2020年10月31日更新
iTunesバックアップの保存場所はどこ?
iPhoneの普及率には目を見張ります。iTunesでバックアップしているものは、大切です。iTunesの役割は重大です。バックアップがどこに保存されるか、場所は意外と注目されません。Cドライブでしょうか?Wimdows,Macそれぞれの場所を解説します。
目次
- 1iPhoneのバックアップ保存場所はどこ
- ・数種類のバックアップ方法
- ・iPhoneのバックアップ場所:iCloud
- ・iPhoneのバックアップ場所:iTunes
- ・Macでのバックアップ保存場所
- ・Windows 7、8または10でのバックアップ保存場所
- 2バックアップファイルの場所に関する注意点
- ・iTunesのバックアップファイルを暗号化するには
- 3iTunesのiPhoneバックアップファイルはどこにあるの
- ・iTunesでバックアップしているもの
- ・・iTunesバックアップファイルはどこにある
- 4iTunesファイルの保存場所を変更する方法
- ・MacでiTunesファイルの保存場所を変更する
- ・WindowsでiTunesファイルの保存場所を変更する
- 5iPhoneのバックアップ場所はiCloudとiTunesで異なる
- ・クラウドストレージとHDD
- 6iPhoneのiTunesバックアップの保存先をCドライブ以外の場所にする方法
- ・iPhoneのバックアップ保存先を移動
- ・コマンドプロンプトの起動
- ・ジャンクションを作成
- ・Dドライブ(別ドライブ)への保存先リンクを作成
- ・後は今まで通りiTunesで、iPhoneバックアップをとるだけ
- ・まとめ バックアップの保存は複数
iPhoneのバックアップ保存場所はどこ
そもそもiPhoneはどのようにしてバックアップを保存するのでしょうか?
まず、iPhoneでいうバックアップとは、それ用のファイルを読み取り、復元を試みる作業です。
皆さんがバックアップしているものはなんですか?プライベートな内容であったり、大事な音楽などの場合がほとんどでしょう。
バックアップフォルダがどこにあるか分からないという自体が、どれだけの不安を招くか想像できましたでしょうか?
もし、いざバックアップを実行した時に、iPhoneがフォルダを見失ったらと想像できますか?
バックアップしているものが今どこに保存されているかを把握することは、単純に安心を与えてくれるだけではありません。
ファイルの容量を意識した時も、保存フォルダを知ることは重要です。
また他のどこかに保存フォルダを設定する事も思いつきます。
数種類のバックアップ方法
バックアップファイルを利用する場面を想像します。単純にはiPhoneが壊れた時です。
バックアップしたものを保存したフォルダが、同じiPhoneの中に有ったのでは、バックアップになりません。
iPhoneのバックアップを取るとは、それ用のファイルを作る・別のハードドライブに保存する、の2つのアクションを併せて実行することです。
コレが可能なソフトフェアがiTunesというわけです。さらに、iCloudというネットワークドライブを利用する選択肢があり、それぞれに保存場所が異なります。
もし、iTunesを利用するなら、多くの場合はWindows、もしくはMacのPCに保存フォルダを持つことになります。
すると、保存フォルダがどこなのかも、それぞれのOSで確認する必要が生じます。
iPhoneのバックアップ場所:iCloud
iCloudを利用したときの保存場所はどこになるでしょうか?
iCloudとはアップルが提供するiPhoneユーザーがデフォルトで利用できるクラウドストレージです。ここにバックアップを保存することができます。
もしiPhoneが壊れるなどして別のiPhoneを利用する時、ここに保存されたファイルから環境の復元を利用できます。
iPhone単独でバックアップを保存する方法です。まずはiCloudでの保存場所を解説します。
PCでiCloudへログイン
PCからiCloudへログインすると、画像の表示となります。
設定をクリックします。
このように保存されている事と容量が確認できます。
しかし、この場所以外を保存場所に設定したり、コピーしたりと自由にアプローチすることはできません。
iPhoneのバックアップ場所:iTunes
iTunesを利用してバックアップを取るなら、多くの場合はiTunesがインストールされている、WindowsもしくはMacのPCに保存フォルダが存在します。
まず、何も設定を変えていない場合の保存フォルダを、Mac、Windowsそれぞれに解説します。
Macでのバックアップ保存場所
Macの場合は以下のレジストリに保存されます。
「ユーザー/ユーザー名/ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backup」です。
この階層に行き着くまでに注意しなければいけないことがあります。
画像を交えて手順を解説します。
まず、「ユーザー/ユーザー名」までフォルダを展開します。次の階層、「ライブラリ」は、本来非表示なっています。ユーザー名フォルダ下で、メニューバーの「移動」をクリックし、Optionキーを押してください。すると「ライブラリ」フォルダが選択できるようになります。
この時、「ユーザー」フォルダ下にも「ライブラリ」フォルダが有ることに注意してください。今ターゲットになっているのは「ユーザー/ユーザー名」フォルダ下の「ライブラリ」です。
後は、「Application Support/MobileSync/Backup」と進めばたどり着きます。
「Backup」フォルダ内にはバックアップを取った日付から名前のついたフォルダが確認できます。
Windows 7、8または10でのバックアップ保存場所
