CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で、GIFアニメーションを作成できることをご存知ですか?イラストでお馴染みのCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)ですが、実はアニメーションを作成できます。本記事ではGIFの作成についてご紹介します。
「CLIP STUDIO PAINT」は、愛用者から「クリスタ」と略称で呼ばれ、親しまれている高機能なペイントツールです。
このCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は、世界最大級のイラストSNSである「pixiv」において最も多くのクリエイターたちにイラスト作成に使用されている実績があります。
クリスタが支持されている理由は、操作性の高さにあります。イラストを作成するにあたり、線の綺麗さをデフォルトの設定でも十分に実現できることも支持される理由の1つといえると思います。
CLIP STUDIO PAINTは、イラストの作成以外にもアニメーションの作成機能も備えられているツールです。
簡易的な動画形式として有名なGIFファイルをはじめ、本格的なアニメーション作成の機能も設けられています。イラストやアニメーションの作成を直感的な操作で行うことができ、現在ではコンテンツクリエイターにとって欠かせないツールになっています。
GIFとは、Graphics Interchange Formatの各単語から頭文字をとった呼び方で、静止画を連続で表示することで動画のように再生して見える画像ファイル形式です。
GIFは、小さな容量でアニメーションを作成できるため、インターネットにおいては広告、サイトのロゴ、そしてアイコンなどにも使用されています。
専ら、GIFはアニメーション用の画像形式であるわけではなく、容量を小さく絞って静止画として使用したい場合や、静止画として特定の色を加算処理(透明の処理)して表示する「透過GIF」というものも存在します。
とはいえ、GIFは、256色しか色情報を持っておけないため、写真や解像度の高い画像をこのGIF形式に変換した場合、色が荒く分布するようになってしまい、鮮明さが損なわれる欠点があります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)には、どのようなアニメーション作成機能を備えているのか、ご紹介します。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は、大きく2つのアニメーション作成機能に分けることができます。それは、「動くイラスト機能」と「アニメーション機能」です。この2つの機能はどのように異なるのか、確かめていきます。
「動くイラスト機能」は、簡易的なアニメーションを作成する意味合いが強く、セル画を24枚を超えて指定することはできません。つまり、コマの数が24枚が最大ということになります。
また、動くイラストはあくまで「作品の用途」は「イラスト」という位置づけであり、簡単なアニメーション作成にとどまっています。
一方、「アニメーション機能」は、「動くイラスト機能」で扱えるセル画数24枚よりも多くの枚数のアニメーションに対応した機能です。
コンテンツ作成にあたっても「作品の用途」は「アニメーション」であり、本格的に数多くのセル画を指定して作成するのがアニメーション機能ということになります。
「動くイラスト機能」は、「アニメーション機能」と基本的な仕組みの違いはありませんが、使用できるセル画の枚数に違いがあり、動くイラスト機能で使用できるセル画数は24枚以下ということになります。
すなわち、2つの機能の違いは扱えるセル画の枚数だけということです。それ以上の枚数でアニメーションを作成したい場合は、アニメーション機能を使うかたちになります。なお、動くイラスト機能もアニメーション機能もGIFファイルとして書き出し可能です。
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