Kindle本は、同じAmazonアカウントの利用で共有することができ、端末を利用しての家族間での共有などもできます。Kindle本はどうやって共有するのか、家族や友達が所持する複数の端末でも共有ができるのかなどと合わせ解説していきます。
紙の本を購入して家族や友達に貸したり借りたり、ということをしていた人も多いかと思います。同じようなことをしたい場合、自身のアカウントで購入したKindle本は家族や友達とシェア/共有は可能なのか、という点は気になるところかと思います。
Kindle本を家族や友達と共有/シェアする場合は、同じAmazonアカウントを共有/シェアする必要があります。
Amazonアカウントを共有しても問題ないのか、という点ですが、家族間であればAmazonアカウントの規約としては問題ありません。家族用の共有アカウントを所持してKindle本を楽しんでいる人も実際にいます。なお、友達との共有はグレーゾーンのようです。
ただし、家族や友達とAmazonアカウントを共有/シェアする場合、後述する注意点を理解した上の利用が必要です。お金が関わってくる点もありますので、注意点に関しては必ず目を通しておいてください。
ここで気になるのは、Kindle本を共有するにあたり、Kindle端末の共有などではなくお互いのスマホやタブレット、それぞれが所持しているKindle端末など複数端末でAmazonアカウントを共有する、という点です。
実はKindle本は、複数の端末で同じAmazonアカウントでログインすれば閲覧することはできるものの、閲覧できる端末数に制限があります。AmazonアカウントでのKindle端末やKindleアプリへのログインができるという意味も含め、閲覧可能台数は1アカウントに付き6台までです。
つまり、Kindle本そのものも6つの端末でしか閲覧することができません。家族や友達とKindle本をシェアしたいという場合、7台目以降はそのAmazonアカウントでログインすることはできませんので、この注意点は理解しておいてください。
とはいえ、家族や友達とKindle本をシェアしたい、という分には、基本的には6台に対応していれば台数的にも問題ないでしょう。家族であればそれ以外の共有方法もありますので、ここからはKindle本を共有するやり方の説明に移ります。
Kindle本を家族や友達と共有する場合、方法としては2つあります。
1つ目は前述した複数端末での注意点が影響する方法ですが、1つのAmazonアカウントを複数の端末で共有するという方法です。
こちらは利用しているKindle端末やKindleアプリに、共有したいAmazonアカウントでログインすることで利用することができます。複数の端末で1つのアカウントを共有できますが、前述したように6台までしかアカウントの共有はできませんので注意が必要です。
1つのKindle端末や特定のスマホ/タブレットで端末そのもので共有する、という場合は、Amazonアカウントを共有するわけではないため、人数的な制約は発生しません。
特定の端末ごと共有することになるため、同時閲覧できる人は減ってしまうという点はデメリットと言えるでしょう。しかし複数の端末を準備できない、という人でも簡単に利用可能な共有方法なので、状況に応じてこちらの方法も利用してみてください。
なお、海外ではKindleファミリーライブラリというサービスが展開しています。Kindleファミリーライブラリとは、家族間でKindle本を共有できるサービスです。
大人2人分のAmazonアカウントを作成し、それに紐づけて子どもを登録して利用できるもので、異なるAmazonアカウント同士でのKindle本の共有ができます。大人は2人、子どもは4人まで共有することができます。
しかし、このKindleファミリーライブラリは現状、日本では提供されていません。いつ対応するのか、と待ち続けて数年経っています。便利な機能でもあるので、Kindleファミリーライブラリがいつか日本でも対応することを願うほかありません。
さて、Kindle本の共有方法は説明してきたとおりですが、共有するのであればいくつか注意点を理解しておく必要があります。
Amazonアカウントで共有する場合であれ、端末ごと共有する場合であれ、影響してくる部分はありますので、必ず目を通しておいてください。
Kindle本の共有をすると、どうしてもAmazonアカウントの情報は見ることができるようになってしまい、隠しておきたい個人情報がバレる原因にもなります。この個人情報には、名前や住所の他にも、クレジットカードの情報なども含まれます。
家族やかなり親しい友人など、信頼できる相手でなければAmazonアカウントの共有はかなりリスクが高いです。Kindle本をAmazonアカウントやKindle端末そのものなどで共有するにも、そのあたりの選別は慎重に行うようにしてください。
Kindle本は、基本的にAmazonのKindleストアもしくはKindle端末のストアで購入することになります。
この購入の際、ワンクリック/ワンタップで購入が確定してしまいますので、友達もですが子どもなども勝手に商品を購入して読んでいた、というようなことにもなりかねません。
クレジットカードを紐づけている場合は特に即時決済になってしまい、返品に関してもすでに読んでしまっていた場合は不可能です。
Kindle端末ごと貸す場合は設定からKindleストアへのアクセスを制限することも可能ですので、そちらの設定をおこなった上で端末の共有をすることをおすすめします。
制限の設定方法ですが、Kindle端末の画面上から下に少しスワイプしてメニューを表示し、「すべての設定」を開きます。そこにある「機能制限」→「特定の機能を制限」の順に開いてください。
初期設定ではすべての項目がオンになっています。それぞれの機能は次のような内容です。
項目 | 内容 |
---|---|
ウェブブラザ | ブラウザへのアクセス制限。 ※読書中に利用するWikipediaや翻訳機能はオフにしても利用できる |
ストア | Kindleストアへのアクセスを制限する。 オフにすることでKindle端末からのKindle本の購入を制限することが可能。 |
クラウド | Kindle本のライブラリへのアクセスを制限する。 Kindle端末内にダウンロードしていない本は表示されないため、事前に表示させたくないものを端末から削除しておくと見せたくないものを隠すことができる |
Goodreads | 読者同士がKindle本をおすすめし合うことができるオンラインコミュニティであるGoodreadsへのアクセスを制限する。 |
Kindle本の共有時には、購入履歴や閲覧履歴も表示されますが、中には子どもや友達にバレるとまずいと思うものもある人も少なくないでしょう。
また、Kindle本の読み放題サービスであるKindle Unlimitedを利用している場合は、そちらで読んだ閲覧履歴も表示されますので、そちらもバレるのを防ぎたい、と考えている人はいるかと思います。
ライブラリ上で購入履歴や閲覧履歴がバレることに問題があるという場合は、前述した機能制限を利用して、ライブラリへのアクセスを制限することで対応できます。
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