iMovieに音楽・BGMを入れる方法を詳しく解説
Apple公式の無料動画編集アプリ、iMovie。このアプリでは手持ちのファイルまたはiTunes上の音楽をBGMとして使うことができます。これから、iMovie内に音楽を追加する方法に加え、長さや音量調整の方法を解説していきます。
目次
- 1iMovieに音楽・BGMを挿入する方法
- ・音楽ファイルをiMovieに取り込む
- ・ドラッグ&ドロップでタイムラインに挿入する
- 2iMovieに挿入した音楽の編集
- ・選択部分のみ挿入する方法
- ・開始位置を変更する方法
- ・音量調整する方法
- ・フェードアウトさせる方法
- 3iMovieで取り込める音楽の種類
- ・無料で用意されているBGM
- ・無料で用意されている効果音
- ・ダウンロードした音楽
- ・iTunesの音楽
- 4iTunesのトラックをiMovieに挿入する方法
- ・iTunesに音楽を取り込む
- ・iMovie用のプレイリストを作る
- ・iMovieでプレイリストを取り込む
- 5iMovieで著作権のある音楽を使う場合の注意点
- ・YouTubeにアップする場合は権利を確認する
- ・iMovie内蔵の素材は自由に使える
- 6iPhoneのiMovieアプリで音楽を挿入する方法
- ・iPhoneにiTunesと同期して音楽を取り込む
- ・音楽ファイルを選択する
- ・音楽ファイルの選択
- ・長さと音量の調整
- ・合わせて読みたい!iTunesに関する記事一覧
iMovieに音楽・BGMを挿入する方法
さっそく、iMovieに音楽を取り込むための手順を大まかに説明します。
音楽ファイルをiMovieに取り込む
まず、webサイト等から音楽ファイルをダウンロードします。次にiTunesアプリを立ち上げ、ダウンロードしたファイルをドラッグ&ドロップします。
ファイルを「Dock」のiTunesアイコンにドラッグ&ドロップしても取り込むことができます。また、iMovieの編集画面に直接ドラッグ&ドロップして取り込むことはできません。
iTunesに取り込んだ時点でファイル情報がiMovieと連携されるため、これで取り込み作業は完了となります。
ドラッグ&ドロップでタイムラインに挿入する
実際に、iTunesから動画のタイムラインに音楽を挿入する方法を紹介します。編集画面を開き、上部の「オーディオ」バーをクリックします。次に、「iTunes」をクリックすると、iTunes内の音楽一覧が表示されます。
使用したい音楽を動画トラックにドラッグ&ドロップし、挿入完了となります。
音楽ファイルはマイメディアに直接取り込める
ここまでは、「音楽ファイルをiTunesに取り込み」→「ドラッグ&ドロップ」の手順で紹介しました。それ以外にも、音楽ファイルは「user」「デスクトップ」から直接、ドラッグ&ドロップを行わずにマイメディアに取り込むこともできます。
画面左側から編集中のイベントを探し、右クリックします。続いて、「メディアを読み込む」を選択します。新しくウィンドウが開かれるので、そこから読み込みたい音楽ファイルを選択し、「選択した項目を読み込む」をクリック。
これでマイメディアに音楽が取り込まれました。
マイメディアからBGMを読み込む
ひとつ前の手順で取り込んだBGMをタイムラインに挿入する場合は、「オーディオ」からではなく「マイメディア」から選び、ドラッグ&ドロップをします。
新しくウィンドウが開かれるので、そこから読み込みたい音楽ファイルを選択し、「選択した項目を読み込む」をクリック。これで読み込み完了です。
iMovieに挿入した音楽の編集
トラックに挿入した音楽は動画に合わせて、長さや音量等を調整することができます。ここでは基本的な機能について説明します。
選択部分のみ挿入する方法
音楽の一部分を使用する場合の編集方法は、基本的に動画トラックの編集方法と同じです。音楽トラックを選択し、左右の黄色バーをスライドすると調整することができます。
開始位置を変更する方法
動画の途中から音楽を挿入する場合、まず、BGMトラックをクリックし、画面下部の「前面」を選択します。BGMトラックをドラッグすると、音楽の開始位置を調整することができます。
開始位置を調整するときの注意点
BGMトラックの左側の黄色バーからも開始位置を変更することができますが、この場合、BGMのイントロ部分もカットされてしまうため、注意してください。
また、BGMの開始位置を動画よりも早く設定することはできませんので、オープニングで音楽だけを流す場合は本編の代わりに動画や写真を先に挿入したり、動画の冒頭に「フリーズ」機能をつける必要があります。
音量調整する方法
BGMトラックをクリックします。黄色の枠が表示されたら、画面右上のプレビューより上のスピーカーアイコンをクリックします。
プレビュー上部に音量調整バーが表示されるので、スピーカーアイコンより右のスライドバーを動かして音量調整をします。
