CrystalDiskinfoの使い方!HDD/SSD診断の見方は?
CrystalDiskinfoはスマートと呼ばれるHDDに搭載された自己診断機能に対応しているHDDの診断が可能なツールです。今回は、このCrystalDiskinfoの使い方やHDD/SSD診断時の見方について解説していきます。
目次
- 1CrystalDiskInfoとは?
- ・HDD/SSDの監視/健康状態の診断ソフト
- 2CrystalDiskInfoのダウンロード方法
- ・ダウンロード手順
- 3CrystalDiskInfoのインストール方法
- ・インストール手順
- 4CrystalDiskInfoの見方
- ・健康状態
- ・温度
- ・S.M.A.R.T.の重要項目
- ・その他の機能
- 5CrystalDiskInfoの健康状態の意味
- ・注意
- ・異常
- ・正常
- ・不明
- 6CrystalDiskInfoの使い方〜便利機能〜
- ・HDD/SSDの状態監視をする方法
- ・S.M.A.R.T.の情報更新ペースを変更する方法
- ・自動更新対象のHDD/SSDを選択する方法
- ・HDD/SSDの監視グラフを表示する方法
- ・合わせて読みたい!アプリケーションの使い方に関する記事一覧
CrystalDiskInfoとは?
CrystalDiskInfoは国産ソフトです。HDDやSSDの故障を診断してくれます。また、故障の診断以外にもディスクの詳細情報などの確認も可能です。公式サイトから好みに合わせて3つのタイプのCrystalDiskInfoをダウンロードできます。
このCrystalDiskInfoは、Windows XPやVista、Windows7、Windows8、Windows10などのOSに対応しています。項目の見方や使い方も非常に簡単なソフトなので、監視するにはもってこいのソフトといえるでしょう。
CrystalDiskinfoはWindowsを利用している方であれば、必見のソフトです。また、基本情報やS.M.R.T.情報など、HDDやSSDの診断の為に必要な情報が公式サイトで案内されています。分からないことがあれば公式サイトをチェックするのもおすすめです。
メインメニューなども案内しているので初めて利用するならぜひ確認してみてください。
HDD/SSDの監視/健康状態の診断ソフト
CrystalDiskinfoはHDDの診断が可能なソフトです。CrystalDiskinfoはスマートと呼ばれるHDDに搭載された自己診断機能に対応しています。
今回は、このCrystalDiskinfoというソフトのHDD/SSD診断時の見方や使い方について解説していきます。
CrystalDiskInfoのダウンロード方法
まずはCrystalDiskInfoのダウンロード方法について解説していきましょう。ダウンロード先は3つ存在します。
ダウンロード手順
CrystalDiskInfoのソフトをダウンロード手順としては、まずCrystalDiskinfoの公式サイトを開いてみましょう。以下リンクをクリックしてみてください。
CrystalDiskInfoのトップページが開かれましたら、画面を少しスクロールしてみましょう。「[2018/11/20] CrystalDiskInfo 8.0.0 」と書かれた部分が2019年2月現在一番新しいバージョンになっています。
ここから画面内に表示されたzipをクリックしてみてください。zipをクリックすれば、CrystalDiskInfoのダウンロードが始まります。
ちなみにダウンロード可能なファイルについては、通常版の他にも「Shizuku Edition」や「Kurei Kei Edition」という萌えキャラが扱われているバージョンも存在します。好みのバージョンをダウンロードしてみましょう。
CrystalDiskInfoのインストール方法
続いてはCrystalDiskInfoのインストール方法についてです。まずは先ほどダウンロードしたCrystalDiskInfoの圧縮ファイルをダブルクリックしてみてください。
インストール手順
CrystalDiskInfoのインストール手順としては、CrystalDiskInfoの圧縮ファイルをダブルクリックしたらファイルが解凍されますので、exeファイルを選択してみましょう。今回は、Diskinfo64.exeを選択しています。
Diskinfo64.exeをダブルクリックすると、「全て展開」か「実行」か「キャンセル」という3つの選択肢が表示されますので、ここで「全て展開」を選択してみてください。すると今度は展開先の選択とファイルの展開が行われます。