Windows7、8、10では「ローカルディスク(C)\ユーザー\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup\」下にバックアップフォルダが保存されます。画像で追いかけてみましょう。筆者のPCはWindows7を搭載しています。
まず、スタートメニューからコンピューターを選択して、上記ウィンドウを開きます。ローカルディスク(C)とは所謂Cドライブです。
Cドライブを展開するとこの様なウィンドウになりますので、「ユーザー」フォルダを展開します。
ユーザーフォルダを展開すると、鍵のマークがついたアイコンのユーザー名フォルダがありますので、展開します。
ここで、次の階層AppDataフォルダは隠しフォルダになっていますので、「コントロールパネル」の「フォルダオプション」から、「隠しファイル、隠しフォルダー、及び隠しドライブを表示する」にチェックを入れます。
するとユーザー名フォルダの中に半透明のアイコンで、AppDataフォルダが出現しますので、展開します。あとはRoaming\Apple Computer\MobileSync\Backup\の順に展開します。
こちらの数字の羅列が名前になっているフォルダが、バックアップフォルダです。
バックアップファイルの場所に関する注意点
iPhoneのバックアップフォルダの場所は確認しました。しかし、注意点があります。それは、暗号化の有無を選択する必要があるということです。
暗号化することによってバックアップは、よりセキュリティを高めた保存方法で保管されることになります。
また、暗号化されていないバックアップには含まれない情報があります。それは以下のものです。
保存したパスワード、Wi-Fi 設定、Web サイトの履歴、ヘルスケアデータ、の4つです。これらの情報をバックアップしたい場合は暗号化が必要ですので注意しましょう。
iTunesのバックアップファイルを暗号化するには
iTunesのバックアップを暗号化するには、バックアップの設定を変えて行うという方法をとります。デフォルト設定では暗号化がされないようになっています。
まず、PCとiPhoneを繋ぎます。通常でしたら自動でiTunesが立ち上がります。その状態で画像の位置を確認していただければ、iPhoneのアイコンが標示されています。
これをクリックして、iPhoneについての設定項目を開いてください。
色々な設定カテゴリが標示されますので、下にスクロールしてバックアップのカテゴリを見つけてください。画像の位置に暗号化を有効にするチェックを入れてください。
チェックを入れますと画像のようにパスワードの設定を求められます。使い回しのないできるだけ複雑なものを設定してください。
このパスワードがなければ出来上がったバックアップで復元が利用できません。忘れない様にメモなどに控えておくことをおすすめします。
この状態でバックアップを作成すれば、暗号化されたバックアップが構築されます。
この設定はあくまでもiTunesというアプリケーションの設定変更です。筆者の環境はWindows7ですが、10やMacなどでも多少の見た目の違いはあるかもしれませんが、同様の操作で設定できます。
iTunesのiPhoneバックアップファイルはどこにあるの
iTunesでバックアップファイルを作った場合は、PCに内蔵されるHDDに保存されます。
Macなら「ユーザー/ユーザー名/ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backup」に保存されます。
Windowsなら「ローカルディスク(C)\ユーザー\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup\」に保存されます。
いずれもBackupフォルダ下にランダムな英数字の名前でフォルダが作成され、更にその中に細かいフィアルが保存されています。
iTunesでバックアップしているもの
iTunesでバックアップしているものを考えると、復元できるものは何であるかの検討にいきつきます。通常、バックアップしているものと呼べるであろう、復元可能な項目を羅列してみます。
カメラロールの写真と動画・連絡先・カレンダー、Safari、マップ、メモ、メールアカウント、通話履歴、メッセージ、ボイスメモなどのAppデータ
・ネットワーク設定・iTunes StoreやApp Storeから入手したもの、iBooksに直接ダウンロードしたPDF
・アクティビティ、ヘルスケア、キーチェーンのデータ
・App Storeで購入したAppデータ、Appの設定、環境設定、書類などのデータ、App内で購入したもの・ホーム画面とAppの配置など
暗号化した場合
バックアップを暗号化した場合は、バックアップしているものが増えます。
保存したパスワード、Wi-Fi 設定、Web サイトの履歴、ヘルスケアデータ
以上4項目がが上記に追加されます。
iTunesの音楽の場所
iTunesでCDから保存した音楽はどこに保存されるのでしょうか?
普段、iTunesのプレイヤーから何気なく音楽を再生するようでしたら、以外に場所を見失っているかも知れません。他のプレイヤーで音楽を再生しようとしたり、CDに焼き直そうとした時に、音楽の保存場所がわからないと困ります。
筆者の環境はWindows7です。この場合は「ライブラリ\Music\iTunes\iTunes Media\Music\アーティスト名\アルバム名」下に音楽が保存されます。
・iTunesバックアップファイルはどこにある
繰り返しですが、iTunesでバックアップファイルを作った場合は、PCに内蔵されるHDDに保存されます。
音楽ファイルなどが保存された場所とは少し違いますので注意が必要です。
バックアップフォルダはどこにある?
