2021年10月16日更新
「リモートプロシージャコールに失敗しました」エラーの対処法【Windows10】
Windows10で「リモートプロシージャコールに失敗しました」というエラーが起こる場合があります。「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーの原因と何でしょうか。この記事では、このエラーの原因と対処法について詳しく解説します。
目次
Windows10での「リモートプロシージャコールに失敗しました」エラーの対処法
Windows10でエクスプローラーから画像や動画をアプリで開こうとしたり、何らかのアプリを実行しようとすると、「リモートプロシージャコールに失敗しました」というエラーが表示されてしまうことがあります。
この記事では、リモートプロシージャコール/RPCとはどのようなもので、エクスプローラー操作時などに起こりやすいこのエラーの原因と対処法とはどのようなものなのか詳しく解説します。
「リモートプロシージャコールに失敗しました」エラーとは
エクスプローラーの操作などに不具合を生じることが多いリモートプロシージャコール/RPCのエラーとはどのようなものなのか解説します。
リモートプロシージャコール/RPCとは?
リモートプロシージャコールは略してRPCと呼ばれることもあります。リモートプロシージャコール/RPCはプログラムをネットワーク経由で実行するのに必要なWindowsサービスです。コンピュータのプログラムの一部をリモート手続きで他の端末やプログラムで実行する場合の手続きを呼び出すための機能です。
どんなエラーの状態?
「リモートプロシージャコールに失敗しました」とは、リモートプロシージャコール/RPCが正常に機能しない状態です。よく起こる現象としては、エクスプローラーから画像や動画を開こうとしたときや、何らかのアプリで実行するためのファイルを開くのにフォルダを開こうとしたときに起こります。
また、プリンターなどの周辺機器を実行するときに起こる場合もあります。ファイルやアプリを開こうとしたら、「リモートプロシージャコールに失敗しました」と表示されてしまい、実行できなくなってしまいます。
「リモートプロシージャコールに失敗しました」エラーの原因
エクスプローラーなどで「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが出る原因とはどのような原因が考えられるのでしょうか。
Windowsの不具合やトラブル
Windowsのシステムに何らかの不具合やトラブルが起きたことが原因で起こる場合があります。Windows10のOSを動かすためには多くのシステムプログラムが実行されています。
システムプログラムに何らかの不具合が生じたことが原因で、エクスプローラなどの動作に不具合が生じる「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが起きてしまいます。
Windowsサービスやアプリの不具合/トラブル
Windows内部ではOSのシステムプログラムの他に、特定の機能を実行するためのサービスも実行されています。また、多くのアプリも搭載されています。Windowsのサービスやアプリに生じる不具合なども「リモートプロシージャコールに失敗しました」の原因になります。
対処法
Windows10でエクスプローラーやアプリの操作中に「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生した場合の7つの対処法をご紹介します。
PC/端末の再起動
まずはPCやWindowsタブレットなどの端末を再起動してみましょう。一時的に「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生した場合には、再起動すれば改善することがあります。
作成中のファイルやデータがあれば保存して、すべてのアプリやウインドウを閉じたらWindows10のPCを再起動するか、いったん電源を落としてみましょう。
ただし、一時的なエラーではない場合には再起動だけではエクスプローラーの動作などに不具合を残したままです。再起動だけでは改善しない場合には、次の対処法へと進みましょう。
Remote Procedure Callサービスが正常に作動しているか確認
再起動では「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが改善しない場合には、次はRemote Procedure Callサービスを確認しましょう。確認方法は次のとおりです。
Windows10の「スタート」を開き、「全てのアプリ」>「Windows管理ツール」>「サービス」とクリックします。
サービスの一覧から「Remote Procedure Call (RPC)」を見つけてダブルクリックします。
「スタートアップの種類」が「自動」になっているか確認します。「自動」でなければ「自動」にします。「サービスの状態」が「実行中」になっていたら「停止」をクリックしてから「開始」をクリックします。「実行中」でなければ「開始」をクリックします。設定が終わったら「OK」をクリックします。
設定項目がグレーアウトして変更できない場合には、ウィンドウを閉じてサービス一覧の画面へ戻ります。
続けて「DCOM Server Process Launcher」を見つけてダブルクリックします。同じように「スタートアップの種類」は「自動」に、「サービスの状態」が「停止」になっていたら「開始」をクリックして「OK」をクリックします。
