2019年08月19日更新
macOS High Sierraインストーラーを入手する方法!【macOS Mojave】
macOS High Sierraは一度MojaveにアップグレードしたMacでは簡単にインストールできません。今回はmacOS Mojave環境下でmacOS High Sierraのインストーラーを入手する方法をご紹介いたします。
目次
- 1macOS High Sierraとは
- ・macOSシリーズ14番目のOS
- ・対応機種
- 2macOS MojaveでHigh Sierraを入手する方法
- ・macOS High Sierraインストーラーページを開く
- ・macOS High Sierra 10.13.6をダウンロード
- 3macOS MojaveでHigh Sierraをインストールする
- ・バックアップする
- ・USBメディアからクリーンインストールを行う
- 4macOS High Sierraをmscコマンドでダウンロードする方法
- ・mscコマンド
- ・プロダクトID
- 5macOS Mojave環境ではMacAppleStoreから入手できない
- ・MacAppleStoreでは表示される機種と非表示の機種がある
- ・表示されてもダウンロードはできない
- 6macOS High Sierra Patcher Toolを使ってアップデートする方法
- ・macOS High Sierraに対応していないMacにインストールできる
- ・macOS High Sierra Patcher Toolの使い方
- ・まとめ
- ・合わせて読みたい!Macに関する記事一覧
macOS High Sierraとは
今回はmacOS High Sierraインストーラーを入手する方法をご紹介いたします。
macOS High Sierraについてお話する前に、まずはmacOSについてご説明いたします。macOSは、アメリカ・アップル社が開発するコンピュータであるMacintosh向けのOSで、iMacやMacBook、MacMiniやMacProに搭載されています。
macOSシリーズ14番目のOS
macOS High Sierraは、そんなMacintoshに成り代わって新たに開発された、macOS Sierraにつづく14番目に開発・リリースされたOSで、2017年9月26日に一般にMacAppleStoreなどでリリースされたものです。
対応機種
macOS High Sierraをインストールできるのはメモリを2GB以上搭載し、ストレージ空き容量が14.3GB以上ある機種であることが必須となります。
- MacBook (late 2009 以降)
- MacBook Air (late 2010 以降)
- MacBook Pro (Middle 2010 以降)
- Mac mini (Middle 2010 以降)
- iMac (late 2009 以降)
- Mac Pro (Middle 2010 以降)
上記より古いMacをお使いの場合、通常であればMacAppleStoreからmacOS High Sierraをインストールすることはできないのが普通です。
これらの情報を確認するのは、左上のリンゴマークを選択します。
「このMacについて」をクリックします。
すると、概要タブに現在のOSが表示されます。ここで確認することができます。
macOS MojaveでHigh Sierraを入手する方法
2019年6月現在、MacAppleStoreで一般リリースされている最新のmacOSはmacOSMojaveで、macOS High Sierraは2017年のOSとなっています。
macOSMojaveでは以前のmacOS High Sierraから様々な部分が改良・変更されています。macOSMojaveにはセキュリティー面やソフトウェアの安定性など、以前のOSと比較して様々な部分で安定して使用することができます。
macOS High Sierraインストーラーページを開く
ここからは、そんなmacOS MojaveでHigh Sierraを入手する方法をご紹介いたします。
まずは以下のリンクからApple公式ページからmacOS High Sierraにアップグレードする方法というページへアクセスします。
macOS High Sierra 10.13.6をダウンロード
以下の方法は現在のOSがmacOSMojave以前のOSをお使いの方向けの内容です。
Apple公式ページでは現在最新OSバージョンであるmacOSMojaveを推奨しています。macOS High Sierraを入手するには、公式ページの最下部にあるリンクから、MacAppleStoreのリンクをクリックしてアクセスします。
リンクをクリックすると、MacAppleStoreが開き、macOS High Sierraダウンロードページが表示されますので、画面に従ってダウンロードし、インストーラを起動することでアップグレードできます。
macOS MojaveでHigh Sierraをインストールする
