はうなずけます。問題なのは、「Androidでは使えない」というところです。
この記事の趣旨は、Androidスマホの方でも使いやすいGarageBandのようなソフトをご紹介することです。そのため、まずはGarageBandを使うとどのようなことができるのか?ということをご紹介します。
iOSの音楽制作アプリで多彩な機能が特徴
GarageBandはiOS(iPhoneなど)やMAC OSの端末で使用できるアプリです。特徴を最もシンプルに挙げると、「誰でも手軽に多彩な機能を使って作曲することができる」という点です。
録音や打ち込み機能もある
GarageBandを使えば、ペンツールを使って絵を描くように音を打ち込むことができます。当然それを保存(録音)することができます。
リアルタイムで録音する必要がないので(もちろんリアルタイム録音も可能です)、楽器を弾けなくても作曲ができます。
GarageBandには楽器の音色を再現した内臓音源がたくさん収録されていて、それらを組み合わせれば一人でも作曲、録音することができます。
好きな楽曲の自動演奏
全く楽器の知識がない人も安心です。ガレージバンドにはピアノなどの和音やドラムパターンがプリセットされていて、作成した部分は自由にコピー→ペーストできるので、パズルのように組み合わせているだけで「それっぽい」形に作曲、録音することが可能です。
GarageBandのまとめ
ガレージバンドの良さをまとめると、「楽器や作曲ソフトに詳しくない方でも、一人で簡単にある程度のクオリティの作曲、録音ができる」ということになります。もちろん慣れてきて時間を使えば本格的な作曲活動も可能です。
Androidスマホを使っている方も安心してください。Android対応アプリの中にもガレージバンドと似た機能を持つアプリがあります。
【Android】GarageBand/ガレージバンドのような作曲アプリ~Walk Band~
今回はAndroidスマホでもガレージバンドのように使えるアプリを3つご紹介します。1つ目はAndroidのWalk Bandというアプリです。上の画像がメイン画面ですが、とても直感的な操作が可能な点がAndroidのWalk Bandのよいところです。
スマホ上でバンドで使用する楽器を演奏できる
AndroidのWalk Bandには、ギター、ベース、ドラム、キーボードの4つの楽器を、画面をAndroidをタップすることで演奏することができます。
音色の方はさすがに本物どおりとはいきませんが、例えば鍵盤であってもピアノやシンセサイザーといったように種類を変えることができ、さらに無料で追加音源をダウンロードすることも可能なので、かなり自分好みの音に近づけることができます。
また、コードを呼び出すこともできるので、リズムに合わせてタップするだけでAndroidで作曲できます。
ギター/ベース/キーボード/ドラムの重ね録りが可能
一つ一つの楽器をAndroidのWalk Bandで演奏することも楽しいですが、録音したトラックに別のトラックを重ねることができ、Androidを簡易的なDAWのように作曲、録音に使うことができます。
【マルチトラックシンセ】をタップし、メトロノームに合わせて各パートを録音するだけで、自動的にAndroidに保存されます。これを繰り返していくだけで手軽に曲が作れます。もちろんSNSでシェアすることもできます。
【Android】Walk Bandのよいところ
AndroidのWalk Bandとガレージバンドを比べると、楽曲編集のしやすさでは一歩劣ります。
一度録音したパートを部分的に編集することができず、ドラムを除いてステップ録音(タップして絵を描くように音を配置すること)ができないので、どうしてもリズムや和音の精度が演奏技術によるためです。
ただ、無料で使えること、コード機能を使えば和音を自動的に鳴らしてくれるので、作曲がどのような手順で行われているかということや、さまざまな音を同時に鳴らして遊びたいという方には、入門編として最適なAndroidアプリです。
【Android】GarageBand/ガレージバンドのような作曲アプリ~Music Maker JAM~
Androidスマホでガレージバンドのような機能を持つアプリの2つ目は、Music Maker JAMというものがあります。こちらもWalk Bandと並んで1000万以上のダウンロード数を誇る人気のAndroidアプリです。
いろんなジャンルのループミュージックが制作可能
