AirPods Proの操作方法!接続などの初期設定から便利な使い方まで解説
Apple社のワイヤレスイヤホンであるAirPods Proは、AirPodsよりも機能が豊富にあり、操作方法に戸惑う人も少なくありません。AirPods Proの操作方法はどのようにするのか、接続などを含めた初期設定や使い方などと合わせて解説していきます。
目次
AirPods Proの操作方法
AirPods Proは、iPhoneやMacなどのApple製品と接続して音楽を聞いたり電話をしたりという使い方ができるものです。
AirPodsとAirPods Proの違い
なお、AirPodsには普通のAirPodsとAirPods Proとがあります。現状よく利用されているのがAirPods(第2世代)、AirPods(第3世代)、AirPods Pro(第2世代)です。
AirPods Proでできること
このAirPodsとAirPods Proとでは、基本的な機能は同じなものの、いくつかAirPods Proでしか利用できない機能があります。
大きな違いは、AirPodsは耳穴に引っ掛けて使うインナーイヤータイプのイヤホンであるのに対し、AirPods Proは耳穴に埋め込むカナルタイムのイヤホンである点です。
AirPods ProとAirPods(第2世代)とAirPods(第3世代)の大まかな違いは下記の表にまとめていますので確認してみてください。
AirPods Pro | AirPods(第2世代) | AirPods(第3世代) | |
---|---|---|---|
イヤホン形状 | カナル (短いステム) |
インナーイヤー (長いステム) |
インナーイヤー (短いステム) |
カスタム イヤーチップ |
あり (XS/S/M/L) |
なし | なし |
チップ | H2ヘッドホンチップ | H1ヘッドホンチップ | H1ヘッドホンチップ |
サイズ(mm) | 30.9x21.8x24.0 | 40.5x16.5x18.0 | 30.79x18.26x19.21 |
重さ | 5.3g | 4g | 4.28g |
Hey,Siri | 対応 | ||
接続デバイス 切り替え |
対応 | ||
マイク | あり(内向きあり) | あり(内向きなし) | あり(内向きあり) |
センサー | 加速度センサー(動き、音声) | ||
肌検出センサー タッチコントロール |
デュアル光学センサー | 肌検出センサー 感圧センサー |
|
ノイズキャンセリング | あり | なし | なし |
空間オーディオ | あり | なし | あり |
会話の強調 | あり | なし | なし |
耐汗・耐水 | あり | なし | あり |
電池持ち※ | 連続再生で最大6時間 | 連続再生で最大5時間 | 連続再生で最大6時間 |
価格 | 38,880円 | 19,800円 | 27,800円 |
AirPods Proの初期設定方法
さて、AirPods Proを実際に利用しようと思っている際、どういった初期設定をおこなうことで使えるようになるのか、そのやり方を説明します。
iPhoneと接続する手順
AirPods Proは、iPhoneなどに接続して利用します。そのため、まずはiPhoneとAirPods Proの接続設定が必要です。
AirPods ProとiPhoneの接続の際の操作方法ですが、まずAirPods Proのケースの蓋を開け、接続したいiPhoneを近づけます。
iPhoneの画面上に「接続」のボタンが表示されるので、接続できた旨を示すポップアップが表示されるのを待ちましょう。30秒ほどでAirPods ProとiPhoneなどとのBluetooth接続が完了し、利用することができるようになります。
AirPods Proに名前をつける
AirPods ProがiPhoneに接続できたら、まずはAirPods Proに名前をつけましょう。アップル製品との接続時、デフォルトではAirPods Proha「○○(ユーザー名)のAirPods Pro」という形で名前が表示されます。Bluetooth接続をする誰かのスマホに表示されることもあります。
また、家族でAirPods Proを利用している人が他にもいる場合、管理がしやすくなりますので、自分だけのAirPods Proの名前に変更/設定してください。
AirPods Proの名前の設定は次の手順で実行することができます。
- AirPods Proを接続しているiPhoneで設定アプリを起動
- 「Bluetooth」を開いてAirPods Pro横にある「i」マークをタップ
- AirPods Proの名前を変更する
イヤーチップ装着テスト
