非通知設定の電話に出てしまった時の対処法と着信拒否する方法
非通知設定の電話に出ると危ないと言われていますが、出てしまったときにはどうしたらいいのでしょうか。この記事では、非通知設定の電話に出るとどうなるのか、出てしまったときにはどのように対処したらいいのかなど詳しい対策法について解説します。
目次
非通知設定の電話に出てしまった時の対処法
近年、非通知設定の電話に出てしまったことでトラブルに巻き込まれる事例が増えています。現在は、スマホでもガラケーでも固定電話でも、電話がかかってきた時に相手の電話番号がディスプレイに表示されるのが一般的です。
しかし、電話をかける時に電話番号の前に「184」を付けることで、相手に電話番号を通知しない非通知設定でかけることもできます。
電話をかける人が非通知設定にする理由には、自分の電話番号を相手に知られたくないという個人情報保護の観点もあります。しかし、迷惑電話や営業電話等をかける目的で非通知設定で電話をかけることも多く、非通知設定の電話は出ないほうがいいと言われています。
この記事では、非通知設定の電話に出てしまったらどうなるのか、非通知設定の電話の電話番号を調べることはできるのか、非通知設定の電話に入ってしまった時にはどのように対処したらいいのかなど、非通知設定の電話がかかってきた場合について詳しく解説します。
非通知設定の電話に出てしまったらどうなる?
非通知設定の電話と言っても、家族や友人が個人情報保護のために非通知設定にしている場合には問題ありません。しかし、中には悪質な目的であえて非通知設定で電話をかけてくる場合もあります。非通知設定の電話に出てしまったときに巻き込まれる可能性が高いトラブルとはどのようなものなのか解説します。
考えられるトラブル
悪質な目的で非通知設定に設定されている電話に出てしまった場合に考えられるトラブルは次のとおりです。
- 電話番号の流出
- SMSへ迷惑メッセージが届くようになる
- 詐欺被害
非通知設定で電話をかけてくる相手の中には、かけている電話番号が使われている有効な電話番号かを調べるために非通知設定の電話を書ける場合もあります。非通知の電話に出てしまうと、かけた先の電話番号が有効だと相手に知られてしまい、アクティブな電話番号として詐欺集団などに共有される恐れがあります。
また、iPhoneやAndroidなどのスマホやガラケーで使っている携帯電話番号であれば、電話番号が有効だということはSMSも届くということです。非通知設定の電話に出てしまい相手にアクティブな電話番号だと知られてしまえばSMSに迷惑メッセージが届くようになります。
さらに、迷惑電話や迷惑メッセージが増えることによって、詐欺被害に遭う恐れも高まります。自分では絶対に引っかからないと思っていても、巧妙な話術で誘導されてしまうのが電話やメッセージによる詐欺です。非通知設定の電話を発端とした詐欺被害にも注意が必要です。
非通知設定の電話番号は調べられる?
非通知設定の電話がどこからかかってきたのか、調べる方法を知りたいという方もたくさんいます。非通知設定でかかってきた電話の電話番号を調べる方法はあるのか解説します。
調べることは不可
非通知設定でかかってきた電話の電話番号を調べることはできません。非通知設定の電話を調べることができない理由は3つあります。
- システム的な理由
- 頑固なセキュリティで守られている
- 個人情報保護のため
システム的な理由とは非通知設定でかかってきた電話の電話番号は、端末から接続した最初の電話局までは伝わります。しかし、それ以降はすべて非通知設定で通知されるので、かけた相手の回線へは電話番号情報が伝わりません。非通知の電話番号を調べることも不可能です。
非通知でも端末から接続した最初の電話局には電話番号の情報が残っているはずです。その情報を調べる事はできないのかという声もありますが、今までに電話局から非通知設定でかけた電話の電話番号が流出したことはありません。個人情報保護の観点から、非通知の電話番号に関する情報は非常に強固なセキュリティに守られています。こちらも調べることはできません。
電話番号を非通知設定でかけてきた相手の電話番号を情報を調べることはまずできないと考えていいでしょう。
非通知設定の電話に出てしまった時の対処法とは?
