【ヤフオク!】領収書を求められたときの対処法!提出は義務?
ヤフオクで出品しているユーザーの皆さんは、”領収書”を求められたことはありますでしょうか。ヤフオクでも領収書を求められることは多いです。求められたら出さなければならないので、この記事を参考に領収書の作り方等を確認しましょう。
目次
【ヤフオク!】領収書の発行を求められたときの発行義務
皆さんは、不要になったものはどのように処分しているでしょうか。中にはスマホのフリマアプリで売ったり、”ヤフオク”などのオークションで他者に譲ったりする方も多いのではないでしょうか。
ヤフオク!は、昔から多くのユーザーに利用されているオークションサイトです。不要な物をオークション形式で売ることができるため、リサイクルショップで売るよりも高値で物が売れる可能性があるのです。
ヤフオクでは、時折出品者の方から”領収書”を求められることがあります。領収書を求められ、「えっ!?」と困惑したことがある方も少なくはないでしょう。今回は、ヤフオクの領収書に関して情報をお届けしていきます。
ヤフオクでの領収書の発行義務
ヤフオクやフリマなどのアプリ、サイトでは、領収者を出すようなことはほぼないと思っている方も多いです。しかし決してそのようなことはなく、領収書を求める購入者の方も多くいらっしゃいます。
ヤフオクを利用したせどりや転売では、実は領収者の発行は義務とされています。もちろんヤフオクに限らず、メルカリなどのフリマアプリでも同じことが言えます。この事実を知っている方は多くありません。
購入者から依頼があれば発行しなければならない
領収書の発行が義務付けられているという事実をしっているユーザーは少なく、これまで「領収書なんて付けたことがない!」という人も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、もし購入者から「領収書をください」と依頼があれば、それは発行しなければなりません。これは、出品者が「領収書は付けません」といった記載をしていても無意味。
求められれば発行する、これは憲法によって定められていることなのです。なので、ヤフオクで「領収書は付けません」といった記載をしている方は、きちんと領収書が義務付けられている事実を受け止めておくべきでしょう。
【ヤフオク!】領収書の効力と意味
上記では、ヤフオクでは領収書を求められることがあることを説明しました。例え出品者の方が領収書は付けない、といった記載をしていても、求められればそれは作成し、送らなければならないのです。
なぜ出品者が「領収書をつけない」といった記載があっても、それはほとんど効力を持たないのか。それは上記でも述べた通り、法律が関係しています。法律の前では、出品者の記載はほぼ効力を持ちません。
中には出品者の手間を考え、領収書を求めない方も居るでしょう。しかし領収書の”役割”をちゃんと知っている人は、求める場合が多いです。事前に領収書役割というものを、しっかりと把握しておきましょう。
領収書の役割とは
そもそも領収書とは、どういった役割を持っているのか。あまり領収書を求めるような機会がないという方は、案外領収書の持つ役割をきちんと理解していません。
「領収書ってなんのためにあるの?」「領収書じゃなくてもレシートで良いのでは?」など、領収書に対する疑問点は多くあるでしょう。以下項目では、領収書の役割やレシートとの違い等を確認していきます。
経費の証明として提出する
そもそも、購入者が「なんのために」ヤフオクで貴方の出品している物を購入したか、という点を考えてみましょう。中にはそれが、商売で必要になる物だからという方も居るかもしれません。
そういった場合、その落札した物を購入するお金というのは”経費”になります。税務調査が入った時に、仕入れ・経費といった証明がないといけないのです。その役割を持つのが、”領収書”です。