AndroidのMusic Maker JAMの特徴は、ループパターンが豊富なことです。ループパターンとは一定のリズムやフレーズを繰り返すことです。
初めての方が特に投げ出しがちなのが、リズムや曲の進行を作ろうとして操作が難しく、面倒でやめてしまうことが多いですが、AndroidのMusic Maker JAMはとても多彩なパターンがプリセットされています。
豊富なプリセットの中から気に入ったものを組み合わせていくだけで、Androidでオリジナルの楽曲を作ることができます。
楽器ごとに編集可能
AndroidのMusic Maker JAMでは、簡易的なミキサーが内臓されていて、録音されたパートが別々に保存されているので、楽器ごとに細かく音量、音色、パターンなどを変更することができます。
これにより、ドラムを少し抑え目にしてベースのフレーズを聴かせ、さらにエフェクトを足して曲に浮遊感を持たせる、といったようなかなり細かな調整ができ、より自分好みの曲をAndroidで作ることができます。
さらにAndroidのマイク機能を利用して自分の声を入れることもでき、手軽に作曲、録音が可能です。
録音して書き出し可能
AndroidのMusic Maker JAMでは、マイアカウントを作成することができます。アカウント登録しておけば録音したデータは自動的に保存され、【コミュニティ】を通じて他のユーザーとシェアすることも可能です。
【Android】Music Maker JAMのよいところ
AndroidのMusic Maker JAMのよいところは、何といっても手軽な点です。本格的に楽曲編集するというよりも、既存のトラックを組み合わせることで楽曲にどのような変化があるのかということを学ぶことができ、一から作曲する際にとても参考になるでしょう。
また、パターンを組み合わせることで楽曲を製作するというスタイルはDJに通じるところもあるので、バンドサウンド以外が好きな方も注目のAndroidスマホアプリです。
【Android】GarageBand/ガレージバンドのような作曲アプリ~Paint Music~
Androidスマホでガレージバンドのように使えるアプリの3つ目にご紹介するのは、Paint Musicというアプリです。日本語に完全対応している上、画面構成がとても見やすいのでAndroidでも使いやすいです。
100種類以上の楽器数
AndroidのPaint Musicには、とてもたくさんの楽器の音色が最初から収録されています。ピアノだけでも8種類、ギター、ベースの弦楽器やドラムはもちろん、木管楽器や金管楽器、電子楽器に至るまでラインナップがとても充実しています。
テンポや和音を簡単に設定可能
AndroidのPaint Musicでは、テンポや和音を間単に設定することができます。
画面左下のメトロノームのアイコンをタップするだけで任意のテンポに設定可能、和音を入力したい場合は【ペンツール】を使って発声したい音階の横に線を書き込むだけ、と非常に簡単です。
操作が非常に簡単
AndroidのPaint Musicでは、基本的な操作が全て一画面にまとめられ、音色の設定、録音、パートチェンジまでを初めて見た方でも簡単に行うことができます。
本格的なDAWソフトを導入すると、まずどこに何があるのかわからないものですが、AndroidのPaint Musicを使えば5分程度あれば操作を覚えることが可能です。
【Android】Paint Musicのよいところ
AndroidのPaint Musicと、ガレージバンドや他の本格的な有料DAWソフトと比べた場合、音質の点では劣ります。
また、高度な編集機能もついていません。パターンがプリセットされているわけでもないので、操作は簡単ですが楽曲としてイメージが湧くまで時間がかかることもあるでしょう。
ただし、AndroidのPaint MusicにはDTMの基本となる機能がとても使いやすく配置されています。極論ですが全てのDTMに応用できる基本を学ぶことができ、さらに思いついたアイデアをとりあえず保存するメモ帳的なツールとしても非常に優秀です。
今回は、Androidスマホでも使えるガレージバンドに似た機能を持つアプリをテーマに、Walk Band、Music Maker JAM、Paint Musicの3つのAndroidアプリをご紹介してきました。
どのアプリもガレージバンドに比べて便利な点、手のとどかない点があり、そう考えれば複数を利用することもとても有効です。皆様もAndroidスマホでDTMを手軽に楽しんでみてください。