2019年06月06日更新
Procreateの使い方!iPadでお絵かきするための基本機能や便利技を解説
iPadで絵を描きたいという方には、「Procreate」というペイントツールがおすすめ。使いやすく、評判も良いペイントツールです。今回の記事では、Procreateの基本的な機能や使い方を解説していきます。機能面や使い方を確認しましょう。
目次
- 1Procreateとは
- ・iPad用のお絵かき・イラストアプリ
- 2Procreateの機能とメリット
- ・メインのインターフェースが使いやすい
- ・「Quickline」で直線も引きやすい
- ・図形の描画をサポートする「QuickShape」も新たに追加
- ・キャンバスサイズが変更できる
- ・4種類の描画ガイド
- ・多彩なレイヤーのブレンドモードを選べる
- ・ブラシの無料配布
- 3Procreateのインストール/ダウンロード方法
- ・インストール/ダウンロードの手順
- 4Procreateの使い方
- ・キャンバス
- ・ギャラリー
- ・描画ツール~ブラシ・消しゴム・ぼかし~
- ・レイヤー
- ・カラー
- ・アクション(設定)
- ・クロップしてサイズ変更
- ・描画ガイド
- ・ビデオ
- ・画像調整
- ・選択ツール
- ・変形ツール
- ・ジェスチャー
- ・その他のツール
- 5Procreateを使うときにオススメの設定
- ・Procreate の「環境設定」の調整
- ・パームリジェクション機能を「OFF」に
- ・ブラシの「ストリームライン(手ブレ補正機能)」を調整
- ・「Quick Menu(ショートカット機能)」を設定
- ・合わせて読みたい!イラストに関する記事一覧
Procreateとは
Apple Pencilが誕生したことで、「iPadで絵を描いてみたい」と思う方も増えてきたのではないでしょうか。近年ではiPadで使用できるペイントツールが増えつつあります。
どのペイントツールを使えばいいか分からないという方のために、今回は「Procreate」というアプリをご紹介します。iPadで絵を描きたい方、新しく良いペイントツールを探したいという方はぜひご覧ください。
下記リンクは、Procreateの公式サイトになります。公式サイトの紹介も合わせながら項目を確認してみてください。
iPad用のお絵かき・イラストアプリ
まずはProcreateとはどのようなツールなのかを詳しく紹介します。Procreateとは、iPad用のお絵描き・イラストアプリ。絵を描くための基本的な機能がそろっており、使いやすいと評判のお絵描きツールです。
お絵描きツールに必須とも言われている手ぶれ機能や、作業効率をUPできるジェスチャコントロール。手のひらが画面に触れても問題なく絵が描けるパームリジェクション機能など、iPadで絵を描くために必要となる機能がばっちりそろっています。
機能面はパソコンのペイントツールにも劣らないほど豊富で、本格的な絵をiPadで描いてみたいという方にはぜひおすすめしたいアプリとなっています。ブラシ素材等も豊富です。
Procreateは多くのユーザーに支持されているペイントツールであり、App Storeの評価・レビューでも高評価を獲得しています。信頼できるアプリケーションと言えるでしょう。
Procreateがどのようなアプリなのかが把握できたら、次はProcreateの機能面・使用する際のメリット等を確認していきます。Procreateはどういった面が便利であり、メリットとなるのでしょうか。
Procreateの機能とメリット
この項目では、Procreateの機能・メリットについてを紹介します。基本的な機能はほぼそろっているProcreateですが、それだけではメリットとは言えません。
メリットと言えるだけの機能が、このProcreateにはあるのです。この項目でProcreateの便利機能を確認していきましょう。
機能・メリットは以下のとおりです。ご覧ください。
メインのインターフェースが使いやすい
Procreateの魅力は、まずはシンプルで使いやすいインターフェイスにあります。キャンバスを大きく表示し、ツールバーなどはあまりごちゃごちゃとしすぎない見やすいインターフェイスです。
キャンバスが広々としているため、絵を描きやすいというメリットがあります。
白黒変更可