そのため、個人経営者、また企業が仕入れで貴方の出品している商品を購入する場合確実に領収書が求められると思ってもらっていいでしょう。中には「こんな物が仕入れの商品?」というようなものも、経費に入ることがあるので油断は禁物です。
レシートとの違い
「仕入れや経費の証明なら、レシートでも良い?」と思っている方もいるでしょう。ヤフオクにはそもそもレシート発行等はないので無意味なのですが、レシートが発行されるような場所ではレシートでも良いのか?と疑問に思う方は多いです。
しかし、レシートと領収書には明確な違いがあります。レシートでは確認できない証明おこなえるのが領収書なので、レシートが代わりになると認識している方は要注意。下記でレシートと領収書の違いを確認しましょう。
購入者情報の有無
レシートとは”支払いが済んでいる”ことの証明。しかし”誰と誰”が売買をおこなったのかという記載はありません。そのため、経費等の証明としては少々効力が弱いのです。但し書きなどがあれば代わりとしても扱えますが、レシート単体だと難しいです。
レシートと領収書の違いとは簡単にいえば、”購入者情報の有無”なのです。何時誰と誰が売買のやり取りをおこなったかという証明をしてくれるのが、この領収書になります。
経費として提出する場合は、領収書とレシートを一緒にだすとより確実な証明ができると言われています。今後経営者側に立つかもしれない方は、領収書とレシートの違いはきちんと知っておくのが吉です。
【ヤフオク!】領収書の発行を求められたときの対処法
上記では、領収書の役割やレシートとの違いについて説明しました。特にレシートとの違いはしっかりと押さえておきたいポイントです。次は、領収書を求められた時の対処法を確認しましょう。
領収書を書きたくないとは言っても、そういった言葉は例外を除けばほとんど効力がありません。求められたら領収書を書くしかない、というのが対処法となります。
下記では、領収書の”書き方”を紹介していきます。領収書の書き方は、そこまで難しくはありません。書き方さえ覚えておけば、領収書を求められてもそこまで面倒には思わなくなるでしょう。
領収書の書き方
領収書を求められた時の対処法として、領収書の書き方を確認していきます。領収書には書き方がいくつかあります。”市販品”に書き込むか、”パソコン”等で自分で領収書を作るかといった選択になります。下記で領収書の書き方を確認していきましょう。
市販の領収書を使用
最も手軽かつ簡単な領収書の作り方は、”市販品”を購入してそこに自分で詳細を書き込む方法です。自分で領収書のテンプレートを探したり、作ったりすることもないのでおすすめ。
パソコンを扱わずに領収書を作りたいと思っている方は、雑貨屋や100円ショップ等にいって領収書を購入しましょう。書き方の内容は下記の方で紹介いたします。
形、大きさは数種類ありますが、基本的に書く内容はどれも同じ。どの形、大きさが適しているかといった点は特にありません。相手から指定がある場合にのみ選ぶ必要があるでしょう。
パソコンソフトで自作
中には、”買うより自分で作った方が早い”という方も居るかもしれません。その場合は、パソコンソフトを使って領収書を自作しましょう。利用するソフトは、OfficeのExcelやWordで十分です。
一度テンプレート(フォーマット)さえ作っておけば何度でも利用できますし、パソコンの扱いに長けているという方にはおすすめの書き方です。カーボンタイプとは異なるので、購入者と控えようの2枚を印刷する必要があります。
上記では自分でテンプレートを作る…という話もありましたが、テンプレートに関してはフリーで配布されているものも多いです。面倒な方はそちらを用いるのでもOKです。
領収書に記載する内容
パソコンがなくとも、市販品を用いることで手軽に領収書の発行は可能。パソコンで作るとなった場合も、領収書で”必要”と言われている内容を記載しておけば問題ありません。
続いては、領収書の書き方として”記載する内容”を確認していきましょう。領収書の役割である”証明”には、どういった内容の記載が必要となるのでしょうか?