ファイルの展開先に問題が無ければ「展開」を選択してみてください。すると、今回はPC(パソコン)内のダウンロードフォルダに展開先を指定したので、ダウンロードフォルダにデータが作成されます。これでCrystalDiskInfoのインストールは完了です。
作成されたフォルダをクリックして中のデータを確認してみると、同じ名前のファイルがあることを確認できますので、同じ名前のファイルをもう一度ダブルクリックしてみてください。
すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という確認の画面がポップされます。ここで「はい」を選択すれば、CrystalDiskInfoが起動されます。
CrystalDiskInfoの見方
続いてはCrystalDiskInfoの見方について触れていきましょう。CrystalDiskInfoでは以下項目をチェックすることが可能です。
- 健康状態
- 温度
- S.M.A.R.T.の重要項目
- その他の機能
順に確認していきましょう。
健康状態
まずはCrystalDiskinfoの健康状態についてです。CrystalDiskinfoにおいて健康状態とは、「注意」や「異常」、「正常」、「不明」の4種で表示される仕組みになっています。くわしくは後述する「CrystalDiskInfoの健康状態の意味」を確認してみてください。
ちなみにこの健康状態は、S,M.R.T情報の「代替保留中のセクタ数」や「代替処理済セクタ数」、「回復不可能セクタ数」という3つの項目から判定されています。
イメージとしては、不良データやその予備軍、ディスクが物理的に損傷していて使用できないもの、間もなく使用できなくなると良そうされるものなどがチェックされる形です。
セクタ数とは、扇形で表示される記憶領域のことで、単位のことを指しています。なお、HDDでは1セクタ512Bです。
温度
続いてはCrystalDiskinfoの温度についてです。CrystalDiskinfoにおいて温度とは、動作が保証されている温度を確認する為に用意されています。
通常、PC(パソコン)の動作が保証されている最高温度は55度です。普段の温度の目安はだいたい45度未満であるとイメージしておいてください。45度以上の高温が続いてしまうと、HDDの寿命が大幅に縮まってしまいますので注意が必要です。
PC(パソコン)内の清掃は定期的に行い、PC(パソコン)内部を一定温度まで冷却できるよう設備を見直しておく必要があります。
画像例だと、現在CrystalDiskinfoで38度になっているので、ひとまずは適温で稼働できているということになります。
S.M.A.R.T.の重要項目
続いてはCrystalDiskinfoのS.M.A.R.T.の重要項目についてです。CrystalDiskinfoには様々な項目が設定されています。その中には特に重要な項目が7つあります。それが以下項目です。
- 01-リードエラーレート
- 05-代替処理済セクタ数
- 07-シークエラーレート
- 0C-電源投入回数
- C2-温度
- C5-代替処理保留中のセクタ数
- C6-回復不可能セクタ数
順に確認していきましょう。
まず、CrystalDiskinfoにおいてリードエラーレートとは、データを読み込むときに発生したエラーのことです。CrystalDiskinfoではこのリードエラーレートの数値が良くないと、ハードディスク内で以上が起きている可能性が高くなります。
ただし、今すぐ使用不可能になってしまうような緊急性のあるエラーではありません。
次にCrystalDiskinfoの代替処理済セクタ数についてですが、代替処理済セクタ数とは、不良セクタに対して再度割り当てられたセクタ数のことを指します。不良セクタとこの代替処理済セクタ数に差異がある場合、何らかの問題が発生している可能性があります。
続いてCrystalDiskinfoのシークエラーレートについてですが、このシークエラーレートとは、磁気ヘッドの消耗率のことを指しています。シークとは移動という意味です。
この磁気ヘッドが移動に失敗している割合次第では、ハードディスクに物理的な問題が起きている可能性があります。
続いてはCrystalDiskinfoの電源投入回数についてです。この電源投入回数とは、ハードディスクの電源をONにした回数とOFFにした回数のことを意味しています。
CrystalDiskinfoにおいて温度とは、ハードディスク内の現時点の温度のことです。当然ですが、この温度が高いとHDDの損傷が激しくなります。45度以上にはならないよう注意しておいてください。
