Mac OSをダウングレードする3つの方法を詳しく解説

MacのOSをダウングレードする方法をご紹介致します。ダウングレードとは?実際にMacをダウングレードする3つの方法を詳しくご紹介致します。Time Machineやインストールディスク、インターネットリカバリーを使ったやり方など、注意点も解説致します。

Mac OSをダウングレードする3つの方法を詳しく解説のイメージ

目次

  1. 1Macのダウングレードとは?
  2. OSを古いものに変更すること
  3. 2Macをダウングレードするメリット/デメリット
  4. メリット
  5. デメリット
  6. 3Macをダウングレードするときの注意点
  7. 4Macをダウングレードする3つの方法
  8. Time Machineバックアップ
  9. インターネットリカバリー
  10. インストールディスクの作成
  11. 5MacOSを「Mojave」にするとダウングレードできなくなる
  12. 普通にはダウンロードできない
  13. High Sierraインストーラーを入手するには
  14. おわりに
  15. 合わせて読みたい!Macに関する記事一覧

Macのダウングレードとは?

MacOSを新しいバージョンにアップグレードすると機能性は向上するかと思いますが、アプリの互換性がなくなりアプリが使えなくなったり情報量が多くなりMacの速度が遅くなったりします。

また新しくなったアプリが使いづらくなったりと、様々な不具合が発生する場合があります。そんな時にはMacのOSを以前使っていたOSに戻すという方法があります。それがMacOSのダウングレードです。

OSを古いものに変更すること

Macのダウングレードとは上記にも紹介しましたが、OSを古いものに変更することです。対義語にはアップグレードがあります。古いものに変更することにより以前使っていた 仕様に戻し、使えなくなったアプリやMacの不具合を改善する効果が期待できます。

ThumbMac OS X Yosemiteの初期化と再インストール(クリーンインストール)方法を解説
Mac OS X Yosemiteの初期化と再インストール(クリーンインストール)方法を解説...

Macをダウングレードするメリット/デメリット

Macのダウングレードにもメリットやデメリットがあります。双方確認をして、ダウングレードを実行するかどうかをよく考察してください。

メリット

メリットは以前使っていたOSの機能性に戻すことができるということです。OSをアップデートすると中に入っているアプリ(iTunesなど)も新しくなるのですが、そちらが使いづらくなったり使えなくなったりする時にはダウングレードは有効です。

また、バージョンをアップするとMacが重くなったりもするので、そちらが不便であればダウングレードを試してみてもよいです。

デメリット

デメリットは作業時間の長さがあります。本来アップグレードするものをあえてバージョンを下げるので、必ずしなければならないバックアップなどの作業があります。全体で2〜3時間ほどかかると言われています。

アプリの再インストールや設定のやり直しやファイルの作成などがあるので、時間に余裕を持って行うことが重要になります。

また、やり方によっては全てのアプリなどを一度消去してしまうので、一からの設定が必要な場合もあります。

Thumb【Mac】移行アシスタントでMacデータを移行する方法
Macの移行アシスタントを使ってデータを移行する方法をご紹介致します。移行アシスタントを使う...

Macをダウングレードするときの注意点

やり方にもよりますが、MacOSのダウングレードをする前に必ずバックアップを作成し取得するようにします。

Macの全データが削除されてダウングレードされる方法もありますので、この方法を取る場合、万が一を考えてバックアップは外付けHDDにTime Machineでバックアップを作成して、備えておく必要があります。

また、何が起きても自己責任ですので、くれぐれも注意して行ってください。

Macをダウングレードする3つの方法

MacOSのダウングレードの方法は大きく3つあります。よく準備をして自身にあった方法でMacのダウングレードを行ってください。

Time Machineバックアップ

まず一つ目はTime Machineでバックアップをとる方法です。

OSをアップグレードする前にバックアップをとり、OSをアップグレードしたあとそのバックアップを復元するとダウングレードできるやり方で、もっとも簡単にできる方法となっております。

まずTime Machineでのバックアップをとる

バックアップからダウングレードする方法なので、まずはバックアップを取る方法をご紹介します。システム環境設定からTime Machineを選択します。

システム環境設定からTime Machine

その後、Time Machineのバックアップを自動作成をONにしてバックアップを取るように設定しておきます。

バックアップを自動作成

Time MachineでMacをダウングレードする手順

Time MachineでMacのバックアップを取ることに成功しましたら、ここからはダウングレードの手順になります。まずMacをシステム終了して、電源ボタンを押してから「command+R」をアップルロゴが表示されるまで長押しします。

command+R長押し

その後、言語選択の画面になるので、好きな言語を選択します。

言語選択をする

バックアップデータをtime capsuleなどのネットワークサーバーに保存している場合はWiFi設定が必要になりますのでWiFiのアイコンから設定します。

WiFiの設定

接続可能なWiFiを選択してください。

WiFi接続確認

その後、MacOSユーティリティから一番上の「Time Machineバックアップから復元」を選択します。

Time Machineバックアップから復元

その後、Time Machineから復元画面が出てきたら続けるをクリックします。次の画面でバックアップが保存されてるディスクの選択をします。

そうすると保存されたバックアップ一覧が表示されますので、復元したい日にち時間のバックアップを選択して続けるを選択します。

続けるを選択する

続けるを選択したらMacのスリープ解除するときのパスコードを入力してロックを解除します。

パスコード入力

パスコードを入力しましたらバックアップデータを選択します。この場合time capsuleでバックアップをとってるのでtime capsuleのパスワードを入力します。

