USBメモリを認識しない/読み込まない原因と対処法!注意点も解説!
WindowsでUSBメモリを入れた際「USBデバイスが認識されません」と表示されて認識しないときがあります。「USBデバイスが認識されません」と表示されてUSBメモリを認識しない/読み込まない原因と対処法について解説していきます。
USBメモリを認識しない/読み込まない原因と対処法
WindowsでHDD(ハードディスク)の容量を節約するためにデータの保管場所としてUSBメモリを利用している人も多いでしょう。
そんな人にとって、WindowsにUSBメモリを挿した際「USBデバイスが認識されません」と表示されてUSBメモリを認識しない/読み込まないのはデータを読み込めないこともあって大変困る自体かと思います。
原因
「USBデバイスが認識されません」と表示されてUSBメモリを認識しない/読み込まない場合の原因としては、USBメモリ側に問題がある場合と、Windowsパソコン側に問題がある場合とに分かれます。
どちらに関しても「USBデバイスが認識されません」と表示されてデータを読み込むことができないことに変わりはありませんので、原因についてをくわしく見ていきましょう。
USBメモリが正常に認識されていない
まず考えられる原因としては、USBメモリが正常認識されていない、ということです。USBメモリを正常に認識しない場合、USBメモリに何らかの不具合が起きていることが原因として考えられます。
「USBデバイスが認識されません」の他「デバイスを接続し直してください」や「
このコンピューターに最後に接続されたUSBデバイスが正しく機能していないため、Windowsによって認識されていません」と表示されることもあります。
BIOSの設定が変更されている
WindowsパソコンはBIOSというプログラムが入っていて、それの設定が変わってしまうとパソコンの動作に不具合が起きることもあるのです。
このBIOSの設定が変更されたことによってUSBメモリを読み込む機器が無効化されるなどして、USBメモリを認識しない/読み込まないことにもなるのです。
複数のUSBメモリを接続している
パソコンによってはUSBポートが複数あって、1つのパソコンにUSBメモリを複数接続している人も少なくないでしょう。この複数のUSBメモリを接続していることが原因ということがあるのです。
USB接続しているキーボードやマウスなど、そこから電力を供給して動作するものもありますが、そういった機器を複数接続していると消費される電力量が増えてしまいます。
その分、他のUSBポートへ回す分の電力が不足することでUSBメモリを認識しない/読み込まないことがあります。
USBメモリやUSBポートの破損
USBメモリはUSBポートへ差し込んで利用することになりますが、そのUSBポートが破損すると当然USBメモリを認識しない/読み込まないことになりかねません。
USBメモリを挿したまま移動する場合や乱雑に扱ったなどは特に破損しやすいため、心当たりがある方はUSBポートの破損を原因として疑ったほうが良いかもしれません。こういった場合はUSBメモリの差込口の破損が原因の可能性もあります。
また、USBメモリもあれだけ小さいながらデータ保管ができる精密機械あることに変わりありません。
USBメモリの中で断線しているなどUSBメモリ自体が破損している場合も、USBメモリを認識しない/読み込まない原因として考えられます。古いUSBメモリを利用している場合はこの可能性も考えられます。
対処法
さて、USBメモリを認識しない/読み込まない原因も分かったところで、対処法についても確認していきましょう。
USBデバイスのドライバーを更新/再インストール
USBメモリは、それを読み込むためのドライバーがあるからこそデータの読み込みができるようになっています。ドライバーに何らかの不具合がある場合、ポートやUSBメモリ自体に何ら問題がなくてもUSBメモリを認識しない/読み込まない状況になってしまいます。
そのため、まずはUSBメモリを読み通るデバイスドライバーを更新したり、再インストールをおこなったりすることを対処法とします。
まずは、スタートボタンを右クリックしてメニューを表示させ、「デバイスマネージャー」をクリックしてください。
「ユニバーサル シリアルバスコントローラー」横にある「>」をクリックして展開してください。
USBデバイスのメニューが表示されます。もしこれらのUSBアイコンに「!」や「?」がついている場合、そのUSBデバイスのドライバーを再インストール/更新します。
