2022年01月06日更新
503 Service Temporarily Unavailable(503エラー)の原因と対処法
インターネット利用時表示されるエラーの中には503 Service Temporarily Unavailableというものもあります。503 Service Temporarily Unavailableの原因と対処法について説明していきます。
目次
503 Service Temporarily Unavailable(503エラー)の原因と対処法
インターネット上でWebサイトを開いたとき、エラーが表示されてそのWebサイトを閲覧できないというようなことがあります。
503 Service Temporarily Unavailable(503エラー)とは?
そのエラーのうちに503 Service Temporarily Unavailableというエラーがあり、503エラーとも呼ばれています。
HTTPステータスコードのひとつ
この503 Service Temporarily Unavailableは、HTTPステータスコードと呼ばれるものの1つです。
HTTPステータスコードとは、Webサイトの状態を示すサーバーからのレスポンスを意味するものです。100番台は情報、200番台は成功、300番台はリダイレクション、400番台はクライアントエラー、500番台はサーバーエラーを示しています。
503 Service Temporarily Unavailableとは500番台なのでサーバーエラーを示すHTTPステータスコードです。
503 Service Temporarily Unavailableの意味
そんな503 Service Temporarily Unavailableとはどういう意味なのかの説明に移ります。503はHTTPステータスコードの分類番号のようなものです。
Service Temporarily Unavailableの意味は「サービスを一時的に使用できません」という日本語にできるものです。その意味の通り、そのWebサイトを一時的に使うことができない、ということになります。
どんな状況?
前述したHTTPステータスコード分類などの意味からなんとなく内容が分かる人もいるかと思いますが、503 Service Temporarily Unavailableのエラーは、Webサイトへ訪問した人は一時的にサイトの閲覧ができない状態を示します。
503 Service Temporarily Unavailable(503エラー)の原因
Webサイトへアクセスした際に503 Service Temporarily Unavailableのエラーが表示された場合、何が原因なのか、閲覧者側からすると不安な部分も多いでしょう。
サイトへのアクセスが一時的に集中している
503 Service Temporarily Unavailableのエラーは、サイトへのアクセスが一時的に集中している場合に表示されるエラーです。最新情報が発表された公式サイトや先着販売の商品の予約時などにお目にかかったことがある人も多いであろう状態ですね。
このHTTPステータスコードエラーを見て「サーバーが落ちた」と表現する人も多いですが、実際のところ、これはサーバーが落ちたのではなく、サーバーは正常に動作していてアクセスを制限しているだけの状態です。
サイトのアクセス待ちの人が多数存在している
また、アクセスが一時的に集中していなくても、そのサイトの読み込み終了までに時間がかかり、いわゆる入場制限がかかってしまっているということも503 Service Temporarily Unavailableのエラーの原因です。
こちらの原因とはサイトの構造が原因となっていることで起きるものとも言えることが多いでしょう。多くのファイルやプログラムを読み込むサイトなどが該当することが多いです。
サーバーがメンテナンス中のために停止している
その他にも、サーバーがメンテナンス中のため停止している状態にも一時的にアクセスできない状態になっているため503 Service Temporarily Unavailableのエラーが表示されることがあります。
対処法/解決方法
いずれにしても、サーバーへアクセスできない状態や集中していてキャパオーバーを起こしているようなことが503 Service Temporarily Unavailableの原因にあたるため、対処法/解決方法とはどうすればいいのか、その説明に移ります。
基本的にWebサイトへアクセスして503 Service Temporarily Unavailableのエラーが出た場合は、閲覧者側はサイトアクセスできるようになるまでしばらく待ってから再アクセスする、という方法しか対処しようがありません。
以降に説明するのはWebサイトを運営している方向けの対処法/解決方法です。
サーバーがメンテナンス中ではないか確認
まずはサーバーがメンテナンス中でないかどうか確認してみましょう。基本的にサーバーのメンテナンスをおこなう場合、メンテナンス時に停止されてしまい503 Service Temporarily Unavailableが表示されます。
サーバーのメンテナンスについてはサーバーの管理設定にアクセスできるかどうかで対処が変わってくるのですが、自身で管理できるのであれば自動メンテナンスのスケジュールチェックしましょう。
自動メンテナンスだと管理が難しいようであれば手動でのメンテナンスに切り替えるもよいでしょう。
サーバーの再起動
サーバーチェーン内で通信要求が多すぎることによって処理ができなくなっている場合、サイトの復旧・更新を目的としてサーバーの再起動をしましょう。
サーバー側のログを確認
サーバーのログとしてアプリケーションログとサーバーログがあります。アプリケーションログとはWebサイトの履歴を確認できるもの、サーバーログとはサーバーの正常性や、実行しているハードウェア情報が確認できるものです。
それぞれのログを確認し、サーバーやサイトに何らかの問題がないかどうかを確認してみましょう。
サイトのコードにバグがないか確認
なお、Webサイトを構築しているサイトのコードが503 Service Temporarily Unavailableの原因となっていることもあります。
サイトのコードのチェックをおこなったり、開発用環境でデバッグをおこなったりして、503 Service Temporarily Unavailableのエラーが発生するであろう状況を確認しましょう。
原因の確認ができたら問題点が分かり、結果として解決することもできるため、もしWebサイトのコードに問題があればその部分を修正してください。
キャッシュやCookieの削除
なお、閲覧者側で503 Service Temporarily Unavailableが頻繁に出ている場合、他の人も同じく503 Service Temporarily Unavailableのエラーで閲覧できないのかをSNSなどで確認してみると良いでしょう。
もし他の人は見れていて自分だけが見れない場合は、キャッシュやCookieの削除をすることで改善する可能性があるため、ブラウザのキャッシュやCookieの削除をおこなってみましょう。
ブラウザのキャッシュやCookieの削除方法は利用しているものによって異なります。今回はGoogle Chromeの場合のキャッシュ・Cookieの削除方法を説明します。Chromeのメニューを開きましょう。
「履歴」→「履歴」をクリックしてください。
「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」は最低限チェックを入れましょう。
チェックを入れたら「データを削除」をクリックすれば完了です。
回避方法は共有サーバーではなく専用サーバーを利用する
なお、503 Service Temporarily Unavailableのエラーを解決するという意味では前述した方法で解決することができますが、回避するためには別の方法を取る必要があります。
そもそも、503 Service Temporarily Unavailableのエラーは共有サーバーだとより発生しやすいのです。
複数の人がWebサイトを作成するためにサーバーを共有しているわけですから、どこか1つが503 Service Temporarily Unavailableの原因となっている場合、同じ共有サーバーにあるサイトも503 Service Temporarily Unavailableエラーが生じます。
そのため、503 Service Temporarily Unavailableのエラーを回避したい場合は専用サーバーを選択しましょう。
共有サーバーでは自身がエラーを回避しようとしても、他の人が回避するようにしていない場合、503 Service Temporarily Unavailableのエラーが表示されることになります。
自分専用のサーバーであれば回避する方法は共有サーバーよりも多くなるため、頻繁に503 Service Temporarily Unavailableのエラーが起きる場合は回避するために専用サーバーを利用することを検討してみましょう。
最後に
503 Service Temporarily Unavailableのエラーはサーバーへのアクセスが集中したり、アクセス待ちの人が多くいたりしている場合に起きやすい一時的なものです。解決方法や回避方法もありますので、ここで説明した内容を参考にして対処してみてください。