time capsuleのパスワード

ここでバックアップ済みデータの選択をします。

バックアップデータを選択

自分が復元したいデータを選択します。ダウングレードになりうるデータを選択します。

ダウングレードデータを選択

その後、バックアップデータの復元が始まり、完了しましたらデータ復元完了になります。この方法ではTime Machineバックアップをとったその時の状態にもどるので、それをとってからMacに追加したファイルなどのデータは消えております。

どのデータまでバックアップをとっていたかを把握するようにする必要があります。

インターネットリカバリー

次の方法はインターネットリカバリーという方法でダウングレードを行います。

その名の通りインターネットリカバリーはインターネット経由で行う方法です。したがって必ずネット環境が必要になりますので、ご自宅や会社など安定したネットワーク環境で行うようにしてください。

インターネットリカバリーでダウングレードする手順

インターネットリカバリーの手順ですが、まずはMacOSユーティリティを起動するために「command+Option+R+shift+電源ボタン」を再起動後に長押ししていきます。今回はMacOS High SierraからMacOS Sierraへのダウングレードです。

再起動あとのコマンド

OSXユーティリティを開いたら、一番下のディスクユーティリティを選択します。

ディスクユーティリティを選択

ディスクユーティリティを選択したあと、こちらでディスクを全て削除します。

MacOSが入っているディスクを選択して「消去」を選択します。その後、フォーマットを「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択して、下にある「消去」をクリックします。

フォーマットを選択

その後、警告画面がポップアップで出てくるので「消去」を選択します。

消去を選択

消去が終わりましたら、データの容量をみて消去されていることを確認したらこのタブを閉じてユーティリティ画面に戻ります。

ユーティリティに戻る

OSXユーティリティに戻ったら、工場出荷時にインストールされていたOSXを再インストールします。(この場合はOSXyosemiteになります)真ん中の「再インストール」を選択します。

再インストールを選択

そのまま、続けるを選択します。

続けるを選択

「OS X Yosemiteをダウンロードして復元するためにお使いのコンピュータの適格性がAppleで検証されます。」というポップアップが表示されますので、さらに続けるをクリックしていきます。

ポップアップを続ける

そうすると、利用同意規約が表示されますので、同意するを選択して次に進みます。

利用規約を同意する

さらに「ソフトウェア使用許諾の条件を読んだ上で同意します」というポップアップが出てきますので、こちらも同意するを選択します。

こちらにも同意する

OS X Yosemiteのインストールディスクを選択し、「インストール」をクリックします。Macに複数のディスクが表示されている場合は「Macintosh HD」を選択します。

ディスクを選択する

インストールディスクを選択したらその後、アップルのIDとパスワードを入力します。

IDとパスワード入力

インストールディスクを選択しIDとパスワードを入力し、ダウンロードが始まり、インストールされます。

ダウンロード開始

インストールディスクからインストールが終わりましたら、ここからは基本的な設定をして、OS X Yosemiteでマックが起動されます。地域を選択していきます。

ヨセミテを起動する

その後、キーボード入力環境を選択します。

キーボード配列選択

データを転送するかしないかを選択します。ここでは「今は転送しない」を選択します。

今は転送しない

アップルIDでサインインをします。続けるを選択します。

サインイン

利用規約を読み、同意するを選択します。

利用規約に同意

コンピュータアカウントを作成して続けるを選択します。

コンピュータアカウントの作成

その後、iCloudのキーチェーンを設定します。(これはどちらでも構いません)

キーチェーン設定

最後に診断と使用状況をAppleへ送信するか決めれば、設定は終わります。

リカバリ完了

ここから、MacOSをYosemiteからOS Sierraにアップグレードします。こちらのリンクからOS Sierraのインストーラがダウンロードできます。

OS Sierra

ここから先は、インストーラの手順によって進めていきます。

手順通り

ここまで来れば、再起動していくとMacOS Serriaで起動します。

インストールする準備ができた

これで完了です。ダウングレードのインターネットリカバリーでのやり方ですが、正確にはダウングレードではありません。ほぼクリーンインストールと同じ手順となっております。全てのアプリや設定などはやり直しになります。

リカバリ完了

以上で、インターネットリカバリーが完了しました。

macOS 10.12 Sierra

インストールディスクの作成

最後の方法は、インストールディスクを作成して行うダウングレードの手順をお伝えします。この方法は過去にApp StoreからダウンロードしたことのあるMacOSの状態に戻すことができる方法です。

主な流れは、App StoreからダウンロードしたMacOSをUSBなどの外部保存できるデバイスに一旦保存をし、そこからインストールする流れです。したがって、USBなどのデバイス(8GB以上のメモリ)を用意しておく必要があります。