ここからは、macOSMojaveを搭載した機種でmacOS High Sierraを入手する方法をご紹介します。
バックアップする
macOS High Sierraを入手する前に、重要なデータを保護するため、またはインストール作業が途中で中断された際に、元の状態に戻すことのできるようにするために、必ずバックアップを取っておきましょう。
TimeMachineなどでとったバックアップの他にも、外付けHDDなど、USBなどで直接バックアップを取るほうが、転送速度や情報の確実性の面を考えると妥当です。
バックアップの作成方法については、今回は詳しくご紹介しませんが、簡略的にご説明すると、アプリ一覧から「TimeMachine」を選択します。
バックアップを保存する先の外部ストレージを選択して、Mac本体のバックアップを保存します。
USBメディアからクリーンインストールを行う
今回のインストール作業は、ハードディスク内のデータをすべて消去し、完全に新しいmacOSの状態にしますので、USBなどの外部ストレージを使用してインストールします。
macOS High Sierraをmscコマンドでダウンロードする方法
macOSMojave環境下でmacOS High Sierraをダウンロードする方法にmscコマンド利用する方法があります。
コマンド作業が慣れていない方は、この作業をコピー&ペースト、もしくは見ながらタイプして実行していただければ、ダウンロードする事が可能です。
mscコマンド
mscコマンドとはmacOSのシステムを操作するコマンドです。
コマンド作業は「ターミナル」を使用します。
プロダクトID
以下のコマンドを1列ずつ入力し、エンターキーを押して実行します。
brew install mas |
mas install 1246284741 |
このコマンドの2列目に記載している「1246284741」がmacOS High Sierraを識別するためのプロダクトIDとなっています。このプロダクトIDを変更すれば、他のOSバージョンもダウンロードすることができます。
macOS Mojave環境ではMacAppleStoreから入手できない
実は、現在お使いのMacに搭載されているOSがmacOSMojaveである場合、通常のMacAppleStoreからmacOS High Sierraを入手することができないのです。
ですので、ここからはダウンロードできないMacAppleStoreを使用せずに、macOSMojaveでmacOS High Sierraを入手する方法をご紹介します。
MacAppleStoreでは表示される機種と非表示の機種がある
先ほど、現在お使いのMacに搭載されているOSがmacOSMojaveである場合、通常のMacAppleStoreからmacOS High Sierraを入手することができないと記載しました。しかし、MacAppleStoreでは表示される機種と非表示の機種があります。
筆者の環境でもMojaveを搭載したMacを用意し、High Sierraを表示することができました。
表示されてもダウンロードはできない
ですが、上記の通り、機種をかかわらずMojave環境下では表示はできても、展開することができませんでした。
残念なことに、やはり表示された機種のMacでもMacAppleStoreからmacOS High Sierraをダウンロードすることはできないのです。
macOS High Sierra Patcher Toolを使ってアップデートする方法
ここからは、macOS High Sierra Patcher Toolというアプリケーションを使って、macOS High Sierraをアップデートする方法をご紹介します。
macOS High Sierraに対応していないMacにインストールできる
macOS High Sierra Patcher Toolというアプリケーションを使えば、通常はmacOS High SierraにアップグレードできないMacにインストールすることができます。その方法を以下でご紹介します。
macOS High Sierra Patcher Toolの使い方
ここからは、macOS High Sierra Patcher Toolを使って、通常はmacOS High SierraにアップグレードできないMacをアップデートする方法をご紹介します。
USBメモリをフォーマット
今回はクリーンインストールを行うことになりますので、外部ストレージにインストーラを作ります。そのために、外部ストレージをフォーマットする必要があります。また、外部ストレージは8GB以上の容量が必要になります。
今回は16GBのUSBを使用してご説明いたします。まずは「ディスクユーティリティ」を開き、使用するUSBをMacに挿入します。
挿入されたUSBが左のタブに表示されますので、選択したあとに上部の「消去」をクリックします。
するとフォーマットメニューが表示されます。USBをフォーマットする際は、フォーマット形式が異なると正しくインストールできないので、フォーマット形式に注意する必要があります。