相手の電話番号を調べることができないのであれば、非通知設定の電話がかかってきたときには自衛するしかありません。できるだけ非通知設定の電話に出ることはしないほうがいいのですが、非通知設定の電話に出てしまったときにはどのような対処方法をとればいいのでしょうか。非通知設定の電話に出るときの対処方法について解説します。
先に相手に話をさせる
非通知設定の電話に出るときには、自分から色々と話をしないように気をつけましょう。電話に出ると「もしもし」といったあとで、自分の名字を名乗ったりする場合がありますが、非通知設定の電話の場合には自分の名前を先に言うのはやめましょう。
非通知設定の電話の場合には、相手がどのような目的で電話をかけてきているのかが分かりません。非通知の電話に出るときには自分から話をする前に、相手に話をさせてどのような目的で電話をしてきたのかを把握することが大切です。
相手の情報を聞く
非通知設定の電話がかかってきたら、相手の名前や会社名などの情報をとにかく聞き出しましょう。必要ならメモを取っておき、後で検索してどのような会社なのかを調べて見てもいいでしょう。自分の情報を話さずに、相手の情報を詳しく聞き取ることが、非通知設定の電話に出るときには大切です。
自分のことは話さない
非通知設定の電話に出るときには、とにかく自分のことは話さないことが大切です。非通知設定の電話の目的が営業や詐欺の場合には、電話をかけてきた相手はとにかく個人情報を引き出そうとします。自分の個人情報は絶対に話してはいけません。
疑ってかかる
非通知設定の電話の相手はとにかく疑ってかかりましょう。友人や家族を名乗る相手であっても、本当に相手が友人や家族かどうかはわかりません。なりすましの可能性があります。電話回線を通した声は、かなり親しい相手の声でも聞き分けるのが難しいものです。なりすまされても見分けられないこともよくあります。
非通知設定でかかってきた電話は営業か詐欺の電話だと考えて出るようにしましょう。
普段から非通知設定で電話を掛ける事を当たり前にしている相手の場合には、自分のところにかける場合には電話番号の前に「186」を付けて、非通知設定ではなく電話番号通知設定で掛けるようにお願いしましょう。
非通知設定の電話に出てしまった後にすること
万が一、非通知設定の電話に出てしまった場合には、後からやるべきことがいくつかあります。非通知設定の電話に出てしまった後の3つの対処方法について解説します。
非通知設定から電話がかかってこないようにする
まずは、電話機やスマホで非通知設定の電話番号がかかってこないように設定しましょう。非通知設定の電話がかかってこないようにする設定方法は、スマホではiPhoneとAndroidの設定方法を後述します。
固定電話に非通知設定の電話がかかってきた場合には、できれば非通知設定着信拒否機能が付いている電話機を使うことをおすすめします。また、NTTの電話番号通知サービスであるナンバー・ディスプレイのオプションでナンバー・リクエストを契約するのもおすすめです。
ナンバーリクエストを利用すれば、電話番号非通知設定の電話に対して、電話番号を通知するように設定してからかけ直すようにアナウンスを流せます。
事件性がありそうな場合は警察へ相談
非通知設定の電話の電話の内容に事件性があると感じたら、警察へ相談しましょう。警察へ相談した方がいい電話の内容とは次のような内容です。
- ストーカーの可能性が高い
- 電話の相手から脅迫や強要をされた
この他にも、不安なことや犯罪の疑いを感じる場合には遠慮なく地域の警察や交番へ相談しましょう。
電話番号を変更することも視野に入れる
非通知設定の電話や迷惑電話が多い場合には、電話番号を変更することも視野に入れましょう。迷惑電話などの被害が電話がたくさんかかってくる場合に限られているときには、電話番号を変更することで、迷惑電話などをシャットアウトできます。
もちろん、電話番号を変更したら親戚や友人、仕事へ伝える手間などもかかります。また、ストーカーや詐欺被害に遭ってしまった場合には、電話番号以外の住所などの個人情報も輸出している可能性もあるので、必ずしも電話番号を変更しただけで被害を防げるとは限りません。
電話番号の変更だけでは効果が限定的な場合には、他の方法も合わせて検討したほうがいいでしょう。しかし、電話番号の変更が効果的であると考えられる場合には、ぜひ選択しの一つとして視野に入れて検討しましょう。