初めてAirPods Proを利用する場合はイヤーチップの装着テストもしましょう。AirPodsはカナルタイプのイヤホンですので、耳に入れるカスタムチップは自身の耳穴のサイズに応じて変更する必要があります。
イヤーチップ装着テストでは、AirPods Proを身につけた際に気密状態となっていてノイズキャンセリングなどに支障がないかの確認/設定をおこなうことができます。AirPods Proでのイヤーチップ装着テストは次の手順で実行してください。
- AirPods Proを耳に装着
- 接続しているiPhoneの設定アプリで「Bluetooth」を開く
- AirPods Pro右側の「i」ボタンをタップ
- 「イヤーチップ装着テスト」をタップ
- 「続ける」ボタンをタップして再生ボタンをタップして音の状態を確認
- 問題があればイヤーチップを別のサイズに交換して再度装着テスをとしてみる
自動耳検出
AirPods Proには、耳に装着しているかどうかを判断できるセンサーが付いています。それを自動耳検出機能です。
音楽再生中に取り外した場合、耳から離れたことをAirPods Proのセンサーが判断して自動的に音楽を停止し、装着し直すと再生し始めてくれるなどの便利機能に利用されています。
デフォルトでAirPods Proの自動耳検出はオンになっていますが、もしこの機能がAirPods Proでうまく動作していない場合は設定を確認する必要があります。操作方法は次のとおりです。
- 接続しているiPhoneの設定アプリで「Bluetooth」を開く
- AirPods Pro右側の「i」ボタンをタップ
- 「自動耳検出」をオンにする
空間オーディオ
AirPods Proには、イヤホンをつけているにも関わらず映画館などのように全方位から音が聞こえるような空間を感じさせる音で聞こえるようにできる空間オーディオ機能があります。
空間オーディオのオンオフはわざわざAirPods Proの設定を開かなくても可能です。次の操作方法で実行してください。
- 音楽再生中にコントロールセンターを開く(右上から下へスライド)
- 音量調整部分を長押し
- 「空間オーディオ」もしくは「ステレオを空間化」をタップして切り替え
AirPods Proのバッテリーについて
なお、AirPods Proはワイヤレスイヤホンですので、バッテリーがなければ音楽を取得して聞くということはできません。
バッテリーの持ち時間
気になるバッテリーの持ち時間ですが、AirPods Pro(第2世代)の場合、AirPods Pro単体での1回の充電で最大6時間再生することができます。なお、空間オーディオとヘッドトラッキングを有効にした場合の再生時間は最大5.5時間です。
AirPods Proでは通話することもできますが、AirPods Proを1回の充電した場合の最大連続通話時間は4.5時間です。
なお、AirPods Proには充電ケースがあります。MagSafe充電ケースと呼ばれるものですが、このケースのバッテリーでの充電後にAirPods Proを使用した場合、最大再生時間は30時間まで伸びます。連続通話時間は最大24時間です。
ちなみに、充電ケースで5分間だけ充電した場合の目安は、再生時間1時間で、連続通話時間もこれに準じます。AirPods Proの充電ケースを持ち歩いて充電した際の目安にしてみてください。
充電方法
AirPods Proの充電方法ですが、前述していますがAirPods Proはバッテリー内蔵されている専用ケースにしまうことで充電することが可能です。ケースを利用した充電方法には2通りあります。
1つ目はiPhoneなどでも活用している充電ケーブル(Lightningケーブル)を利用する方法です。このケーブルをケースの下部分にあるポートに差し込むだけでできます。(AirPods Pro自体にもケーブルが付属しています)
2つ目はワイヤレス充電です。AirPods Proのケースはワイヤレス充電に対応しています。
Qi規格のワイヤレス充電に対応していますので、iPhone X以降を所持していてそれに対応していうワイヤレス充電器を持っているのであれば、それを利用してケースの充電ができます。
バッテリー残量をケースで確認する方法
AirPods Proのバッテリー残量は、iPhoneからも確認することができます。
AirPods Proをケースに入れた状態でそのケースのフタを開け、iPhoneでスリープ解除するとポップアップが表示されるため、そこでAirPods Pro及びケースのバッテリー残量を確認することが可能です。
こちらはケースのバッテリー残量も一緒に確認できる方法です。AirPods Proを利用していないときにできる使い方でもあります。
