2018年12月20日更新
Windows10のメモリ解放はMicrosoftの純正ソフトで解決!
Windows10が重いときのメモリ解放の方法を知っていますか?Microsoft社が開発したWindows10対応ソフトResource Kit Toolsのempty.exeでパソコンのメモリを解放してしまいましょう。自動化の詳しい設定方法もお教えします!
目次
Windows10のメモリ解放とは
皆さんはWindows10のパソコンで"メモリ解放"をしたことがありますか?メモリとはパソコン内のアプリケーションを動作させるために必要な記憶域なので、頻繁にアプリケーションを立ち上げるとメモリがすぐにパンパンになってしまいます。
メモリがパンパンになるとパソコンが重くなるので、一時的に使わないアプリケーションのメモリを消してメモリの容量を増やす"メモリ解放"をする必要があります。
メモリの残量はタスクマネージャーというソフトを開くことで確認することができます。
Windows10のタスクマネージャーはパソコン画面の下にある黒い帯のタスクバーを右クリックして、メニュー欄から"タスクマネージャー"を左クリックすることで起動することができます。
上の画像にあるように、タスクマネージャーを開くことができたら、メモリの項目に注目してください。どのアプリケーションがどれほどのメモリを使っているのかが分かります。
画像の場合、他のアプリケーションよりもChromeのメモリが桁違いの容量を占拠していることが、見てわかりますね。
また、タスクマネージャーのタブを"プロセス"から"メモリ"に切り替えると、メモリの詳しいデータを分析することができます。
60秒前までのメモリ容量をグラフで読み取ることができますし、使用容量や空き容量(○○GB)も数字で読み取ることができますね。
メモリ解放するのはどんな時?
Windows10でメモリ解放は基本的にパソコンが重い状態になった時にします。パソコンが重い時とは、立ち上げたソフトが固まってフリーズしてしまったり、フリーズはしなくても画面の動作がカクカクな状態の時を指します。
ただ、メモリ解放をむやみにしてはいけません。パソコンが重いわけでもないのにメモリ解放を頻繁にしてしまうと、たまに作業中のソフトが強制終了したり、逆にパソコンが重い状態に戻る場合があります。
何もソフトを開いていないのにパソコンが重い場合や、一つのソフトだけで作業しているのにパソコンが重い場合にメモリ解放をしてみると良いでしょう。
パソコン動作が重い原因は
Windows10のパソコンが重い原因として主に2つの原因があります。2つの原因はメモリの空き容量がないという原因と、CPUの使用率が100%の状態の原因があります。
メモリの空き容量がないときはメモリ解放をしますが、CPUの使用率を下げる場合は一番CPUを使っているアプリケーションを終了させる方法で解決することができます。
パソコンが重い原因があらかた分かったでしょうか?今回はメモリ解放メインでパソコンを軽くする方法を説明していきます。
Windows10のメモリ解放できる純正ソフトは?
タスクマネージャーを使わずに、Windows10でメモリ解放をするために別のソフトを使う方法を説明していきます。
メモリ解放をすることができるソフトは無料でたくさんありますが、できればMicrosoft社が出している純正のソフトを使いたいですよね。
Microsoft社のソフトならウィルスの危険性がないしWindows10でも不具合が少なく利用できるので心置きなく、メモリ解放ができてしまいますね。
よって、今回はMicrosoft社が出しているメモリ解放ソフトResource Kit Toolsを使って、メモリ解放の仕方を伝授していきたいと思います!
Resource Kit Tools
Resource Kit ToolsはMicrosoft社が開発したものですが、なんと無料で使用することができてしまいます。
Resource Kit ToolsはMicrosoft社で正式に“Windows Server 2003 Resource Kit Tools”と呼ばれており、Resource Kit Toolsはもともとサーバーのためのメモリ解放を手助けするソフトです。
なので、個人のパソコン利用でメモリ解放するように設定し直さなければなりません。設定はなかなか複雑なものですが、次の見出しから説明する手順にそって実演すれば簡単にメモリ解放できてしまいます!