また、Procreateのインターフェイスは自分の使いやすいようにカスタマイズすることが可能です。インターフェイスの色を明るく(白)にしたり、暗く(黒)にしたりすることができるのです。
暗いインターフェイスだとツールが確認しづらいという方は、インターフェイスの色を明るくして使用してみることをおすすめします。
「Quickline」で直線も引きやすい
Procreateには「Quickline」という便利ツールも存在します。いわゆる定規ツールのようなもので、使用することできれいな直線を引くことが可能です。
まっすぐできれいな線を引きたいという方は、ProcreateのQuickline機能を使用してみましょう。
図形の描画をサポートする「QuickShape」も新たに追加
Quicklineなどの直線ツールは多くのペイントツールに備わっている機能ですが、さらに便利なツールがProcreateには登場しました。
Procreateの「Quickshape」機能は、図形の描画をサポートしてくれる便利機能です。この機能を使用して円を描くと、きれいに修正してくれるのです。
フリーハンドではなかなかきれいに描くことができない図系も、ProcreateのQuickshapeならきれいに描くことが可能です。ぜひ使用してみてください。
無料で機能追加されるコンテンツが多い
Procreateを使用するメリットは、無料で追加される機能が多いことです。バージョンが上がるごとに、新しい機能が加わったり、機能の修正がおこなわれたりします。
度々改善されていき、使いやすくなっていくため絵描きにとってProcreateは嬉しいアプリです。
キャンバスサイズが変更できる
Procreateでは、描画の途中でもキャンバスサイズの変更が可能です。最初に作成したキャンバスサイズから変更したい際は、設定ツールを使用することで再度キャンバスサイズの調整をおこなうことができます。
Procreateのキャンバスサイズ変更機能の使い方は後程詳しく紹介いたします。
4種類の描画ガイド
Procreateには、描画で役立つ4種類のガイドが存在します。通常のグリッド線はもちろん。遠近法を用いた絵を描く際に役立つ描画ガイドも存在。
描画ガイドの使い方も、後程紹介しますのでぜひご覧ください。
多彩なレイヤーのブレンドモードを選べる
Procreateのレイヤーはブレンドモードが多彩です。オーバーレイやスクリーンなど、絵を描くのであれば必須ともいえるブレンドモードは大体揃っています。
また、Procreateではレイヤーだけでなくブラシにもブレンドモードを適用することが可能です。ブラシにも適用できることで、使い方の幅が広がっています。
ブラシの無料配布
Procreateは、ブラシの無料配布もおこなわれているペイントツール。自分で素材を作ることも可能です。「Procreate ブラシ素材」等で検索をかけると、多くの無料素材が配布されているのが分かります。
先人達が作り上げた便利なブラシツールを使用して絵を描くことができるのです。ぜひ、Procreateに慣れてきたら配布されているブラシツールも探してみてください。
「Booth」などのネットショップでは、有料で非常に便利な素材が配布されていることもあります。ぜひ一度覗いてみてください。
Procreateのインストール/ダウンロード方法
Procreateの機能面やメリットについては確認できたでしょうか。使ってみたいという方がいれば、ぜひインストールしてみてください。インストールに1,200円は掛かってしまいますが、多機能なペイントツールの中では比較的低価格です。
Procreateのインストールは公式サイトから可能です。もしくは、直接App Storeで検索するのも良いでしょう。下記にApp Storeのリンクを記載しています。インストールしたいという方はぜひアクセスしてください。
インストール/ダウンロードの手順
インストール方法・手順は、通常のアプリインストールと同じです。App Storeのインストール画面で、Procreateのインストールをおこないましょう。
1,200円の料金がかかるので、クレジットカード等で支払いをおこないましょう。料金がかかってしまうため、これから紹介する使い方や設定方法などを確認してから購入してみるのも良いかと思います。
もし使いやすそうだから使いたいとういう方がいればぜひ購入してみてください。
Procreateの使い方
上記項目では、Procreateの機能やメリット、インストール方法を紹介しました。気になりはするが、まだ購入する決心はつかないという方は使い方を実際に確認してから判断するのもひとつの手でしょう。
