らくらくメルカリ便を利用して発送した商品に紛失や破損等があった場合、補償があるかどうかという部分は気になっている人も多いです。らくらくメルカリ便の荷物はどういった補償内容になっているのか、対象や補償金額も含め解説していきます。
らくらくメルカリ便は出品者や購入者の住所などを匿名で配送することが可能な、ヤマト運輸とメルカリが提携を組んだサービスです。全国への配送料金が配送方法ごとに金額は異なるものの一律で、その配送サイズも幅広いという特徴を持っています。
そんなメリットが多いらくらくメルカリ便を利用している出品者も多いですが、ヤマト運輸での配送時に何かあった時にその荷物に対しての補償はどうなっているのか、という点は、出品者も購入者も商品の金額が高ければ高いほど心配する人も多いです。
実際にらくらくメルカリ便で発送した荷物に対する補償が利用できるのはどんな時なのか、という点から説明していきます。
らくらくメルカリ便の補償が利用できるのは、出品者からその荷物の発送手続きを受けてから購入者の手元へ渡るまでの配送中に荷物のトラブルが生じたときです。
配送時の荷物のトラブルというのは様々あり、主だったものとしては荷物の盗難による紛失、荷物の破損、配送時の事故による被害などがあります。配送中に車両火災が起きて荷物が燃えてしまったというような場合もこの補償対象に含まれます。
実際にヤマト運輸の配送トラックで火災が発生して、積んでいた荷物が紛失扱いになった場合に、その商品に対する補償の有無の確認がされているというツイートもあります。
こういった補償には料金がかかることがあります。実際、メルカリの配送方法の中に、らくらくメルカリ便でないヤマト運輸で30万円を超える商品を発送したい場合に保険へ加入して料金を支払うことで保証してもらえるという配送方法がありました。
ヤマト便と呼ばれる配送サービスでしたが、これは2021年10月に廃止されたため、現状ヤマト運輸で料金を支払って30万を超える補償を受けることはできません(どうしても利用したい場合は佐川急便を利用する必要があります)。
なお、補償のために料金が必要となるのは特殊な例で、基本的にヤマト運輸が配送する荷物に対する補償は、上限はあるものの追加料金不要です。メルカリでのヤマト運輸での配送指定時でも前述した30万超えのもの以外は普通に補償がついてきます。
らくらくメルカリ便の場合どうなのかと言うと、補償のサポートはらくらくメルカリ便の「あんしん配送サポート」という、万一の場合の補償をメルカリがおこなってくれるサービスとして付随しています。
らくらくメルカリ便の「あんしん配送サポート」についても料金不要で利用可能です。匿名での発送と合わせてこのメリット部分に着目し、らくらくメルカリ便を利用している人もいます。
らくらくメルカリ便で補償のために追加料金が不要となると、次に気になるのはヤマト運輸での配送中に破損や紛失等が生じた際の保証対象としては何があるのかというてんです。
嬉しいことに、対象となるのはらくらくメルカリ便で発送するすべての荷物です。らくらくメルカリ便で発送できるものにはネコポス、宅急便コンパクト、宅急便と大きく分けて3種類ありますが、どれで発送しても補償の対象となっています。
ヤマト運輸の宅急便は大きめの荷物の配送に利用されますので、そちらに保証がついているという部分はイメージできている人もいるでしょう。
宅急便と違い、箱が小さいネコポスや宅急便コンパクトは補償されないのでは、と思っている人もいるでしょう。仮にネコポスや宅急便コンパクトで発送して配送中に破損や紛失があっても補償してくれるという点は安心できる点です。
さて、一番気になるのは、ヤマト運輸が配送するらくらくメルカリ便の荷物の補償額には上限があるのか、という点でしょう。
実は、らくらくメルカリ便で発送した荷物をヤマト運輸が配送している際などに破損したり紛失したりした場合、補償金額の限度額は設定されていません。これは、らくらくメルカリ便で発送した荷物の補償はヤマト運輸ではなくメルカリ事務局が補償するためです。
そのため、らくらくメルカリ便で発送した荷物に破損や紛失があった場合はヤマト運輸ではなくメルカリ事務局の方へ連絡するようにしてください。
メルカリ事務局への連絡はメルカリアプリのメニューを開いて「お問い合わせ」→「取引中の商品について」→トラブルが起きている荷物を選択→問い合わせ項目を選択→「お問い合わせ」で問い合わせる内容を入力して送信という手順でおこないます。
この影響は、補償金額の差に現れています。というのも、らくらくメルカリ便での補償金額はあくまでメルカリ事務局の裁量で決まります。基本的には限度額としては1万となっているようです。
