TikTok(ティックトック)を小学生が使う危険性！年齢制限やアカウント削除の可能性を解説

TikTokで小学生が見ず知らずの大人と出会って事件に巻き込まれてしまう事例があとを絶ちません。TikTokの小学生の利用には大きな危険性があります。この記事では、小学生がTikTokを使うことの危険性と、安全に使うためにはどうしたらいいのか、詳しく解説します。

まず、小学生がTikTokを使ってもいいのかどうか、という点について確認しておきましょう。TikTokは利用規約で年齢制限を設けています。利用規約に記載されいてる年齢制限の詳細について見ていきましょう。

ティックトックの利用規約を確認してみると、年齢制限については次のように記載されています。

TikTokは利用規約で13歳以上のユーザーだけが利用できるとしています。つまり、13歳未満、12歳以下のユーザーは利用規約でTikTokを利用できないのです。

ティックトックの利用規約の年齢制限で利用が禁止されている12歳以下というのは、言うまでもなく日本では小学生の年齢にあたります。日本では12歳以下の小学生は利用できません。

また、TikTokの利用規約で利用が認められるのは13歳以上ということなので、13歳の誕生日が来るまでは中学1年生も利用が認められないということです。

日本では12歳までは必ず小学生なので、ティックトックの利用規約に従って利用すれば、小学生の利用は禁止されています。

また、上記のTikTokの利用規約の年齢制限の項目は次のように続きます。

ティックトックの利用規約によると、TikTokが定めた年齢制限未満のユーザーの利用が判明した場合には、アカウントを削除するということです。つまり、12歳以下の小学生が利用していることがバレた場合には、そのアカウントは削除されてしまうということです。

実際には、小学生がTikTokに出演している例も見られます。しかし、小学生が出演しているTikTok動画は、親がアカウントの管理をしているものです。12歳以下の小学生が自分で作ったティックトックアカウントではありません。親が管理していることが明白なアカウントは削除されません。

親の管理下にない、小学生が自分で作ったTikTokアカウントだとティックトックの運営側にバレた場合や、親が管理していると証明できない場合には、即アカウントは削除されてしまいます。

小学生がTikTokを利用することにはどのような危険性があるのでしょうか。小学生のティックトック利用で考えられる危険性について説明します。

小学生は人生経験もまだ少ないので、様々な判断ができない状態です。そのために、大人なら慎重になる自分の個人情報を気が付かないうちにティックトック動画で流出させてしまう危険性がかなりあります。

自分の本名や住所をTikTok動画の中で言わなくても、動画の中の窓の外に映る風景から家の場所を特定されてしまった、壁に貼ってあるものや持ち物に書かれている名前や学校名がティックトック動画に写り込んで流出してしまった、ということもあります。

個人情報が流出すると住んでいる場所や学校を特定されてしまう可能性があります。

TikTokを小学生が利用する上での危険性は犯罪に巻き込まれる可能性が高いことも挙げられます。ティックトックをきっかけにLINEなどで連絡をとりあうようになり、連れ去られてしまったり、性犯罪の被害に遭ったりしてしまう小学生も出ています。小学生がTikTokを利用することで体や心を犯罪で傷つけられたり、命の危険性にさらされるような事態は避けなければいけません。

TikTokに小学生が動画をアップする危険性には、マナーやリテラシーに欠ける動画をアップしてしまう可能性も挙げられます。

12歳以下の小学生はまだ判断能力やネットの利用に関するマナーやリテラシーについての知識も未熟です。本来はティックトックなどにアップしてはいけない動画、リテラシーのない動画も深く考えずにアップしてしまうことがあります。

誰でも動画を投稿できるTikTokでは、動画の審査もありません。ティックトックアカウントが削除されても、動画がコピーされていればデジタルタトゥーとして一生残ってしまう可能性もあります。小学生のTikTokへの動画投稿は危険性が高いと認識しておきましょう。

小学生がTikTokに投稿した動画が原因で学校でいじめにあってしまった、という事例もあります。投稿された動画が誰かを誹謗中傷するような内容であったかというと、そういうわけではなかったようです。