続いてはCrystalDiskinfoの代替え処理保留中のセクタ数についてです。このCrystalDiskinfoの代替え処理保留中のセクタ数とは、不良セクタの待機している比率のことを指します。
不良化セクタが検討されているセクタ数でもあるので、値が少ないほど良いということになります。
CrystalDiskinfoにはもう一つ、回復不可能セクタ数という項目も用意されています。このCrystalDiskinfoの回復不可能セクタ数とは、オフラインスキャンにより発見された回復不能なセクタ数のことを指しています。
当然ですが、このCrystalDiskinfoの回復不可能セクタ数は低いほど良いという形になります。
その他の機能
CrystalDiskinfoには、その他にもたくさんの機能が用意されています。CrystalDiskinfoで確認できる項目としては以下が挙げられます。
- スピンアップタイム
- スタート/ストップ回数
- 使用時間
- スピンアップ再試行回数
- キャリブレーション再試行回数
- ロード/アンロード サイクル回転数
- セクタ代替処理発生回数
- UltraDMA CRCエラー数
- ライトエラーレート
順に解説していきましょう。
CrystalDiskinfoにおいてスピンアップタイムとは、モーター石堂完了するまでの時間を指します。これは規定の回転数に到達するまでという意味です。
次にCrystalDiskinfoのスタート/ストップ回数についてですが、これはモーターのスタートした回数・ストップした回数のことです。続いてCrystalDiskinfoの使用時間とは、工場出荷時から累計したハードディスクの稼働時間のことを指します。
続いてCrystalDiskinfoのスピンアップ再試行回数とは、スピンアップに失敗してしまった数のことです。
また、CrystalDiskinfoのキャリブレーション再試行回数も、同じように再試行した回数のことですが、こちらはキャリブレーションという機能を再試行した数になります。キャリブレーションとは、オフトラック減少を自動で修正する機能のことです。
続いてCrystalDiskinfoのロード/アンロードサイクル回転数とは、次期ヘッドが磁気ディスク表面から離れ、再び時期ディスク表面に戻ったときの回数の合計値です。
CrystalDiskinfoのセクタ代替処理発生回数とは、セクタの代替処理発生数のことを指します。続いてCrystalDiskinfoのUltraDMA CRCエラー数とは、DMAモードにてデータ転送の際発生したCRCのエラー数のことです。
最後にCrystalDiskinfoのライトエラーレートについてですが、これは単純にデータの書き込みに失敗してしまった場合の割合のことです。
このようにCrystalDiskinfoはHDDやSSDの診断の際様々な項目でデータをチェックします。
CrystalDiskinfoの見方としては、このような項目を理解しておく必要がありますが、使い方自体は監視してるシステムの計算結果を見ることが主な作業なのであまり難しく考える必要もないでしょう。
CrystalDiskInfoの健康状態の意味
続いてはCrystalDiskInfoの健康状態の意味について触れていきます。健康状態は以下のような形で診断結果を確認する形となります。
注意 | 不良セクタが一つ以上存在する場合 |
異常 | 現在地がしきい値を超えた場合 |
正常 | 問題無し |
不明 | 健康状態を判定する為に必要なS.M.R.T.項目が取得できていない場合 |
順に確認していきましょう。
注意
CrystalDiskinfoの健康状態が注意になっているときは、「代替保留中のセクタ数」や「代替処理済セクタ数」、「回復不可能セクタ数」のどれかで「しきい値」を超えてしまった項目がある状態です。
今すぐにPC(パソコン)がクラッシュしてしまうというわけではないですが、該当したHDDやSSDに重要なデータが残されているのであれば、今すぐバックアップを用意しておくべきでしょう。
CrystalDiskinfoにおいて、「生の値」が指定を超えると注意と診断されますが、この設定は健康状態設定から行うことができます。デフォルトではすべて1となっています。
異常
CrystalDiskinfoで健康状態が異常と表示されているのは、CrystalDiskinfoにおいて現在地が指定したしきい値よりも数値が小さくなっているからです。CrystalDiskinfoで異常と診断されてしまった場合、最悪故障の可能性もあるので注意が必要となります。
