CrystalDiskMarkの使い方とスコアの見方【速度計測】

HDDやSSD、USBメモリの速度が遅いと気になったことはありませんか?そんな時は「CrystalDiskMark」を使いましょう。使い方は簡単です。「CrystalDiskMark」はストレージの速度を計測するソフトで、ここでは使い方を簡単に説明します。

 CrystalDiskMarkの使い方とスコアの見方【速度計測】のイメージ

目次

  1. 1CrystalDiskMarkとは?
  2. HDDやSSDなどの速度を計測できるソフト
  3. 2CrystalDiskMarkの使い方〜ダウンロード/インストール〜
  4. CrystalDiskMarkのダウンロード手順
  5. CrystalDiskMarkのインストール/起動手順
  6. 3CrystalDiskMarkの使い方〜スコア測定〜
  7. 測定設定
  8. メニューバーで出来ること
  9. 測定開始方法
  10. 4CrystalDiskMarkのスコアの見方
  11. 各スコアの用語解説
  12. Seq Q32T1
  13. 4KiB Q8T8
  14. 4KiB Q32T1
  15. 4KiB Q1T1
  16. 合わせて読みたい!メモリに関する記事一覧

CrystalDiskMarkとは?

CrystalDiskMarkの画面

CrystalDiskMarkとは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、USBメモリ、SDカード、micro SDカード、ネットワークストレージといったストレージ(記憶装置)の読み込み/書き込み速度を計測するソフトウェアです。

ベンチマークソフトとも言います。フリーソフトなので無料で利用できます。使い方はとても簡単です。

以下CrystalDiskMarkの公式サイトです。

CrystalDiskMark – Crystal Dew World

ソフト開発者のTwitterです。

hiyohiyo (@openlibsys) | Twitter

CrystalDiskMarkは、以下のようにストレージの速度を測定しています。

HDDやSSDなどの速度を計測できるソフト

速度のイメージ

CrystalDiskMarkは、実際のストレージに読み込み/書き込みを行うので、HDDやSSD、USBメモリ、SDカード、micro SDカード、ネットワークストレージなどの正確な速度が計測できます。使い方はボタン1つ押すだけで測定できます。

CrystalDiskMarkの動作環境

CrystalDiskMarkの対応OSは、以下のWindowsの32bit版と64bit版に対応しています。Macには対応していません。
 

  • Windows XP
  • Windows Server 2003
  • Windows Vista
  • Windows Server 2008
  • Windows 7
  • Windows 8
  • Windows Server 2012
  • Windows 8.1
  • Windows 10
  • Windows Server 2016
 

ブラウザは、IE 8.0以降に対応しています。

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CrystalDiskMarkの使い方〜ダウンロード/インストール〜

PCの使い方のイメージ

ここではCrystalDiskMarkの使い方、ダウンロードとインストール方法について説明します。

CrystalDiskMarkのダウンロード手順

CrystalDiskMarkのダウンロードイメージ

CrystalDiskMarkのダウンロードは、3つの方法から選べます。どれも同じ使い方をするので、自分が使いやすいものをダウンロードしてください。
 

  • ZIP/Portable版
  • インストーラー版
  • Microsoft Store版

詳しくダウンロードの方法を説明します。

ZIP/Portable版

CrystalDiskMarkのZIP/Portable版のダウンロード方法は、以下のサイトからダウンロードできます。

ダウンロード – Crystal Dew World
CrystalDiskMarkのZIP/Portable版のダウンロード

CrystalDiskMarkのダウンロードサイトの中ほどにある「zip」と書かれた緑色のアイコンをクリックします。別のサイトに移動してそのまま待つと、CrystalDiskMark6_0_2.zipというファイルがダウンロードされます。

CrystalDiskMarkのzip展開後のファイルイメージ

ダウンロードしたファイル、CrystalDiskMark6_0_2.zipを展開すると、図のように表示されます。

ZIP/Portable版のCrystalDiskMarkの使い方は、システムの種類に合わせて使用してください。32bit版であればDiskMark32.exeを、64bit版であればDiskMark64.exeを使用します。

CrystalDiskMarkを削除したい場合はフォルダごとごみ箱へ入れれば、アンインストールになります。

インストーラー版

CrystalDiskMarkのインストーラー版のダウンロード方法は、以下のサイトからダウンロードできます。

ダウンロード – Crystal Dew World
CrystalDiskMarkのインストーラー版のダウンロード

CrystalDiskMarkのダウンロードサイトの中ほどにある「exe」と書かれた緑色のアイコンをクリックします。別のサイトに移動してそのまま待つと、CrystalDiskMark6_0_2.exeというファイルがダウンロードされます。