この項目では、Procreateの基本的な使い方を紹介していきます。ブラシなどの描画ツールや、よく使うジェスチャコントロールの種類などを紹介していきます。
また、下記リンク先にはProcreateの使い方動画が掲載されています。非常に分かりやすく解説されているので、下記リンクの動画とも合わせて項目を見ていくとより理解がしやすいかもしれません。参考にぜひご覧ください。
キャンバス
まず、絵を描くためにキャンバスを表示させます。アプリを起動させ、右上にある「+マーク」をタップしてください。すると、キャンバスの作成設定画面が表示されます。
ここでキャンバスの大きさや解像度等の設定をおこないます。
キャンバスが表示されました。実際の画面が上記画像のようになります。画面上部と右端(あるいは左端)にツールバーが表示されています。
使い方は、ツールバーから使いたいツールを選択して使用するという形になります。まずはどのアイコンを選択することでどのツールが使えるのかを把握する必要があるでしょう。
下記項目からは、Procreateの基本的な機能(ツール)の使い方を紹介していきます。
ギャラリー
まずはギャラリーです。Procreateのギャラリーでは、作成した作品を自動保存したり、新規キャンバスの作成をおこなったりすることが可能です。
描画ツール~ブラシ・消しゴム・ぼかし~
筆アイコン、手のアイコン、消しゴムのようなアイコンがそれぞれProcreateの描画ツールとなります。左からブラシ・指先(ぼかし)・消しゴムツールです。
指先ツールでは、色をぼかしたり、色を伸ばしたりすることが可能です。描画する際は主にこの3つのツールを使用することになります。アイコンをしっかりと覚えておきましょう。
ブラシ
Procreateでは、約150本ものブラシが収録されています。ブラシの変更をしたり、濃さなどの書き味を変更したいときはブラシの詳細設定でそれらの変更をおこなうことができます。
ブラシツールは後から無料素材のものをダウンロードすることも可能なので、さらに増やすことができます。Procreateの豊富なブラシをぜひそれぞれ試してみてください。
レイヤー
消しゴムツールの隣にある、四角マークが二つ重なったようなアイコンが「レイヤーツール」になります。レイヤーもペイントツールでは必須機能です。
レイヤーツールのアイコンをタップすることでレイヤーの詳細画面が表示され、レイヤーの追加は削除がおこなえるようになります。
Procreateレイヤーの詳細画面です。レイヤーを増やすときは、右上にある「+マーク」をタップしましょう。レイヤーもたくさん増やせますので、レイヤーツールを駆使して描きこみをおこないましょう。
カラー
レイヤーアイコンの隣にある、色のついた円が「カラー」になります。カラーアイコンを選択することでカラーピッカーが表示され、色の選択をおこなうことが可能です。
Procreateのカラーピッカーは上記画像のように表示され、再度の高い色から黒まで、好きな色味を選択することができます。カラーピッカーは設定によって円形にすることも可能です。
設定方法はまた後程詳しくご紹介しますので、後ろの項目をご覧ください。
アクション(設定)
続いては「アクションツール」です。ギャラリーの横にある、工具のようなアイコンがアクションツールにあたります。アクションツールでは、諸々の設定をおこなうことが可能です。
Procreateでキャンバスサイズ変更やビデオ、環境設定などの設定を弄りたい時はこの画面でおこないます。
クロップしてサイズ変更
まずは「クロップしてサイズ変更」という項目から見ていきましょう。こちらは先ほども紹介した、キャンバスのサイズ変更をおこなうことができる項目です。
タップすることでキャンバスサイズの再設定をおこなうことができます。途中でサイズ変更をおこないたい場合は、この項目を選択してください。
描画ガイド
続いては「描画ガイド」です。こちらも上記で紹介した4種類の描画ガイドを設定できるというものになります。グリッド線はもちろん、描画する物に合わせて遠近法などのガイドを設定することが可能です。
Procreateの描画ガイドの設定は主に建物や風景などを描く時に役立つと思います。ぜひ使ってみてください。
ビデオ
続いては「ビデオ」機能です。近頃、SNSなどでも流行っている絵描き作業の「タイムプラス録画」を、Procreateでは簡単に撮ることができ、再生できます。