非通知設定の電話を着信拒否する方法
iPhoneやAndroidのスマホのデフォルトの電話機能を利用する場合には、iPhoneやAndroidのスマホの機能で非通知設定の電話を着信拒否する事ができます。iPhoneとAndroidそれぞれのスマホの非通知設定の電話を着信拒否する方法について解説します。
iPhone
iPhoneで非通知設定の電話を着信拒否する方法は次のとおりです。まずはiPhoneの設定アプリを開きましょう。
「電話」をタップします。
iPhoneの電話の設定で画面を下にスクロールし、「不明な発信者を消音」をタップします。
「不明な発信者を消音」をオンにします。これでiPhoneに非通知設定の電話がかかってきても、画面に表示されたり着信音やバイブが鳴ったりしなくなります。しかし、iPhoneの着信の履歴は残る点には注意しましょう。
Android
Androidでも機種によって非通知設定の電話の着信拒否設定ができます。Androidでの非通知設定の電話の着信拒否設定の手順はAndoroidの機種によって違います。今回はAndroidの機種の一つであるOPPO Reno Aでの着信拒否設定の方法を解説します。まずは、Androidの設定アプリから「システムアプリ」を開きます。
「電話」をタップします。
「ブロック&フィルター」をタップします。
「着信を拒否」をタップします。
「不明な着信をブロック」をタップします。
「不明な着信をブロック」をオンにします。これでAndroidのOPPO Reno Aでの非通知設定の電話の着信拒否設定ができました。
なお、Androidの機種によってはシステムアプリの電話の設定に入るのに、電話アプリのメニューの設定から入ることもできます。
スマホキャリアのサービスを利用しての対策方法
iPhoneでもAndroidでも、スマホの回線をau、docomo、ソフトバンクの3大キャリアで契約している場合、スマホキャリアから提供されている迷惑電話対策サービスなどを利用して、非通知設定の電話を着信拒否設定することができます。それぞれのスマホキャリアのサービスを利用しての非通知設定の電話の着信拒否設定の詳細について見ていきましょう。
au
auでは「番号通知リクエストサービス」を利用することができます。番号通知リクエストサービス」とは、非通知設定でかけてきた相手に対して番号を通知設定にした上でかけ直すようにガイダンスの案内音声を流すサービスです。iPhoneでもAndroidでもau回線を利用しているのなら申込みも月額利用料も不要で無料で誰でも利用できます。
auの番号通知リクエストサービスの利用方法は、au回線の電話番号のスマホから「1481」へ電話をかけるだけです。「1481」で「番号通知リクエストサービス」を起動できます。「番号通知リクエストサービス」を停止したいときには「1480」に電話をかけるだけで停止できます。
docomo
iPhoneでもAndroidでも、docomoの回線を利用している場合には、「番号通知お願いサービス」を利用できます。docomoの「番号通知お願いサービス」とは、非通知設定で電話をかけてきた相手に対して、通知設定での通話をお願いするガイダンスを音声を流した後で通話を終了するサービスです。
「番号通知お願いサービス」は申込みも月額使用料も無料で利用できます。非通知設定の電話を受けたくないdocomoユーザーはぜひ利用してみましょう。
「番号通知お願いサービス」の設定方法は、iPhoneでもAndroidでも「148」に電話をかけます。サービスを開始するときには「1」をダイヤルします。サービスを停止する場合には「148」に電話をかけたら「0」をダイヤルします。
ソフトバンク
ソフトバンクでは、月額110円の「ナンバーブロック」というサービスを利用することで、非通知設定の電話を着信拒否設定にできます。「ナンバーブロック」は最大で20件の電話番号を着信拒否設定にできるサービスです。着信拒否設定ができる電話番号の一つとして、電話番号非通知設定の電話も設定できます。
有料サービスになりますが、非通知設定の電話に出たくない場合や、他にも迷惑電話に悩んでいる場合には利用する価値のあるサービスでしょう。お申し込み方法などについては、ソフトバンクのホームページなどでご確認ください。