2019年02月18日更新
ハイパーラプス動画の撮影方法・撮り方を解説!必要な機材も紹介!
タイムラプスをご存知の方は多いと思いますが、ハイパーラプスをご存知の方は多くはないのでしょうか?そこで、本記事では、ハイパーラプスとは何なのか、詳しくご紹介して、ハイパーラプス動画の撮影方法・撮り方も動画を使いながらご説明していきます。
目次
ハイパーラプス動画で撮影するとどうなるか?
ハイパーラプスあるいは、ウォークラプスとは、タイムラプス撮影の技法のひとつで、「タイムラプス・シーケンス」と「トラッキング・ショット」とを組み合わせたものです。
そして、1コマ撮影するごとにカメラの位置をずらしていくもので、カメラをドリーに乗せて短い距離を移動させる「モーション・タイムラプス」とは違っていて、非常に長い距離にわたってカメラを移動させるものを表しています。
ハイパータイムラプスとは一体?
また、ハイパータイムラプスとは、動画中の時間を実時間より速めるタイムラプスという映画技法に、空間移動の要素を付け加えたものであります。
基本的には、正確に定められた固定点にカメラを向けて、そのまま長い距離にわたって移動させ、レールやカメラドリーの利用が許されない場合の長距離の撮影では、手作業でカメラの移動を余儀なくされることもあります。
なお、一般的には、撮影した一連の静止画を、ポストプロダクション作業で継ぎ合わせて動画とします。
動くタイムラプス?タイムラプスとの違いは?
皆さんも一度は聞いたことがあるタイムラプスとは、時間短縮撮影の全般のことを指します。そして、ハイパーラプスは、そこにカメラの動きを加えたものです。
また、カメラを固定して撮る場合にはタイムラプスといい、シャッターを切るたびに横や、縦にずらして撮る場合には、ハイパーラプスといいます。
しかし、回転台の上に載せてカメラを回したとしても、ハイパーラプスとは言わず、カメラポジションがダイナミックに変わるものをハイパーラプスと言うのです。
ハイパーラプスの詳しい説明
ハイパーラプスは、デジタル撮影の画質向上によって、より質が高くて、効率的な露出方式が使用できるようになり、ポストプロダクションや、プロセスにおいて、画像シーケンス安定化を行う自動化ソフトウェアの性能もさらに強化されました。
さらに、デジタル一眼レフカメラの撮像素子の最大解像度が、年々増大していることによって、ポストプロダクションでズーム比を拡大したとしても、画質の低下が小さくなくなりました。
こういった進歩によって、映像編集技法の可能性がさらに広がってきて、画像シーケンスのダイナミクスがさらに向上していると考えられています。
また、カナダのデザイン事務所である、Teehan+LaX ではGoogle ストリートビューの画像を、利用することによって、ハイパーラプス映像を制作し、ストリートビューでは、360°全方向の情景が記録されています。
したがって、広い範囲にわたるカメラ移動をシミュレーションすることが可能で、同社のデモビデオは2013年に公開され、様々な方たちに視聴されました。
「ハイパーラプス」というアプリ
なお、Facebookが所有している画像共有ソーシャルサービスである、Instagramは2014年に「ハイパーラプス」という名のアプリを配信開始し、同社の画像安定化技術とモバイル機器のカメラアプリを使用している。
これは、動くタイムラプス動画を手軽に作成できるもので、さらに、SIGGRAPH2014において、マイクロソフトリサーチの研究グループの一つが「ハイパーラプス」に似た動画作成アプリを発表しました。
その他のアプリ
また、プラットフォームとしては、WindowsやWindows Phone、Androidが想定されています。
なお、このアプリはGoProカメラを使用する関係で、ヘルメットカメラで記録したロック・クライミングやサイクリングなどの一人称映像を、視点がスムーズに移動するタイムラプス動画へと動くというアプリです。
このような一人称映像は、一般に不規則な振動が伴い、高速で再生すると振動が拡大されてしまうので、単純にフレームのサブサンプリングを行って、従来の動画の安定化処理を施すだけでは良い結果はついてこない可能性が高いです。
それから、マイクロソフトリサーチの新しいアルゴリズム的な要素では、まず各フレームで、カメラがたどった軌跡と動く被写体のプロキシモデルを3D仮想空間の中に作成します。
続いて、動く振動を除去したような仮想カメラパスを作り、パスは現実の動く軌跡になるべく近づけられるとともに、レンダリング不能なアングルを含まないように調整されています。
そして、仮想カメラの視点から見た動く映像がレンダリングされ、1枚のフレームを出力するために、前後のフレームから画像の一部を抽出して、プロキシモデルの上に投影することで、シームレスにつなぎ合わせています。
ハイパーラプス動画に必要な機材は?
