2019年11月10日更新
Macのメール設定とアカウント追加方法【POP/IMAP/SMTP】
新しくMacを買ったけれど、設定が分からない方やメールの追加設定をしたい方、メールアカウントの追加設定、POP/IMAP/SMTPの各項目別の設定変更、Macの標準メールアプリ以外の設定や作成方法についても合わせて紹介します。
目次
【Mac】メールを使用する方法
Mac標準アプリの「メール」を使ったメール設定を紹介します。
標準メールアプリを使う
Macに標準搭載されているのが、「メール」アプリです。Macがスリープ中でもメールが届いたり、スレッドのオンオフ機能や署名、ひな形機能などもあり、必要な機能はほぼ備わっています。
【Mac】初めてメール設定を行う場合の準備
Macの新規でメール設定を行う場合にまず行うことは、インターネットが閲覧できることです。インターネットに接続するにはプロバイダの契約情報が必要になります。
プロバイダとは例えば、インターネット回線を契約した楽天やOCN、plalaなどのことを指します。
フリーのメールアドレス(ヤフーやグーグルなど)を登録したい場合は、メールアドレスとメールパスワードが必要です。
新規メールアカウントを作成
Macの新規でメールアカウントを作成するには、まずデスクトップ上のDock(下のバー)から「メール」のアイコンをクリックします。
「ようこそメールへ」と表示されますので、「続ける」をクリックします。
プロバイダ情報で新規メールを作成する場合は、「その他のメールアカウント」を選択します。
プロバイダの契約書類を確認し、以下の項目を入力します。3つの項目を入力後、「続ける」をクリックします。氏名の欄に入力される名前は、相手に表示される名前です。
「メールサーバーの設定項目」が表示されます。①から⑥までプロバイダの書類を確認しながら各項目を入力します。「サインイン」をクリックして設定完了です。
【Mac】メール設定方法
新規でMacメール設定を行う際に、他の設定方法もいくつかありますので紹介します。
タブバーの「環境設定」を使う
Macのパソコン上で「メール」のアイコンをクリックします。
Macのパソコン上のバーの「メール」から「環境設定」をクリックします。
左下の「+」をクリックします。
アカウントの種類は「POP」を選択します。受信用メールサーバーの欄に、プロバイダの契約情報である「受信サーバー名」を入力します。ユーザー名には「メールアドレス」、パスワードには「メールパスワード」を入力し、「続ける」をクリックします。
次に、送信用メールサーバーに契約者情報の「送信用メールサーバー名」を入力し、他の項目も同様に入力します。「このサーバーのみ使用」と「認証を使用」にチェックが入っていることを確認し、「続ける」をクリックします。
入力したメール情報を確認します。最後に「作成」をクリックし、Mac設定完了です。
設定が間違っている場合は、「戻る」から変更します。
【Mac】アカウントを追加する
Macのパソコン上ですでに一つメール設定されていて、二つ目以降、追加で新規メールアカウントを設定する方法を紹介します。「メール」のアイコンをクリックします。
Mac上のバーの「メール」から「環境設定」をクリックします。
「アカウント」をクリックし、左下の「+」をクリックします。
下の項目に当てはまるものを選択し、設定してください。例えば、プロバイダのメールアドレスであれば「その他のメールアカウント」、Gmailであれば、「Google」を選択します。
Macでプロバイダのメールアドレスを設定するため、「その他のメールアカウント」を選択し、「続ける」をクリックします。
お手持ちのプロバイダ書類の中に「メールアドレス」と「メールパスワード」の項目がありますので、入力します。入力後、「サインイン」をクリックします。
「サインイン」後、「アカウント名またはパスワードを確認できません」と表示されます。プロバイダの書類を確認しながらアカウントの種類も変更し設定します。
プロバイダ情報を確認しながら①から⑥の項目を入力します。設定後、「サインイン」をクリックします。
今回Macに追加したアカウントで、使用したいアプリケーションがあれば、選択し「完了」をクリックします。
すると、Macのパソコン上に新規で今回設定したアカウントが追加されます。
メールアドレス
Macに今まで使っていたメールアドレスを、新しいメールアドレスに変更した場合、「メール」にも再設定を行う必要があります。その手順について紹介します。
Macのデスクトップにある「メール」をクリックします。
上のバーの「メール」から「環境設定」をクリックします。
「アカウント」をクリックし、「アカウント情報」のメールアドレスを変更します。
赤文字の「メールアドレス」欄をダブルクリックします。新規のメールアドレスを入力し、「OK」をクリックします。
「アカウント情報」の画面に戻ります。「メッセージ受信後にメッセージのコピーをサーバーから削除」をご利用に応じて設定します。
続いて「サーバー設定」の項目をクリックします。
受信用メールサーバー(POP)の項目を設定します。ご契約のプロバイダ情報と照らし合わせて入力・設定します。
「送信メールサーバー(SMTP)」の「アカウント」のプルダウンをクリックします。「SMTPサーバーリストを編集」を選択します。
「サーバー設定」の項目を確認・設定し、「OK」をクリックします。
最後に「保存」をクリックし、設定完了です。
パスワード
ここではMacの標準アプリ「メール」からパスワードを変更する方法を紹介します。「メール」のアイコンをクリックします。
上のバーの「メール」から「環境設定」をクリックします。
