2022年04月19日更新
【iOS15】メールプライバシー保護とは?設定・解除方法を解説
iOS15には、「メールプライバシー保護」という機能が追加されています。iOS15の「メールプライバシー保護」機能とは一体どういった機能なのか、「プライバシー保護」機能を設定する方法、解除する方法とともに解説していきます。
目次
【iOS15】メールプライバシー保護の設定/解除方法
iPhoneの最新OSであるiOS15には、バックグラウンドサウンド機能や集中モードという機能など、様々な新機能が追加されています。
そのため、iOS15について注目している人も多いかと思いますが、そんなiOS15の新機能の1つに「メールプライバシー保護」という機能があります。
「メールプライバシー保護」機能とは
iOS15の新機能である「メールプライバシー保護」機能とは一体どういった機能なのか、まだ知らないという人もいるかと思いますので、まずはそちらの説明からしていきます。
iOS15で搭載されたメールに関するセキュリティ機能
「メールプライバシー保護」機能とは、iOS15にアップデートすることでiPhoneに搭載される、送信されてきたメールからIPアドレス/位置情報などを送信しないようにするセキュリティ機能のことを指します。
最近はプライバシー保護、セキュリティと言う部分も気にする人が多くなってきているかと思います。iOS15はそんな保護機能が新しく増えているOSでもあります。
「メールプライバシー保護」機能もそんな機能のうちの1つで、文字通りメールのプライバシーを保護することを目的としたセキュリティ機能です。iPhoneに搭載されている標準のメールアプリを利用することで使用可能です。
できること
メールは、送信した相手が利用しているソフトなどによっては、送信した相手にそのメールに関する自身のIPアドレス/位置情報などの個人情報を知られてしまう可能性があります。メールソフトや拡張機能の中にはメールの追跡ができるものなどもあります。
そういったものを利用して送信されたメールなどの場合、受信メールの開封の有無や開封回数、転送の有無などといったアクティビティといった情報が分かってしまうというセキュリティ上の不安があるのです。
また、リモートコンテンツというものが含まれるメールの場合もそういった可能性があります。リモートコンテンツというのは、簡単に言うと別の場所に置かれている画像やファイルのことです。
リモートコンテンツを含むメールの場合、送信者にIPアドレスなども分かってしまいます。リモートコンテンツを表示する際、メールのアクティビティ、IPアドレスやそこから分かる位置情報などの個人情報が送信した側に伝わってしまうためです。
位置情報などもバレてしまうということは、自宅から利用している場合は自宅の位置情報なども分かってしまうわけですね。
リモートコンテンツを送ってきた相手が悪意のある人だった場合にはセキュリティ上の穴にもなってしまう可能性があり、IPアドレス・位置情報などを含め悪用される可能性もあります。
iOS15の「メールプライバシー保護」機能では、そういったリモートコンテンツによってIPアドレスなどが分かる情報・アクティビティを分からないようにしてくれるセキュリティ機能です。
「メールプライバシー保護」機能ではリモートコンテンツのダウンロードは、それが分からないようにバックグラウンドで処理されるため、メールを開いたタイミングが分かる、というようなことを避けられます。
その上、リモートコンテンツをダウンロードする際にも、複数のプロキシサーバーを経由する上に、ランダムなIPアドレスが割り当てられるため位置情報なども分からなくなります。
そういった自身の個人情報/プライバシーを守ることができるのが「メールプライバシー保護」というiOS15の機能なのです。個人情報漏洩を危惧していた人にとってはありがたい機能なのではないでしょうか。
なお、前述したとおりiPhoneのiOS15の「メールプライバシー保護」の機能は、iPhone内の標準メールアプリでのみ利用できるものです。
Gmailアプリやヤフーメールアプリなど、サード―パーティ製のメールの場合はそれぞれのメールなどで送信されてきたメールのセキュリティ設定が必要となります。
iPhoneでのメールプライバシー保護の設定/解除方法
そんな送信された人のメールのプライバシーの保護ができるiPhoneのiOS15の「メールプライバシー保護」とは一体どういう設定をおこなうのか、設定方法と解除方法の説明をしていきます。
設定手順
iPhoneのメール機能である「メールプライバシー保護」の機能を設定する場合、まずはiPhoneの設定アプリを開きましょう。
設定にあるアプリ一覧の中から「メール」をタップします。
「メッセージ」の項目にある「プライバシー保護」をタップしてください。
「”メール"でのアクティビティを保護」のトグルをオンにします(上記の画像の状態にしましょう)。これで「メールプライバシー保護」機能の設定ができます。
解除手順
なお、iPhoneの標準メールアプリの「メールプライバシー保護」機能をオフにしたいという場合は「”メール"でのアクティビティを保護」のトグルをオフにするだけです。
とはいえ、プライバシー保護の観点からもiOS15にアップデートしたiPhoneでは「メールプライバシー保護」の機能はオンにしておくことをおすすめします。オンにしておくことで発生するデメリットは殆どありません。
iOS15へのアップグレード後は、メールをアプリを起動した際に「メールプライバシー保護」機能のオン/オフ選択画面から設定されます。オフを選択した場合は解除した状態でメールを利用することになります。
よく分からず保護するようにしていた人は自動的にオンになっているため、よほど特殊な事情がないのであれば、「メールプライバシー保護」機能は解除せずオンのままにしておきましょう。
メールプライバシー機能が設定できない場合の対処法
さて、iPhoneをiOS15へアップデートすることで利用可能なはずの端末で、なぜか「メールプライバシー保護」機能が設定できない場合の対処方法についても説明します。
iOS15にアップデートされているか確認
「メールプライバシー保護」機能の設定ができない場合、まずはそもそもiOS15にアップデートされていないため「メールプライバシー保護」機能を利用できないという可能性があります。
そのため、「メールプライバシー保護」を利用できない場合はまず、自身のiPhoneのバージョンを確認してください。設定アプリから「一般」をタップします。
「一般」の内容が開きますので、そのうちの「情報」をタップしてください。
「iPhoneの名前」から始まる項目部分の中に「システムバージョン」があります。その部分がiOS15(もしくはそれ以降のiOS15のバージョン)になっているか確認してください。iOS15より前のバージョンの場合はアップデートが必要です。
iOS15へのアップデートができていない場合は「メールプライバシー保護」機能を使うことができないため、「ソフトウェア・アップデート」からアップデートをしましょう。
「ダウンロードしてインストール」をタップすることでアップデートすることができます。前述した設定を確認し、「メールプライバシー保護」機能を使うことができない/存在しない状態でなくなっているかどうか確認してください。
iPhone端末を再起動
iPhoneをiOS15にアップデートしてあるにも関わらずなぜか「メールプライバシー保護」機能の利用ができない場合は、iPhoneに何らかの不具合が起きている可能性があります。その場合はiPhone端末の再起動をおこなってみてください。
軽微な再起動であれば、普通の再起動方法(電源を切って起動)で起動することが可能です。通常の再起動でも改善しなかった場合は、強制再起動も試してみましょう。強制再起動の方法については下記の公式の内容を確認してください。
最後に
メールから自身のプライバシー情報を入手することができるという現状、iPhoneの「メールプライバシー保護」の機能はセキュリティの面からも設定しておいたほうがいいものです。
「メールプライバシー保護」機能の設定はさして難しいものではないですし、「メールプライバシー保護」機能を設定しているからといって送信された側に大きなデメリットがあるというわけでもありません。
よほど特殊な理由がないのであれば、iPhoneをiOS15にアップデート済みの場合、「メールプライバシー保護」機能の設定はオンにして、個人情報を保護するようにしておきましょう。