MACアドレスは、どんな種類のネットワーク機器にも必ず割り当てられている識別番号です。この記事では、Windows10でのMACアドレスの変更方法と注意点、さらに、Windows10でMACアドレスを変更するためのツールをご紹介します。
普段、パソコンでネットを使用する際、MACアドレスのことを意識することは少ないかもしれません。
しかし、このMACアドレスがあるおかげで、他のパソコンと通信が衝突することなくネットを使用できるのです。MACアドレスとはどういったものか、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
MACアドレスとは、ネットワーク機器に固定された物理アドレスのことです。ネットワーク機器とは、無線LANルータやWi-Fi子機や有線LANアダプタなどです。このネットワーク機器を全部ひとまとめにした一個一個に、重複しない識別番号がつけられています。
この識別番号が、MACアドレスです。このように決まったMACアドレスが、ネットワーク機器の一つ一つに固定されているので、「物理アドレス」とも呼ばれています。
このMACアドレスを目指して、ネットワーク上のデータは送受信されています。
固定されていますが、MACアドレスは変更することができます。
MACアドレスは、ネットワーク機器一つ一つに重複しないものが割り当てられ、固定されています。そのため、もし同じMACアドレスが存在してしまうと、送受信するデータが衝突してしまい、通信が出来なくなってしまいます。
最悪の場合、システムとネットワーク全体に障害が発生し、システム再インストールやネットワークダウンを引き起こします。MACアドレスの変更は、リスクを伴う行為であることを分かった上で、くれぐれも自己責任で実施してください。
Windows10のPCには、ネットワーク機器を使用するためのドライバがインストールされています。このドライバの種類によって、GUIの中にNetworkAddressの設定項目がなくMACアドレスを書き換えられないものがあります。
GUIとは、「設定」や「コントロールパネル」で、視覚的に分かりやすくPCの設定変更できるもののことです。
GUIに対して、文字列だけで実行するコマンドプロンプトなどはCUIと呼ばれます。
GUIでの設定項目がない場合は、レジストリをいじって変更する必要があります。
ここでは、Windows10の「設定」を起動し、ネットワークアダプタの「プロパティ」から、MACアドレス(NetworkAddress)を変更する実際の手順をご紹介します。
MACアドレスは、ネットワークアダプタの「プロパティ」から変更することが出来ます。しかし、NICの開発者が「不要」と判断して、プロパティの設定項目から除外されていることもあります。
その際は、レジストリでMACアドレスの変更を行うことができます。
レジストリからのMACアドレス変更方法については、この記事内で後述します。
NICとは、「Network Interface Card」の略称です。具合的になにかというと、パソコンに内蔵されているLANアダプタや、USB接続する無線LAN子機などのことです。現在はパソコンをネット接続して使用することが一般的です。
しかし、ネットが普及していなかった昔は、パソコンにネットワーク機器が内蔵されていないものが多かったため、カード型のLANアダプタを、パソコンのカードスロットに差し込んで使用していました。
NICという呼称は、その時代の名残りです。NICとは、LANアダプタのことだという認識で問題ありません。
Windows10デスクトップのスタートメニューから、「設定」をクリックします。
Windows10の設定の、「ネットワークとインターネット」をクリックします。
ネットワークとインターネット画面で、「状態」の「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
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