ただ単に、ティックトックに投稿した、というだけの理由で小学生はいじめの原因になる可能性もあります。いじめや炎上の危険性もあり注意が必要です。

つけていても、自宅や勤務先の場所を特定されてしまい、ストーカー被害にあってしまうこともあります。

大人ほど判断力がない小学生は、かんたんにメッセージを交換してしまったり、個人情報を特定しやすい情報をTikTok動画の中で映してしまったりします。

TikTok以外にもTwitterやLINEなどの、スマホが使えれば小学生でも始められてしまうSNSアプリは他にもあります。しかし、他のSNSと比べるとティックトックのほうが危険性が高いと言われています。どうしてTikTokの危険性は他のSNSよりも高いのでしょうか。

その理由は、ティックトックでは顔出し動画を簡単に作成できてしまうためです。ネットリテラシーが浸透してきたので、大人は自分の顔出し動画を作成することに慎重になりつつあります。しかし、小学生は動画への顔出しに抵抗感が大人ほどありません。

そのために、悪いことを考えている大人の目に止まってしまったり、同級生に動画が見つけられたりして、トラブルになる危険性がとても高いのです。

危険性の高いTikTokをより安全に小学生が楽しんで使うためにはどうしたらいいのでしょうか。小学生を危険性にさらすのではなく、ティックトックをより安全に利用するためにできる工夫について解説します。

小学生は動画の投稿はしないことが一番安全です。小学生は基本的にティックトックは見るだけにしましょう。見るだけにすれば個人情報の流出などの危険性はありません。

ティックトックにはたくさんの楽しい動画がアップされています。動画を見るだけであれば、アカウントの作成は必要ありません。親がスマホを管理して、ティックトックアカウントを作成して動画をアップしないようにして見るだけにします。ティックトックは見るだけでも十分に安全に楽しむことができるでしょう。

しかし、TikTokを見るだけにしておいては、動画を投稿できる13歳になったときに個人情報を流出させる危険性もあります。小学生のうちから、ティックトックを見るだけにする他に、ネットのマナーやリテラシーも学習させましょう。

個人情報の流出がどうして危険なのか、ティックトックやSNSにアップしてもいい内容といけない内容の違いはどこにあるのか、といったことを小学生の頃から親がよく教えるようにしましょう。

TikTokには人気の小学生の投稿者もいます。小学生なのにアカウント削除されない理由は、ティックトックの運営側にも親が厳重に管理しているアカウントであると認識されているためです。

どうしても小学生がティックトックへ動画を投稿したいという場合には、親のアカウントを厳重に管理した上で投稿しましょう。

また、小学生にスマホをもたせる場合には、勝手にTikTokアカウントを作成して動画を投稿しないように、スマホの管理も親が厳重に行いましょう。

小学生が親の管理のもとでTikTokで動画を投稿する場合には、顔出しをしたり個人情報を特定されないように気をつけましょう。親の管理下でも、誰にでも公開されている動画で顔出しすることで思わぬトラブルに巻き込まれる危険性もあります。

周囲の風景から自宅が特定されてしまうこともあります。窓の外や周囲の風景が映り込むときには場所を特定できないようにモザイク加工をするなどの工夫も必要です。

TikTok動画を投稿するときには、動画を不特定多数の人が見ることができないように、プライバシー設定を厳しく設定しましょう。TikTokの友達しか見ることができないように設定すれば、情報流出などの危険性はかなり抑えられます。

動画のプライバシー設定の設定方法は次のとおりです。

ティックトックアプリで動画を撮影して投稿の設定を行う画面に入ったら「誰でも視聴可能」をタップします。

公開する必要のない動画であれば「自分だけ」、限られた人にだけ見せたい動画なら「友達」に設定しましょう。そうすれば不特定多数の人が見ることができない状態にできます。

また、誰とでも友達にならないように、安全な信頼できる人とだけつながるように気をつけましょう。