ただ、ネコポスであれ宅急便コンパクトであれ宅急便であれ、明確に限度額が決まっていないため、極論を言ってしまえばヤマト運輸の場合より補償される金額が上がる可能性があるということにもなります。
そして、その金額などには個人差があります。メルカリの会員期間が長く貢献度(販売手数料等)が高いという場合などは補償限度金額が高くなります。そのため、らくらくメルカリ便を利用しても確実に100%、破損や紛失等の補償がされるとは限りません。
むしろ一切補償されないという可能性もあります。更に言うと、何度もメルカリの方から補償を受けている人は、場合によっては虚偽報告などで補償をもらっていると判断される可能性もあります。
その場合、最悪の場合はメルカリのアカウントの停止措置を受けることもあるため注意が必要です。
らくらくメルカリ便で発送するつもりだったネコポスであれ宅急便コンパクトであれ宅急便であれ、補償がしっかりした方法で発送したいという場合、らくらくメルカリ便でないヤマト運輸での配送を利用しましょう。
らくらくメルカリ便で利用可能な匿名配送をすることはできませんので、出品者/購入者双方ともそちらは理解しておく必要があります。
ただし、こちらは明確に限度額が設定されていますので、出品者が発送する商品の金額に応じて補償限度額に合わせた発送方法を選択するなどの対応ができます。
らくらくメルカリ便でない方法でのヤマト運輸での配送を利用した場合の補償金額の限度額は次の表のとおりです。らくらくメルカリ便と異なり全国一律の料金にはなりませんのでその点注意が必要です。
商品の種類 | サイズ等 | 補償金額 | |||
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縦 | 横 | 厚さ | 重さ | ||
ネコポス | 23cm ~31.2cm |
11.5cm ~22.8cm |
2.5cm 以内 |
1kg 以内 |
ネコポス1個につき3,000円(税込)まで ※3,000円(税込)を超える荷物の引受ができないことがある(宅急便コンパクトもしくは宅急便扱いになる) |
宅急便コンパクト | 専用BOXが必要(以下のいずれか) 薄型:縦24.8cm×横34cm 通常:縦20cm×横25cm×高さ5cm |
宅急便コンパクト1個につき30,000円(税込)まで ※30,000円(税込)を超える荷物の引受ができないことがある(宅急便扱いになる) |
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宅急便 | 60サイズ | 2kg 以内 |
宅急便1個につき300,000円(税込)まで ※追加で保険料金を払って300,000円(税込)を超える商品の補償サービスである「ヤマト便」は廃止されている |
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80サイズ | 5kg 以内 |
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100サイズ | 10kg 以内 |
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120サイズ | 15kg 以内 |
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140サイズ | 20kg 以内 |
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160サイズ | 25kg 以内 |
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180サイズ | 30kg 以内 |
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200サイズ | 30kg 以内 |
らくらくメルカリ便には、出品者から購入者に配送されるまでの間に起きた配送時のトラブルに対する補償をしてくれるあんしん配送サポートがついています。
限度額上限がないため、らくらくメルカリでないヤマト運輸での配送の上限以上の補償がされる可能性がありますが、メルカリ事務局が補償額を決めることになるため、逆に全く補償してくれないことも可能性としてはないわけではありません。
確実に補償してほしいものを送る場合は、荷物の金額に応じたヤマト運輸の配送を利用するようにする必要がありますが、そこまで気にしないということであればらくらくメルカリ便を利用するという形の利用をおすすめします。