抖音(douyin)は中国で配信されている中国版TikTokと言ってもいいアプリですが、日本版TikTokとはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、中国版TikTokの詳細について、日本版の違いや日本で利用する方法、危険性などについて解説します。
世界中でショート動画を配信したり視聴したりして楽しむことができるアプリとして人気なのがTikTokです。実は、日本で配信されているTikTokは日本版やグローバル版とも言うもので、この他に抖音(douyin)という中国版があります。
この記事では、中国版TikTokである抖音(douyin)とはどのようなアプリで、日本で使うにはどうしたらいいのか、利用にあたっての危険性などについて解説します。
中国版TikTokの抖音(douyin)は、TikTokと同じ運営会社であるByteDance(バイトダンス)が中国国内向けに配信しているアプリです。機能的にはTikTokとほぼ同じで、ショート動画の投稿や視聴を楽しむことができます。
抖音(douyin)は中国版TikTokといってもいいアプリですが、抖音(douyin)とTikTokとは互換性はありません。抖音(douyin)へ投稿された動画をTikTokで視聴したり、抖音(douyin)とTikTokで同じアカウントを連携させることなどはできないので注意しましょう。
また、抖音(douyin)は日本のアプリストアでは配信されていません。日本からでも利用はできますが、ダウンロードするのに少し工夫が必要です。
中国版TikTokである抖音の英語表記は「douyin」となります。これを日本語読みすると、「ドウイン」です。
中国版TikTokの抖音(douyin)と日本版TikTokには互換性はなく、アカウントも共通して利用することはできません。しかし、中国の抖音(douyin)も日本版TikTokと同じように、ショート動画を投稿して視聴することができます。
この他に、中国版TikTokと日本版TikTokにはどのような違いがあるのでしょうか。主な5つの違いについてみていきましょう。
新しい機能が開発された場合には、まずは中国版TikTokの抖音(douyin)に実装されます。まず抖音(douyin)で運用されて、その後問題がなければTikTokにも実装される、という流れとなります。
実際に、ライブ配信機能やグループチャット機能は日本版よりも中国版のほうが先に実装されています。今後、どのような機能がTikTokに実装されるのかは、抖音(douyin)を見ているといち早くつかむことができるでしょう。
日本版TikTokと中国版TikTokの最大の違いは、展開されている地域です。日本版TikTokは世界150カ国以上の国と地域で展開されていますが、中国国内では利用できません。日本以外でユーザーが多いのは、アメリカ、インドネシア、ブラジルです。
一方、中国版TikTokの抖音(douyin)は中国国内のみで展開されています。基本的なショート動画配信という機能は日本版も中国版も同じですが、抖音(douyin)では中国市場へのプロモーションに特化されています。
日本版TikTokと中国版TikTokでは、ユーザーの年齢構成が違います。
日本版TikTokでは主なユーザーは10代から30代までの若年層が中心で、6割以上を占めています。一方、中国版TikTokのユーザー層は日本版よりも幅広く、50歳以上でも25%以上です。
日本版TikTokは若年層にターゲットを絞ったプロモーションに活用されることが多いのに対して、中国版は最近では中高年向けの健康食品などの宣伝にも活用されています。
日本版TikTokと中国版の抖音(douyin)では、おすすめに表示されるアルゴリズムが異なります。
日本では、視聴者により高く評価されている人気動画を、いいね数、コメント数、エンゲージメント率などの指標から割り出しておすすめ動画に頻繁に表示されるかどうかが決定されています。
そのために、動画数が少ない小規模アカウントでもバズれば短期間で成功できる可能性が高いのです。
一方、中国版ではフォロワー数の多いアカウントがおすすめや検索結果の上位に上がりやすい傾向があります。そのために、小規模なアカウントが勝負をするのは少し難しい状況があります。
日本版TikTokではTikTok動画から直接商品やサービスを販売することはかなり難しいのですが、中国版ではEC機能が充実しています。
他のアプリを経由することなく、タオバオや天猫といった中国のECサイトの商品をアフィリエイトで紹介したり、抖音(douyin)から購入したりできます。
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