次にサービスの一覧で「Remote Procedure Call (RPC) Locator」を見つけてダブルクリックします。
「スタートアップの種類」は「手動」にします。「サービスの状態」は「停止」になっていたら「開始」をクリックします。「実行中」の場合は一度「停止」をクリックしてから「開始」をクリックします。「OK」をクリックします。
その後、サービスのウィンドウをすべて閉じてから、PCを再起動して、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが解決したか確認しましょう。
エラーが出るアプリを修復/リセット
特定のアプリを利用するときだけ「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーになる場合の対処法は、そのアプリの修復とリセットです。例えばMicrosoftフォトでこのエラーが出る場合の対処法は次のとおりです。
Windows10の「スタート」から「設定」を開き、「アプリ」を開きます。
「アプリと機能」のアプリの一覧から「Microsoft Photos」などエラーが出るアプリを見つけてクリックします。「詳細オプション」をクリックします。
まずは「修復」をクリックします。修復が完了したらチェックマークが表示されるので、アプリを開いてエラーが改善したか確認します。修復しても「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが改善しない場合には、「リセット」をクリックします。その後、アプリを開いて改善したか確認します。
既定のアプリをデフォルトに戻す
既定のアプリとは、画像や動画などのファイルをダブルクリックしたり、Webサイトへのリンクをクリックしたときに起動するアプリです。Windows10のデフォルト(初期状態)では例えばブラウザはMicrosoft Edgeが設定されていますが、Google ChromeやFirefoxなどに変更している方もいます。
既定のアプリを変更したことが「リモートプロシージャコールに失敗しました」の原因になることもあります。他の原因が考えられない場合には、いったん既定のアプリをデフォルト状態に戻して、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが改善するか確認しましょう。
既定のアプリをデフォルト状態に戻す方法は次のとおりです。Windows10の「設定」から「アプリ」を開きます。
左ペインで「既定のアプリ」を開き、画面を下にスクロールします。「Microsoftが推奨する既定値にリセットする」の「リセット」をクリックします。チェックマークが付いたら既定のアプリがリセットされて、Microsoftが推奨するアプリに戻りました。これでエラーが改善したか確認してみましょう。
トラブルシューティングを実行
Windows10に搭載されているWindowsストアアプリに何らかの問題が発生したことが、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーの原因の場合があります。Windowsストアアプリのトラブルシューティングを実行して、問題を解決することで「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが改善する可能性があります。
Windowsストアアプリのトラブルシューティングの実行方法は次のとおりです。Windows10の「スタート」から「設定」を開きます。
「更新とセキュリティ」をクリックします。
左ペインで「トラブルシューティング」をクリックします。「追加のトラブルシューティングツール」をクリックします。
「Windowsストアアプリ」をクリックします。「トラブルシューティングツールを実行」が表示されるのでクリックします。するとWindowsストアアプリに問題が生じていないか調査して、問題があれば修復されます。
システムスキャンを実行
Windowsのシステムに何らかの不具合が生じたことで、エクスプローラーなどで「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーが発生する場合があります。システムスキャンを実行すると、システムエラーの検出と修復ができます。システムスキャンの実行方法は次のとおりです。
Windows10の「スタート」からアプリの一覧を開きます。「Windowsシステムツール」の中の「コマンドプロンプト」を右クリックします。
「コマンドプロンプト」の右クリックから「その他」>「管理者として実行」の順番でクリックします。するとユーザーアカウント制御が表示されるので「はい」をクリックします。
コマンドプロンプトが開いたら「sfc /scannow」と半角で入力します。「/」の前には半角スペースが入るので注意しましょう。正しく入力できたらEnterキーを押します。
するとシステムスキャンが実行されて、システムエラーが修復されます。
ウイルススキャンを実行
ごくまれに、ウイルスがPC内部に入りこんでしまったことが、「リモートプロシージャコールに失敗しました」のエラーの原因になることがあります。PCにインストールしているセキュリティソフトをアップデートして最新の状態にした上で、ウイルススキャンを実行してみましょう。該当するウイルスが駆除されることで、エラーが改善するでしょう。