USBデバイスのドライバーの再インストールや更新の方法ですが、まずはそのドライバーで右クリックしてください。
「プロパティ」を選択しましょう。
「ドライバー」タブをクリックしてください。
ドライバーの更新は「ドライバーの更新」から行います。
USBデバイスのドライバーを再インストールする場合は、一度「デバイスのアンインストール」をおこなってください。
標準のドライバーで使用できるUSBメモリを利用しているのであれば、ドライバーを削除して接続することで自動的にドライバーが再インストールされます。
キーボードやマウス、プリンタなどは別でドライバーを入れていることが多いと思います。その場合手動でドライバーの再インストールをおこなってください。
USBルートハブの電源管理設定を変更
USBメモリの電源管理の設定によっては、それが原因でUSBデバイスを認識しない/読み込まないことにもなります。こちらもデバイスマネージャーから設定をおこなう対処法をとることになります。
デバイスマネージャーで「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を開いて、USBルートハブで右クリックしましょう。
「プロパティ」を選択します。
「電源の管理」をクリックしましょう。
「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外し「OK」をクリックします。
USBのセレクティブサスペンドの設定を無効に変更
セレクティブサスペンドとは、パソコンの電力消費量を抑えるため、一定時間経過後にUSB機器の電源が切れるようになっている設定を言います。
デフォルトではこちらが有効になっているのですが、これが原因でUSBメモリを認識しない/読み込まない可能性があります。
この場合の対処法ですが、まずはコントロールパネルを開いてください。
「システムとセキュリティ」をクリックします。
「電源オプション」をクリックしてください。
「プラン設定の変更」をクリックしましょう。
「詳細な電源設定の変更」をクリックしてください。
「USB設定」を展開します。
「USBのセレクティブサスペンドの設定」を開いてください。
「有効」となっている部分をクリックしましょう。
ドロップダウンメニューで有効から無効へ変更してください。
デスクトップの場合は1種類だけですが、バッテリー駆動形のノートパソコンなどの場合は2種類存在しています。USBメモリを認識しない利用時のものだけでも良いですので、それぞれ無効に設定を行ってください。
USB機器をトラブルシューティング
Windowsパソコンに何らかの不具合が起きている場合によく利用するトラブルシューティングも対処法として有効な可能性があります。
USB機器のトラブルシューティングも利用できるため、よくわからない場合は一度こちらの対処法を利用して確認するというのもありです。
まずは、コントロールパネルで「ハードウェアとサウンド」を開きます。
「デバイスとプリンター」をクリックしてください。
「デバイス」部分に、Windowsパソコンへ接続しているデバイスが表示されます。トラブルシューティングしたいデバイスで右クリックします。
「トラブルシューティング」をクリックします。
問題の検出が行われます。解決できるようであれば自動で修復もおこなってくれます。
PCの電源を切断し再起動する
パソコン側に何らかの不具合があるためにUSBメモリを認識しない/読み込まない場合、単純に再起動することで直ることが多いです。USBメモリを認識しない/読み込まない場合の対処法としても、再起動は有効な手段です。
なお、再起動する場合の注意点として、普通に再起動を行っても問題が修復されない場合があるということがあります。
基本的にWindows8、8.1、10は高速スタートアップが有効化されています。高速スタートアップでの再起動だと、不具合の原因が解消されず再起動されることがあるのです。
高速スタートアップは停止することも可能です。こちらをオフにすることで、完全にパソコンの電源を落とした上での再起動をおこなうことができます。まずはコントロールパネルを開きます。
「ハードウェアとサウンド」を開きましょう。
「電源ボタンの動作の変更」をクリックしてください。
「現在利用可能でない設定を変更します」をクリックしましょう。