具体的なインストール手順は「CrystalDiskMarkのインストール/起動手順」で使い方を説明します。

アンインストールは「設定」から「アプリ」を選択し削除します。

Microsoft Store版

CrystalDiskMarkのMicrosoft Store版のダウンロード方法は、以下のサイトからダウンロードできます。
(Microsoftのアカウントが必要です。)

CrystalDiskMark を入手 - Microsoft Store ja-JP
Microsoft Store版のWebサイト

CrystalDiskMarkのMicrosoft Store版のWebサイトが表示されるので、「入手」をクリックします。(※1)

Microsoft Storeアプリの画面

Microsoft StoreアプリのCrystalDiskMarkインストール画面が起動するので、「入手」をクリックします。するとインストールされます。

Microsoft Store版のアンインストールもインストール版と同様に、「設定」から「アプリ」を選択し削除します。

※1:ブラウザがGoogle Chromeの場合、下のメッセージが表示される場合があります。その時は「Microsoft Storeを開く」をクリックしてください。

Microsoft Storeを開くか確認(Chromeの場合)

CrystalDiskMarkのインストール/起動手順

CrystalDiskMarkのインストーラー版の画面

ここではCrystalDiskMarkのインストーラー版を使って、起動手順を説明します。

ダウンロードしたCrystalDiskMark6_0_2.exeを実行すると、インストールが始まります。

※このとき「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というメッセージが表示されたら、「はい」を選んで進みます。

インストールの開始、同意

「同意する(A)」をクリックして、「次へ(N) >」をクリックします。

インストール先の指定

インストール先を指定して「次へ(N) > 」をクリックして次へ進みます。

プログラムグループの指定

プログラムアイコンを作成する場所を指定して、「次へ(N) >」をクリックし次へ進みます。

デスクトップ上にアイコンを作成するか選択

デスクトップ上にアイコンを作成する場合は、チェックを付けて「次へ(N) >」をクリックします。

インストールの準備完了

インストールする設定に変更がなければ、「インストール(I)」をクリックしてインストールします。

インストールの完了

インストールが終了するとこの画面が表示されます。「完了(F)」ボタンを押して終了します。

「CrystalDiskMark6を実行する」にチェックを付けているとすぐに起動します。

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CrystalDiskMarkの使い方〜スコア測定〜

スコアのイメージ

CrystalDiskMarkの使い方、スコア測定について説明します。

測定設定

CrystalDiskMarkの起動直後の画面

ここでは測定設定の使い方について説明します。

起動直後は上の画面が表示されます。基本的に何も変更しなくて測定できます。
 

測定回数

測定回数のイメージ

左上の緑色ボタンから1つ右隣に、数字のみが書かれた欄があります。これが測定回数になります。デフォルトでは、5回に設定されています。測定回数設定の使い方は、回数を増やすと速度がより正確になることを期待できますが、測定時間が長くなります。

データサイズ

データサイズのイメージ

左上の緑色ボタンから右に2つ目の欄が、測定に使用するデータサイズです。デフォルトでは、1GiBに設定されています。容量が大きいほど時間がかかります。データサイズ設定の使い方は、HDDやSSD、USBメモリなどのサイズが小さい場合は、ここを少なく設定します。

「GiB」という単語が見慣れないかもしれません。
これは、普段見る「〇〇GB」「○○KB」などと区別するために使用されています。

単位は下のように設定してあります。

1GiB = 1024MiB = 1024x1024KiB = 1024x1024x1024B
1GB = 1000MB = 1000x1000KB = 1000x1000x1000B

測定対象のドライブ

測定対象のドライブ

左上の緑色ボタンから右に3つ目の欄が、測定対象のドライブ(ストレージ)になります。デフォルトでは、Cドライブが設定されています。測定対象のドライブ設定の使い方は、ここを変更することでHDDやSSD、USBメモリ、SDカード、micro SDカード、ネットワークストレージなど選択することができます。

メニューバーで出来ること

メニューバーのイメージ

メニューバーで出来ることについて説明します。

ファイルメニュー

ファイルメニューのイメージ

「ファイル(F)」メニューの使い方は以下の通りです。
 

  • コピー:クリップボードにスコアをコピー
  • 保存:テキストデータにスコアを保存
  • 終了:プログラムの終了

設定メニュー

設定メニューのイメージ

「設定(S)」メニューの使い方は以下の項目を設定できます。
 

  • テストデータ:ベンチマークに使用するデータパターンの設定
  • インターバルタイム:個別テスト間のインターバルタイムの設定
  • キュー数 & スレッド数:キュー数とスレッド数の設定(ここでスコアのデフォルト値を修正できます。)
  • IE8モード:レンダリングモードを Edge から IE8 モードに設定