「アカウント」が選択されていることを確認し、右側にある「サーバー設定」をクリックします。
「サーバー情報」の画面が表示されたら、「受信用メールサーバー(POPまたはIMAP)」「送信用メールサーバー(SMTP)」「パスワード」の項目に新しいパスワードを入力します。入力後、「保存」をクリックします。
画面左上の「閉じる(×)」をクリックし、設定完了です。
【Mac】各サーバー項目を設定
Macで送信サーバーや受信サーバーなどの各項目を設定したい方はこちらから紹介します。
送信サーバー
送信メールサーバー(SMTP)はPOP・IMAP共通です。
送信メールサーバーについて表にまとめました。
アカウント | ご利用のメールサーバーを選択 |
ユーザ名 | メールアドレス |
パスワード | メールパスワード |
ホスト名 | プロバイダに確認 |
接続設定を自動的に管理 | チェックしません |
ポート | 465(または587,25) |
TLS/SSLを使用 | チェックします |
認証 | 「パスワード」を選択します |
受信サーバー
受信用メールサーバー(POP・IMAP)
受信メールサーバーについて表にまとめました。
POP | IMAP | |
ユーザ名 | メールアドレス | |
パスワード | メールパスワード | |
ホスト名 | プロバイダに確認 | |
接続設定を自動的に管理 | チェックしません | |
ポート | 995 | 993 |
TLS/SSLを使用 | チェックします | |
認証 | 「パスワード」を選択します |
【Mac】アカウントの種類を設定
POP・SMTP・IMAPの仕組みについて紹介します。
POP
「POP」の仕組みは、郵便局にたとえると、郵便局に出かけて、私書箱から手紙を取ってくるようなものです。勝手にメールが届くと考えている人も多いかと思いますが、メールソフトが自動的にメールサーバにアクセスをしてメールをダウンロードしているのです。
Post Office Protocol(ポスト・オフィス・プロトコル)の略
「POP」は、「Post Office Protocol(ポスト・オフィス・プロトコル)」の略です。メールサーバーに対して、メールを受け取りをし、メールアドレスをパスワードで認証をとる仕組みのことを言います。
SMTP
「SMTP」とは、「メールを送信する仕組み」のことを言います。郵便局に例えるなら、手紙をポストに出して、車や列車で運ばれ、最寄りの郵便局に届けられます。この一連の流れのメールバージョンと言ってよいでしょう。
Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)の略
「SMTP」とは、「Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」の略で、「簡単なメールの送信手順」という意味になります。
この送信手順は、あなたが宛先を指定し、本文を書き送信ボタンをクリックします。この時、あなたが契約しているプロバイダのメールサーバーとやり取りをして送信します。この一連の流れのことを言います。
IMAP
「IMAP」とは、受信メールをサーバー上で管理し、メールソフトに表示される方法です。例えば、スマートフォンやタブレット、パソコンで同じメールを確認することができます。
「POP」ではメールを一旦メールソフトに取り込んでしまうと、サーバーからは無くなります。ですが、「IMAP」ではメールのコピーをダウンロードするので、他の端末(タブレットやスマホなど)でも同じメールを受け取ることができる仕組みです。
Internet Message Access Protocol(インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル)の略
「IMAP」は、「Internet Mesage Access Protocol(インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル)」の略です。メールを受信するための手順のことを言いますが、「POP」と違うところは、メールをサーバーに残すか残さないかです。
【Mac】メールを削除する方法
Mac標準アプリ「メール」からメールアカウントを削除すると、今まで受信されていたメッセージが全て削除されますので、確認後の削除をおすすめします。
「メール」のアイコンをクリックします。
Macパソコン上の「メール」から「環境設定」をクリックします。
アカウントをクリックします。左下の「−」をクリックします。Macからメール情報が消えます。
【Mac】標準メールアプリ おすすめ機能
MacOS Mojaveの「メール」には新機能が追加されています。「絵文字」ボタンで簡単に絵文字を追加できたり、「写真ボタン」で同期しているiPhoneなどの端末から写真や書類を読み込むことができます。
【Mac】標準メールアプリ以外のおすすめメールアプリ
Macの標準メール以外でおすすめできるメールアプリを表にまとめました。
メールソフト | メリット | デメリット |
Airmail Beta | ・ショートカット機能が充実していて効率的にメール作成可能 ・iPhoneアプリ版が公開されているので、Macユーザーも使いやすい |
ベータ版はアップデートが手動 |
Opera Mail | ・シンプルな作りで分かりやすい ・Mac標準ソフト「メール」に似ているため、Macユーザーも使いやすい |
メールを送信者別にソートできない |
Thunderbird | ・gmail・Yahooなどの無料メールサービスの利用可 ・メール画面からチャット可 ・Firefox愛用者は使いやすい |
メールソフトの起動が遅い |