正常
CrystalDiskinfoにおいて正常とは、特に問題なくPC(パソコン)が稼働できていることを意味します。
不明
CrystalDiskinfoにおいて不明とは、健康状態を診断する為に必要なS.M.R.T.の値を取得しきれていない場合判定されます。
CrystalDiskInfoの使い方〜便利機能〜
続いてはCrystalDiskInfoの使い方です。CrystalDiskInfoの便利機能について確認していきましょう。
HDD/SSDの状態監視をする方法
CrystalDiskinfoには、便利機能の一つとして、HDD/SSDの状態監視を行う機能があります。
常駐させたい場合はCrystalDiskinfoのメニューから機能タブを選択し、機能のメニュー内に表示された「常駐」を選択すれば、CrystalDiskinfoにて常時監視が可能となります。
S.M.A.R.T.の情報更新ペースを変更する方法
CrystalDiskinfoには画面の機能タブにて自動更新を行えるようになっていて、いつ更新するか時間を指定することもできます。
CrystalDiskinfoS.M.A.R.T.の情報更新ペースを変更する方法としては、CrystalDiskinfoには画面の機能タブを確認する必要があります。
CrystalDiskinfoでは、S.M.A.R.T.の情報更新ペースを変更したい場合、機能タブから「自動更新」を選択します。すると、CrystalDiskinfoで何分毎にPC(パソコン)を監視するか、時間指定を行えるようになります。
自動更新対象のHDD/SSDを選択する方法
CrystalDiskinfoにて自動更新対象のHDD/SSDを選択する方法としては、CrystalDiskinfoの画面の機能タブを確認する必要があります。
CrystalDiskinfoの機能タブから、「自動更新対象」にマウスを持っていってみてください。すると、自動更新対象について、「全てのディスクを自動更新対象にする」や「全てのディスクを自動更新対象からはずす」、もしくは各ドライブが表示されます。
CrystalDiskinfoで自動更新対象のHDD/SSDを選択したい場合は、ここから選択することでHDDやSSDを選択して監視を行うことができるようになります。
また、CrystalDiskinfoの監視によるPC(パソコン)負荷が心配な場合でも調整が可能となっています。
HDD/SSDの監視グラフを表示する方法
CrystalDiskinfoでHDD/SSDの監視グラフを表示したい場合は、まず画面の機能タブを確認します。CrystalDiskinfoの機能タブに表示された項目のなかに「グラフ」という項目がありますので、こちらをクリックしてみてください。
CrystalDiskinfoにて機能タブからグラフを選択すれば、別の画面としてグラフがポップアップされます。PC(パソコン)何に付属したHDDやSSDが色分けされてグラフに表示されますので、気になる項目を選択してグラフをチェックしてみましょう。
CrystalDiskinfoの使い方!HDD/SSD診断の見方は?~まとめ~
さて、今回はCrystalDiskinfoの使い方として、HDDやSSD見方など様々な項目について触れてみました。CrystalDiskinfoはダウンロードも簡単で、インストール先のフォルダも自由に変更できます。
インストールするファイルについてはバージョンが複数存在します。CrystalDiskinfoの通常版をインストールするだけでも本来は十分ですが、キャラを楽しみたいなら「Shizuku Edition」や「Kurei Kei Edition」などをインストールするのもよいでしょう。
CrystalDiskinfoはインストール後、起動したらすぐ健康状態を確認することができるので、使い方で悩む必要もありません。CrystalDiskinfoを常駐させれば、監視もスムーズですし、CPUを多く使われることもありません。
しいて言うなら項目が多いです。インストールしたばかりで初めてCrystalDiskinfoを利用する人にとっては細かい項目がたくさんあるので見方を覚えるのは難しいかもしれません。
しかし、一度ソフトの見方や使い方を覚えてしまえば、今PC(パソコン)内部で(HDDやSSD)何が起きているのかすぐ分かるので、非常に便利なソフトと云えるでしょう。
無料のソフトですが、最低限必要な情報は見方も簡単ですし、使い方も慣れれば簡単です。PC(パソコン)診断ソフトを探しているのであれば、ぜひCrystalDiskinfoをインストールしてみてはいかがでしょうか。