Windows10のメモリ解放を純正ソフトを使って行う方法
それでは、Windows10の純正ソフトResource Kit Tools内のempty.exeを実行して、本題であるメモリ解放の方法を説明していきます。
Microsoft純正ソフトをダウンロード
まず、Microsoft社のダウンロードページより"Windows Server 2003 Resource Kit Tools"をダウンロードしてみましょう。
下記に示したWindows Server 2003 Resource Kit ToolsのダウンロードページのURLをURL記入欄にコピーペーストしてください。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?displaylang=en&id=17657
Windows Server 2003 Resource Kit Toolsのダウンロードページ入力移動したら、ページを下にスクロールして、"Download"を左クリックしてください。
すると、rktools.exeが自動的にダウンロードされます。自動的にダウンロードされない場合、上の画像にある青色の別リンクを左クリックしてダウンロードしてください。
rktools.exeのダウンロードが完了したらダブルクリックして起動させて下さい。
上の画像のようなポップアップが表示されたら、"了承してインストール"を左クリックしてください。
そしたらインストールするウィンドウが表示されるので、"Next"を左クリックしてください。
同意書のような画面になるので、"I Agree"を左クリックして、黒丸●を付けてください。そのあと"Next"を左クリックします。
パソコンのユーザー名入力画面になりますが、デフォルトのままで大丈夫です。"Next"を左クリックしてください。
ソフトをインストールする場所を入力することができます。後でインストールした場所を参照するので、メモなどで覚えておいてください。
そして、"Install Now"を左クリックしてください。
インストール動作が始まります。
うまくインストールができると、上の画像のような画面になります。"Finish"を左クリックして終了させてください。
メモリ開放のための設定
Resource Kit Toolsをインストールしただけではメモリ解放することができません。Resource Kit Toolsでempty.exeを実行することでメモリ解放ができます。empty.exeをWindows10の64bit環境でも動作させるには細かい設定が必要になります。
empty.exeはResource Kit Toolsのフォルダ内にあるので、ファイル検索で"empty.exe"と入力してResource Kit Toolsのフォルダ内から見つけてください。
empty.exeを移動させる
empty.exeを見つけることができたのなら、empty.exeを選択した後左クリックして"コピー"を選択してください。
コピーしたempty.exeをCドライブのWindowsフォルダ内のSystem32の中に貼り付けてください。
メモリ解放を実行
これで下準備は終わりです。では、実際にメモリ解放をしていきましょう。メモリ解放する前にアプリケーションを開いているなら、今の状態を一応保存しておいてください。メモリ解放によって情報が消える可能性があります。
Windows10のアプリケーション検索から、"ファイル名を指定して実行"を検索して開いてください。
ファイル名記入欄があるのでそこに"empty.exe *"と打ち込んでください。"OK"を左クリックすることでメモリ解放が実行されます。
コマンドプロンプトという黒いウィンドウが表示されて、うまく処理した後に消えたらメモリ解放成功です。
上の画像からわかるように、なんと実行前よりもメモリの使用率が下がりました!
Windows10のメモリ開放を自動的に実行させる
さて、メモリ解放の実行がうまくいったでしょうか?なんとこのメモリ解放の操作を手動でなく自動に設定することができてしまいます。それでは自動化の設定方法について詳しく見ていきましょう。
自動的に実行させるメリットは?
empty.exeメモリ解放の自動化を設定することで、メモリのせいで重くなった時にいちいちempty.exe *と入力する手間を省くことができるメリットが生じます。
自動化されるとある時間間隔によってメモリ解放されるようになります。導入に少し手間がかかりますが、メモリ解放の自動化設定方法を説明していきます。
メモリ開放を自動実行させる方法
自動化させるためには別途起動スクリプトを用意する必要があります。「スクリプトなんてつくれない!」という方、そのスクリプトはなんとメモ帳で簡単に作ることができます。まずは、メモ帳を開いてください。
メモ帳を開いたら1行目にSet epy = CreateObject("Wscript.Shell")2行目にepy.run "cmd /c empty.exe *",vbhideと入力してください。
"名前を付けて保存"を選択して上の画像のように、拡張子を.vbsに変換してどこでもいいので保存してください。"○○.vbs"としてファイルが生成されたらスクリプト作成の説明は終了です。
それでは実際に自動化の設定をしていきます。Windows10に内蔵されているアプリケーションのタスクスケジューラを開いてください。アプリケーション検索から探すのが手っ取り早いです。
タスクスケジューラを開いたら"タスクスケジューラ(ローカル)"を右クリックして、"タスクの作成"の項目を左クリックしてください。
タスクの作成ウィンドウが表示されたら、タスクの名前を何でもいいのでわかりやすいように決めてください。
次にトリガータブを左クリックして開いて、"新規"を左クリックしてください。
すると、新しいトリガーのウィンドウが表示されます。まずは、"タスクの開始"の項目を"ログオン時"に変更してください。
そしたら、"繰り返し間隔"にチェックを入れて、適切な時間帯に変更してください。そしたら"OK"を左クリックしてください。
そして、タスクの作成ウィンドウに戻ったら、操作タブを左クリックして開いてください。そしたら、"新規"を左クリックして新しい操作のウィンドウを開いてください。
"参照"を左クリックしてください。
自分が保存したメモリ解放のスクリプト「○○.vbs」を選んで、参照してください。
"OK"を左クリックすると、上の画像のように新しい操作が追加されます。そのあとまた"OK"を左クリックすることでメモリ解放自動化の設定が完了します。長い操作となりましたがこれでメモリ解放の説明が終わりました!