音声ファイルの拡張子で最近増えているのがm4aです。m4aはmp3とはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、m4aの特徴やmp3との違い、m4aからmp3へ拡張子を変換したいときの変換方法について詳しく解説します。
音声ファイルにもさまざまな拡張子があります。その中でも、最近増えているのがm4aという拡張子のファイルです。
m4aとはどのような特徴の音声ファイルなのでしょうか。この記事では、m4aの特徴やメリットなどについて、良く使われるmp3との違いと比べて解説します。
m4aとは、Appleが開発した音声ファイルの形式です。動画のファイル形式であるmp4に映像を入れない状態でファイル化したものがm4aとなります。
主に、iTunesストアで配信される音声ファイルに使われることが多く、Apple社が開発した可逆圧縮方式のオーディオコーデックであるApple Lpsslessがサポートされている点が大きな特徴です。
音声ファイルの形式といえば、拡張子mp3.が最も多く使われています。mp3とm4aの違いとはどのような点にあるのでしょうか。
mp3は1993年に開発された、現在使われている音声ファイルの形式としては歴史のあるもので、最も汎用性が高いものです。m4aは現在の形式が定められたのが2011年と、mp3の登場から20年近くたったころで、mp3と比べると歴史が浅いという違いがあります。
m4aとmp3を比較すると、その違いからm4aのメリットとデメリットがあります。mp3との違いから来るm4aのメリット、デメリットをそれぞれ解説します。
m4aのメリットは次のとおりです。
m4aはAACコーデックを利用しています。AACコーデックはmp3よりも劣化が少なく高音質なので、同じビットレートではmp3よりも音質が良くなります。そのため、音質を重視する人の間では、音質が劣化することが多いmp3よりもm4aのほうが愛用されています。
m4aは同じビットレートならmp3よりもファイルサイズを小さくできるという違いがあります。そのために、同じ音質と劣化の程度であれば、m4aのほうがストレージの使用容量が少なくてすみ、mp3よりも多くの楽曲や音声ファイルを保存可能です。
m4aではApple社から提供されている、不正なコピーを防止して著作権侵害を予防するためのDRM保護技術を利用できます。そのために、音楽ファイルなどの著作権侵害を防止することが可能です。
音質の劣化がmp3よりも少ないといったメリットが大きいm4aですが、mp3よりもデメリットになる点もあります。m4aのデメリットもみておきましょう
m4aはApple社が開発したファイル形式であり、Apple社から発売されているMac、iPhone、iPad、iPodでは問題なく再生できます。
しかし、Apple社製品以外のメディアプレーヤーでは、まだm4aのファイル形式に対応してないものも多く、一部のプレーヤーで再生できないというデメリットがあります。
同じビットレートであれば、m4aのほうがファイルサイズは小さいのですが、mp3はファイルサイズを10分の1まで圧縮することも可能です。
その場合には、人に聞こえない高音域や低音域をカットするので、音質の劣化は避けられませんが、音質の劣化を気にしないのであれば、m4aのファイルサイズのほうがmp3よりも大きくなる傾向にあります。
m4aは音声のみに使えるファイル形式です。動画ファイルとしては利用することができません。
しかし、m4aは動画ファイルの形式であるmp4の音声だけをAppleが拡張して開発したファイル形式なので、mp4の拡張子をm4aに変更すれば、mp4動画の音声部分だけを抽出することは可能です
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