ちなみに、iOS14以降の場合バッテリー残量のチェックができるウィジェットをホーム画面に追加することができるようになりました。AirPods Pro利用中でもバッテリー残量を確認できる方法です。
いずれの場合でも、Siriに「Hey,Siri! エアーポッズのバッテリー残量教えて」のような形で聞いても答えてくれます。
AirPods Proのモード
AirPods Proには色々なモードがあり、操作方法が分かっていればより便利に利用することができます。AirPods Proの各種モードの操作方法/使い方も説明していきます。
ノイズキャンセリング
カナルタイプのイヤホンであることから、AirPods Proにはノイズキャンセリング機能もついています。通常のAirPodsにはない機能ですので、ノイズキャンセリング機能を求めてAirPods Proを購入したという人も少なくありません。
ノイズキャンセリング機能とは、音楽を聞いているとイヤホンの隙間から入ってくる雑音、いわゆるノイズを消してより音が聞こえやすいようにしてくれるというものです。
周りの音が聞こえづらくはなりますが、その分音量調整をしなくても音楽などを楽しみやすくなります。
外部音取り込み
なお、ノイズキャンセリングの機能とセットで切り替えができるのが外部音の取り込みです。外部音取り込みは文字通り外部の音を取り込んでくれる機能で、AirPods Proをしていても外の音が聞こえやすくなります。
電車のアナウンスを聞きたい場合など有事に切り替えることができるため、AirPods Proを外して外の音を聞くということをする必要がなく、ノイズキャンセリング機能とは真逆のものでありながら重宝している人が多いものです。
ノイズコントロールオフ
ちなみに、ノイズキャンセリングも外部音取り込みも両方オフにすることができます。これがノイズコントロールオフです。ノイズキャンセリング・外部音取り込みいずれも電気を利用しておこなわれているものなので、どうしても電池消耗があります。
電池消耗をできるだけ抑えたい場合には、iPhoneのノイズコントロールをコントロールセンターでオフにしておきましょう。
なお、この状態はあくまでノイズコントロールがオフになっているだけなので、通常のイヤホンと同じ使い方になり、そのままAirPods Proで音楽などを楽しむことは可能です。
ノイズコントロールの切り替え方法
ノイズキャンセリング機能は、AirPods Proの方で設定できます。AirPods Proにはイヤホンから出ている軸部分があります。
ここをステムというのですが、その両横部分を指で1秒ほど長押しします。「ドゥン」というような音が鳴ればノイズキャンセリング機能の設定ができます。
もう一度AirPods Proのステムの両横を1秒長押しすると、「ピコン」という音とともに外部音取り込みに切り替わります。
ノイズキャンセリング機能と外部音取り込みはステムの長押しで交互に繰り返されますので、手軽にそれぞれの切り替えが可能です。どちらに設定したかは操作時の音で判断できます。
なお、ノイズキャンセリング、外部音取り込み、そしてノイズコントロールオフはiPhoneのコントロールセンターでも設定することができます。ノイズコントロールオフはiPhoneからしかできません。
操作方法/使い方ですが、iPhoneのコントロールセンターで音量調整バーを長押しします。「ノイズキャンセリング」「オフ」「外部音取り込み」の項目があるため、そこから設定しましょう。
AirPods Proのメディアコントロール
AirPods Proではステムの操作で音量調整などのメディアコントロールをすることもできます。それぞれの操作方法/使い方についても説明します。
以下の操作ではステムにある感圧センサーが反応することになり、感圧があると「ピコ」という音が鳴ります。
曲の再生/停止
AirPods Proで聞いている楽曲の再生や一時停止を切り替えたい場合、AirPods Proのステムを1回押しておこなうことができます。1回つまむくらいの圧で構いません。再生と一時停止は押すだけで切り替わります。
なお、この曲の再生や停止がAirPods Proで反応するのは、iPhoneにデフォルトで入っているミュージックアプリのみですので、その点注意が必要です。
次の曲に進む
AirPods Proで聞いている楽曲を次の曲にスキップする場合は、AirPods Proのステムを2回押してください。こちらも2回つまむ程度の圧で構いません。
また、この操作についてもiPhoneにデフォルトで入っているミュージックアプリでしか反応しませんのでその点理解しておきましょう。
前の曲に戻る