テーマメニュー

テーマメニュー

「テーマ(T)」メニューの使い方は以下の通りです。
 

  • 拡大:画面サイズを変更できます。
  • テーマ:ボタン色と背景イメージを設定します。

ヘルプメニュー

ヘルプメニューのイメージ

「ヘルプ(H)」メニューの使い方は以下の通りです。
 

  • ヘルプ:CrystalDiskMarkのサイトが開きます。
  • CrystalDiskMarkについて:バージョンやシステムの種類、リリース日などが分かります。
  • Crystal Dew World [Web]:作者のサイトが開きます。

言語メニュー

言語メニュー

「言語(Language)」メニューの使い方は、ご覧の通り様々な言語に設定できます。

測定開始方法

測定開始ボタンのイメージ

左側にある緑色のボタンを押すと測定が開始されます。

「All」は4つあるすべての速度を測定します。「All」の下のボタンを選ぶと、個別にスコアを測定することができます。

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CrystalDiskMarkのスコアの見方

スコアのイメージ

CrystalDiskMarkのスコアの見方について説明します。

CrystalDiskMarkで測定できるスコアは、読み込みと書き込みに4つずつあります。
 

Seq Q32T1 シーケンシャルアクセス、マルチキュー(32個)&シングルスレッド(1つ)、ブロックサイズ128KiB
4KiB Q8T8 ランダムアクセス、マルチキュー(8個)&マルチスレッド(8つ)、ブロックサイズ4KiB
4KiB Q32T1 ランダムアクセス、マルチキュー(8個)&シングルスレッド(1つ)、ブロックサイズ4KiB
4KiB Q1T1 ランダムアクセス、シングルキュー(1個)&シングルスレッド(1つ)、ブロックサイズ4KiB

各スコアは1秒間に〇〇MBの読み込み/書き込みの速度を測定しています。
1MB = 1000KB = 1000x1000B

各スコアの用語解説

用語解説のイメージ

用語の見方は以下のサイトが詳しいので引用します。

 

  • シーケンシャルアクセス:連続した領域に読み込み、あるいは書き込むこと。
  • ランダムアクセス:ランダムな領域に読み込み、あるいは書き込むこと。
  • マルチキュー:ネイティブコマンドキューイング(NCQ)に対応している場合に、複数のコマンドのキュー(命令の待ち行列)が入っていても処理できる。
  • マルチスレッド:複数の処理の流れを並行して進めることができる。

ネイティブコマンドキューイング(NCQ)については、こちらで詳しく解説されています。

ネイティブコマンドキューイング(NCQ)の定義について

・ブロックサイズ(Block Size)

HDDやSSD、USBメモリなどは、ある程度まとまったデータの塊で構成されています。これはブロック化と呼ばれ、コンピュータープログラムのデータを扱いやすくするために行われています。

Seq Q32T1

Seq Q32T1のスコアのイメージ

「Seq Q32T1」は、以下の設定のスコアです。
 

  • シーケンシャルアクセス(Sequential Access)
  • マルチキュー&シングルスレッド(Multi Queue & Single Thread)
  • キュー数は32個
  • スレッド数は1つ
  • ブロックサイズ(Block Size)は128KiB

見方は、連続した領域に複数命令32個と1つの処理を、128KiBのデータの塊で計測します。

4KiB Q8T8

4KiB Q8T8のスコアのイメージ

「4KiB Q8T8」は、以下の設定のスコアです。
 

  • ランダムアクセス(Random Access)
  • マルチキュー&マルチスレッド(Multi Queue & Multi Thread)
  • キュー数は8個
  • スレッド数は8つ
  • ブロックサイズ(Block Size)は4KiB

見方は、ランダムな領域に複数命令8個と8つの処理を並列して、4KiBのデータの塊で計測します。

4KiB Q32T1

4KiB Q32T1のスコアのイメージ

「4KiB Q32T1」は、以下の設定のスコアです。
 

  • ランダムアクセス(Random Access)
  • マルチキュー&シングルスレッド(Multi Queue & Single Thread)
  • キュー数は32個
  • スレッド数は1つ
  • ブロックサイズ(Block Size)は4KiB

見方は、ランダムな領域に複数命令32個と1つの処理を、4KiBのデータの塊で計測します。

4KiB Q1T1

4KiB Q1T1のスコアのイメージ

「4KiB Q1T1」は、以下の設定のスコアです。
 

  • ランダムアクセス(Random Access)
  • シングルキュー&シングルスレッド(Single Queue & Single Thread)
  • キュー数は1個
  • スレッド数は1つ
  • ブロックサイズ(Block Size)は4KiB

見方は、ランダムな領域に命令1個と1つの処理を、4KiBのデータの塊で計測します。

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