インストールディスクを作成してダウングレードする手順

まずは8GB以上のUSBメモリを用意します。その後、MacAppStoreは一度でもOSをダウンロードしたことがあれば、「購入済み」の項目から再ダウンロードすることが可能になっておりますので、そちらをダウンロードします。

インストールディスク

ダウンロードが完了したら、USBをMacと接続して「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」からUSBの初期化を行います。

名前はなんでも大丈夫ですが、今回はEl Capitanにダウングレードするので、El Capitanと名付けます。

消去を選択

USBを接続した状態で「ターミナル」を起動して、以下のコマンドを入力します。「Volumes/〇〇/」の「〇〇」はUSBに付けた名前を入れてください。


sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia –volume /Volumes/〇〇/

–applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app --nointeraction

このコマンドを入力してエンターキーを押し、「y」キーを押してさらにエンターをすることで、インストールディスクの作成が開始されます。

インストールディスク作成開始

都度インターネット上からダウンロードするよりもUSBにインストールディスクを作成しておいてここからダウンロードする方が便利という方はこの方法をオススメします。

その後、そのままUSB接続をした状態で「option」キーを押したままMacを起動します。するとUSBに入っているインストールディスクからMacを起動することが可能になります。

USBインストールディスクから起動

英語表記になっておりますが、ディスクユーティリティを起動します。

ディスクユーティリティを起動

任意の名前を入力して(この場合だとEl Capitan)、「OS X 拡張ジャーナリング」を選択して「消去(Erase)」をクリックします。

消去する

そのあと、ディスクユーティリティに戻りまして「OS Xを再インストール(Install OS X)」をクリックします。

OS Xを再インストール

あとは、インターネットリカバリーと同じ要領で、ポップアップなどの指示にしたがってインストールすることによりMacOS SierraからOS X El Capitanにダウングレードすることができます。

Thumb【Time Machine】Macのバックアップと復元方法を初心者向けに解説
Macには、Time Machine(タイムマシン)というバックアップ機能があります。Mac...

MacOSを「Mojave」にするとダウングレードできなくなる

AppleはMacOSとMacOS Xの古いバージョンのインストーラを新しいバージョンのMacからダウンロードする機能をMacOSMojaveから完全に削除しました。

以前は、インターネットリカバリーの要領でMacApp Storeにアクセスし、「購入済み」タブからかつてダウンロードしたすべてのアプリをダウンロードすることが可能でした。

ですが、MacOS Mojaveでは、購入したアプリを見ることは可能ですがMacの古いバージョンは表示されなくなりました。

普通にはダウンロードできない

以前OS X SierraはAppleが提供したリンクからインストーラをダウンロードすることが可能でしたが、こちらもダウンロードすることができなくなりました。

リンクは表示されますが、「入手」をクリックしてダウンロードしようとすると「アップデートが見つかりません」というエラーが表示されます。

OS Sierraダウンロードできない

このようなメッセージが表示されます。

アップデートできない

こちらからではアップデートできないことがわかります。

High Sierraインストーラーを入手するには

インターネットリカバリーの時のように、Appleのサポートページ「MacOS High Sierraにアップグレードする方法」にアクセスをします。

そして、中にあるリンクを使って、AppStoreからMacOS High Serria情報を表示します。

入手ボタンをクリックするとMacOS Mojaveのシステム環境設定のソフトウェアアップデートが表示され、しばらくするとOS High Sierraのダウンロードダイアログが表示されます。

high sierraをダウンロード

こちらをクリックするとインストーラを入手できます。ですが、こちらはインストーラを入手することができてもMacOS Mojaveではダウンロードできず、MacOS High Sierra以下の環境であることが条件となっております。

よって、MacOS Mojave環境ではダウングレードする方法は今はまだ存在していないこととなります。

おわりに

以上で、MacOSをダウングレードする3つの方法の紹介を終わります。アップデートだけではなく、ダウングレードの方法を知ることにより、より使いやすい環境を自ら作成することができますので、参考になれば幸いです。

合わせて読みたい!Macに関する記事一覧

ThumbMacOS Xを再インストール(クリーンインストール)する方法
この記事では、MacOS Xの再インストール方法を紹介します。Macの不具合等で、一度Mac...
Thumb【Mac】外付けHDDを認識しない場合の対処方法!認識させるには?
みなさんはMacのパソコンで外付けHDDを利用したことはありますか。また外付けHDDがなかな...
ThumbmacOS(Mac OS X)のバージョンを確認する方法
皆さんはMac OS Xのバージョンを確認したことはあるでしょうか?アプリが対応しているOS...
ThumbMacのメンテナンス方法まとめ!動作がサクサク!
Macの定期的なメンテナンスはパソコンを長持ちさせるためにもとても大切な作業です。Macで必...

関連するまとめ

Noimage
この記事のライター
HIDEROU
趣味でライターをしているガリガリサラリーマンです。よろしくお願い致します。

人気の記事

人気のあるまとめランキング