Macなら「ユーザー/ユーザー名/ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backup」に保存されます。
Windowsなら「ローカルディスク(C)\ユーザー\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup\」に保存されます。
バックアップしているものと音楽はかなり浅い階層から場所が違っています。探すときには混同しないように注意しましょう。
iTunesファイルの保存場所を変更する方法
iTunesでは音楽や動画のファイルを保存する場所を比較的自由に変更することが出来ます。
外付けHDDなどに設定してしまえばかなり容量の節約になります。
MacでiTunesファイルの保存場所を変更する
iTunesメニューから「環境設定」>>「詳細」と選択します。
「変更」をクリックして新しい任意の保存先フォルダを指定します。
WindowsでiTunesファイルの保存場所を変更する
編集面ニュー一番下の環境設定をクリックします。
歯車のアイコンの設定を展開します。
メディアフォルダの変更ボタンを押して、任意のフォルダを指定します。
先程指定した任意のフォルダに、iTunesの機能により自動でフォルダとファイルが生成されました。iTunesがこのフォルダを読み込んでいる確認が取れます。
iPhoneのバックアップ場所はiCloudとiTunesで異なる
前述にも関わりますが、iCloudとiTunesでのiPhoneのバックアップの保存場所には、大きな違いがあります。このことを説明するにはまずiCloudとは何かを理解する必要があります。
クラウドストレージとHDD
iCloudはiPhoneユーザーがデフォルトで利用できるクラウドストレージと説明しました。
実は、iPhoneユーザーでなくともアップルIDを所有している方なら誰でも、5Gまで無料で利用できます。これは、appleが提供しているネットワークハードディスクと考えれば分かりやすいです。
iCloud以外にもクラウドストレージは存在します。以前にはメガアップロード、今ではグーグルドライブなどがメジャーです。ですからiCloudを介してiPhoneをバックアップしたなら、ネット上にそのファイルは保存されます。
対して、iTunesを利用した場合はオフラインというか、PC本体に内蔵されたHDDへの保存となります。
iPhoneのiTunesバックアップの保存先をCドライブ以外の場所にする方法
バックアップをしておけば本当に安全でしょうか?iTunesを利用した場合にはバックアップが保存されているHDDと、iPhoneが壊れるリスクの大きさは大差ないのではないですか?
より確実な対策をとるなら、単一のHDDのCドライブだけでなく、外付けHDD等もう一箇所別の場所に保存しておくべきです。
その為にはCドライブ以外の場所に保存ができるように、iTunesを設定しなければいけません。その方法を解説します。
iPhoneのバックアップ保存先を移動
まず、「C:\Users\o\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync」を開きます。この中にある「Backup」フォルダを切り取り、変更したい保存先に貼り付け移動します。
そして、画像のようにURLを反転してコピーします。ウィンドウを最大化して、URLがあるエリアをクリックすると反転できます。
メモ帳などに控えると便利です。
同様に、変更したい保存先のURLもコピー&ペーストして控えておきます。これは外付けHDD等どこでも構いません。今回は「E:\Backup」とします。筆者の場合はフラッシュメモリで、容量的に無理なんですがやってみます。
コマンドプロンプトの起動
スタートボタンから「プログラムとファイルの検索」エリアにcmdと入力し、検索結果のcmd.exeを選択してコマンドプロンプトを起動します。
ジャンクションを作成
ジャンクションの作成とは、現在の保存先から別の保存先へのリンクを作成することです。
コマンドプロンプトが起動したら、先ほどコピーしたフォルダのURLを利用して、「cd AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync」のコマンドを入力し、enterで実行します。
Dドライブ(別ドライブ)への保存先リンクを作成
「C:\Users\o\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync >」の後に続いて、「mklink /J Backup E:\Backup」を入力しenterで実行します。
うまく行けば画像のようにジャンクションが作成されましたとテキストが出ます。
E:\Backupの部分は保存先にしたいフォルダを指定ですので、人によって違います。
後は今まで通りiTunesで、iPhoneバックアップをとるだけ
この状態でバックアップを実行すると、指定したフォルダにバックアップが保存されました。
今回はCドライブからEドライブへの変更を行いました。Cドライブ内で別の場所を指定することも勿論できますが、容量分散、バックアップの複数箇所保存などの点から、Cドライブ内での移動はおすすめできません。
どうせ移動するなら別HDDが一番おすすめです。
まとめ バックアップの保存は複数
バックアップは複数箇所に保存しておくことで、一つが破損したとしても安心です。少なくともHDDとiCloudのように、2つ以上は確保しておくことをおすすめします。
この他にもapp worldにはiPhoneについての便利な記事が沢山ありますので、是非そちらも閲覧してみてください。