パソコンでテンプレートを自作しようと考えている方は、特に領収書に記載しなければならない内容は重要となります。下記で確認しましょう。
日付と名前
まず大切なのは、”日付と名前”です。何時誰と誰が売買のやり取りをおこなったのか、という証明になります。また、領収書の発行日も取引を証明するための重要な情報のひとつです。
これらに間違いの内容書き込みをおこないましょう。この際、領収書を渡す相手の氏名や会社名等を書き込むこととなりますが、会社の場合は”株式”か”有限”かなどの違いを確認しましょう。
よく”上様”という名前で発行する方も多いのですが、これはNG。取引の証明が難しくなってしまうので、明確に誰と取引したかが分かる内容を記載してください。
金額と但し書き
次に記載するのは、”金額と但し書き”です。金額部分の基本的な書き方としては、数字の頭に”¥”を付ける。そして数字3桁ごとにきちんと”カンマ(,)”を入れる。最後に、”-”入れれば完成です。最後の-は、数字を足して金額の改竄を防ぐためのものです。
但し書きは、”何に払ったお金なのか”という証明になります。但し書きの他だと、”お品代、お品物台”といった書き方を多く見かけます。こちらもきちんと分かりやすい内容のものを記載してください。
曖昧な記載だと、こちらも調査が入った時に経費として認められないこともあるのです。具体的な商品名を書くようにしましょう。
発行者の社名と住所
次に必要になるものは、”発行者の社名・住所”です。自分の情報を記載しましょう。こちらはあらかじめ住所印などを用意しておくと、市販品で発行する場合は楽かもしれません。
こちらも取引の証明として重要なものですので、しっかりと間違いのないように記載してください。最後に会社であれば会社の印鑑、個人でヤフオクを利用しているのであれば、個人の印鑑を押して完成となります。
以上が、基本的な領収書の書き方です。オークションとは言え、誰かにとっても経費となる可能性があるのです。しっかりと領収書の書き方は押さえておきましょう。
【ヤフオク!】書の発行の際の注意点
上記では、ヤフオクで領収書を求められた時の対処法を紹介しました。領収書の基本的な書き方や作り方は分かったでしょうか?案外難しくはなかったと思います。
難しいことではないのですが、領収書を発行する時はいくつか注意したいポイントもあります。求められた場合は発行、提出の義務があるのできちんと注意点も押さえておきたいところです。
下記では、領収書を発行・提出する時の注意点を紹介していきます。しっかり確認しましょう。
領収書を書くときの注意点
領収書を発行、提出する時は、”情報に誤りがないか”や、”税抜き価格の記載”などを確認しておく必要があります。特に税抜き価格は記載した方が良いのか?など、発行する時に少々迷いますよね。下記で確認しましょう。
税抜き価格は任意
まず押さえておきたいのは、”税抜き価格”について。こちらは”任意”なので、書かずとも大丈夫です。ただし、領収書を求められた際に購入者が「記載して欲しい」と明記していた場合には、記載する必要があるでしょう。
宛名の確認
次に、宛名の確認です。領収書は一応、取引の証明となる重要な書類。意味のあるものです。経費を証明するための効力を持った重要な書類として、記載内容に誤りがないかはしっかりと確認しておきたいポイントです。
宛名は特に、提出前に確認しておきたいポイントです。発行したら提出前に、それぞれの内容を確認しておきましょう。
収入印紙の貼り付け
次に気を付けたいのが、”収入印紙”の貼り付けです。出品した商品が売れた時、その売り上げ価格が”5万円”を超えるようであれば、出品者は領収書に”収入印紙”をつけなければなりません。
これも義務のひとつです。この義務を怠ってしまうと、印紙税法20条によって罰則金(過怠税)を支払うことになるかもしれないのです。売上金額によって使用する印紙額も変わりますので、きちんと確認しておきましょう。
【ヤフオク!】領収書の発行を求められたときの断り方
上記では領収書を発行、提出する際の注意点を紹介しました。しかし、義務とは言え「この状況で領収書を求められるのは少し困る…」というような時もあります。
領収書を発行しないという言葉の効力はほぼほぼ無いものの、状況次第では効力を持つ・発行しなくても良いという場合があります。領収書を求められた時の断り方を、この項目で確認しましょう。
領収書の発行を断れる場合
発行、提出の義務がある”領収書”ですが、提出しなくとも問題のないケースがいくつかあります。下記でその詳細をご確認ください。