使い方としては、自分の作業の様子を撮っておきたい、またメイキングとして作業の様子を残しておきたいという時に使用できるかと思います。ぜひお試しください。
環境設定
続いては「環境設定」という項目です。こちらは上記でも紹介したインターフェイスの色変更などをおこなうことができる設定ツールです。
Procreateを自分の使いやすいようにカスタマイズすることができるので、ぜひ設定を模索してみてください。カスタマイズすることで、Procreateが自分にとって非常に使いやすいペイントツールとなるかもしれません。
画像調整
続いてはアクションツールの横にある「画像調整」のツールを紹介します。画像調整では、ぼかしやフィルターなどのさまざまな調整をおこなうことが可能です。
描画だけでは表現しきれない点をこの機能で加えることができ、絵をより映えるものにしてくれるでしょう。非常に重宝する機能ですので、使い方を覚えておきましょう。
調整内容の選択画面は上記画像のとおりになります。Procreateには不透明度の変更やぼかし、モーションブラーなど便利な調整機能が備わっています。
調整機能によって、絵の雰囲気は大きく変わります。最後の仕上げ等にぜひ使用してみてください。
選択ツール
画像調整の隣にある機能は、「選択ツール」になります。色を塗る時などに便利な機能で、選択した範囲のみ描画ができる機能となります。
こちらもProcreateに限らず、ペイントツールの中では基本的な機能と言えるでしょう。
使い方を確認しましょう。選択ツールを使用して範囲を指定すると、上記画像のように範囲が破線で表示されます。この範囲内に秒がをすることが可能です。
「この一部のみに色を塗りたい」という時などに使ってみると良いでしょう。
変形ツール
矢印アイコンが「変形ツール」となります。変形ツールによって、オブジェクトの拡大・縮小ができたり、自由変形によって形を大幅に変更することも可能です。
Procreateでは自由度の高い変形をおこなうことが可能です。使い方を覚えておくことで、作業効率もUPします。
フリーフォームでは変形の基本である拡大・縮小が可能です。歪みやワープなどを使用すると、さらに自由な形でオブジェクトを変更することが可能となります。
描画したオブジェクトがイマイチ気にくわなかった場合は、この変形ツールで細かく調整を加えると良いでしょう。こちらも便利なツールですので、ぜひ使用してみてください。
ジェスチャー
続いて紹介する機能は「ジェスチャー」です。ジェスチャーは、指の操作で操作をショートカットできる機能のこと。
よく使う機能のジェスチャーを覚えることで、作業効率は大きくUPすることでしょう。よく使われるジェスチャーを確認します、使い方は画像を参考にしてください。
まずはキャンバスサイズを要所で変更することができるジェスチャー。指2本で縮めたり、広げるような所作を取ることで画面の縮小・拡大が可能です。指2本で回転させることでキャンバスを回転させることも可能です。
描画したものを一括で削除したい、画面をクリアしたいという時には3本の指を素早く画面上で往復させることでクリアすることができます。このジェスチャーも使用頻度が高いので、覚えておくと便利です。
ペイントツールには必須のアンドゥ(ひとつ前に戻す)とリドゥ(やり直す)の機能も、ジェスチャーの機能でおこなうことが可能です。
アンドゥなら2本指で画面をタップ、リドゥさせたいなら3本指で画面をタップしましょう。他にもさまざまなジェスチャーがありますので、ジェスチャーに慣れてきた方は他の所作も調べてみると良いでしょう。
最初は慣れないジェスチャーですが、意識して使用することで段々と慣れてくるかと思います。
その他のツール
Procreateにはジェスチャー以外にも、より描画がしやすくなるツールや機能は多く存在します。上記項目でも紹介したQuicklineやQuickshapeがそのひとつです。
後程紹介するQuickMenuの設定もぜひ参考にしてほしい機能です。また、アンドゥ・リドゥの機能はサイドバーの「やり直す」「元に戻す」のボタンでも使用することが可能です。
自分の使いやすいように機能を覚えておきましょう。次の項目では、Procreateのおすすめ設定を紹介していきます。
Procreateを使うときにオススメの設定
上記項目では、Procreateの使い方についてを紹介しました。基本的な使い方やそれぞれのツールの使い方は把握できたでしょうか?