USBの名前は何でもいいですが、フォーマット形式は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択します。方式は「GUIDパーティションマップ」を選択します。上記の図の用になりましたら、「消去」を選択してフォーマット(初期化)します。
フォーマットが完了しましたら。上記の図のような画面になりますので、「完了」をクリックします。これでフォーマット作業は終了です。
macOS High Sierra Patcher Toolを起動
以下のリンクからmacOS High Sierra Patcher Toolをダウンロードし、展開します。ここで展開した後、macOS High Sierra Patcher Toolを起動する際に、右クリック→開くを選択してください。
もしダブルクリックしてしまうと、上図のように表示され、実行することができませんのでご注意ください。
macOS High Sierra Patcher Toolを開きましたら、メニューバーの「Tools」から「Download macOS High Sierra」(macOS High Sierra をダウンロードする)をクリックします。
すると、画面上に英語のポップアップが表示されます。内容としては、「今からmacOS High Sierra をダウンロードします。このダウンロード容量は5GB程度です。インターネット速度によっては時間がかかりますが、作業を継続しますか。」ということです。
ですので、「Yes」をクリックして、macOS High Sierra のダウンロード作業を継続します。
すると、保存先の指定が出ますので、お好みの場所を選択してください。今回は分かりやすくデスクトップに保存します。
ダウンロード作業の進捗状況はポップアップが表示されます。筆者の作業環境化では5分程度でダウンロードが完了しました。
ダウンロードが完了すると、上記のようなポップアップが表示されます。「Yes」を押して作業を完了します。このとき、保存されたパス(場所)が書かれていますので、覚えておいてください。今回の場合は/Users/mba/Desktopです。
そしてここからはUSBのコピーするまでの準備作業となります。まずは、上記の図のように、macOS High Sierra のアイコンをクリックして、ダウンロードしたmacOS High Sierra を選択します。
Finderが自動で開くので、ダウンロードしたmacOS High Sierraを選択します。ここで先ほど覚えておいた保存先のパスを開きます。
今回はデスクトップにダウンロードしましたので、デスクトップのインストーラーを選択します。
macOS High Sierraのインストーラーが確認されますと、このようなポップアップが表示されますので、「OK」をクリックします。
次は、コピーする先のUSBを選択します。先ほどフォーマット(初期化)したUSBをパソコンに挿入し、上記の図の赤枠のドロップダウンから、フォーマットしたUSBを選択します。
ここで先ほどフォーマットした際に名前をつけていた場合、名前が表示されますので、それを選択します。
すべての作業が完了しましたら、上記の図の通り、「Start Operation」を選択します。
作業を開始すると、ポップアップが表示されます。内容は「USB内にある全てのデータが消去されますがよろしいですか。ということですので、「Yes」を選択します。
インストーラー作成作業前に、Macへログインする際に使用するパスワードの入力が要求されますので、入力して「OK」をクリックします。
すると、インストーラー作成作業が開始されますので、しばらく待ちます。筆者が実際にメディアを作成したときには10~15分程度かかりました。
インストーラー作成作業が完了すると、「Complete」という表示がされますので、インストールメディア作成は以上になります。これでmacOS High Sierra Patcher Toolを使ってmacOS High Sierraインストーラーメディアの作成は終わりです。
USBメモリからインストール
ここからはmacOS High Sierra Patcher Toolで作成したUSBを使って、macOS High Sierraをインストールする方法をご紹介いたします。
先ほど作成したUSBをMacに挿入し、Optionキーを押しながら電源ボタンを押して起動します。するとブートメニューが表示されますので、インストーラーを選択します。その後の操作は、通常のMacOSのインストール方法と同様です。
まとめ
今回はmacOS High Sierraインストーラーを入手する方法を、macOSMojave以前の機種と、macOSMojave搭載機種で、macOS High Sierra Patcher Toolを使用してダウンロードできないときに行う方法をご紹介いたしました。
Macに限らず、iosやWindowsなども同様に、最新のOS使用することで、セキュリティー面、またパフォーマンス面からも、安全にかつ便利に使用できますので、常に更新することが必要かと思います。