代引きの場合
まず一つは、支払い方法が”代引き”の場合。料金の支払いは業者が代行するので、送り状などで証明ができます。そのため、出品者からの領収書発行は特別しなくても良いとされています。
銀行振込の場合
次に、”銀行振込”の場合です。購入者が銀行振込をおこなった際、支払いに関する明細書を得ることができます。これも領収書としての効力を持っており、税務調査でも書類として提出することができるのです。
そのため、購入者は支払いの際に得た利用明細を保管しておく必要があります。
ネットバンキングの場合
”ネットバンキング”による振り込みも、最近は増えつつあります。こちらは紙で利用明細が貰える訳ではないのですが、購入者はサイトから利用明細を任意でダウロードすることができます。
こちらも領収書としての効力を持っているものですので、わざわざ出品者から領収書を出してもらう必要はありません。
クレジットカードの場合
次に、”クレジットカード”の場合です。こちらもネットバンキング同様、サイトから明細をダウンロードすることで領収書と同じ効力を持ったものを保管することが可能です。
そのため、これらの支払い方法を選んだ方には「こういった手段で領収書と同じ効力を持った明細書を得られるので、わざわざ出品者から領収書を発行しなくとも大丈夫である」ことを述べましょう。
それで納得してもらえなかった場合は発行するか、無視するかのどちらかしかないと思います。無視してしまうとレビュー・評価が下がることもあるので、なるべく誠実に購入者の声には応えた方が良いでしょう。
【ヤフオク!】領収書の発行を求められたときの疑問点
上記では、領収書を発行しなくても良いケースを紹介しました。領収書の意味を持つものが他にもあるので、そういった意味合いの書類をダウンロード出来る支払い方法の種類は覚えておきましょう。
続いては、ヤフオクで領収書発行を求められた時の”疑問点”を紹介していきます。発行義務があるとは言え、時には対処に困るようなこともあるかと思います。そういった疑問点をこの項目で解決していきましょう。
領収書の発行に困る場合の対処法
ヤフオクでは時折領収書を求められますが、”後から請求”されたり、”匿名での取引を希望している”場合など対応に困ることがあります。この場合の対処法を下記で確認していきましょう。
後から請求された場合
ヤフオクで落札された商品を”発送”した後に、領収書が欲しいと言われたら正直困りものです。対処法としては断る他ないでしょう。送るにしても、送料着払いにて発送しましょう。
匿名での取引の場合
匿名発送で領収書を求められたら、きっぱりと断っても大丈夫かと思います。何故なら、匿名発送の意味がなくなってしまうからです。証明になるものが欲しいのであれば、領収書と同じ意味合いを持った書類のダウンロードが可能であることを教えましょう。
【ヤフオク!】領収書をもらう方法
逆に、ヤフオクで購入者側になる時に”領収書”を貰う方法を確認していきましょう。仕入れなどにヤフオクを活用したいと思っている方は、下記の内容をご覧ください。
ヤフオクで領収書をもらう方法
ヤフオクで領収書をもらう際は、”出品者に事前に頼んでおく”ほかありません。ヤフオクでは商品の取引の際、互いに連絡をとりあうことができます。
落札後取引ナビから連絡
落札すると、その後出品者と購入者は”取引ナビ”に連絡を取り合うことができます。発送される前に”領収書が欲しい”ことを伝えましょう、落札が決定したらすぐに連絡をとるのがベストです。
購入者から、領収者と同じ効力・意味合いを持った別書類を自分でダウンロードすることを勧められたら、了承できるのであればそれでOKとしましょう。
領収書の受け取り方法
基本的には商品と一緒に送られてくるでしょう。もし頼んだのに入っていなかったということであれば、そのことを伝えて領収書のPDFデータ等を送ってもらいましょう。
まとめ
今回の記事では、ヤフオクで領収書を求められた時の対処法を紹介しました。領収書を発行する意味や重要性は確認できたでしょうか?対処法としては領収書を送る他ありませんが、難しいことではないので作り方は覚えておきましょう。
対処法として”書き方”は紹介したものの、領収書と似た効力や意味を持つ書類についても覚えておくと、領収書の作成が面倒・難しいという時に役立ちます。
今回の記事でぜひ、領収書の効力や意味合いについて。また、パターンによる対処法(書き方や断り方)を会得していってください。