使い方を確認できたら、次は「設定」をみていきましょう。Procreateを使う際のおすすめの設定をこの項目では紹介していきます。設定によってより自分にとって使いやすいペイントツールにしていきましょう。
スポイト機能や手ぶれ補正機能、パームリジェクション、反転などの設定を確認していきます。下記項目をご覧ください。
Procreate の「環境設定」の調整
Procreateの設定は基本的に、パームリジェクション機能以外であれば「環境設定」からおこなうことができます。手ぶれ補正や反転設定、スポイト機能の設定変更などをおこなっていきましょう。
上記でも紹介した「アクションツール」から、環境設定アイコンをタップで選択してください。
「ブラシカーソル」の可視化
まずおすすめしたい設定は、「ブラシカーソルの可視化」。インストールしてから初期の状態だと、ブラシカーソルは可視化されておらず線を描く時など「どこから線が引かれているのか」などが確認できません。
Apple Pencil等であればあまり問題はありませんが、指等で描画をおこなう場合ブラシカーソルが出ていないと不便です。
「ブラシカーソル」の箇所を有効にしておくと、ブラシの位置や大きさがしっかりと確認できます。ブラシカーソルを可視化しておくと、使用するブラシの形などもしっかりと把握できます。
右利きインターフェイス
続いては「右利きインターフェイス」の項目です。こちらを有効にしておくと、左にあったツールバーを右に移動させることができます。
利き手の問題で左にツールバーがあると不便…という方は、右利きインターフェイスを有効にすることで描きやすくなるかと思います。
右利き向きの仕様ですが、左にあった方が描きやすいという方はここを無効化しておきましょう。描いていて少し描きづらいと思ったら設定を変えてみてください。
クラシックカラーピッカー
続いて紹介するのは「クラシックカラーピッカー」の設定です。実はカラーピッカーがバージョンアップによる、形が大きく変化したのです。円形のカラーピッカーが最新のものです。
好みの問題にもなると思いますが、最新のものだと少し使いづらい…という方はクラシックカラーピッカーの箇所を有効にしておくことで以前の状態に戻すことが可能です。
もし以前のカラーピッカーの方が好みだな、と思ったら設定を変更してみてください。
スポイトの起動を遅くする
続いては「スポイト」の設定です。Procreateのスポイト機能は、長時間タップすることで起動されます。そのため、スポイトを取ろうとしていないのに色が変わってしまった…ということも結構あります。
初期設定のままだと、スポイトの自動起動の時間が非常に短いのです。そのため、スポイトで苛々させられる…という方も少なくはないと思います。しかし、スポイト設定は変更が可能です。
「高度のジェスチャコントロール」の設定でスポイトの設定は変更できます。高度なジェスチャコントロールを開き、起動時間をスライドバーで調整してください。
「高度なジェスチャコントロール」では、ほかにもさまざまな設定が可能です。後ほど紹介する「Quick Menu」の設定や、Apple Pencilを用いて描画をおこなう時の設定なども高度なジェスチャコントロールの箇所で設定が可能です。
設定をおこなう際、高度なジェスチャコントロールも確認してみましょう。
パームリジェクション機能を「OFF」に
続いて紹介する設定は「パームリジェクション」。このパームリジェクションは、タブレットで絵を描く時に起こりがちな「手のひらが触れて上手く絵が描けない」という現象を改善してくれる便利機能。
しかし、パームリジェクションにもデメリットがあります。パームリジェクションによって拡大・縮小字のピンチイン・アウト効きにくくなってしまうのです。また、パームリジェクションがなくとも手袋を使用することで手のひら問題は解決します。
手袋をつけるからパームリジェクションは要らない!という方は、iPadの設定からパームリジェクションをOFFにすることが可能です。