逆に前の曲に戻りたい場合はAirPodsのステムを3回押しましょう。こちらも3回つまむ程度の圧でOKです。なお、4回つまんだ場合の動作もこの「前の曲に戻る」ですこちらの操作もiPhoneにデフォルトで入っているミュージックアプリでしか反応しません。
音量調整
なお、音量調整をしたい場合は、基本的にAirPods Proでの操作ではなくiPhoneでの操作が必要です。AirPods Pro単体で音量調整をしたい場合は、Siriに頼んで「音量を○%下げて」とお願いして操作して貰う必要があります。
iPhoneでの音量調整の使い方は、iPhoneのサイドボタンでの+/-、背面タップでの音量調整の設定(ダブルで-、トリプルで+など)をするなどがあります。
Apple Watchを持っているのであれば、Apple Watchから音量調整することもできます。Apple Watchの時計脇のダイヤル(Digital Crown)を回すことで音量の調整が可能です。
また、Apple Watchに表示される音量カーソルをスライドする操作でも音量調整ができます。Apple WatchがあればiPhoneを取り出す必要がないため、操作はしやすいです。
AirPods Proで電話にでる方法
AirPods Proでは電話に出ることも可能です。基本的にはSiriを利用することになりますが、応答に関してはAirPods Proの操作で可能となります。
ハンズフリーで電話をかける/出る/切る手順
AirPods Proでハンズフリー電話をかける場合、Siriに電話をかけてほしい電話腸内の相手(登録していない場合は「電話をかけて」からの電話番号)を言うことで発信をしてくれます。
かかってきた電話への応答は、AirPods Proのステムを1回押す(つまむ)操作でできます。音楽の再生/一時停止の場合と操作方法/使い方は同じです。
なお、電話がかかってきた場合、コール音は装着している場合はAirPods Proにしか鳴らず、iPhoneでは鳴りません。発信者の内容はSiriが読み上げてくれ、電話帳登録外の人の場合は不明な発信者である旨が告げられます。
もし今すぐに電話に出られない状態であれば、ステムを2回押す(つまむ)方法になり、これをするとかけてきた相手に「通話中もしくは通信中」であるということが表示されます。
AirPods Proでの電話での通話が終わった場合は、電話がかかった来たときと同じく1回押す(つまむ)操作で切ることができます。切る際は何回押しても電話を切る操作になるため、電話への応答後は1回以上押せば終話可能です。
AirPods Proの便利な使い方
それ以外のAirPods Proの便利な使い方/操作方法についても説明してきます。
複数のApple端末でAirPodsを使用する
iOS14へのアップデート後、AirPodsを複数端末で切り替えて利用することが可能になりました。iPhone、Mac、iPadなどAppleのいろいろな製品を利用している人には特に、この機能は手動で接続先を切り替えるう必要がなくなり便利に活用されています
なお、複数のApple端末でのAirPodsの切り替えは、同じApple IDを利用している必要があります。切り替えは音声の再生で可能と簡単ですが、複数端末に複数接続ということはできないため、その点注意が必要です。
2台のAirPods Proを接続する
iPhoneなどにAirPods Proを2大接続することも可能です。iPhoneで流しているミュージックを2人で聞きたいけれどAirPods Proを半々にして片耳イヤホンでは嫌だと言う場合に重宝されます。
iOS13.1以上が利用のために必要です。登録方法は簡単で、iPhoneのコントロールセンターを開き、三重丸と三角が縦に並んだマークがコントロールセンター右上にあるためそこをタップします。
接続可能なデバイス一覧が表示され、その一番下に「オーディオを共有」があるためそこをタップして他のAirPods Proとの接続のためのポップアップが表示されたら画面の指示に沿って操作をおこなってください。
Siriとの連携
前述した内容でも軽く触れていますが、AirPods ProはSiriと連携することでより使い方の幅が広がります。
AirPods Proの音量調整など、iPhoneを開かなくても操作が必要な部分に関してはSiriにお願いすることも多いため、AirPods Proを利用する際にはSiriもうまく利用してみてください。
最後に
AirPods Proは、接続することで音楽を快適に聞くことができるだけでなく、電話の発信や応答、Siriを活用した機能の利用などが利用できます。
Apple製品を利用しているのであればAirPods Proはあって困ることはないため、この記事を見て使ってみようと思った人は、是非記事を参考にしながらAirPods Proをうまく活用してみてください。