顔面偏差値診断は、カメラで撮影した顔の画像をAIが診断して顔面偏差値を付けるものですが、危険性が高いともいわれています。この記事では、顔面偏差値診断が危険だといわれる理由と、信頼できる顔面診断アプリやサイトはあるのか解説します。
2018年頃から、顔面偏差値という言葉が使われるようになりました。顔面偏差値という言葉はSNSなどで特に若者の間で使われることが多く、顔の印象を数値化して表現したものです。
言葉が登場した頃には、有名人の顔面に対して主観で点数を付けることが多かったのですが、ここ最近では、スマホやパソコンのカメラで撮影した写真を使って、顔面偏差値診断ができるアプリやサイトが登場するようになりました。
しかし、顔面偏差値診断は危険だという声もあります。この記事では、顔面偏差値診断とはどのようなもので、どうして危険なのか、安全に使うためにはどうしたらいいのか、より安全に利用できる顔面偏差値診断は何があるのか、解説します。
顔面偏差値診断とは、カメラで撮影した顔の写真をAIが分析して顔面偏差値を診断するサイトやアプリのサービスです。
顔の特徴や目や鼻、口といったパーツのバランスをもとに、顔の美しさや魅力度を数値化して診断します。
一口に顔面偏差値診断といっても多くのアプリやサイトがサービスを提供しており、「美人」や「イケメン」の度合いを数値化して表示するものや、肌状態まで診断できるアプリも登場しています。
顔面偏差値診断といっても、アプリやサイトが提供しているサービスによって、診断される内容が大きく異なるので、どのような診断をしてほしいのかをよく考えて、利用するサービスを選ぶことが大切です。
ちょっと気になるのは、顔面偏差値診断がどのような仕組みで顔面偏差値を測定しているのか、ということです。
顔面偏差値診断では、撮影した顔の写真を利用して、AIが顔のパーツのバランスを診断します。AIが自動で目や口のパーツの位置を測定できるアプリもあれば、自分で目尻や鼻の位置などを指定する必要があるアプリもあります。
顔面診断偏差値診断のアプリやサイトで、顔のパーツの位置が確定したら、AIがそのバランスを数値化して評価し、その結果として「美人度」「可愛い度」「イケメン度」を診断します。
しかし、実際の他の人の評価とAIの診断が異なることも多く、あくまでも遊びや娯楽の範囲で利用するのがおすすめです。
顔面偏差値診断が危険だといわれる理由はどうしてなのでしょうか。
顔面偏差値診断が危険だといわれる理由は、カメラアプリで個人の写真を収集している点と、顔面偏差値というプライバシーに関わり、人によってはとても傷つくこともある点を評価しているという点にあります。
この2つの危険性が具体的にどのようなものであるのか解説します。
顔面偏差値診断が危険だといわれる理由の1つ目は、カメラアプリである顔面偏差値診断のアプリやサイトにアップロードした写真がどのように扱われているのかよくわからないという点が挙げられます。
アプリやサイトで顔面偏差値診断を行うためには、自分や診断したい人の顔写真や全身写真をアップロードする必要があります。アップロードした写真が万が一ネット上に流出した場合に、ネット上で顔バレや身バレする可能性もあるでしょう。
また、顔面偏差値診断の運営者が、アプリやサイトから収集した写真をどのように扱っているのかも不明な場合があり、写真に写っている人のプライバシーが守られているかどうかがよくわからないという点が危険だといわれる理由です。
顔面偏差値診断が危険だといわれる理由の2つ目は、診断した人がその結果を気にしすぎてしまう可能性もあるという点です。
顔面偏差値診断で高得点だったり、美人やイケメンだと判定されたら悪い気はしないでしょう。しかし、逆に、美人度やイケメン度の点数が低く出てしまった場合に、その結果が気になってしまい、日常生活にも支障をきたしてしまう危険性があります。
顔面偏差値診断は、機械的に決めた数値から偏差値を計算しているだけです。人の魅力は、顔のパーツだけでなく、髪型やメイク、服装、醸し出す雰囲気などでも大きく変わりますが、顔面偏差値診断では、全体的な雰囲気までは診断できません。
その辺りの判断が難しいティーンエイジャーなどが、顔面偏差値診断の結果を鵜呑みにしすぎると、ルッキズムに陥る可能性などの危険性も出てくるでしょう。
顔面偏差値診断は、単なる加工などを楽しむカメラアプリとは違い、顔面偏差値という個人差が大きいものを診断するカメラアプリです。
そのために、上記のような危険性がありますが、すべてのアプリやサイトが危険というわけではありません。危険性の少ない、より安全な顔面偏差値アプリの選び方について解説します。
危険性が少なく、より安全な顔面偏差値診断を選ぶためには、まずはそのアプリやサイトのプライバシーポリシーを確認しましょう。
プライバシーポリシーとは、インターネット上で収集した個人情報をどのように扱うのかを、アプリやサイトの運営者が決めて公表するものです。
しっかりした企業などが運営している顔面偏差値診断であれば、収集した写真の扱い方をプライバシーポリシーに記載しています。
危険性の少ない顔面偏差値診断を選びたいのなら、写真をアップロードする前にプライバシーポリシーがあるかどうか、プライバシーポリシーがあれば、顔写真が他の用途で使われる可能性はないかをよく確認しましょう。
危険性が少なく、より安全な顔面偏差値診断を選ぶためには、どのような会社が運営しているアプリやサイトなのかもよく確認しましょう。
顔面偏差値診断には高性能なAIが必要なので、個人レベルで開発するのは難しいと考えられます。企業が運営しているはずなので、その企業が信頼性の高い会社かどうかを確認しましょう。
まず、会社名や住所や電話番号、万が一の場合の問い合わせ先などが明記されているかを確認します。次に、その会社名を検索してみて、実体のある会社かどうかも確認しましょう。
会社名や住所を偽装して、実際にその住所に会社がないという場合も少なくありません。国内に事務所が実在する会社か確認してください。
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