音量調整する際は、ボリュームの上げすぎに注意してください。BGMが動画の音声で聞こえづらい場合は、動画の音量調整を行うと、音割れせずに音量を整えることができます。
どうしてもうまく調整ができない場合は、PC本体のスピーカーの音量調整を行うと良いかもしれません。
フェードアウトさせる方法
フェードアウトを設定すると、次第に音が消えていくような効果をBGMに加えることができます。
音楽トラックの右端をクリックすると、丸いアイコンが表示されます。丸アイコンをドラッグすることで、フェードアウト開始位置を調整できます。フェードアウトと同様に、BGMトラックの左端の丸アイコンでフェードインの編集もできます。
また、ここまでの音量調整の手順は動画と共通しており、動画トラックのすぐ下の波形をクリックし、同様の手順を行うと、音量のみをフェードイン・フェードアウトさせることができます。
iMovieで取り込める音楽の種類
ここでは、どこから動画の素材となる音楽を入手できるのか紹介します。
無料で用意されているBGM
iTunes内に音楽が入っていなくても、iMovieにはあらかじめいくつかのBGMが備わっています。著作権フリーですので、自由に使うことができます。
無料で用意されている効果音
iMovieにはBGMだけでなく、効果音も用意されています。効果音は、画面上部の「オーディオ」バーを選択ののち、「サウンドエフェクト」の欄より選ぶことができます。こちらも著作権フリーです。
ダウンロードした音楽
webサイト等から好きなBGM素材をダウンロードし、iMovieに取り込むことができます。再生可能なファイル形式であれば効果音も使用することができます。
また、web上にはBGMをダウンロードできるサイトがありますので、「BGM 素材」と検索すると動画に適したBGMを探すことができます。
iTunes Store以外から入手した音楽ファイルの場合は一度、iTunesにインポートしてからiMovieで使用するとスムーズです。
iTunesの音楽
iTunesに取り込んだ音楽や、iTunes Storeで購入した音楽を挿入する場合、画面上部の「オーディオ」バーを選択し、「iTunes」を選択します。また、Apple Musicの定額契約内でダウンロードした音楽は直接iMovieに取り込むことができません。
iTunesのトラックをiMovieに挿入する方法
iTunesからiMovieの編集画面に音楽を取り込む際、動画用のプレイリストとして音楽をまとめておくと後々便利です。ここでは、iTunesで作成したプレイリストがiMovieにどう反映されるのか紹介します。
iTunesに音楽を取り込む
iTunesに使用したい音楽を取り込みます。(iTunesへ音楽を取り込む方法は、このまとめの最初の項目で紹介していますので参照ください。)
iMovie用のプレイリストを作る
まずはiMovie用のプレイリストをiTunes上に作成します。作成方法は、画面左上の「ファイル」から「新規作成」を選択し、「プレイリストフォルダ」をクリックします。
空のフォルダが作成されるので、分かりやすい名前をつけます。iTunesに作成した空のプレイリストが開かれた状態で、追加したい音楽ファイルをドラッグ&ドロップします。これで動画用プレイリストが完成しました。
iMovieでプレイリストを取り込む
iMovieの編集画面を開きます。画面上部の「オーディオ」をクリックすると、先程作成したプレイリストが表示されていますので、クリックします。
最後に、プレイリストの内容が表示されるので、挿入したい音楽を動画トラックにドラッグ&ドロップします。これで取り込み完了です。
iMovieで著作権のある音楽を使う場合の注意点
iTunes内や外部からダウンロードした音楽の多くは著作権法で保護されたもので、無断でwebに公開することができません。
iMovieで作った音楽付きの動画をweb上にアップロードする際、気をつけるべき注意点と対策について解説します。(家庭内や学校の授業内での使用は自由ですのでこの項目は不要です。)
YouTubeにアップする場合は権利を確認する
YouTubeでは、曲ごとに個別で使用の可否が決まっています。YouTube外で使用できない曲も、YouTube内では使用できることがありますので、YouTube音楽ポリシーをお読みください。
iMovie内蔵の素材は自由に使える
また、iMovie内の「サウンドエフェクト」の素材を使用した場合もYouTubeにアップロードすることができます。
iPhoneのiMovieアプリで音楽を挿入する方法
iPhone版iMovieでも同様に、音楽を挿入することができます。
iPhoneにiTunesと同期して音楽を取り込む
iTunesからiPhone版iMovieに音楽を取り込むための手順を確認します。基本的に、音楽をiPhoneの「ミュージック」アプリ内へ取り込むことさえできれば、iMovieでBGMとして使うことができます。それ以外の方法は後に紹介しております。
まず、PCでiTunesアプリを起動し、LightningケーブルでiPhoneとPCを接続します。画面左上に表示されたiPhoneアイコンをクリック。