iPadの設定画面から、Procreateを探します。Procreateを選択すると、上記画像のように「パームサポート™のレベル」という項目が表示されますこれがパームリジェクションの設定になります。
この箇所をOFFにしておくことで、パームリジェクション機能は無効になります。パームリジェクションの機能が不必要という方はOFFにしておきましょう。
使い方次第ではこの機能があった方が良いという場合もあると思いますので、使っていて不便だと思ったら設定する程度の認識で大丈夫です。
ブラシの「ストリームライン(手ブレ補正機能)」を調整
Procreateには手ぶれ機能もしっかりと備わっています。Procreateでは手ぶれ機能のことを「ストリームライン」と呼び、歪んだ線もきれいに修正してくれるのです。この手ぶれ機能をONにすることで、どのくらいきれいな線画描けるのか。
上記動画は、Procreateの手ぶれ機能がOFFの時の線と、ONの時の線を比較している動画です。手ぶれ機能によるなめらかな線が分かりやすく確認できるので、ぜひ確認してください。
「ストリームライン」の設定の仕方
Procreateの手ぶれ機能は、「ブラシツール」から設定が可能です。ブラシの詳細設定の箇所に、「ストリームライン」という項目があるのが分かるかと思います。
Procreateではここで手ぶれ補正の調整をおこないます。スライダーを動かし、手ぶれ補正の強さを調整しましょう。
手ぶれ補正を強くしすぎてしまうと、自然な線が描けなくなるという問題もあるのでご注意ください。好みの補正強度を模索してみてください。
「Quick Menu(ショートカット機能)」を設定
Procreateは作業効率を上げるための便利機能が豊富。その中でも、「Quick Menu」が非常に便利です。こちらは高度なジェスチャコントロールから設定をおこなうことが可能です。
「高度なジェスチャコントロール」をタップ
先ほどスポイト設定の時に紹介した「高度なジェスチャコントロール」箇所からこのQuick Menuが使えるようになります。高度なジェスチャコントロールをタップして設定画面を開きましょう。
ウィンドウの「Quick Menu」を「ON」に
高度なジェスチャコントロールを開くと、スポイトの時と同様設定画面が表示されます。高度なジェスチャコントロールの中に、「Quick Menu」の項目があるかと思います。
Quick Menuを使えるようにしておくと、ショートカットのメニューが表示されるようになります。スポイト設定の横にある「Quick Menu」の箇所を有効にしておきましょう。
画面の □をタップするとメニューが出るようになる
画面の端にある「□」をタップすると、QuickMenuが表示されるようになります。また、Quick Menuは自分で内容を変更することも可能です。左右反転やコピー、ペースト…自分がよく使う機能を登録しておくことで、作業効率は大幅にUPします。
左右反転はマスト
中でもマスト機能は「左右反転」。絵を描く際、バランスを見たい時に左右反転は駆使する機能です。左右反転を入れておくと非常に便利ですので、反転表示は入れておくと良いでしょう。
「垂直方向に反転」と「水平方向に反転」をQuick Menuに入れることができます。左右反転を入れたい場合は「水平方向に反転」をいれましょう。
また、ProcreateのQuick Menuで入れることができる機能は6つまでなので厳選して入れる必要があります。注意しましょう。
今回の記事では、Procreateの基本的な使い方を紹介しました。いかがでしたでしょうか。Procreateは、iPadで絵を描くのであればぜひ導入してほしいペイントツールです。
QuickMenuなどの機能によって反転表示もすぐにおこなうことができ、手ぶれ補正の調整も細かくおこなうことができるのでおすすめです。
本格的な絵をiPadで描いてみたいという方は、Procreateの購入を検討しましょう。使う際はぜひ、この記事を参考に使い方をマスターしてください。