「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外して「変更の保存」を押せば適用完了です。これでパソコンの再起動を行えば解決することがあります。
なお、電源オプションを変更したくない場合は、Shifキーを押しながらシャットダウンを押すことで完全シャットダウンをおこなうことができます。
再度電源をボタンを押して再起動すれば、パソコン側で再起動をおこなった場合と同様の動作になりますので、そちらでの対処法を利用しましょう。
最新のWindowsの更新プログラムをインストール
Windowsは定期的に更新プログラムが配信されていますが、この更新プログラムによって不具合が解消されていることがあります。そのため、最新のWindowsの更新プログラムが無いかどうかを確認してみましょう。確認はWindowsの設定から行います。
「更新とセキュリティ」を選択します。
更新プログラムがある場合は上記のように表示されています。全てダウンロードして適用しておきましょう。
BIOS設定を確認
BIOSが原因でUSBメモリの認識が無効化されている場合、その設定の解除を行う必要があります。この対処法は余計な箇所を触ると起動しなくなる危険性があるため、その注意点を理解した上で変更してください。
BIOSの起動方法はパソコンによって異なりますが、パソコンの電源をつけてすぐDeleteキーやF2、F1などのキーを押すなど特定の動作が必要という点については共通しています。
BIOSのUSBポートの設定を「Enabled」にすればUSBメモリの認識が有効化されます。「Disabled」になっている場合は無効化されていますので、変更を行いましょう。
USBポートの表現もメーカーによって異なり、「USB Controller」「USB Ports」「USB Support」「USB Functions」など様々ありますので、詳細は各自利用しているメーカーサイトや取り扱い説明書などで確認しましょう。
ちなみに、変更した記憶がなくてもセキュリティ上の問題で知らないうちに無効化されることもありますので、心当たりのあるなしに関わらず確認しておくと良いでしょう。
対処する際の注意点
USBメモリを認識しない場合の対処をおこなう上でいくつか注意点があります。次に示している注意点の内容をやってしまったという人も当然いるかと思いますが、今後の注意点として覚えておいてください。
抜き差しを繰り返さない
注意点1つ目は、USBメモリを認識してくれないからと言ってUSBメモリの抜き差しを繰り返さないということです。USBメモリは前述したとおりデータを保管している精密機械です。
USBメモリを接続しようと何度も抜き差しすることで、USBメモリ側の端子の破損や、USBポートの破損につながることもあります。
USBメモリの内部データの破損にも繋がりかねないため、USBメモリが認識されなくても抜き差しを繰り返さないというこの注意点は理解しておきましょう。
フォーマットに注意
注意点2つ目は、フォーマットをしないようにするということです。USBメモリを正常に認識しない場合、「フォーマットしますか?」と表示されることがあります。何も考えず「はい」を選択すると、中のデータは全て消えます。
フォーマットというのは中のデータをすべて消す、いわゆるUSBメモリの初期化です。安易にフォーマットを行うと、大切な内蔵データが消えてしまいます。
正常に認識できなくても、何かの拍子に認識できることはありますし、パソコンを変更することでデータの中身を見れるようになることもままありますので、そのUSB内のデータがどうなろうと問題ない場合以外フォーマットしないようにしましょう。
それでも解決しない場合は?
これらの対処法をおこなってもUSBメモリを認識しない場合、USBメモリに破損があるか、そのUSBポートが破損している可能性があります。
そのUSBポートが破損している場合、USBメモリを挿すポートを変更すれば難なく接続可能ということも多いです。
USBメモリが破損している場合は、中身のデータを諦めるか、データ復旧サービスなどを利用して取り出せるデータを何とか抽出するなどがあります。なお、注意点で示したフォーマットを行ってしまった場合は諦めるしかありません。
最後に
USBメモリを認識しない場合の対処法や注意点を説明してきました。USBメモリを認識しないことは誰しも直面する可能性のあることです。今後もしUSBメモリを正常に認識できなくなった場合はこの記事を思い出して対処を行ってください。