左メニューの「ミュージック」をクリック。
「ミュージックを同期」にチェックを入れ、取り込みたいアルバムを選択します。
「適用」をクリックします。
これでiPhoneのミュージックアプリに音楽がインポートされました。
CDから音楽を取り込む場合
まず、CDをプレイヤーに挿入し、PCのiTunesアプリを起動。そして、画面左上のCDアイコンをクリックします。
「インポート」ボタンをクリック。インポート設定のウィンドウが表示されます。
インポート方法はMP3エンコーダ、設定は適宜選択します。OKボタンを押し、iTunesへのインポート作業は完了です。
この後、iPhoneとPCを接続し、iTunesで同期させます。詳しい同期のやり方はひとつ前の項目で紹介しておりますので参照ください。
音楽ファイルを選択する
iTunesやミュージックアプリを通さずとも、音楽ファイルをiMovie内に直接取り込める場合があります。iPhone備え付けのアプリですと、ボイスメモ、メモ、メールやSNS内の音楽ファイルを直接取り込むことができます。
ボイスメモから取り込む
ボイスメモで録音したファイルを選択し、左下の「…」ボタンをタップ。次に、「共有…」を選択。
アプリ一覧が表示されるので、「iMovieにコピー」をタップし取り込み完了です。
メモ、メールやSNSからファイルを取り込む場合
取り込みたい音楽の再生ボタンをタップします。続いて再生画面内の共有マークをタップ。
アプリ一覧が表示されるので、「iMovieにコピー」をタップし取り込み完了です。
他にも対応アプリがありますので、同様の手順でiMovieに音楽ファイルを取り込んでください。
音楽ファイルの選択
iMovieアプリの動画編集画面に移動し、画面左側の「+」ボタンをタップ。
続いて、「オーディオ」の欄をタップ。
ミュージックアプリから音楽を取り込む場合は「プレイリスト~曲」の欄から選択します。ミュージックアプリ以外から取り込んだ音楽ファイルは「読み込み済み」の欄から選択します。
編集画面に戻り、音楽が流れる事を確認したら完了となります。
長さと音量の調整
BGMの音量や長さを調整することでBGMと動画のタイミングを自然に合わせることができます。どちらも直感的に操作することができますので、ぜひご活用ください。
音量の調整方法
取り込んだ音楽の音量調整をする場合、まずは調整したい音楽のトラックをタップします。(黄色い枠が出たら成功)
画面下側のスピーカーアイコンをタップし、音量バーをスライドすることで音楽全体の音量調整が可能となります。
音楽にフェードアウト効果を付ける場合は、画面右下の「フェード」をタップします。(この時点ではまだフェードアウト効果がついていません。)
三角タブをスライドしてフェードアウトの開始位置を調整できます。
また、動画トラックを選択することで、動画内の音声も同様に調整することができます。(フェードイン・フェードアウトは不可。)
音量を大きくする場合の注意点
ボリュームを上げすぎると、音割れが発生することがあります。iPhoneで作業する場合はPCと違い、視覚的に音割れを判断することができません。音量調整する際は、イヤフォンから実際に出ている音で音割れを判断してください。
音楽の長さの調整方法
音楽の終了位置を決める場合は、BGMトラックの右端の黄色バーを左右にスライドします。
開始位置を調整したい場合には、画面右下の「前面」をタップします。
音楽トラックを長押しし、ドラッグすると音楽の開始位置を調整することができます。
PC版iMovieと同様、黄色バーから開始位置を変更した場合、イントロ部分がカットされます。また、BGMの開始位置を動画よりも早く設定することはできません。
オープニングで音楽だけを流す場合は、本編の代わりに動画や写真を先に挿入したり、動画の冒頭に「フリーズ」機能をつける必要があります。
音楽の一部分をスキップしたい場合
音楽トラックを「前面」に選択した状態で、スキップしたい位置まで音楽を再生します。「分割」をタップします
続いて、スキップする場面の終了位置まで音楽を再生します。同様に「分割」をタップ。
これで必要な部分と不要な部分の切り分けが完了したので、必要ない部分を選択し「削除」します。
これで削除された部分のみBGMが流れなくなりました。
フェードイン、フェードアウト効果をつける場合は、自然に再生されるようにBGMトラックの左右の黄色バーで微調整することをお勧めします。
その他にもトラックの「複製」機能も備わっていますので、組み合わせて使用することでより魅力的なBGMを製作することができます。
以上、iMovieのBGM編集機能の紹介でした。読み込める音楽は基本的に自由、音量や長さの調節ができるということ、さらには必要な部分の切り出しからフェードイン・フェードアウトもできることが分かりました。
多少の慣れは必要ですが、思い出の動画をさらに魅力的に仕上げるテクニックは様々です。お手持ちのMac,iPhoneから手軽に編集できるので、ぜひご活用ください。