上記では、ハイパーラプス動画とはどういった動画なのかご紹介してきましたので、ここではハイパーラプス動画に必要な機材のご紹介をしていきます。
必要な機材
ハイパーラプス動画撮影に準備する機材は以下の3つです。それは、カメラと三脚、リモコンで、動画編集ソフトも必要です。
カメラ
まず、ハイパーラプス動画を撮影する場合に、最も重要な機材は、カメラです。
三脚
また、ハイパーラプスの撮影でおすすめな三脚は、マンフロットの三脚で、三脚にセットしたカメラを、動かすパンや、チルトの事を考慮すると、動画用の三脚がおすすめです。
そして、結婚式場のビデオ撮影の仕事をしている場合には、大抵の場合には、ビデオカメラ用の三脚が支給されます。
リモコン
それから、ハイパーラプス動画の撮影では、手ブレなどの微妙なカメラの位置のズレによって、動画がずれていい動画を取れない可能性があります。
したがって、そのようなトラブルを防ぐためにも、リモコンがあると快適に動画撮影が可能になります。
動画編集ソフト
ハイパーラプス動画に必要な機材で、最後にご紹介するのは、動画編集ソフトです。ハイパーラプス動画やタイプラプス動画を編集する場合におすすめするのは、Lightroomと言うソフトです。
ハイパーラプスの撮影設定の方法
ここからは、具体的にハイパーラプスの撮影をしていくための撮り方の設定のご説明をしていきます。
設定方法
ハイパーラプスの撮影間隔を設定して、録画時間をフリーに設定で開始ボタンを押すだけで、撮影をはじめることができます。そして、フリーに設定した場合に、録画終了法は、左にある赤いボタンを押すことです。
また、収録時間をフリーに設定することで、動画の長さは計算されません。なお、00:00:00と表示されますが、不具合ではありませんので問題ありません。
撮り方の設定時間による計算では、撮影間隔と収録時間を設定した際に、動画の長さが自動計算されます。したがって、面倒な計算も必要がありませんので、必要な動画長になるように設定することだけで問題ないです。
シャッタースピードとグリッドの設定
そして、シャッタースピードを調整します。なお、カメラに詳しい方は、マニュアルで撮影しても良いです。しかし、分からない方は、シャッタースピード優先(S,T,Tvなど)で撮影することをおすすめします。
また、目安として1/15秒より遅くすることでスムーズに撮影でき、そして最後にグリッドを表示させて終了です。
ハイパーラプスの撮影の方法や撮り方
ここからは、ハイパーラプスの撮り方をスクリーンショットを使いながらご紹介します。撮影の方法や撮り方に関しては、動画でも紹介しているので、詳しく知りたい方は、動画も見てみてください。
撮影や撮り方
早速、ハイパーラプスの撮り方をご紹介していきます。
カメラの設定の方法
まず設定することは、シャッタースピードについてです。シャッタースピードをあげることで、手振れが軽減してより質の高い動画を撮影することができます。
次に、1/50までスピードを落とすことで、よりいい感じに撮影できるようになります。
そして、最後の設定はF値を4.0にすることです。
ハイパーラプス撮影の方法
ハイパーラプス撮影では、まず、カメラのグリッドを使用して撮影対象が1つのラインに収まっているか確認しましょう。
ピントの基点は看板のRの文字に合わせます。
ハイパーラプスの画像処理の方法
それから、ハイパーラプスの写真を撮影しましたら、画像処理などの色彩調整などをしていきます。RAW現像ソフトを使用して、自分の好みの色彩調整にして、その設定を全ての写真に反映させます。
この画像処理の場合に「Lightroom」を使用すると、画像処理が簡単にでき、おすすめで、視覚的に、画像処理といった色彩の調整を行っていくことが可能です。
そして、最後に画像処理として、複数の画像をつなぎ合わせて、動画にしていく作業をします。おすすめは、「After effects」で作業をすることです。なお、持っていない場合には、動画編集ソフトであれば問題はありません。
ハイパーラプスを編集する方法
これまで、ハイパーラプスの撮影方法をご紹介してきましたので、最後にハイパーラプスを編集する方法を動画を利用してご紹介します。
ハイパーラプスの編集手順
ハイパーラプスの編集手順は、まず、シーケンスの作成をして、画像を取り込む作業を行います。次に、フレームサイズを合わせて、ネスト化を完了させます。最後に、エフェクト「ワープスタビライザー」を付けて終了です。
まとめ
今回の記事では、ハイパーラプス動画の撮影の仕方や、撮り方を動画やスクリーンショットを使いながらご紹介してきました。また、ハイパーラプス動画の撮影に必要な機材も順番にご紹介しています。画像処理についてもぜひ目を通してください。